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人に感謝し、思いやりを忘れない
「 脳の学校」代表 脳内科医、医学博士 加藤 俊憲
一生涯、成長
日本人は幼時から、「三つ子の魂百まで」と、「感謝」「思いやり」「礼節」を肌で感じて育つのが理想とされています。これらは、概念として理解すると同時に行動として表すことが求められます。玄関で靴を脱いだらそろえる、「いただきます」と言ってから食事する、音を立てずに扉を閉める、という日常的な生活行動にも脳の使い方が現れます。また、お祭などの年中行事を通じて、生活の中で感謝の想いやり、礼節を身につけ、道徳心も向上します。
こうした「しつけ」は、和の文化や習慣から当たり前の作法と思われがちですが、一生涯自分を成長させることのできる最強の脳トレです。いくつになっても奥ゆかしいしつけを実践し、行動から感謝、思いやり、礼節を表現することで、一瞬のうちに思考系・感情系・視覚系・記憶系・聴覚系・伝達系・視覚系・聴覚系・運動系の八つの脳番地をそれぞれネットワークでつなぐことができます。
■「今日の感謝」「明日の思いやり」を見つける。
① 今日の感謝 /一日の終わりに起(き…起ったこと)・努(ど…努力したこと)・逢(あい…出会えたこと)・楽(らく…楽しんだこと)を思い出し、書き出すなどして、感謝共鳴させる習慣を持ちましょう。
② 明日の思いやり /今日の感謝で得たことを、明日は自分または誰か(何か)のために、どのように生かすことができるか考え、実行しましょう。
人は一人では生きられません。幾つになっても脳を成長させる基本は、お世話になった人を忘れず、感謝し続けること。自分にできる精いっぱいの思いやりを日々実践することです。自分に限界を設けず一人一人の「脳道(脳を成長させ続ける生き方)を迷わず進み、すばらしい未来を拓いていきましょう。 (おわり)
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