■アメリカで結婚式 0
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ウォールストリートジャーナルによると、ロンドンのスタバの店舗数がついに200店を越えたそうです。これは、なんと本家アメリカのニューヨーク(190店)よりも多いのだとか。ロンドンに1号店を出店したのが東京より2年遅い1998年のことで、筆者が始めてロンドンを訪れた1999年当時はそれほど多くなかったと記憶しているのですが、タモリの髪の毛のようにいつのまにかどんどんと増えてしまったようです。下の写真はイギリス在住時に筆者が愛用していたロンドン・イーリング(Ealing)のスタバ。なかなかのどかな雰囲気で気に入ってました。スターバックスジャパンのサイトで調べたところ、東京都内には現在197店があるとのこと。ちょっと意外なことに、3都市とも店舗数はほとんど同じなのでした。ちなみに、同社のアメリカのサイトでワシントンDCの店舗数を検索してみると・・・・・・57店(号泣)。まあ、いいです。どうせワシントンなんて、NYと比べたら月とすっぽん、テレビ局で言ったらフジテレビとテレビ東京、女性タレントで言えば上戸彩と光浦靖子、ドラゴンボールでいったら孫悟空とクリリン・・・。
2005年10月23日
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クリスマスの2ヶ月も前から、イギリスのスーパーにはクリスマスコーナーが大々的に出現し、クリスマス・プディングなどが所狭しとならべられます。ちなみに下の写真が、筆者が買ってきたクリスマス・プディングの実物です。てっきりクリスマスケーキのような華やかなものを想像していたので、最初はあまりに地味な外観にびっくりしました。見た目だけでクリスマスケーキと比べたら、まさしく月とすっぽんです。クリスマスケーキが新幹線「のぞみ号」だとすれば、プディングの方は「たにがわ号」。クリスマスケーキがプロゴルファー猿だとすれば、プディングの方は、ミスターXの手下の日影選手、といったところでしょうか。ちなみに、日影選手は徹底的にツキに見放された男で、日本アマチュア選手権に出場したときには、猿とデッドヒートを繰り広げるものの、終盤になって足場が崖崩れを起こしてしまって谷底に転落。大怪我を負って、そのままリタイアする羽目になります。普通そんな大事故があったら即試合中止になりそうなものですが、どういうわけか試合は何ごともなかったかのように続行され、猿が優勝してしまいます。日影選手は、その後復活し、「死神」の名前で再び猿の前に登場します。しかし最期は、毒針のついたゴルフボールを打ち込んで猿を暗殺しようと試みますが、ショットを打つ瞬間にマムシにかまれたために手元が狂ってしまい、あろうことか打球が自分の頭に直撃。そのまま命を絶ってしまうという、つくづくかわいそうな男なのです。さらに余談になりますが、筆者も子供時代には、庭に干してあった洗濯物を旗に見立て、その下に穴を掘って猿の必殺技「旗つつみ」を練習しました。そして血のにじむような特訓の末についに成功させたのですが、どういうわけかあとから母親にこっぴどく怒られてしまいました。つくづく女というのはロマンが分からなくて困りますね。というわけで今回はクリスマス・プディングの魅力についてのお話でしたが、みなさん、イギリスのクリスマスに美味しいクリスマス・プディングが欠かせない、ということがお分かりいただけたでしょうか?
2004年11月23日
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下の写真のように、イギリスのマーガリンには日本にはない注意書きがあります。ちょっと見づらいですが、下から3番目に「Virtually Trans Fat Free」と書かれているのがお分かりでしょうか。これはトランス脂肪酸の成分表示で、イギリスのマーガリンには大抵このような表示があり、5%以下となっていることが多いです。さて、ここでいきなりトランス脂肪酸と言っても、南伸坊さんとどう違うの?という方もいるかもしれません。実は不飽和脂肪酸には2種類あって、それぞれシス型とトランス型と呼ばれますが、化学式は同じでありながら、右手と左手のように鏡に映した姿(鏡像体)の構造になっています。そして、通常、生物が利用するのはシス型のみで、トランス型は天然の生物界にはほとんど存在しないのですが、マーガリンの製造過程では工業的に脂肪酸に水素を添加するため、かなりの量のトランス脂肪酸が生成してしまいます。そして、近年になって、このようにして生じたトランス脂肪酸が体に取り込まれると正常に機能しないため、動脈硬化や心臓疾患、痴呆のリスクが高まるという報告が次々と明らかにされているのです。筆者の予想では上の説明はほぼ全員に読み飛ばされたかと思いますが、とにかくアメリカではすでに含有量の表示が義務付けられていますし、デンマーク、オランダ、ドイツではトランス脂肪酸を含むマーガリンは禁止されているとのこと。また、イギリスでも筆者が見る限り多くの製品で表示がなされているようです。一方、日本ではというと、下の表のようにほぼすべての製品で、多量のトランス脂肪酸が含まれているのが現状のようです。雪印ネオマーガリン (225g) 雪印乳業 13.8%ラーマソフト (400g) 日本リーバ 11.8%明治コーンソフト (450g) 明治乳業 10.9%もともとマーガリンといえば、植物性で健康にいいという触れ込みだった筈なのに、ずいぶんと落ちぶれてしまったものです。トランス脂肪酸が体内で悪さをするメカニズムはまだよく分かっていない部分が多いそうですが、日本のマーガリンはもちろん、イギリスの「Trans Fat Free」のマーガリンでもやはり5%は入っているわけで、なるべく摂らないに越したことはなさそうです。
2004年11月14日
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昨日の続きです。先日の「メトロ」紙に掲載されたセインズベリーの調査によると、同スーパーの売り上げ減少幅の上位5品目は、下表のようにいずれも伝統的なイギリス料理なのだそうです。ローストラム -13%シェファーズパイ -11%チキン・キャセロール -9%フィッシュパイ -8%ステーキ&キドニーパイ -6%そして、逆に売り上げ上昇品目は、下表のようにいずれも外国食品なのです。スパゲティボロネーゼ +43%カネローニ +37%中華麺 +18%ラザニア +17%チキンカレー +9%同社によると、現在、イギリス料理は食品の売り上げの約70%を占めるものの、30年後には25%にまで落ち込むという予測をたてているとか。いまだに70%ものシェアがあるというのも驚きですが、今後の予測減少幅の大きさにも驚かされます。同社は、今後ブレークするメニューの有力候補として、ヘルシー志向を反映し、ひじきサラダなどの日本料理をはじめ、タイ、マレーシア、ベトナム、スペイン、モロッコ、レバノン、ペルー料理を挙げています。たしかに、キドニーパイのような不気味なものは筆者もとても食べる気が起きませんし、単調で悪評高いイギリス料理が衰退してしまうのも大いにうなずける部分もあります。しかし、そうはいっても、食事=文化です。このまま消えてしまう、というのもいかがなものでしょうか。考えてみると、いくら救いようなく不味いとはいっても、一つの伝統的な文化が消えつつあるというのは、やはりそこには一抹の寂しさが感じられるのではないでしょうか。・・・。そうでもないな。
2004年11月09日
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イギリスに来て間もないころのこと。同僚にさっそくパブに連れて行かれ、「イギリスのメニューで分からないことがあったらなんでも聞いてくれよな。」と親切なお言葉をいただきました。そこで、思い切って以前から思っていた疑問を聞いてみました。「シェファーズパイとコテージパイってどう違うの?」すると、返ってきた答えは「知らねえ。」・・・。所詮イギリス人の食に対する意識なんてこんなものです。ちなみに、シェファーズパイとコテージパイは、どちらもマッシュポテトの中にひき肉を入れてオーブン焼きにしたイギリス料理ですが、一説によると前者がラム肉、後者が牛肉を使うという違いがあります。しかし他方で、刻み肉とひき肉の違いだ、という説もあるそうで、非常に違いが分かりづらいです。まあ、日本でいえば、長嶋茂雄氏とプリティ長嶋のような違いだ、と思っておけば間違いないでしょう。ところで、これらのイギリス料理はスーパーでも売られていますが、その売り上げが急激に減少しているという記事が、先日の「メトロ」紙に報じられていました。そこで、その内容について詳しく書こうと思ったのですが、時間が足りずまた次回へ続きます・・・。
2004年11月08日
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筆者のラボでは、金曜日にみんなで近所のパブに出かけます。パブといっても、歌舞伎町にあるようなエッチななんたらパブに行くのではなくて、パブリックハウスの略で、イギリスではどこの街角にもある憩いの場なのです。多くのパブは昼にはランチメニューも提供しているので、フィッシュアンドチップスなどイギリスらしい昼食をとることができます。ところが、このパブで驚いたのは、午後も仕事があるにもかかわらず、同僚のイギリス人の多くがビールを飲むことです。そもそも筆者はワイン派なのでビールはほとんど飲まないのですが、いくら金曜日だからって昼間っから酒なんて飲むか・・・?とはじめは思ったものです。しかし、このほどぺニンスラ・エンプロイメント・ロー・コンスタンシーが行った調査によると、なんとイギリスの会社員のうち68%が、ランチにアルコールを飲むと答えたそうです。またもう一つびっくりしたのは、その理由として最も多いのが、「アルコールを飲まなければリラックスできないから」だとか。なんと安直な理由でしょうか。 まるで、横浜市営地下鉄の「新横浜」駅の一つ北の駅が「新横浜北」駅というくらいの安直さです。ちなみに「新横浜北」駅は、数年前、新横浜と間違えて降りてしまう乗客があまりに多かったため「北新横浜」駅に改称されたのですが、どちらでも大して変わらないと思うのは筆者だけでしょうか。・・・話を元に戻しますが、さらにイギリス人の33%は週に3回以上アルコール飲料を含むランチ(リキッド・ランチ)をとり、76%はリキッド・ランチをとったあと、軽く酔っ払った状態で会社に戻ると答えています。日本だったら、お前らみんなクビだよ・・・とも思うけど、よりリラックスして生活できることが仕事よりも大事、というのが、いかにもブリティッシュな発想のようです。
2004年10月23日
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当然のことですが、各国の料理にはそれぞれの特徴があります。たとえば、和食とイタリア料理にはある共通点があると言われるのをご存知でしょうか。それは、両者とも素材の持ち味を生かすという点です。ですから、イタリア料理が比較的日本人の口に合う、というのもこれを考えれば納得いくものがあります。でも一方で、日本人にとってなじみやすいかどうかだけでその国の料理が美味しいか否かを判断するのは、決してフェアーな態度とは言えないのではないでしょうか。日本人には評判の芳しくないイギリス料理にだって、独自の良さという物が必ずあるはずです。筆者は、1年以上にわたってイギリス料理の特長について考えつつ、あらゆる料理を食べてきました。そして、上記のような考え方を踏まえ、きわめて客観的かつ公平な視点からみた自分なりの評価や考えというものがある程度固まってきたのですが、イギリス料理の良さについて、筆者なりに導き出した結論をあえて一言で言い表すとするならば・・・「やっぱりマズい(T△T)」さて、そんなイギリスの食べ物の中でも、最も強烈な食べ物といわれ、スーパーなどに行けば必ず置いてあるのが下の写真の「マーマイト」です。 この美味しさが如何ほどのものかは、かつて日本テレビ「爆笑大問題」の中の「世界一不味い食べ物コンテスト」で見事優勝したというエピソードからもうかがい知ることができるでしょう。もともとは戦時中の配給から始まったというこの食べ物の正体は、容器にも書いてあるとおり、イースト・エクストラクト(酵母抽出物)です。イースト・エクストラクトは、実はバイオ系の研究をしている人にとっては大変なじみ深いものです。というのも、これはDNAを増幅するのに必要なバクテリア(もっと具体的に言うと大腸菌)のための培地(エサ)と同じ成分だからです。したがって、もし全国1千万人の分子生物学者にマーマイトを見せたら、「これだけの培地から何マイクログラムのDNAが抽出できるだろうか?」とか、「キアジェン・キットのEBバッファーはまだ足りていただろうか?」などとわけの分からないことを思い悩んでしまうに違いありません。それはさておき、実際に筆者がマーマイトを食べてみた感想は、味噌のような香ばしい香りとともに、硬くてねっとりと糸を引く冷たいコールタールのような不気味な食感でした。特に問題なのは強烈にしょっぱいことです。率直に行って、ありえない食べ物です。筆者は一度食べたきり、冷蔵庫の奥底に見えないようにしまってあります。イギリスの大きな本屋さんに行くと、なんとマーマイトを使った料理についてのみ書かれたレシピ集すら置いてあります。これを見ても、やはりイギリス人でさえも、1冊の本にまとめなければならないほどマーマイトの処理に困っている、という何よりの証拠ではないでしょうか。そんなわけで、イギリスに来たら一度は体験していただきたい食べ物であることは間違いありません。
2004年10月21日
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サンドイッチは言うまでも無く、イギリスのお昼の定番メニュー。筆者のオフィスでも、過半数がお昼にサンドイッチを食べていると言っても言いすぎではないでしょう。ところが、そんなイギリス人とは切っても切り離せないサンドイッチが、健康上、非常に危険なものである、というリポートが昨日の「メトロ」紙に掲載されていました。記事によると、スーパーなどで売られている多くのサンドイッチには過剰に脂肪分が含まれており、最大のものでなんと一袋で一日あたりの許容量の3分の2までも摂取してしまうのだとか。フードスタンダードエージェンシーによると、一日の最大摂取量は、女性で61g、男性で86g。しかし、たとえばマークス&スペンサーの「チーズ&オニオンサンド」は、1袋に41.9gもの脂肪が含まれています。ここまで多いとは、なんともショッキングな数字です。この研究を行ったヒューイット氏は、以下のように述べています。「脂肪分の摂りすぎは、英国の肥満問題を一層深刻にするのですよ。血液中のコレステロールが上がって、心臓発作のリスクも高まりますわ。」と、きわめてまっとうな意見。しかし、これに対し、店側は、「私たちはローファットのサンドイッチもちゃんと提供しておるのですよ。さらに、顧客には栄養素についての情報だって提供しております。彼らの選択の助けとなるようにね。」と、どこ吹く風で、あくまで消費者側の責任であることを強調する態度。実際、マークス&スペンサーの「卵&クレスサンドイッチ」は、わずか脂肪分4.7gとのことです。たしかに、イギリス人が脂っこいものを好むという趣向が、脂肪分過剰な商品の氾濫を招いているということはあるでしょう。サンドイッチを選ぶときにも、脂肪分の表示には気をつけたいものです。ちなみに、脂肪分ワースト10は以下の通りでした。1 マークス&スペンサー チーズ&オニオン 41.9g2 アスダ ミックスチーズ&スプリングオニオン 41g3 グレッグス レッドレスター&スペイン産レッドオニオン 37g4 セインズベリー チーズ&オニオン 35.7g5 グレッグス ツナ&コーン 34.8g6 アスダ エビマヨネーズ 34.7g7 テスコ スモークハム&チェダーチーズ 33.1g8 プレタ・マンジェ ハム・チーズ&マスタード 32.3g9 テスコ 卵&クレス 30.7g10プレタ・マンジェ 熟成チェダーチーズ&ピクルス 30.3g
2004年10月05日
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今回のスコットランド旅行記も、なんとこれが7話目。いくらなんでも引き伸ばしすぎというものなので、今回が本当に最後です(笑)さて、スコットランドに来たら、絶対に食べなければならないのが、何といっても下の写真のハギス!どうです!いかにも、美味しくなさそうな外見でしょ?ハギスとは何かというと、羊のひき肉とともに、心臓、肺、肝臓などの内臓やたまねぎを混ぜてミンチ状にし、それを羊の胃袋につめて煮込む、という、なんとも手間と時間のかかりそうな割に、今ひとつ美味しそうな予感のしないスコットランド料理のことです!パブなどでも食べられますが、僕はテイクアウェイのお店で2.3ポンド(約460円)で購入しました。しかし、これが食べてみると・・・、意外と美味しい!ちょっと塩辛くて粘り気があるけど、なんともいえないコクがあって濃厚な味わい。歯ごたえもしっかりしているし、ラム肉のにおいが気にならない人なら、きっとこれも大丈夫でしょう。筆者はフィッシュアンドチップスよりはこちらの方に高得点をあげたいと思いました。ということで、スコットランドは食べ物もおいしいし人々も親切で町も清潔。まだまだ回りきれないところがたくさんあって名残惜しいのですが、なかなか充実した旅行となりました。ちなみに今は、来月の小旅行はどこへ行こうか、考えているところです・・・。
2004年10月01日
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日本食の代表格として、今やイギリス人でも寿司を知らない人はいないのではないかと思いますが、セインズベリーやマークスアンドスペンサーなどのスーパーに行っても、普通にパック入りの寿司が置いてあります。ここイギリスでも、寿司はすっかり市民権を得たと言っていいでしょう。このパック入りの寿司、ちょっとお値段が高めな上にやや干からびた印象なので、今まで買ったことは無かったのですが、よくみると面白い事に気が付いたので、今日は買ってきてしまいました。日本食も海外へ進出すると不思議な進化を遂げる、ということを実感する商品に出会ったのです。海外版の寿司といっても、たとえばアボカド巻きやカリフォルニア巻なら、日本人から見てもそれほど違和感無く食べられるし、筆者も決して嫌いではありません。しかし、今日セインズベリーで出会ったのはもっと不思議なもの。下の写真の一番右の赤い寿司ネタ。いったい何だかわかりますか? 一瞬、マグロかな、と思わせる色合いですが、それにしては妙につやつやしていて、やけに直線的な質感・・・。なんとこれ、赤ピーマンだったのです。思わず、「おいおい・・」といいたくなります。さらによく見ると、となりには赤ピーマンの巻き寿司パックまで置いてある始末。1年以上も住んでて、今まで全然気がつかなかった・・・。さて、おそるおそる食べてみましたが、なんてことはない、さっぱりとして赤ピーマンそのもの。シャリは、ちょっと硬くてぱさぱさした感じ。ベジタリアン向けとは言え、ちょっと味気ないものです。これで2.3ポンド(約460円)。友人に聞いた話では、マークスアンドスペンサーにもこの赤ピーマンにぎりが存在するとのこと。実はイギリスではなかなかの人気商品なのかもしれません。やっぱり不思議な趣向の舌をもった人たちと言わざるをえないなあ、とつくづく感じる筆者でありました。他にもこの国には変な寿司がいろいろありそうな予感がしてきたので、引き続き調査を続けてみたいと思うのであります。
2004年09月13日
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イギリスの地方ではどうなのか分かりませんが、少なくともロンドンにおいて、やたらあちこちで目にするのがケバブ屋。安く手軽に食べられて、しかも美味しいファーストフードの食べ物として、今や外すことのできない確固たる地位を築いたといっていいでしょう。もちろん、もともとはトルコの食べ物ではありますが、今やどこの街角に行っても、必ず下の写真のようなケバブ屋さんが軒を連ねています。 東京でも、渋谷辺りに行けば移動式のケバブ屋さんの屋台があったりしますが、ロンドンではその比ではなく、本当にいたるところにあります。もはや、伝統的なフィッシュアンドチップスをも凌駕しつつある、といってもいいほど飛ぶ鳥を落とす勢いと言えるでしょう。そんな筆者も、ここロンドンでケバブにはまってしまった人間の一人。ラム肉(たいてい他も選べる)、レタスやタマネギなどの野菜、ピクルス、ソースなどを生地の中に挟んで食べるのですが、そのバランスのとれた味わいは、どう低く見積もってもフィッシュアンドチップスの数段上を行っているといってよいお勧めの一品です。筆者の勘では、脂っこくて単調なフィッシュアンドチップスを壊滅へと追いやる日も決して遠くはないのではないでしょうか。そんなケバブ屋さん。ちょっと疑問なのは、値段が店によってかなりの幅があること。家の近所でも、安いところでは1ポンド(約200円)から、高いところでは6ポンド(約1200円)のところまであります。たかがファーストフードに1200円も出すのはちょっとなあ、と思いつつ、200円というのも安すぎて気持ち悪いので、結局どちらの店でも買ったことがないのですが。それに、とくに1200円の店が高級店、という雰囲気でもなくて、200円の店と同じくらい薄汚いです。そういえば、もう一つ不思議なのは、どうしてケバブ屋はどこも例外なく薄汚い店構えなのでしょうか・・・。清潔感あふれるお洒落なケバブ屋、というのを筆者はいまだかつて見たことがありません。これも新たななぞです・・・。ちなみに筆者がよく行くのは、ポートベローの近くにある2.5ポンド(約500円)くらいのお店。これでも十分おいしいです♪イギリスに来たときには、絶対一度は試す価値アリです。
2004年09月12日
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イギリスの新聞を読んでいつも不思議に思うことの一つは、変な調査の結果がやけに頻繁に載っている事です。まあ、僕にとっては日記を書くいいネタを只で提供してもらっているようなものだから嬉しいんだけど、この前も書いたように「男女どちらがよりチョコレートが好き?」みたいな、ややどうでもいい(?)ようなことを調査して記事にのせる、というパターンが多いのです。・・・ですが、これが妙に気になって、不思議とついつい読んでしまうものです。イギリスの調査会社はもうかってそうだなあ・・・。さて、先日、デイリー・テレグラフ紙に載っていた記事は、その中でもちょっと面白かったです。題して、「イギリスのスーパーで売れている商品ベスト10」。ズバリ、イギリスのスーパーで一番売れている商品は、なんだと思いますか?僕はてっきりスナック菓子かチョコバーだろうと思っていたら、それぞれ8位と5位、という結果でした。一位は、実はワインなんです。2位ソフトドリンクや3位ビールも抑えての堂々の一位です。まあ、ビールについてはパブで飲まれる分があるから、消費量だけでいえばもっと多いのだろうけど、それでもワインがいかに英国の家庭において親しまれ、定着した存在になっているかが如実に現れていると言っていいのではないでしょうか。筆者の近所のスーパーでも、世界中のワインがたくさん並んでいますが、すばらしいことに3~4ポンド(約600~800円)くらいの安価なものもたくさん置いてあります。 しかも恐ろしいことに、このスーパーには巨大なワインコーナーが別にあるにも関わらず、さらに写真のような小さな特設のワイン売り場が、ほぼ3メートル間隔でところかまわず(?)しつこくそこら中に並んでいるのです。これだけの執拗な攻撃に耐えながら、ワインをかごに入れることなくレジまでたどりつくには、並大抵の忍耐力ではまず無理だと言えるでしょう。日本では自分でワインを買ったこともなかった筆者ですが、イギリスに来てからすっかりワイン派になってしまい、いまではほとんど毎週のように購入しているほどです。ちなみに、今日はセインズベリーで買った3.7ポンド(約730円)の南アフリカ産白ワインを堪能中。さっぱりドライでなかなかウマ~い♪ちなみに同調査の10位までの結果は以下の通り。酒とおやつが多いかな・・・。1. ワイン 19億1500万ポンド(約3800億円)2. ソフトドリンク 19億ポンド(約3700億円)3. ビール 18億1000万ポンド(約3600億円) 4. スピリッツ 13億9000万ポンド(約2700億円)5. チョコレート 13億3500万ポンド(約2600億円) 6. ペットフード 10億500万ポンド(約2100億円) 7. 朝食用シリアル 8億8000万ポンド(約1700億円)8. 袋入りスナック菓子 8億6000万ポンド(約1700億円)9. 調理済み肉類 7億6500万ポンド(約1500億円)10. パン 7億5500万ポンド(約1500億円)最後になりましたが、トラックバックさせていただいたorangesourceさんのサイトには、とっても勉強になるワインの選び方ガイドがありますので、ぜひ参考にされてみてください。
2004年09月10日
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ビザが無事に更新されたお祝い、というわけじゃないけど、ヒースロー空港からの帰りに、お言葉に甘えてそのままT教授のお宅で夕食をご馳走になってしまいました。初めて行くT教授の家は、ロンドン西部の閑静な住宅街にあるセミ・デタッチトハウス。綺麗なフローリング床で、大きなダイニングに大きなキッチンの素敵なお宅です。おまけに、大の親日家だけあって、庭には桜の木や池もあって、おいしそうなトマトまで実っていました。イギリスらしい、素敵な家です。ここで、大学生になるというご子息、Jさんにも初対面をはたしました。彼はブラッド・ピット似のものすごい美男子でびっくり。教授も若いころには、さぞかしおもてになったのでしょうね・・・。次男のUさんは、ホリデーで、ニュージーランドへスカイダイビングに行っているとのこと。なかなか奔放なご家庭のようです。ここでいただいた奥様の手料理は、なんと、はじめて目にする「ブラックスパゲティー」。これはイカ墨で染めたパスタを乾燥させたものらしいのですが、これにオリーブオイルをからめて、チキン、家庭菜園のトマト、オリーブ、バジルとパルメザンチーズをかけたものをいただきました。食べてみると、これがびっくりするほどウマ~イ!イカ墨の香ばしさがいい感じです。イギリスに来てから食べた料理の中で、一番のおいしさかも。ゆで加減も、イギリスにありがちな、やわらか~なスパゲティではなくて、ばっちりアルデンテ。さすが、T教授。海外旅行が趣味と言うだけあって、違いの分かる男です!ますます惚れてしまいそう・・・。おまけに、シチリアみやげのチーズと赤ワインまでいただいて、これもとってもおいしかった!突然の訪問だったのに、びっくりするほど豪華な夕食をいただいてしまいました。おすすめのブラックスパゲティの売ってるお店も教えてもらったので、こんど自分でも作ってみようかと思っています。
2004年09月06日
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スーパーに行くとき、いつもフシギに思っていることがあります。イギリスには牛乳が3種類ありますが、下の写真のように、なぜかどこのスーパーへ行っても青いフタが普通の牛乳(Whole Milk)、緑のフタが低脂肪乳(SemiーSkimmed)、そして赤いフタが脱脂粉乳(Skimmed)。この色使いは、イギリスでは各メーカー共通の統一規格のようで、どこへ行ってもおんなじです。誰がどのように決めたのか、他の国でもこんなルールがあるのか、筆者は知る由もありませんが、気になって夜も眠れません・・・。ちなみに、僕がよく行くSafewayでは、どれも1パイント(568ml)のものが30ペンス(約60円)と、何故か値段は一緒で、日本よりは安めです。あと牛乳でもう一つ不思議なのは、なぜか突然凝固してしまうこと。まだ賞味期限の4日も前なのに、突然ガッチリと固まってしまい泣きそうになった経験が何度もあります。それなのに今日は写真を撮るためだけの理由で3本も買ってしまったため、大量の牛乳を前に途方に暮れているところです。ちなみに、3種の牛乳を飲み比べてみると、青い普通の牛乳が味では一番ですが、ふだん筆者は緑の低脂肪乳を買っています。日本で脱脂粉乳を買う人は殆どいないと思いますが、僕のまわりでは意外とこれを飲んでいる人が多いのには驚きます。スーパーでもおおよそ三分の一ずつ並んでいるので、結構売れているのでしょう。同僚のAさんも、「Skimmed Milkの方が体にいいよー」なんて言いながら、いつもこれをコーヒーや紅茶に注いでいますが、なんだか独特のどんよりとした色になってしまって、ミルクティーというよりただ薄まっているだけ、と言う感がぬぐえません。そんな健康志向なはずの彼は、今日も僕のとなりで朝から晩までスナック菓子を、ボリボリボリボリボリボリボリボリボリリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリ・・・・・、と延々と食べ続けていました。あー、うるさい!!(怒)
2004年08月25日
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先日は、イギリスで売られているシリアルには糖分や塩分が大量に含まれているので体に悪い、というレポートを紹介しましたが、それならヘルシーにサラダでも・・・、と思いきや、なんとイギリスで売られているサラダもひどく体に悪いものである、というデータが昨日の「サンデータイムズ」紙に載っていました。同紙が大手スーパーで売られているサラダの栄養素を比較したところ、多くは下表のように、マクドナルドのビッグマックとポテトのセットをも凌ぐ量の脂肪分や塩分が含まれているんだそうです。サラダ 脂肪分(g) 糖分(g) 塩分(g) カロリーテスコ チキンベーコンサラダ 59 8 3 843セインズベリー ウォルドーフ 41 26 2 503セーフウェイ トマトバジルチキン 34 15 4 627ビッグマック+フライドポテト 32 12 3 699これについて食品委員会のスポークスマンであるトークラブ氏は、「こういった問題のあるサラダにはそれなりの警告が表示されなきゃなりませんよ。」また、ある専門家は、「1日の塩分摂取量をたった1g減らすだけで、毎年6000人もの命が救われるという試算が出ています。」とコメントしています。さらに、セントジョージ病院のマクレガー教授は、「多くの人はサラダは体にいいもの、と思ってますよね。ところが、いくつかの商品は警告が必要なほどのとんでもない代物なのですよ。」と注意をうながしています。しかし、これについてスーパー側は、「われわれは栄養素の量をきちんと表示しております。その上での選択なのですから、あくまでもそれは消費者のご判断次第なのですよ。」と、どこ吹く風といった様子。筆者はだんだんイギリスで何を食べたらいいんだか分からなくなってきましたよ・・・。
2004年08月09日
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イギリスの朝食の定番としてシリアルはすっかり定着しているようで、スーパーでは非常に数多くのシリアルが売られています。筆者も朝食にはフルーツや時々シリアルを食べています。ちなみに、僕のお気に入りは「ミュースリー」というスイス風のドライフルーツ入りのものです。ところがこれらのシリアル、日本のものと比べてやたらと甘くて、筆者の試した範囲ではあんまりおいしくないものが多いです。それも自然な甘さではなくて、砂糖をうっかりドバッと入れてしまったような、不自然な甘さなので、たくさん食べると気持ち悪くなってきます。さて、先日の日曜紙「サンデータイムズ」には、その傾向を実証する記事が掲載されていました。同紙によると、以下の表のように、同じブランドのシリアルでも、アメリカやオーストラリア向けのものよりもイギリス向けのほうが砂糖も塩もかなり多く含まれている傾向があるそうです。砂糖(100グラムあたりのグラム数) 米 西 豪 英ケロッグコーンフレーク 7.14 7 7.9 8スペシャルK 12.9 17 14.5 18アルペン 19.9 21.6 不明 21.6チーリオス 20 不明 不明 21.4塩(100グラムあたりのグラム数) 米 西 豪 英ケロッグコーンフレーク 1.8 2.2 2.1 2.3スペシャルK 1.8 2 1.3 2.1 アルペン 0.1 0.5 不明 0.5チーリオス 1.6 不明 不明 1.7たとえば、ケロッグコーンフレークの場合だと、アメリカ版よりもイギリス版のほうが砂糖が約10%、塩は30%も余計に入っていることになります。ちなみに英国版ケロッグコーンフレークの2.3グラムの塩分、というのはほぼ海水に匹敵する量とのこと。また、スウェーデン、ドイツといった他のヨーロッパ諸国と比較した調査でも、やはりイギリスのほうが糖分が多いことが判明したそうです。この調査結果について、聖ジョージ病院のマグレガー教授は、「糖分の取りすぎは肥満のもとに、塩分の採りすぎはゆっくりと効く毒のようなもので、高血圧や脳卒中などの原因になります。製造メーカーにとってみれば、商品が消費者を殺す、なんてことはまったく興味が無いのですよ。他の国でもっと低い濃度なのに、それをイギリスで実現できない理由はありません。」と、メーカーを非難しています。一方、ケロッグ社のスポークスマンは「材料の違いについては、私たちは常にそれぞれのマーケットの消費者の好みの違いに合わせているのですよ。」とコメント。やはり、イギリス人は甘くてしょっぱいものが好きな傾向にあるのは確かなようです。イギリスでは肥満率の急激な増加が問題になっています。今後のイギリスがますます心配になってきました・・・。
2004年08月01日
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甘いものが好きなのは女性、というのが日本では共通認識ですが、先日のデイリー・テレグラフ紙(オンライン版)の記事によると、イギリスでは男性のほうが甘党なんだそうです。 調査会社、ミンテル社が行った最新のアンケート調査によると、チョコレートが好き、という人は女性の50%に対して男性では60%に達するとか。また、イギリス人がスナック類に費やすお金は、年間92億ポンド(約1兆8400億円)にもなるそうです。最近の傾向としては、女性が果物や野菜を採るように心がける人が増えているのに対して、男性は相変わらずスナック菓子ばかり食べているそうです。確かに、僕の同僚でも仕事をしながらスナック菓子を3つも4つもボリボリと延々と食べ続けているのは決まって男性です。駅などでチョコスナックをほおばるサラリーマン風の男性などもよくみかけます。また、スーパーやコンビニではキットカットなどをはじめとする膨大な種類のチョコスナックが売られていますが、イギリス人の異常なチョコレート好きを如実に表していると言えるでしょう。さて、イギリスのチョコスナックはそんなにおいしいのか!? と思っていくつか食べてみたのですが、筆者にはどれも平凡で同じようにしか感じられませんでした・・・。どうも、甘党といってもやはりイギリス人がグルメなはずがなく、もっぱら手軽さが重視されているようです。イギリス人男性は総じて健康への意識があまり高くないようで、野菜を採らずにおやつやビールばっかり摂取しているわけですから、中年男性が揃ってお腹が出てくるのもうなずけようというものです。
2004年07月24日
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ここ数日、日本の各メディアでは、内閣府がBSEの感染検査基準を見直す方針を固めたニュースが報じられているようです。これにより、世界に類を見ない全頭検査方針が終わりを告げ、若い牛は危険部位の除去のみで輸入が可能になる見込みです。僕は特に「牛丼ファン」というわけではないのですが、もともと全頭検査を中心としたこれまでの日本の安全基準は科学的根拠に乏しく、「過剰反応」と言っても良いものでしたから、今回の決定は妥当なものと言えると思います。むしろ、危険部位の除去などの基本的な対策を徹底する仕組みを整えることが重要でしょう。さて、以前の日記でも書きましたが、実はイギリスは物価が高い割に牛肉がとっても安いのです。スーパーによっては、ひき肉500グラム85ペンス(約170円)くらいで安売りしていることも多いです。筆者も「安ーい☆」と感動して、パクパクと食べていたのですが、だんだん心配になってきました。これって本当に安全なのかいな、と。世界で最も早くBSEの大流行を経験したイギリスでも、BSE関連のニュースはたびたび大きく扱われます。最近では、5月に大規模な疫学調査の結果が発表され、大きく報道されました。これは、約1万3千人の健康な英国人を対象に、BSEの感染の有無を調べたところ、そのうち3人から異常プリオンの感染が見つかったというものです(BBCオンライン )。これから推測すると、なんと全国で3千人以上がBSEに感染している可能性があることになります。では、やはりイギリスで牛肉を食べるのは危険なのでしょうか。イギリスで最初に感染牛が確認されたのは1985年のことです。この年、数頭だった感染牛は、その後急速に広まり、ピークの93年にはなんと1年で3万7千頭ものBSE牛が確認されています(Socialist Equality Party )。しかし、その後の対策により、30ヶ月以上の高齢牛の出荷禁止、危険部位の除去の徹底化、追跡システムの導入、肉骨粉の使用禁止などが講じられ、流行は急速に鎮静化に向かい、2000年の発生数は1400頭にまで減っています。ただ、それにしたって、日本とは比較にならない件数ですが・・・。一方で、新型クロイツフェルト・ヤコブ病の英国内でのこれまでの累計死亡者数は141名ですが、これはすでに徐々に減少傾向にあり、専門家は累計患者数が540名以上に達することは無いであろうと予測しています。またイギリス国民の牛肉消費量は96年には17%も減少したものの、その後回復に向かい、2000年にはすでにBSEが発生した86年の数字をも上回っています。したがって、一般的には「イギリスはBSEを克服した」と考えられており、一応は「消費者の信頼を取り戻した」と考えられているようです。とはいっても、日本に比べれば状況はずっと深刻ではありますが、累計470万頭の疑い例の牛に対して患者数が141名、というデータや、潜伏期間が約5年であることなどを考えると、確率的に言えば現時点ではあまり心配しすぎる必要はない、とは分かっているのですが、やっぱりちょっと気持ち悪いので、筆者はあんまり牛肉を食べ過ぎないようにしているのでした。ただし、そもそも牛肉の食べ過ぎ自体による健康への悪影響のほうがだいぶ大きそうではありますね。
2004年07月19日
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イギリスのスーパーマーケット、特に食料品売り場で売られているものの品質の大部分は粗悪です(キッパリ)。たとえば、牛乳など、日本だと賞味期限より1日2日過ぎても大丈夫ってことが多いですが、なぜかイギリスでは殆どが賞味期限より2,3日は前に固まってしまいます。特に、経験上、最後に少しだけ残っている・・・、という状態のときがヤバイです。中途半端に残さず使い切りましょう。あと、食パンも通常2,3日でカビが生えてくるので、僕は冷蔵庫で保管しています。ただ、イギリスのスーパーの良いところも挙げると、やはり非課税なこともあって生鮮食料品は日本より安いと思います。とくに、牛肉とか、近所のスーパーでは、ひき肉454グラムで85ペンス(約170円)くらいで安売りしていることがしばしばありますし、牛乳も568ml(1パイント)で、30ペンス(約60円)くらい。あと、スパゲティにいたっては500グラムで29ペンス(約58円)。もちろんイタリア産で、日本で売られている安いスパゲティよりずっとおいしいと思います。実は、イギリスでおいしい食生活をするのは意外と簡単で、ヨーロッパ各地のおいしい食材を「イギリス人の手によって不味くされる」前に購入してしまえばいいのです!これもひとえにEUの自由経済圏のおかげ・・・、と感謝せずにはいられません。ですので、自炊する人にとっては、イギリスでは料理し甲斐があるかと思われます。ただし、魚はべらぼうに高いですが・・・。あと、日本と違って商品に不備がある、ということが多いので、買う際には入念なチェックがかかせません。たぶん扱いが乱暴なせいだと思いますが、袋の中身がそこらじゅうに散乱している・・・、なんて光景も良く見かけます。さて、前置きが長くなりましたが、昨日、なんとニンニク6個入りで19ペンス(約38円)の激安パックを発見。なんと1個当たり約6円!「さすがに安すぎじゃないか・・・? ぁゃιぃ・・・。」と疑いつつも、つい手が出て買ってしまいました。・・・で、帰って中を開けてみると、案の定1つに青カビが・・・。「むきー!カスタマーセンターに訴えてやる!」と一瞬いきりたちましたが、全額返金されたとしても38円・・・。なんだか虚しくなってきたので、やめました。せつない・・・。
2004年07月07日
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うーん。日本で「スパゲティの缶詰」っていったら、普通「スパゲティの具(ソース)の缶詰」のことだと思いますよねえ?ところがどっこい、イギリスのスーパーには、ご丁寧に(?)麺まで入った「スパゲティの缶詰」が堂々と売られています。それも一種類や二種類ではなく、ずらーーーーっと、それだけで一つのコーナーが出来上がっているかも、ってくらいたくさん置いてあるので、かなりの売れ筋商品のようなのです。でもこれって麺がふやけていそうで、おいしそうだとは思えないですよねえ。僕の感覚、合ってますよね?なんだか海外生活をしていると、だんだん自分の感覚に自信がなくなってくるのです。僕はこう見えても(!?)実は毎日自炊をしているのですが、「やはりこれは一度挑戦してみなければならない」、「これに取り組まねば永遠にイギリスを理解することは出来ない」、などと長い間真剣に思いつめてしまい、ついに買ってしまいました。ハイ○ツの「スパゲティボロネーゼ」さっそくレンジで暖めます。まず気づいたのは、まず、麺が大胆に太い。うどんでもこれだけの太麺はなかなか無いかもしれません。さらに、フォークで巻きつけようとすると、やわらかすぎて形が崩れてしまい、巻きつけません!それにもめげず、一生懸命すくって食べました。我ながら良くがんばりました。味付けについては、甘口でちょっと濃いけどまあ、オーケー。ただやっぱり麺が・・・。感想は、一言で言えば、イギリス人を理解するにはまだまだ修行が足りない、といったところでしょうか。勇気のある方は、ぜひお試しあれ。
2004年06月25日
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ロンドンに旅行にいらした際には、一度は「パブ」に行かれることをお勧めします。パブとは「パブリックハウス」の略で、ロンドンはどこに行ってもパブだらけ。我が家のそばにもお洒落なパブがいくつかあります。パブは老若男女、あらゆる人たちの社交場となっていて、毎晩ビールやワインとお喋り(ホントにやかましい!)を楽しまれています。さて、僕がそのパブに関して少々気に入らないところといえば、いつ行ってもタバコがもくもく。日本や米国と違ってイギリス人にはあまり分煙や禁煙といった習慣が浸透していないようで、先日の新聞「メトロ」紙によると、一晩パブに行ったときの受動喫煙だけで、なんとタバコ3本吸ったのと同じ効果があるとか。これさえ何とかしてくれれば、もう少し行く気になるんですけどね。また面白いのは、パブにしてもレストランにしても必ず「ベジタリアンメニュー」が用意されているところ。日本人にとって「ベジタリアン」というのはあまりなじみの無いものと思うのですが、厳しい立場の人はミルクやチーズも食べられない、とか、僕も含めて日本にとってはちょっと「神聖」なイメージが持たれているのではないでしょうか。そんな僕にとって、先日の「デイリーテレグラフ」紙に載っていた世論調査結果は衝撃的なものでした。その記事には、「ベジタリアンを自称する英国人のうち約60%は、時々誘惑に負けて肉や魚を食べていることが分かった」とあったのです。これには「な、なんだってー!」と声を大にして言いたいところです。それで思い出したのですが、イングランド北部出身の職場の同僚Aさん(推定24)も「おいらはベジタリアンやってたんだけどさぁ、先月やめちまったんだよね。あははは。」とかなんとか、能天気に話していました。もちろん、宗教的な理由で食べられない人は厳格に守っているはずですから、そういった人を除けば、「肉を食べるベジタリアン」はさらに多いはず。どうも彼らにとって、ベジタリアン、というのは「禁煙」と同じようなもので、「健康には良いとはいってもなかなか続けられんなあ」といった類のもののようなのです。
2004年06月15日
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