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2023.06.30
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小高(2014)は、北海道札幌市北大キャンパスで標識を装着して調査したアカゲラ
について、自分のなわぼりと巣を持つ2羽のオスと1羽のメスがつがいとなり、
メスはそれぞれのオスの巣に卵を産み子育てしていた(同時的一妻二夫)と報告しています。
(2羽のオスと同時に2つの巣を構えることができたのか)
その理由のひとつとして、オスとメスの子育てへの関わり方をあげています。
通常の一夫一妻で繁殖する場合、雌雄交替で巣穴を掘り、抱卵、花雛を行い、
雌雄ともに雛への給餌を行います。さらに、オスはメスよりも長い時間巣穴を掘り、日中の抱卵・抱雛は雌雄交替で行いますが、夜間巣穴に残って卵やヒナを抱くのはオスの役割です。
北大の場合、2羽のオスが積極的に子育てに参加し、夜間巣穴をオスに任せることができるため、2羽のオスと同時につがいになれたことによるものと見解を示しています。くわえて、北大キャンパスでは森林が孤立化し不均質に分布し、狭い森に巣が集中するような環境のためオスのなわぼりの質にも差が生じています。発見後も北大キャンパスでは複数の一妻二夫のトリオによる繁殖が観察されたことから、都市緑地のような森林が極度に分断化した環境条件で一妻二夫のトリオが生じやすくなるのではないかと指摘しています。
(引用)
小高信彦.2014.北大キャンパスのアカゲラ研究.北海道野鳥だより.第175号.p6-7.
北海道野鳥愛護会.
(写真)私のライブラリーより









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最終更新日  2023.06.30 11:28:11
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