日々のあぶく?

日々のあぶく?

February 23, 2006
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バカの壁
バカの壁よりも分かりやすい。
時々、危なっかしい意見だなぁと思う所もあったが概ね納得。
(人にもよるだろうが、バカの壁でも養老氏の考えに近いことを思っていたところがあるので私は賛同できる内容が多かった。)

1 若者の問題
若者は凶暴になったか―昔より人と接触する機会が増えた割に関係は気薄。だから見知らぬ人が対象になり易くなったのかも。だが、全体的に人口も増えているから単純に昔との比較は出来ない。
昔の「無職」は働かなくても収入がある裕福な層で、今と意味合いが違っていた。
仕事とは社会に空いた穴を埋めるもので自分に合った穴がそれぞれにあると思うのは都合が良すぎる考え。会社が自分にあった仕事を与えてくれる訳がない。本気で働けば自分が埋めるべき穴(仕事)は(時期が合うかもあるが)自ずと見つかる。
自分に、個性に自信がないほど「オンリーワン」に固執する。

2 自分の問題
英語の「I」と日本語の「私」の持つ意味合いは本来違っていた。
「公」と「私」、西洋で「私」は「I」、日本で(「私」)は「家」だった。
関西の「自分」、江戸時代などの「手前」を見てもわかるように自己と相手を同時に含んでいることもある。
だが、今は西洋人に近い感覚になり、「私」が「家」ではなく「個人」になってきたことで混乱が生じている。

3 テロの問題
起こる原因は放置して、結果の方だけ何とかしているように見える現代。
大事なのは事が起きる前に予防すること。
100%正しいと思わず、ブレーキをかけておけば予防になる。
今多く起きているテロへの予防のひとつが「一元論への批判」(一元論以外認めないのはおかしいのでは?ということ)
個人と倫理の問題。「血税」の意味。などについても言及している。

4 男女の問題
女性の方が動物に近い(生物学的に女性が原型で、それをホルモンで作用して男性が作られている)ため、より無意識での行動が多く頑固、男性には頭でっかちが多い。
染色体(女性XX、男性XY)からみても女性の方が安定しており、平均的。
男性は特出した能力を発揮するものとそうでないものの両極端がでやすい。
どちらが良い悪いではなく、それぞれの特性、向き不向きなどについてはなしている。

5 子供の問題
都市化によって自然を体現する存在でもある子供が減るのは必然。
教育については叩き込んで教える大切さもあり、「自然」である子供中心にするのは大切にしているとはいえない。
大人の都合も手伝って安易に子供に流されるのではなく、手をかけ、目をかけ育てる重要性を説く。
意識中心社会で「ああすればこうなる」と思いがちだが、子育てはそうはいかない。

6 戦争責任の問題
反日孝。内政問題のすり替えの場合が多いのでむやみに振り回されないこと。
憲法九条孝。

7 靖国の問題
政府の一部が押す無宗教の参拝施設の危うさ。
(新しい施設が無宗教なら「参拝」は不可能。政府が「参拝」するならば政府の作った"宗教"が出来るということになる)
政教分離の本来持っている意味について。

8 金の問題
「脳社会」で起こった「お金で買えないものは無い」と言う思考。
「~がすべて」と言う考えも同様で「頭の中がすべて」だということでもあり、一元論と同じことである。
お金で買えるものはあるが、それがすべてではないと知っていることも大事。

9 心の問題
心の傷は治すべきかということに踏み込んで考える。
自分で気付き乗り越えることも大事だからどこまでケアするかということ、
以前は「水に流す」と言うことが身に付いていたので自然災害に対するスタンスが違った。
(何が悪いという責めどころが無くても仕方ないと受け入れて前進することがもっとスムーズに出来ていた)
嗅覚で嗅ぎ取る「好き」「嫌い」の匂いによって感情が左右される。
辺縁系の中でも好き嫌いを決める扁桃体の活性が常人よりも高いと好き嫌いのパワーが強く、連続殺人犯もそうではないかと推察。

10 人間関係の問題
脳の特性とは関係なくイライラしている場合は、自分の問題として受け止めずに、人のせいにしていることが原因。
そういう人とはつかず離れずが大事。
そのためには自分の中の原則が必要で、それがあれば揺れて惑わされることもなくなる。
仕事ならばそれは職業倫理となり、同様に大事なことである。

11 システムの問題
活字離れ、テレビの影響などは今までのデータも少ないために一概に断言できない。
日本語は「読む」言語であるから活字がなくなることは無い。その媒体が紙か画面かかはこれから変わっていくかもしれないが。
数式が理論的に正しくても具体的に使えず、予想が出来ないカオス理論や
どこを基点に、どの物差しで計るかで結果が変わるフラクタル理論などが数学の世界で登場した。
そういう分からないと言う結果にも価値がある。
皆が認め、理解する結果など無く、はみ出すものはある。

12 本気の問題
誤解をされると損をするのは発信した人ではなく、誤解した人である。
誤解があるのは当たり前。
分をわきまえること、「らしさ」は公のルールでもある。
自分の中に原則が出来ていれば問題にも本気で取り組め、困ることも少なくなり、乗り越えることが出来る。
雑用のすすめ~雑用でも本気で取り組めば結果が出る、もしくは自分の糧となる。





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Last updated  February 23, 2006 12:55:00 PM


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