春から秋に、白い綿毛の生えたヘラ形の葉をつけてすらっと伸びた茎先に、筒状花の集まった花弁(舌状花)のない黄色い小さな花(頭花)が咲きます。
3月1日の誕生花は、古くから親しまれている春の七草のひとつのゴギョウ(御形)、ハハコグサ(母子草)。
花の名は、葉や茎が白い綿毛に覆われている姿を母親が子を包みこむ様子にたとえたという説、白い綿毛がほおけ立つ(穂穂ける、毛羽立つ)ことからのホウコグサが転訛したという説などがあります。
別名のゴギョウ(御形)は、接頭語の御と形(人形)のことで、昔、人々の身代わりとして川に流す人形を御形仏と呼び、御形仏の代わりにこの草を流す風習があったことからつけられたそうです。
花言葉「いつも思う」「無償の愛」は、葉や茎が白い綿毛に覆われている姿を母親が子を包みこむ様子にたとえたという花の名からつけられたのでしょう。
花言葉「忘れない」は、母が我が子に与える「無償の愛」からきているでしょう。
早春に淡い黄色の小花を見かけると、道端やご近所の田畑などで春の七草を探してしまいます。
芹なずな、御形(ごぎょう)、はこべら、仏の座、すずなすずしろ、これぞ七草
ハハコグサは1月7日の七草がゆにと庭に植えたら、こぼれダネであちこちの鉢にもお邪魔して、暖地では冬も平気で、今では気が向くまま一年中庭のどこかで花を咲かせています。
平安時代の草もちはヨモギではなく、ハハコグサの若菜を使って作られていたそうです。
キク科ハハコグサ属、耐寒性一年草(越年草)、原産地:日本、朝鮮半島、中国、台湾、東南アジア別名:オギョウ(御形)、ゴギョウ(御形)
ハハコグサ(母子草)の花言葉:温かい気持ち、いつも思う、無言の愛、無償の愛、忘れない。
ハハコグサ(母子草)の誕生花:1月8日、3月1日、4月25日
流通時期:ポット苗を春に見かけます。
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