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2023.09.09
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カテゴリ: 識別について
一昨日、八柱霊園でツツドリ赤色型を観察することができました。
過去に出会った赤色型の画像と見比べていましたら、風切や上面全体の地色に
違いがあるような印象を受けました。
一昨日の個体と2015年9月6日に野田市内で観察・撮影した個体を比較すると、
一昨日の個体の方は上面が赤褐色、2015年9月の野田市の個体は上面の黒横縞模様が太い印象があり相違があるように見受けました。
そこでツツドリの換羽に関して文献などを調べてみました。
すると、中村(2009)に山階(1941)およびKuroda(1965)にツツドリの換羽に関する記述があることが紹介されていました。山階(1941)には幼鳥では8 月中旬より体羽の換羽に入り越冬地で換羽を行い、春季までに第1回冬羽を完成して風切および尾羽は換羽しないとあり、Kuroda(1965)には成鳥雄の換羽が左右対称に起こらないこと、幼羽は黒褐色であり成鳥羽は灰色の成鳥羽であること、風切羽に新旧の羽が混在すること、10月の雌では尾羽右外側より数えて第1、2、3 羽と,左の外側より第3羽が換羽中(ほかは未換羽)であったことが紹介されていました。
なお、上記以外の文献ではツツドリの換羽に関する記述は見つけられず、ツツドリ赤色型の個体差について触れているものはありませんでした。
しかし、永井(2014)が上面全体により赤褐色が鮮明な個体を雌成鳥赤色型と図示しており、一昨日の観察個体と近似している印象でした。
2015年9月の野田市での観察個体の上面や風切がより黒褐色が強い印象があり、
幼羽の可能性も考えられます。
なお、一昨日の個体と2015年9月観察の個体を比較すると、胸の赤褐色の部分の幅が一昨日の個体の方が太く色がより濃い印象があります。
いずれにしても、もっと観察を積み重ねる必要を痛感しました。
(引用)
中村茂.2009.大分県におけるホトトギスとツツドリの換羽について.
日本鳥類標識協会誌第21巻第1号.p31–34
(写真)
一枚目、三枚目:2023年9月7日松戸市八柱で観察













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最終更新日  2023.09.09 10:24:50
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