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2008.05.12
テーマ： 連載小説を書いてみようｖ(10177)
カテゴリ： let me sleep beside you
家に帰って順番にシャワーを浴びると、眠るまで、いつもどおり、それぞれの時間を過ごす。
私はだいたいパソコンの前に座る。
ケースケは、私から見て、斜め前にあるソファに、もたれて本を読む。あるいは、ＴＶゲームをする。
私はパソコンの前に座って思い出す。
そうだ、いじるネタがあったんだった。
早速、本を読んでいるケースケに話しかける。
「ねえ、ケースケ？」
「ん～？」
本を読んだまま、気のない返事のケースケ。私はかまわず続ける。
「今日ね、ヒイラギとは別の人からメールもらったんだけどね。その人も、昔、私みたいに、添い寝してもらってる男の人がいたんだって。でね、今は、その彼とは、友達になって、別にちゃんと恋人がいるんだって～」
へ～、ふ～ん、なんて生返事を続けといて、でも、そこまで話すと、ポトッと、本を落としたケースケ。
しばらくそのままじっとしていたけど、ゆっくりこちらを向いて、目を細めて、私を、じ～っと見てから、
「まさか、それがお前の答えっていうんじゃないだろな？」
って言う。私は、ちょっと考えるフリをして、
「ま、そういう人もいるってことで」
ケースケは被せるように、
「そんな答え出してきたって、何回でも、差し戻しだからなっ」
ってあんまり必死で言うから、面白くなっちゃって、
「だけどだけど、ケースケが、友達になってくれたら、最強だよね？彼氏ができても、ちゃ～んと、目を光らせてくれてたらさ、その人も私をめっちゃ大事にしてくれそう、で、、って、怖いよ、そんな睨んだら。」
睨みつけるケースケに言うと、ケースケは私を睨んだまま、
「・・・お前、完全に俺で遊んでるな？」
私がくすくす笑ってると、
「そういうのは、いけないんだぞ～、人の気持ちをおもちゃにして・・」
って低い声で言ってから、
「あ～、ありえねえっ。また、お前が他の誰かの彼女になって、それ、そばで見てるだけなんて、ありえねえんだからなっ。それにそれにそれにっ、俺は、ミリにそんな友達なんていなくたって、誰よりミリのこと、大事にするよ。実際、してるだろ？？なあ？？」
ぐちゃぐちゃになっちゃうケースケが、かわいくて愛しくて仕方なかったけど、あんまりいじめるのもカワイソウなので、そのへんにしとくことにする。
読書も手につかなくなった様子のケースケに、コーヒーを淹れてあげる。
「ごめんね、からかいすぎた？」
と、カップを渡すと、黙って受け取ったケースケ。私は床に座って、ケースケの足元にもたれる。
ケースケは、何口か飲んでから、ぼそっと、
「ミリ、愛してる」
私は、驚いて、ケースケを見上げて、
「うわっ、よく出たね。こんな時に」
「毎日言うって決めたから。」
「それって、、、義務？」
「ばか、違うよ。義務じゃなくて、権利。ミリをスキだって言える権利は誰にだってあるわけじゃないだろ？俺だって、ずっとなかったんだ。今は言える。だから、言う。」
「・・・できれば、死ぬまで？」
ポツリと続ける私に、ケースケは、優しく微笑んで、
「そういうこと」
私は、そっと目を閉じる。
そして、思ったことをそのまま言う。
「ケースケ」
「ん？」
「ありがとう。とっても嬉しい」
「ああ。どういたしまして」
随分落ち着いたみたいなケースケ。
「ごめんね。いつまでも待たせて」
「気にすんなよ。俺、こうしてる今この瞬間だって、結構幸せだぜ？」
頭を撫ぜてくれるケースケ。
「だけど、夕べみたいのは、ほんと、だめだぞ～。あんなことされても、いつまでも俺がガマンできると思うなよ？」
そんなこと言っちゃって。
でも、いつまでもガマンしてくれるの知ってるんだ。
・・・ねえ、ケースケ、言いたいけど、やっぱり内緒にしとく。
さっき言ってた、今日メールをくれた人に書いた返事の一部。
『ケースケに、「愛してる」って、素直に、ただ言いたい、
そのための、環境作り、してるんですよ、私。』
そう、これが、私が、私たちのことをつづってきたことの意味。
今、そう思えるところまで、きてるんだ。
だから、もう少し、、、わがままでいてもいいよね？
←１日１クリックいただけると嬉しいです。
私はだいたいパソコンの前に座る。
ケースケは、私から見て、斜め前にあるソファに、もたれて本を読む。あるいは、ＴＶゲームをする。
私はパソコンの前に座って思い出す。
そうだ、いじるネタがあったんだった。
早速、本を読んでいるケースケに話しかける。
「ねえ、ケースケ？」
「ん～？」
本を読んだまま、気のない返事のケースケ。私はかまわず続ける。
「今日ね、ヒイラギとは別の人からメールもらったんだけどね。その人も、昔、私みたいに、添い寝してもらってる男の人がいたんだって。でね、今は、その彼とは、友達になって、別にちゃんと恋人がいるんだって～」
へ～、ふ～ん、なんて生返事を続けといて、でも、そこまで話すと、ポトッと、本を落としたケースケ。
しばらくそのままじっとしていたけど、ゆっくりこちらを向いて、目を細めて、私を、じ～っと見てから、
「まさか、それがお前の答えっていうんじゃないだろな？」
って言う。私は、ちょっと考えるフリをして、
「ま、そういう人もいるってことで」
ケースケは被せるように、
「そんな答え出してきたって、何回でも、差し戻しだからなっ」
ってあんまり必死で言うから、面白くなっちゃって、
「だけどだけど、ケースケが、友達になってくれたら、最強だよね？彼氏ができても、ちゃ～んと、目を光らせてくれてたらさ、その人も私をめっちゃ大事にしてくれそう、で、、って、怖いよ、そんな睨んだら。」
睨みつけるケースケに言うと、ケースケは私を睨んだまま、
「・・・お前、完全に俺で遊んでるな？」
私がくすくす笑ってると、
「そういうのは、いけないんだぞ～、人の気持ちをおもちゃにして・・」
って低い声で言ってから、
「あ～、ありえねえっ。また、お前が他の誰かの彼女になって、それ、そばで見てるだけなんて、ありえねえんだからなっ。それにそれにそれにっ、俺は、ミリにそんな友達なんていなくたって、誰よりミリのこと、大事にするよ。実際、してるだろ？？なあ？？」
ぐちゃぐちゃになっちゃうケースケが、かわいくて愛しくて仕方なかったけど、あんまりいじめるのもカワイソウなので、そのへんにしとくことにする。
読書も手につかなくなった様子のケースケに、コーヒーを淹れてあげる。
「ごめんね、からかいすぎた？」
と、カップを渡すと、黙って受け取ったケースケ。私は床に座って、ケースケの足元にもたれる。
ケースケは、何口か飲んでから、ぼそっと、
「ミリ、愛してる」
私は、驚いて、ケースケを見上げて、
「うわっ、よく出たね。こんな時に」
「毎日言うって決めたから。」
「それって、、、義務？」
「ばか、違うよ。義務じゃなくて、権利。ミリをスキだって言える権利は誰にだってあるわけじゃないだろ？俺だって、ずっとなかったんだ。今は言える。だから、言う。」
「・・・できれば、死ぬまで？」
ポツリと続ける私に、ケースケは、優しく微笑んで、
「そういうこと」
私は、そっと目を閉じる。
そして、思ったことをそのまま言う。
「ケースケ」
「ん？」
「ありがとう。とっても嬉しい」
「ああ。どういたしまして」
随分落ち着いたみたいなケースケ。
「ごめんね。いつまでも待たせて」
「気にすんなよ。俺、こうしてる今この瞬間だって、結構幸せだぜ？」
頭を撫ぜてくれるケースケ。
「だけど、夕べみたいのは、ほんと、だめだぞ～。あんなことされても、いつまでも俺がガマンできると思うなよ？」
そんなこと言っちゃって。
でも、いつまでもガマンしてくれるの知ってるんだ。
・・・ねえ、ケースケ、言いたいけど、やっぱり内緒にしとく。
さっき言ってた、今日メールをくれた人に書いた返事の一部。
『ケースケに、「愛してる」って、素直に、ただ言いたい、
そのための、環境作り、してるんですよ、私。』
そう、これが、私が、私たちのことをつづってきたことの意味。
今、そう思えるところまで、きてるんだ。
だから、もう少し、、、わがままでいてもいいよね？
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