** 長島便り **

2004/05/25
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前回の日記、私の説明不足だったんですけど
私は決して「夫が韓国人であることを忘れる」とか
「自分が日本人であることをうっかり忘れる」
という話ではないんですよ(笑)。

うちの夫はバリバリ韓国人だと思うし
私はこてこて日本人だと自覚しています。

ただ、それを「外国人同士」という感覚で見ることを
忘れてしまっているです。
難しいですねぇ、うまく説明できませんねぇ。。。

日常会話を100%日本語に頼ってはいるのですが
夫の母国語が韓国語であることは承知の上です。

しかし、それが外国語であるという事を私は普段
認識していません。
ある時ふと、「あ、夫は普段私の為に外国語を使って
生活してくれてるんだ~、ありがたい~」と
思い出したように感謝しています。

関西の人と結婚して、普段は標準語を使うけど
夫が実家に電話するとき関西弁になるのを聞いて
あ、この人関西弁がnative tongue だったんだよね、
と再確認するような感じです。

だから私が韓国語のフレーズを覚えるときも新しい
方言を覚えてる感覚。私は熊本出身の母と祖父がいつも
家にいて、その二人に熊本弁で育てられたため、
子供の頃は家と外(幼稚園)で 標準語と熊本弁を
見事に使い分けていました。

「どぎゃんしたと?」→「どうしたの?」
「しかぶる」→「おもらしをする」
「けんちゃな?」→「大丈夫?」
「ましっそ」→「おいしい」

上ふたつは熊本弁、下ふたつは韓国語です。
てな具合で、私の頭の中では
熊本弁も韓国語も、同じ方式になっているのです。

そして、韓国語を勉強したことがある方なら
誰もが「こんな外国語があったのか」と
驚くそうなのですが、韓国語と日本語は発音は
大違いでも、共通点が沢山あるんです。

まず、語順。例えば
「今年の夏は 1週間ほど仕事の休みが取れたら 
家族でハワイに旅行しようかと思っていたのですけど、
ちょっと長い休みが取れそうに無いので 近場に
1泊旅行に行くことになってしまいそうですねぇ」

この↑文を「英語に」直す場合、どんな単語が
文の先頭にやってくるでしょうか?私だったら
まず文の内容を頭に絵のようにイメージしてから
頭を英語に切り替えて文にしないと、「今年の夏は」から
順繰りに訳していこうとしたら頭の中が余計に混乱
してしまいます。

ところが、これを「韓国語」に直す場合は
文の頭から順々に「今年の」+「夏は」と単語を
置き換えていくだけでちゃんと意味の通じる
韓国語の文章になってしまうのです。

だから私がどこかの方言を覚えるみたいにして夫に
「ねぇねぇ、○○○って何て言うの~?」と
聞いてしまうのです。

「むしゃんよか(武者ん良か)」ってどういう意味だか
知ってますか?「カッコイイ」って意味なんです。
ちなみに熊本弁です。私にとって夫の話す韓国語は
こんなレベルの言語であって、普段よほど意識しない限り
「外国語レベル」ではないのです。

次にあげられ共通点は「漢字語の使用」だと思います。
この話をするには日韓の歴史も踏まえて考えなければ
いけないのかもしれませんが、あえてここでは省略します。
だから「なんで同じ漢字語を使ってるの~?」という
疑問をもたれた方は、色んな本が出ていますので
それを読んでみて下さい。

漢字語、たとえば
「健康」「態度」「洗濯機」「食中毒」「運動場」「営業時間」
「月曜日」「世界」「学生」「存在」などなど、もう挙げていたら
キリがないくらいの普段日常で使う言葉が、そのまんま
読み方だけ韓国語になって韓国でも使われています。

でもって読み方も結構似ていたりします。
「態度」→「て~ど」
「洗濯機」→「せたっき」
「運動場」→「うんどんじゃん」
「世界」→「せ~げ」
「学生」→「はくせん」

ちょっと「べらんめぇ口調」で読んでみると結構
韓国語っぽく聞こえたりします。

夫が韓国人だと認識しているのに、それを「外国」と
意識できない私の心理が少しお分かり頂けたでしょうか。。。?

「英語とスペイン語」もしくは「スペイン語とポルトガル語」
のカップルはこんな感じなのでしょうか。

ちなみに私はこれだけ「韓国語」について知ったかぶりして
書きましたが、韓国語は未だに喋れません。

言葉についてはこれくらいにして、
次回は日韓の習慣について少し書きたいと思います。





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最終更新日  2004/05/27 10:29:14 PM


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