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2023.05.23
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18日に柏の葉キャンパス駅近郊でイワツバメが巣に入っているのを観察しました。
日中はその行動を観察できるのですが、夜間はどのように過ごしているのかは不明です。しかし、イワツバメが飛行しながら寝ている可能性や興味深い報告がありますので紹介します。氵の鳥仲間でイワツバメのコロニーのある町で飲み会をしてその夜の生態を見に行こうよとの提案してみようかと思っています。
(1)寝ながら寝ている可能性
西(2013)は、イワツバメの生態、生活史、興味深い行動などについて知見や調査結果などを整理し報告しています。
その中でヒナの巣立ちが近づくと巣でねぐらをとらない親鳥が観察されるようになり、ヒナは巣立つと巣にはほとんど戻らなくなると述べています。
2004~2013年までに山梨県東部の2箇所のコロニーで1回目の繁殖でヒナが巣立った後の6~8月に合計26回標識調査をおこなった結果、夜明け後に巣から出てきた個体に幼鳥は1羽もいなかった。しかし,コロニー周辺では早朝に多数の成鳥や幼鳥が建物の屋上に止まったり飛翔したりしている。夜間に建物の屋上や周辺の樹木を探索したがイワツバメは発見できないことから、夜明け後にコロニーに飛来した個体であると思われるとし、このような群れは、コロニーから繁殖個体の渡去が完了するまで観察されると記しています。
前記のことから、イワツバメもアマツバメと同様に飛びながら寝ている可能性が考えられると結んでいます。
(2)夜間集魚灯に集まるアマツバメとイワツバメ
イワツバメの夜間の生態を知る上で貴重な観察報告があります。
平田(2007)は、北海道大学練習船が2005年9月8日の20時から22時頃にかけて錨泊していた折、イカ釣り用の集魚灯にアマツバメ10羽とイワツバメ1羽が集まっていたのを目撃したことを報告しています。観察時間前後で睡眠していたかは不明なものの、集魚灯近くで方向転換していた飛行を観察したと述べています。
(引用)
平田 和彦.2007.夜間集魚灯に集まるアマツバメとイワツバメ.
山階鳥学誌.第38巻.p108-109.
西 教生.2013.イワツバメ.Bird Research News Vol.10 No.9.p4-5.
(写真)
一枚目、二枚目:2023年5月18日柏の葉キャンパス駅近郊で撮影
三枚目:2018年6月24日柏市で撮影













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最終更新日  2023.05.23 11:27:00
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