花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

PR

プロフィール

kachoiroiro-rakuten

kachoiroiro-rakuten

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.02.24
XML
鳥類は、胃の中に胃石っていうのを持っていて、のみ込んでからおなかの中でその石でゴリゴリッて硬いものをつぶして消化をしてます。
歯がないけども、胃の中に歯の代わりになる小さな石をのみ込んでいてそれで嘴に歯がないのにいろんなものを食べられると聞いていました。
柏市内で姿を目撃しているトラツグミを含む一部の鳥類で胃石が認められない種類が存在すると報告があることを耳にしました。
参考までに紹介します。
群馬県立自然史博物館(2020)は、2015年7月から2020年9月まで23科48種127検体
を調査し報告しています。それによると、胃石が認められた種類、個体により胃石が認められた種類、胃石がない種類が存在するとしています。
(1)胃石が認められる種類
コジュケイ、ヤマドリ、キジ、コハクチョウ、マガモ、カルガモ、カンムリカイツブリ、カワラバト(ドバト)、キジバト、オオバン、ツツドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ガビチョウ、ツグミ、スズメ、アトリ、カワラヒワ
(2)個体により胃石の有無がある種類
カワラバト(採餌は地上、食性は植物質)、
スズメ(採餌は地上、食性はイネ科種子+昆虫類成虫)
(3)胃石なし
アオバト(採餌はほぼ樹上植物質)
アオゲラ(採餌はほぼ樹上植物質+動物質)
トラツグミ(採餌は地上・樹上昆虫類+植物質)
(鳥は2つの胃を持つ)
鳥は「腺胃(せんい)」と「筋胃(きんい)」という2つの胃を持っています。
このうち、腺胃は人の胃と同じような役割で強い酸性の消化液で食べたものを
化学的に分解する働きをします。
また、筋胃は通称砂肝(すなぎも)とも呼ばれ、強力な筋肉でできた胃の運動と
中に入っている石によって食べ物をすりつぶします。
穀物を食べる鳥では筋胃が、肉食の動物では腺胃が発達しているとされています。
胃石がなしと報告されているアオバト、アオゲラは樹上植物質(木の上で木の実を食べる)ことが多いので胃石が認められない時期があるのか、それとも筋胃が退化しているのか、胃石なしと報告されているトラツグミの場合は、摂取したミミズをどうやって消化しているのか興味のあるところです。
(引用)
群馬県自然史博物館.2020.
動物たちの「いま」.ぐんまの自然の「いま」を伝える報告会.
要旨集2020年度.2-24
(写真)2023年2月24日撮影
今朝、谷津田の一角で採餌をしていたトラツグミです。













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.02.24 15:12:07
コメント(0) | コメントを書く
[Bird's Cafe(鳥の話題のいろいろ)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: