日々のあぶく?

日々のあぶく?

May 26, 2006
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カテゴリ:
ガール

マドンナ・
定期人事異動で営業三課・荻野春彦課長(42)の下に海外事業部から倉田知美(25,6)が配属されてきた。
一般職の女子社員とも馴染み、異性の匂いのある、過剰な愛想や媚を売らないが、相手に好印象を与える知美。
妻子ありながらも春彦は彼女との恋物語を夢想し、部下で知美に好意を寄せる山口を大人気ないと思いつつも牽制する。

ダンス・
営業四課課長の田中芳雄(46)の息子(高2)が大学へ行かず、ダンサーになると言い出した。
主流から外れようとする息子と、部長・飯島におもねらず、自分の道を進む五課課長・浅野の姿が重なった―

総務は女房・
出世街道の一環で営業畑から総務部第四課課長の拝命を受けた恩蔵博史。
ここで2年腰掛課長をすれば、営業局長の椅子が待っている。
何もしなくてもいいのだが、総務部と商店との癒着を見逃せない。
総務と女房は敵に回すなといわれるのだが―

ボス・
中途採用で10年間ヨーロッパ本部に赴任していた浜名陽子(44)が新任部長としてやってきた。
本来ならば自分が座る席に割り込んできたような彼女(しかも同い年)が面白くない鉄鋼製品部・第一課課長兼部次長・田島茂徳。
そつなく仕事をこなし、今まで慣例だった宴会・接待など体育会系のノリを一斉排除、
禁煙、残業廃止、定例会議廃止と次々とルールを変えていく彼女。
夫も子供もいて、やり手な彼女は女性社員の憧れの的に。
取引先にも彼女のやり方は浸透しつつあり、抵抗しているのは田島をはじめとする数人に。
せめて、初の女性管理職となった彼女が愚痴や弱音でもこぼしてくれればと思うが、
田島に対しても理解のすれ違いはあると寛容で、どこまでも完璧な顔を崩さない。

パティオ・
数年前、倉庫だった埋立地を再開発し、「職」「遊」「住」の共生する未来型街づくりをした「港パーク」。
企業がはいり、住居も完売し、「職」「住」は成功したが、お台場に客を取られ「遊」は伸び悩んでいた。
土地開発会社の鈴木信久(45)は営業推進部第一課課長の肩書きと共に、この問題に取り組むことに。
閑散とした「パティオ」に人を呼ぶため、手柄第一の坪井部長の下、骨董市などの企画も上々の反応を収める。
だが、信久はひっそりしていた「パティオ」で日々読書する老人が妻を亡くしたばかりの父の姿と重なり、気になっていた。


どれも話が上手く行き過ぎる気はするが、読後感のよい短編集。
部下と上司にはさまれ、個人的感情と家庭との間で翻弄されるのは"課長さん"だけではないだろうが、大変だよな。





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Last updated  May 28, 2006 06:31:36 PM


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