少子高齢化、人口減少が急速に進む日本社会。時代の変化をどう読み、先手を打つか――さまざまな団体や企業が、生き残りを懸けて必死の努力を重ねている。
今、多くの自治体が直面する課題が公民館など公共施設の維持。かつて盛んに造られた「ハコモノ」は維持費等がかかり、財政を圧迫する。しかし、神奈川県の秦野市は逆転の発想で、この「お荷物」を「宝の山」へと変えた(「潮」9月号)。
例えば市役所の敷地内にコンビニを開設。賃料が入るとともに、市役所の利用者の利便性向上にもつながった。また、保健福祉センターの空き会議室を民間に貸与。市民のための「パソコン教室」などが開設され、その使用料は施設の維持管理費に充てられる。こうした改革で、財政状況を大きく改善できたという。
資源や財源は有限だが、人間の知恵は無限だ。どんな悪条件でも、必ず活路は開ける。大事なのは「時代の先を見る目」と「逆境を好機へ変える知恵」だ。
御書には「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(254ページ)と。信心根本に努力と工夫を重ねて現実社会で勝利する。それが仏法者の生き方。変化の時代だからこそ、「知恵の太陽」をわが胸中に昇らせ、新たな価値を創造していこう。
~~~~~~~~~聖教新聞名字の言より~~~~~~~~~
【今日は何の日】
★高校野球記念日( 日本) 1915年8月18日に、高校野球の前身である第1回全国中等学校優勝野球大会の開会式が大阪の豊中球場で行われたことに由来。
★米の日( 日本) 「米」の字を分解すると「八十八」になることから。
★ビーフンの日( 日本) ビーフン協会が制定。ビーフンは米を原料とする麺であり、「米」の字を分解すると「八十八」になることから。
★頭髪の日(毎月)
▲豊臣秀吉没(太閤忌)(1598)
▲明治天皇、初めて馬車に乗る(1871)
▲東京市、ワシントンへ2千本の桜を寄贈(1909)
▲第一回全国中等学校優勝野球大会開催(1915)
▲谷崎潤一郎、細君譲渡事件(1930)
▲岐阜県白川町で土砂崩れにより飛騨川にバス転落。死者104人(1968)