6月7日の朝にいきます

6月7日の朝にいきます

高野瀬順子の『木漏れ陽の時間(とき)』は Depuis 21/6/2005。2008年5月に休止。
2012年秋より闘病生活となり、事実上のリタイアへ。
ただ、時々、友人のタレントさんなどの執筆アドバイス等は行っています。
2023年1月より、このblogを再開。

*私の主な著書* 
『老人と犬』写真は秋元良平氏(『盲導犬クイールの一生』の) 文春文庫PLUS
『猫こんなとき緊急マニュアル100』主婦と生活社
2024年06月12日
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カテゴリ: ペット
​​ ​​ ​​持病があるため、私自身はおよそ3か月ごとに歯科検診を受けているが、
猫や犬も歯槽膿漏になるのをご存知だろうか?

まだ渋谷のマンションに住んでいた29歳の時、保護猫活動をしている女性を手伝いに行き、
そこで「ボラ太郎」と出会ったことは、以前に書いた。

32頭の外猫がいて、そこで他の31頭の猫たちがご飯を食べ終わるまで、木の上にいたボラ太郎。
他の猫たちが去った後にようやく降りてきて、お皿に残ったわずかなエサをこそげるようにして食べていた。

あまりに哀れなその姿に、うちのコに迎えようと思った。
これほど他の猫を怖がるのなら、先住の3頭の女のコたちと喧嘩にはならないだろうと思ったのだが…。

当時、売っている中で一番大きな3段のケージを買い、慣れるまでは、とそこに入れた。
ところがだ。
ケージの中に入れたトイレを掃除したり、水やご飯の用意をしようとすると、
ボラ太郎は「シャー! シャー!」と威嚇し、私の手に爪を立ててくる。

これにはまいった。 こんなはずではなかった、と思ったが、もう遅い。
なんで? どうして? 引っ掛かれるのを覚悟で日々の掃除やご飯の支度をした。

そんなある日。ボラ太郎の様子を見に来た当時の彼が言った。
「この猫、口臭がひどくない? もしかして口の中の病気かも」。
そうなのか? それなら治療をしないと、と動物病院へ連れて行くことに決めた。
猫用のバッグに入れるのは大変な作業だったが…(連れてきた時は何故かすんなりと入った)。

で、診てもらったところ・・・歯槽膿漏だったΣ(・ω・ノ)ノ!
治すためには、もうダメになっている歯を抜かないとならないが、
とにかくおとなしく口を開けてはくれない。
「麻酔をします。5分間だけなので、その5分で勝負します」と獣医さん。

予備麻酔の注射をしたかどうかは覚えていないが、
3人ががかりで仰向けにして押さえつけ、口と鼻を覆う形で麻酔用のマスクを着ける。
着けるまではウグー! ナゴー! と唸って暴れていたが、
口と鼻を覆ったとたん、麻酔が効いてカクンと首が垂れる。

そこからは本当に3~4分くらいの時間で、口の中を覗き、5~6本ほどの歯を撤去した。
すぐに麻酔から覚めたボラ太郎は、急に従順なコになっていた。

歯槽膿漏で、よほど痛かったのね。

ただし、人には従順になったものの、自分のことを男のコだと思っている節があり、
縄張りを異様に気にするタイプの紫陽子とは、その後もなかなか折りが合わなかった。
(この話は、いずれまた)。





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最終更新日  2024年06月12日 12時00分13秒


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