老後の生活資金について、「年金だけでは2,000万円足りない」ということが、よく言われています。平均的な家庭の1ヶ月当たりの支出が26万円であるのに対し、夫が働き妻は専業主婦である世帯の1ヶ月当たりの年金額が約21万円となっていることから、年金だけでは、毎月▲5万円が不足してしまいます。
2,000万円を5で割ると400ヶ月=約33年となるので、年金を65歳からもらい始めるとすると、100歳近く(98歳まで)は生活していける計算です。
ただ、後期高齢者になると、病院に行く機会も増えますし、老人ホームなどに入ると多額の費用が掛かってしまうため、老後資金2,000万円で安心して暮らせるのは、概ね90歳ぐらいまでと言えるでしょうか。
ただ、この専業主婦世帯の平均的な年金額21万円は、妻の国民年金6.8万円、夫の国民年金6.8万円、夫の厚生年金約7~8万円の合計額が示されているということに注意が必要です。当然、単身世帯だと受給額は14~15万円程度にまで減りますし、夫婦共働きだと、妻の厚生年金分が上乗せされるため、家計の年金収入は30万円近くにまで増えます。
それぞれ事情の異なる世帯ができることとしては、まずは、概ね1ヶ月、どの程度のお金があれば生活できるかを試算してみる、そして、日本年金機構から送付されてくる「ねんきん定期便」で、65歳以降、概ねどれだけ年金が貰えそうか確認する。そして、所得税や住民税のことも考えて、年金支給額の約8掛けが手許に残る収入として、毎月の生活費と比較してみる。最後に、足りないお金を、100歳まで生きると考えて、100歳までの35年分を、どう確保するか考える。
65歳までの働ける間に不足分を貯めることができれば、老後は安心して暮らせる見込みが立ちますし、足りなくても、65歳以降、若干のアルバイトをすることで、家計の足しにしていけば、何とかやっていけるのではないかと思いつつ、頑張って、100歳を目指していきましょう。
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