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2023.04.12
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チュウシャクシギは干潟では甲殻類(カニ類)を主に捕食しているのを観察します。
これに対して水田地帯に降り立ち採食しているチュウシャクシギが何を捕食しているかに着目した観察報告が渡辺(2006)によってされています。
渡辺(2006)は、千葉県旭市周辺で観察した結果、チュウシャクシギは嘴の使用方法として首振り型(*)とつつき型(*)があり首振り型は圃場整備前の水田で観察され、つつき型は圃場整備後の水田で観察されたと報告しています。
首振り型は嘴で触れる範囲でアメリカザリガニを探索している際に見られ、つつき型は視覚で食物として判断できたものをつついていたと述べています。その使い分けでは、アメリカザリガニを一定量捕食できる場合は首振り型で採食し、あまり期待できない場合には視覚で探すつつき型を用いていたと考えられると記しています。






水田畦畔の掘削や稲の根の食害をおこし、タガメや両生類等を捕食してしくまうので水田の生態系を破壊してしまうとされていますから、チュウシャクシギが採食してくれるのは水田を維持する上で欠かせないとも言えると思います。
フィールドでどのように採食していたのか記録しておきたいものです。
(*)首振り型
=首を左右にふり、嘴の先端でふれる範囲の水底の表面を何回かつつく方法
(*)つつき型
=嘴の先端で泥の表面にふれ1回もしくは2・3回つついて餌をつまみとる方法
(引用)
渡辺朝一.2006.春期の関東平野水田におけるチュウシャクシギの採食行動.
我孫子市鳥の博物館研究報告第14巻.p65-69.
(写真)私のライブラリーより
2021年5月9日柏市、2020年5月2日柏市、2016年5月14日印西市で
撮影のもの





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最終更新日  2023.04.12 11:19:24
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