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2023.05.15
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夏鳥との出会いにむけて鳴き声、生態などの復習をしていたら、ホオジロについて興味深い内容を目にしたので情報提供します。
これからのホオジロの繁殖期で注意深く観察してみようと思います。
(1)季節を追って巣の高さが上がる
山岸(1970)は、長野県長野市で1965年2月から1967年10月の間で行った調査結果を整理し報告しています。その中で、季節の進行と共に巣の位置が垂直的に上っていくことを述べています。原因は4月から5月上旬にかけての第1回目の営巣の頃は未だ芽ぶきだった木本の葉が季節を追って茂ってくるということ、梅雨期をむかえての地面の湿りや巣の流失及び草本の成長しすぎによる地上の草いきれ(湿度)に大きく関係していることにあるのではないかと記しています。
また、巣高が上った結果として卵やヒナが地上性の天敵からの捕食をまぬがれるという利益もあるものと考えられると述べています。
(2)一夫二妻の繁殖の可能性
手井(2015)は、1997年4月に石川県金沢市で行った調査で、ホオジロの雄1羽のソングエリア内で雌2 羽それぞれが繁殖が1 例観察したと報告しています。
なお、雄1羽による2羽の雌の巣内雛への給餌等は観察されず、一夫二妻を示唆する行動だったと述べています。
(引用)
山岸 哲.1970.ホオジロの繁殖期の生活について.
(財)山階鳥類研究所研究報.第6巻.p103-130.
手井修三.2015.ホオジロにおける一夫二妻繁殖の可能性.
Strix.第31巻.p165-172.
(写真)私のライブラリーより









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最終更新日  2023.05.15 15:29:56
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