名演プロムナード

名演プロムナード

フロトーの歌劇「マルタ」



フロトー(独 1812~1883)が1847年に作曲したオペラ。宮廷の恋の騒動を親しみやすいメロディーで繰り広げる、オペレッタに近い楽しい作品である。

小学唱歌「庭の千草」として日本でも親しまれてきたアイルランド民謡「夏の名残りのバラ」や、テノールの名アリア「夢のように」で有名ではあるが、あまり上演されていないようだ。
CDもほとんど出ていない。私が持っているのは1968年にロベルト・ヘーガー指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団で録音されたもので、いささか古いが、素晴しい演奏。
CDになったので音も良い。

主役の若い女官レディ・ハリエットをソプラノのアンネリーゼ・ローテンベルガー、お相手のライオネルをテノールのニコライ・ゲッダが歌っている。どちらも美しい声で名唱だ。

学生時代にNHK FMで日本語版が放送され、録音してよく聴いた。残念ながら引越しなどでテープを全部処分したので今は残っていない。
上記2曲は特に好きだが、オペラ全体に美しいメロディーが多くて楽しく聴ける。
リストはワイマールで、「マルタ」によって指揮者のデビューをし、ドレスデンではワーグナーもこれを指揮したという。
それだけ魅力のあるオペラなのだ。


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