「いつかは目標に通じる歩みを一歩々々と運んでいくのでは足りない。その一歩々々が目標なのだし、一歩そのものが価値あるものでなければならない」(山下肇訳)。ドイツの文豪ゲーテの言葉である。
ゲーテにとって、師・ヘルダーとの出会いは、人生を決める大きな一歩だったに違いない。師の「該博な知識」「深い見識」に魅了されたゲーテは、文学理論等を学び、視野を大きく広げた。
ヘルダーの教え方は厳しかった。ゲーテの意見に見えや虚飾を感じると、容赦なく辛辣な言葉を投げつけた。だがゲーテは、自己満足や虚栄、高慢など心中に巣くっていたものが厳しい訓練の中で抑えられた、と後に感謝している(『ゲーテ全集9』潮出版社)。
70年前の8月24日、池田先生は入信した。戸田先生を師と仰ぎ、新たな人生を踏み出す胸中には、冒頭のゲーテの言葉が響いていたと述懐している。万般の学問を学ぶ「戸田大学」で峻厳な薫陶を受けつつ、広布の道なき道を切り開いた池田先生。「8・24」は、世界規模の広宣流布と平和・文化・教育運動の起点として、不滅の輝きを放つ。
仏法は「因果俱時」。今、この瞬間の一念が、未来をつくりだす。師の広布の大闘争を仰ぎつつ、わが人生の勝利へ挑戦の一歩を踏み出したい。
~~~~~~~~~聖教新聞名字の言より~~~~~~~~~
【今日は何の日】
★ふみの日(毎月)
★処暑(二十四節気の一つ。暑さが峠を越し後退し始める)
▲日英和親条約。日米和親条約から5カ月後、東インド艦隊司令長官スターリングが長崎に入港。長崎・箱館両港を開く条約に調印。英国の真の目的はロシアに対する軍事的展開(1854)
▲グラバー、長崎に商会を開く(1859)
▲会津白虎隊が自刃(1868)
▲封建的制度の撤廃。華族・士族・平民の区別は残ったが、この間の通婚を許可、平民にも苗字の使用を許可(1871)
▲警視庁、電柱広告を許可(1890)
▲第一次世界大戦で、日本はドイツに宣戦布告(1914)
▲NHK、プロ野球ナイターを西宮球場からテレビ初中継(1953)
▲日本最長の自動車トンネル、中央自動車道恵那山トンネル開通(1975)
▲安楽死国際会議が東京で開かれる(1976)