■アメリカで結婚式 0
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皆様あけましておめでとうございます。今ロンドンに来ています。久々に1週間ほど休みがとれたので、年末年始はヨーロッパで過ごすことにしました。今年のヨーロッパは500年ぶりの暖冬だそうで、ロンドンも毎日10度を超えて暖かく過ごしやすいです。こちらは大晦日の朝のトラファルガースクエア。深夜の年越しイベントでは大賑わいになるけど、朝は静か。ロンドン塔にも行ってきました。すべて見るのに丸一日かかりましたが、雨と強風のせいかそれほど込んでなかったので、じっくりと見れてとてもよかったです。入場料15ポンド(約3500円)の価値は充分にありました。こちらは、ロンドン塔内で中世の時代に使われていたというチェスピース。ほかにも写真撮影は禁止のためできませんでしたが、歴代の王・女王のクラウンなどが飾られています。中でも、530カラットを超える世界最大のダイヤ「アフリカの星(Great Star of Africa)」を用いた王笏(杖)と東インド会社からヴィクトリア女王に献上された有名なダイヤモンド「コヒヌール」を用いた王冠は圧巻でした。日本で言えばゴージャス松野にも匹敵するゴージャスさといっても過言ではありません。ここが、エドワード5世とその弟のリチャードがおじのグロースター公(後のリチャード3世)によって幽閉され殺害されたとされるブラッディータワー。この塔の中で、日本で言えば北村弁護士と丸山弁護士の争いのような、身の毛もよだつ血なまぐさい争いが繰り広げられていたのです。
2007年01月01日
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所用のため、ギリシャの首都アテネにやってきました。一番上の写真はヘファイストス神殿とアテネの街、その下はアテネの繁華街のひとつ、プラカ地区です。アテネの第一印象は、オリンピック効果もあるのかもしれないけど、街が清潔で安全、地下鉄なども非常に新しくて綺麗なのでびっくりしました。しかし、なにより驚いたのは、下の写真のように野良犬がとても多いことです。ちなみに写真の背景にたまたま入り込んでいるのは、上からそれぞれパルテノン神殿とゼウス神殿です。日本ではこれらの遺跡は巨大な建築物だと勘違いしている人が多いのですが、実際には写真からもお分かりのように、野良犬1匹分とほぼ同じ大きさであることが一目瞭然です。
2006年11月20日
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紅葉を見にニュージャージー州プリンストンまでドライブに行ってきました。プリンストンは、プリンストン大学を中心とする大学街で、ニューヨークとフィラデルフィアの中間にあり、両都市から車で1~2時間の距離にあります。プリンストン大学は、その語感からプリンを作る製菓学校と勘違いしている人が多いのですが、実は30人近くのノーベル賞受賞者を排出するなど、米国東部の名門大学アイビーリーグの中でもハーバード、イェ-ル大学と並んで「ビッグ3」と呼ばれる私立の超名門大学なのです。さすがアメリカのビッグ3だけあって、日本のビッグ3と言われるタモリやビートたけし、明石家さんまと比べてみてもちょっと雰囲気が違うのがお分かりいただけると思います。学費も全米でもっとも高額な大学のひとつに数えられ、大学の周囲には高級ファッション店やお洒落なカフェ、レストランが立ち並ぶなど、普通の大学とはちょっと違ってハイソな雰囲気でした。こんな街に留学できたら素敵ですね。日本人では、かつて湯川秀樹博士や作家の村上春樹氏が客員教授、客員講師として在籍していました。われながら知的でお洒落な筆者が歩くのにぴったりの街だと思います。少なくともタモリあたりが歩くのはあまり似合わない気がします。今年は同大学が同州エリザベスからこの地に移転してからちょうど250周年ということもあり、11月4日まで特別イベントが開かれています。
2006年10月30日
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先日の一時帰国では、乗り継ぎでテキサス州のヒューストン・ジョージ・ブッシュ国際空港を訪れました。同空港は、現大統領の父でもあり、合衆国第41代大統領のジョージ・HW・ブッシュ(父)の名をとり、1997年より現在の空港名に変更されています。ワシントンのロナルド・レーガン空港にしてもそうですが、どういうわけかアメリカの空港の名前は、「こち亀」の大原部長の誕生日のように、大した理由もなくしょっちゅう変更になる印象があります。それはそうと、この巨大空港には叶美香ヘアヌード写真集なみに見逃せないスポットがあります。それは、ブッシュ元大統領の銅像。空港内で銅像の周囲だけ違った空気に包まれていました。さらに近寄ってみます。ネクタイのなびき方が颯爽としていますね。肌がとても艶やかに輝いていますが、いったいどんな基礎化粧品とボディローションを使っているのか、ぜひ教えてほしいです。次に横から見てみます。トラッドでありながらも、上着を肩から水平にかけているところがアバンギャルド。実は筆者は、ロンドンの街を歩けばモデルのスカウトに声をかけられ、ファッションに関してはピーコと互角と言われるほど一家言ある人間なのですが、このジャケットの角度はなかなか真似ができないです。最後に後ろから。通りがかりのオバサンもうっとりと眺めています。銅像の出来栄えは亀有駅前の両津勘吉巡査長の銅像に次ぐレベルでした。きっととなりに息子の銅像が建つ日も遠くはないことでしょう。
2006年03月30日
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今回は東京出張の旅路に撮った写真をいくつか紹介します。まず、スタート地点はワシントン・ロナルド・レーガン・ナショナル空港から↓この日は前日までの大雪が嘘のような好天です。飛行機の上にぽつりと建っているドーム型の建物がアメリカ連邦議会議事堂(US STATES CAPITOL)。政治の町・ワシントンの町作りはこの議事堂を中心に設計されています。飛行機は定刻どおりに離陸し、乗り継ぎ地点のニューアーク・リバティ(ニューヨーク)国際空港へ。ワシントンからニューアークまでは1時間ちょっとの道のりです。下の写真は、途中通ったフィラデルフィア上空から。なかなか綺麗に撮れたでしょ?フィラデルフィアは、手前(西側)に見えるスクーキル川と奥(東側)のデラウェア川にはさまれた土地にあるペンシルバニア州最大の街で、1800年まで首都が置かれていた合衆国生誕の地でもあります。自由・平等・博愛の理想をうたった独立が高らかに宣言されたのはこの街。ジョージ・ワシントン、ベンジャミン・フランクリン、トマス・ジェファーソンといった建国の父たちを出演者とし、合衆国スタートのドラマはこの街からはじまった。(地球の歩き方丸写し)デラウェア川を渡るともうニュージャージー州です。そして、同州のニューアーク空港に到着↓前日に大雪で閉鎖されていただけあって、ずいぶんまだ雪がのこっていました。ゲートに入る前にしばらく待たされたのですが、窓の外を見ると作業員が3人がかりで必死にスコップでゲート前を雪かきしていました。奥にうっすらと見えるのがニューヨークの摩天楼で、ひときわ高いのがエンパイア・ステートビルです。そしてニューアークから14時間かけてようやく成田に到着↓
2006年03月14日
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皆様、お久しぶりです。3週間の東京出張を終えて、ようやくワシントンに帰ってきました。日記をしばらく更新できなかったのは、ずっとイナバウアーの練習に明け暮れていたからという理由ももちろんあるのですが、実は3週間の出張中に休日が1日しかなくて、なかなか時間が取れなかったのです。やはり日本は忙しすぎて日記を更新するのは大変です。久々に帰ってきたワシントンは、もうすっかり春の陽気。今日の最高気温は24度まで上がるそうです。ワシントン名物の桜の季節も一月後に迫り、これから楽しみな季節です。お花見では、ぜひ完成したイナバウアーを披露したいと思います。
2006年03月10日
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皆様、お久しぶりです。新年のっけから更新が滞ってしまい申し訳ありませんが、とりあえず元気に暮らしております。更新が遅れてしまったのは、フジテレビのウッチー結婚&寿退社のニュースに筆者が大きなショックを受けていたからでは断じてなく、共同研究のため某N国にしばらく出張に行っていたためです。先日ようやく帰ってきたところです。ちなみにN国とはナミビアでもニカラグアでもなく、最近L社の不正株取引問題で大騒ぎになっているある島国です。ところで海外出張といえば、L社と投資事業組合のように切っても切れない深い間柄にあるのが空港ではないでしょうか。そこで、今日はワシントンの空港についてご紹介しましょう。ワシントンには2つ大きな空港があり、東京へ全日空の直行便も就航しているワシントン・ダレス国際空港もありますが、筆者はなるべく下のワシントン・ロナルド・レーガン・ナショナル空港を使うようにしています。なかなかきれいな空港でしょ?この空港はほぼ国内線のみなのですが、1997年に大幅に拡張されたばかりなので施設が新しい上に、地下鉄が直接乗り入れているので10分ほどで都心まで行けてとっても便利で気に入っています。一方下の写真のダレス空港の方は、映画「ダイハード2」の舞台にもなったワシントンの表玄関ともいえる国際空港ですが、バスと地下鉄を乗り継いで1時間半はかかる上に、セキュリティチェックと入国審査場が狭いため、それぞれ1時間以上並ばされることもざらというお粗末さです。また、ターミナル間の移動も「モービルラウンジ」という巨大なウミガメを思わせる不思議な乗り物でのろのろと移動しなければならず、非常にイライラします。竜宮城に行くんじゃあるまいし・・・。しかもセキュリティチェックの外側には土産物屋のひとつもなく、コーヒースタンドが1件あるだけというさびしさです。同空港のターミナル間には地下鉄が現在建設中らしいので、今後に期待したいところです。というわけで、ワシントンDCに行くときには、乗り継ぎさえ苦にならなければ入国審査がすいていることの多い他都市の空港(たとえばニューアークやアトランタ)で入国してから、米国内線でナショナル空港へ向かうことを是非お勧めしたいと思います。
2006年01月29日
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ニューヨーク、イーストヴィレッジのオーフェウムシアターで、STOMPを観劇しました。STOMPは、91年に英国ブライトンでパーカッショニストのルース・クレスウェルとスティーヴ・マクニコラスが生み出したオリジナリティ溢れるパフォーマンスです。ニューヨークでは、同シアターで94年から公演を続けています。この劇場は、有名な公演の割にはびっくりするほどの小ささで、せいぜい200席くらいといったところでしょうか。しかし、その分客席とパフォーマーたちの強い一体感を味わうことができ、特に土曜日のソワレは始まるのが10時半で終了が深夜12時を過ぎることもあって、観客もとてもノリがよく楽しかったです。劇は、ブラシで舞台を掃除する場面から始まります。舞台の掃除くらい公演の前に終わらせとけ!・・・と思いきや、そのブラシがいつのまにか楽器に早変わり!さらにホウキ、モップ、マッチ箱、新聞紙、金タライ、ドラム缶、シンク、バスケットボール、ライターといった身の回りのものを使ってリズムを刻み、次々と見事な音楽を作り上げていくのです。特にびっくりしたのは、トイレのつまりを直すときに使うラバーカップまで、スッポン、スッポンと楽器として使っていたのがユーモラスで面白かったです。この技術を使えば、トイレが詰まったときも楽しく過ごすことができるに違いありません。ここだけの話、筆者もよくトイレを詰まらせるので、ぜひ身につけたい技術だと思いました。
2005年11月30日
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筆者にとって、リスほど日本にいたときとその後でイメージの変わったものはないかもしれません。日本ではリスを日常見かけることはほとんどなく、むしろ日ごろから「データが出ないとリストラだぞ!」などと言われる身にはかなりネガティブなイメージの言葉でした。リス嫌いのせいでポカリスウェットも飲めなくなってしまったほどです。しかし、欧米に住み始めてから日常のなかでリスを見る機会が多く、そのあまりの可愛さにすっかり虜になってしまいました。今では、もしリスが大好きな光浦靖子と大嫌いな上戸彩がいたとして、どちらかを選べと言われたら、間違いなく・・・・・・・・・・・・上戸彩を選び、リス好きに改心させます。さすがに光浦靖子という選択はありえません。というわけで、いかに筆者がリス好きになったかがよくお分かりいただけたかと思います。我が家のベランダにもしばしばハイイロリスがひょっこりと姿を現します。北米には66種類ものリスがいるそうで、ワシントンでも何種類かのリスを目にします。この辺りのリスは、手足が太くて逞しいリスが多い気がします。なぜアメリカにこんなにたくさんのリスがいるのか調べてみたら、リストラが盛んだからではなくて、リスに似た形の共通の祖先パラミスという動物が5000万年前に北米で出現したとのこと。リスの起源はアメリカといってもいいのかもしれません。そして下の写真がロンドンのリス。 (2004年11月、アクトンにて)見た目は小さくてかわいいのですが、実は彼らはヴィクトリア時代の収集家によってアメリカから持ち込まれた「移民」で、ワシントンにもいる北米原産のトウブハイイロリス(Eastern Gray Squirrel)という種類です。彼らはアメリカ人ゆずりの図々しさで、わずか130年ほどの間に250万匹にまで数を増やし、筆者のような奥ゆかしいイギリス土着のアカリスを北へ北へと追いやってしまったそうです。今やアカリスはウェールズやイギリス北部でしか見られないとのこと。イギリスの地方在住の方や旅行に行かれる方は、ぜひアカリスを探してみてください。この例は、外来動物の取り扱いを誤ると大変なことになってしまうという大きな教訓を与えています。とはいえ、アメリカでもイギリスでもリスを探しながら公園を歩くのはなかなか楽しいものです。
2005年11月14日
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今回のロンドン出張ではじめて訪れたのが、ロンドン北部のリージェンツパーク内にあるロンドン動物園です。ロンドン動物園はこの夏に、ほぼ裸の男女8人のヒトを展示した企画が大きな話題にあまりなりませんでしたが、実は1828年に開設された歴史ある動物園で、教育・研究施設としての役割をもつ科学的な動物園としては世界で最古のものです。また、Zoological garden(動物学的庭園)を略して「ZOO」という言葉を始めて名乗ったのも実は日本の歌手ではなくてこの動物園だとか。東京で言えば上野動物園や横浜の野毛山動物園のような昔ながらの動物園ですが、園内に運河が流れていたりして、都会の動物園にしてはのどかな雰囲気が作られていました。この日は週末ということもあって家族連れで大いに賑わっていました。下の写真は、「ハリー・ポッターと賢者の石」でハリーが蛇と話すシーンが撮影されたことでも有名な爬虫類館。そして下の写真は鳥とペンギン。どうってことはないですが。のどかな雰囲気で悪くはないけど、やや不満なのは14ポンド(約2800円)もする入場料です。上野動物園の入場料が600円、アメリカの首都のワシントン動物園が無料であることを考えると際立った高さです。とりたてて珍しい動物がいるわけでもなく、園内もそれほど広いわけでもないので、2,3時間も経ったころにはちょっと飽きてきて、ネクタイが帰りタイになってしまいました。入場料分の価値があるかはちょっと微妙でした・・・。
2005年10月14日
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しばらく更新できませんでしたが、これは決して新発売の上戸彩写真集に夢中になっていたからではなくて、ロンドン出張に行っていたからです。半年振りのイギリスですが、イギリスに入国するのは何回目だろう・・・と思ってパスポートと記憶を紐解いてみると、今回で早くも13回目のようです。イギリス在住中はしょっちゅう欧州大陸に遊びに行っていたのがその理由ですが、今回はいつもとは反対側からイギリスが近づいてくるのがちょっと不思議な気分・・・。今回は初めてイギリス系の元々レコード屋のV航空で行きました。セレブな筆者は当然ながら今回もファーストクラスの次の次の次に快適なクラスですが、機内食も3種類から選べておいしかったし、スタッフの感じもよかったし、大満足でした。それに機内のデザインやBGMも凝っていていい感じです。特に一番印象深かったのは、同社オリジナルのセーフティビデオ(Real Player)や安全のしおりがコミカルなアニメーションになっていて、とても面白いです。回し者ではありませんが、同じイギリス系でも元国営のB航空よりずっと好印象で、次回もぜひ利用したいと思いました。というわけで、ちょっと短いですが今日はこれから上戸彩「四万十川の四季」写真集の続きを見ようと思うので、旅行記の続きは次回に書こうと思います。
2005年10月07日
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世界の車窓から。今日は、ワシントン・ユニオン駅を出発します。ワシントンからニューヨークまでは、300キロあまりの道程。週末には多くの人でごった返します。この区間の移動は「アムトラック」(Amtrak)が大人気。アムトラックは、アメリカの長距離列車を一手に引き受ける鉄道会社です。なぜ電車なのに「トラック」というのでしょうか。JAROに通報したくなります。出発駅は、ワシントン・ユニオンステーション。風格に満ちた駅舎は町のランドマークのひとつです。出発ゲートが並んでいる様子はまるで空港のよう。出会う人。別れを惜しむ人。出発する人。そこには、さまざまな人間模様があります。中央には大きな靴磨きのお店が見えます。この駅の名物のようで、なかなか繁盛しているようです。車内は飛行機のエコノミークラスのようにちょっと窮屈。・・・となりには小錦のようなおっさんが座ってきたので、かなり窮屈です。「フィラデルフィアへ里帰りするんだ」と陽気に話していました。その前にダイエットしとけ!ボケ!!・・・。車内は清潔感が無く、人が立ったり座ったりするたびに埃が舞います。・・・くしゃみが止まりません。列車は定刻にゆっくりと動き出しました。近郊の町ボルティモアを過ぎると、いよいよ森が深くなります。日本や西欧の手入れが行きとどいた農地とは違って、大部分は手付かずの森林地帯。どこまでも続くかのような鬱蒼とした深い森。その中に時折、木小屋や湖、廃墟のような工場跡、巨大な川、そのなかにクルーザーがぽつんと浮かぶ様子が、現れては消えてゆきます。そこには、超大国と言うよりも、「新大陸」という言葉がぴったりくるような、古きよき時代の面影が色濃く残っています。日本の景色のスケールが「スイカップ」とすれば、アメリカの景色はまさに「アメリカップ」と呼ぶにふさわしい雄大さです。思わず母国のスイカップに思いをはせずにはいられません。アメリカップ・・・。列車は、さらに北を目指します・・・。提供 FUMITSU
2005年08月28日
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アムステルダムでひそかに有名なもの(?)のひとつに「飾り窓地帯=Red light District (英)=Lichtenkooi(蘭)」が挙げられるでしょう。ご存知のようにオランダでは売春が認められています。このエリアは、簡単に言えば下着姿の妖艶な女性が赤いランプの灯った部屋の窓から挑発的な視線を送ってくる売春宿です。はじめにはっきりと断っておきますが、筆者がここを訪れたのはあくまで社会勉強のために見学にきたのであって、決して利用を目的として来たわけではないので、誤解しないように!かくして、鼻息荒く飾り窓地帯に向かった筆者でした。とはいえ、ここは暗いイメージはなく観光名所になっているので、驚くべきことに夕方過ぎになると下の写真のようにいつも多くの人で賑わっているのです。・・・。あいにくこの日は5年ぶりの大雪のため賑わっていない模様ですが(号泣)、いつもは賑わっているはずなのです!ところで、この界隈は「コーヒーショップ」やマジックマッシュルームを売る店も見られ、あまり治安がいいとはいえませんが、女性の姿も多く目にするなど好奇心旺盛な観光客も多く、独特の雰囲気を持った不思議な場所です。ちなみにアムステルダムには「カフェ」と「コーヒーショップ」があり、似たような名前で混同されがちですが、その中身はというと「カルメン・マキ」と「カルーセル麻紀」ほどの大きな違いがあります。「コーヒーショップ」とはアムステルダムではマリファナ(ハシシ、大麻)を出す店のことを指し、一般の「カフェ」とは全く異なるので注意が必要です。これらの薬物は「ソフトドラッグ」と呼ばれ体への害が比較的少ないと思われがちですが、完全に代謝されにくいので数日~数週間以上も体の中にとどまり、尿検査などで簡単に検出されてしまいます。興味本位で決して手を出さないことをお勧めします。ちなみに筆者はしばしば「カルメン・マキ」と「カルーセル麻紀」がどちらがどちらだか分からなくなるのですが、周囲に聞いても意外に意見が分かれるようです。正解は「カルーセル麻紀」のほうが元男性で本名・平原徹男というニューハーフのタレントです。昨年、めでたく戸籍上も「女性」として認められ、本名も「平原麻紀」となりました。間違えやすいのでみなさんも気をつけてください。あと、筆者は「じゅわいよくちゅーる・マキ」もいまいち何のことだかよくわかりません。さて、話は「飾り窓」に戻りますが、もうひとつ驚いたのはその値段でした。これはあくまで知人から聞いた話ですが、相場は5000円程度とかなりの格安料金なのだとか。また、彼女らは定期的に保健所で健康診断も受けており、労働組合まで作られているそうです。売春といえども、ひとたび合法化されると、ここまで何もかもオープンになってしまうものなのか、と驚かされました。肝心の女性の印象はというと、数々の美人コンテストを勝ち抜いた筆者ですらハッとするほど美しい人もいれば、襲ってくるのではないかと思われる様相の人もいるし、白人もいれば黒人もいて、そして中にはゲイらしき人もいたりして、予想以上にバラエティ溢れていました。筆者もひょっとしてスカウトされるのではないだろうか、知らない男の人の相手をさせられるのは嫌だ・・・、とびくびくしながら歩きました。オランダは「あらゆるものに寛容な国」というのが一番強く受けた印象です。売春や麻薬のように絶対的な「悪」と信じていたものが、先進国でありながら当たり前のように許されている国があるのを目の当たりにすると、今まで築いてきた倫理観が実はものすごくあやふやなもののような、そんな不思議な気分になります。最後にもう一度念を押しておきますが、断じて僕は利用してないですからね!「Fumi fumiハカセがそんな人だとは思いませんでした」なんてコメントがこないことを祈ります・・・。
2005年08月10日
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アムステルダムでもっとも印象深かった場所は、「アンネの日記」の作者、アンネ・フランクの家です。ここは、ドイツから逃れたアンネ・フランク一家が1944年にゲシュタポに発見されアウシュビッツ強制収容所に送り込まれるまでの2年間を生活した隠れ家。今では記念館として一般公開され、町の中心のダム広場から程近いこともあって、いつも多くの観光客で賑わっています。入館料は、7.5ユーロ(約1000円)。忍者屋敷のような回転式本棚を潜り抜け、まるで迷路のような隠れ家の中を見学することが出来ます。建物の中は通路が狭い上にくねくねとしていて、全体の構造が分かりづらくなっているので、これならなかなか見つからなそうです。しかし、ここに息を潜めて暮らしていた一家8人のうち、結局助かったのはアンネの父オットーだけ。戦後オットーの尽力により出版されたアンネの日記は、世界的ベストセラーになりました。第二次世界大戦が終結したのはもう60年前のことですが、ナチスの手により約600万人ものユダヤ人が犠牲になったとのこと。自由を謳歌しているように見える今日のアムステルダムの賑わいを見ると、ここだけまるで異質な空間のように思え、そんなことがあったとは微塵も想像がつきません。そして、もうひとつ考えたのは、その人種差別による悲劇をもっともよく知っているはずのユダヤ人が、いまやパレスチナ人を殺しまくったり、第二のベルリンの壁とも言われる分離壁(分離フェンス)を彼らを囲い込むように一方的に建設していることです。よく「幼児虐待の経験を持つ子供は、大人になると必ず子供を虐待する」というけれど、同じようなことは国家レベルでも起こるのだろうか、などと考えたりしました。
2005年08月08日
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アムステルダムは、アムステル川にダムが出来たことからその名がついた町で、中央駅を中心にメルヘンチックで美しい運河沿いを散策しながら歩いて回れるコンパクトサイズの町ですが、実はゴッホ美術館やアンネ・フランクの家、レンブラントの家、飾り窓地域など、日本で言えばコージー冨田のモノマネレパートリーのようにバラエティ豊かで、見るものを決して飽きさせることがありません。また、空港から市内まで電車で15分ほどなので、スキポール空港での乗り継ぎの合間にも気軽に市内まで出られ、ヨーロッパ旅行のついでにぶらりと立ち寄るのにもお勧めの町です。しかも、筆者の経験では、オランダの入国審査は西欧諸国の中で最も楽な国の一つかもしれません。というのも筆者は5,6回ほどオランダに入国していますが、審査官はいつも「コンニチハ」と日本語で挨拶をし、何も聞かずにスタンプを押すだけ、といういい加減さでした。さて、まっさきに筆者が向かったのは、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)美術館です。というのも、何を隠そう筆者は大の印象派絵画ファンで、それが証拠にコーヒーを飲みたいときも、いつもドトールを避けてルノアールまで行くほどなのです。(実際に行ったのは4ヶ月以上前なので雪がありますが気にしないように!)この美術館は入場料が13.5ユーロ(約1800円)とあまり安くはないのですが、なにせオランダが生んだ後期印象派の天才画家ゴッホの絵画など展示作品が何と約200点も、それにオランダ時代からアルル時代に至るまで、まとめて鑑賞することが出来るのです。これなら、コージー冨田のモノマネレパートリーをも凌ぐかもしれません。ちなみによく間違える人がいるのですが、「富田」ではなく「冨田」なので、間違えないようにしていただきたいものです。というわけで、さっそく張り切って中に入りました。しかし残念ながら、触れ込みに比べていまいち閑散としていてボリュームが少ない印象でした。どういうわけか有名な絵もあまり展示してありません。そのとき、ふと柱の影の張り紙が目に飛び込んできました。「現在、東京・大阪で行われているゴッホ展に主要な絵を貸し出しているため、展示作品があまりありません。」・・・。そういう大事なことは、入る前に教えてよ!!13.5ユーロ返せ、ゴッホ!ああ、なんということでしょうか。せっかくゴッホの絵を見にオランダくんだりまでやってきたというのに、肝心な絵は日本に行ってしまっていたのでした。まあ、それでも自画像やひまわり、海辺の絵(タイトルは知らん)などかなりの作品を見ることが出来たので、決して悪くは無かったです。ただし、最後にこれだけははっきりと言っておきますが、ゴッホの絵をクレヨンしんちゃんが描いた絵と入れ替えたとしても、筆者には決して分からないであろう事を書き添えておきます。
2005年08月05日
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えー、旅行記の途中ですが、いつも愉快なアリゾナ日記を書かれているmg姉さんから回ってきたので、ブックバトンを書いてみます。■持っている本の冊数日本にほとんど置いてきてしまったので、 周りを見回すと・・・5冊しかない!たぶんこれは最少記録ではないかなあ・・・(笑)。■今読みかけの本 or 読もうと思っている本 この週末、何を隠そうニューヨークのBOOK・OFFに行って本を買ってきました。ちなみにニューヨークには、他にも旭屋書店、紀伊国屋書店があり、日本の本が専門書にいたるまでたくさんあって5割増しくらいの値段で売られています。そういえば、ロンドン・オリエンタルシティの旭屋書店は去年閉店してしまいましたが、NYの方は結構にぎわっていました。ニューヨーク近郊だけで約7万人の日本人が住んでいるそうなので、やはりそれなりの需要があるのでしょうね。ちなみにこの日買ったのは沢木耕太郎の「深夜特急・第1巻」。いわずと知れたバックパッカーのバイブルです。スリル満点の旅行記ももちろんすばらしいのですが、本書で面白いと思ったのは、巻末の山口文憲氏との対談の中で沢田氏が「初めて外国に行ったのは26歳」と話していて、「25,6歳くらいで行ったらいいなと思うのは、いろいろな人に出会ったり、トラブルに見舞われたりするたびに、自分の背丈が分かるからなんです。」と、「26歳適齢期説」を唱えていることです。確かに、単に語学を習得するのが目的だったら早いほうがいいに決まっていますが、文化や政治・経済なども含めて、日本と比較しつつ自分自身について考えながらすごせるのはそのくらいの年齢かなー、と思います。僕が始めて海外に出たのは24歳のときで、そのときは出張でロンドンに約2週間滞在したのですが、それまではまさか自分がこれほどまでに海外旅行や海外生活を楽しむタイプの人間だとは思ってもみませんでした。24歳でたった一人おろおろしながら初めての海外出張をこなし、27歳で海外生活を始めた筆者は、早すぎも遅すぎもせず、今から思えばちょうどいい時期だったのかもしれません。というわけで、今度NYに行ったときに2巻を買おうと思っている筆者でした。面白い旅行記の書き方も研究してみようと思います。というところで、時間が無いので続きは次回に・・・。
2005年08月03日
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東京行きの便の「Cancelled」の文字を見た瞬間、思わず心の中でガッツポーズをしてしまいました。というのも、数日前から体調を崩し38度5分と、緯度でいえば南北停戦ラインを超え北朝鮮に迷い込んでしまうほどの高熱を出してしまい、せっかく1年ぶりに訪れたアムステルダムでまったく観光が出来ず寝込んだだけで帰国することになりそうだったのです。しかし幸いにも、この日は37度まで下がり、どうにか北朝鮮領を脱出することに成功したため、体調もだいぶ楽になりました。この分だとあまった1日を観光に使えそうです。とりあえずKLMオランダ航空のカウンターに行き、長~い行列に3時間ほど並んだ後、担当のお姉さんに翌日の振替えの搭乗券をお願いしました。すると、お姉さんは親切にもすぐに空港ホテルと夕食・朝食のクーポン券、それにアメニティキットまで用意してくれた上、筆者の美貌に心を動かされたのか、「ファーストクラス、ビジネスクラスの次に快適なクラスよ」と翌日のエコノミーの席を用意してくれました。・・・。ありがとう、KLMのやさしいお姉さん。こんどアムスにくるときも、気が向いたらKLMを使うことにしよう、と固く心に誓う筆者でした。とにかく早速ホテルに荷物を置いて観光に出かけることにしました。
2005年08月02日
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ケルン大聖堂の内部には、ケルン派を代表するシュテファン・ロホナーの祭壇画など多くの見所があり、正面の装飾や内部のステンドグラスは、息をのむほどの美しさでした。特に祭壇奥のキリスト像は1000年以上前のもので、その後のキリスト像のモデルにもなり、ゲロ大司教の十字架と呼ばれているそうです。実は筆者は「ゲロ大司教」という名前の響きから、あまり美しいものを期待していなかったのですが、とても神秘的かつ繊細ですばらしいものでした。名前だけで人を判断してはいけない、ということを教える貴重な例として、日本を代表するコメディアン「プリティ長嶋」とともに挙げることができるでしょう。ケルン大聖堂は、高さ109mの展望台まで歩いて登ることができ、また、塔の上にある教会の大きな鐘を見ることもできます。ですが、大人がすれ違うのがやっと、という長く暗い螺旋階段が509段もあり、なかなかハードです。36階建ての霞ヶ関ビルよりも高い建物なのですから、それもそのはずです。ちなみに筆者といえば、幼少のころより蝶よ花よとかわいがられた温室育ちで、日本では東京タワーにエレベータで登るのもあきらめたほどの人間です。しかし、延々と続く螺旋階段を泣きそうになりながら登り、やっとのことで展望台に到達。ついた時には正直なところ、ほっとしました。このときに筆者が感じた安堵感は、長嶋茂雄氏が病気から復帰したときのプリティ長嶋にも負けないものだったに違いありません。展望台からは、100万人都市ケルンの町並みやライン川が見渡せてとてもよい眺めです。今回は時間が限られていましたが、ケルンは改めてゆっくりと訪れたいと思った素敵な町でした。ケルンを後にした筆者は、快適なドイツ版新幹線「ICE」でライン川沿いに南下してマインツへ。マインツはマイン川とライン川の合流点に位置し、古くから河川交通の要衝として栄えた町です。フランクフルト国際空港からも電車でわずか30分ちょっとの距離なので、訪れやすい場所です。前回の日記でも書いたとおり、筆者は教会に造詣が深いので、マインツでも大聖堂を訪れました。こちらはケルンとは対照的にロマネスク様式で、とてもメルヘンチック。これだけ美しい教会ならば、ドラクエで全滅してもすぐに生き返れそうだし、呪いにかかっても簡単に解くことが出来そうだと思いました。・・・。所詮、筆者が教会に抱く感想なんてその程度のものです(号泣)。さて、ドイツを後にし、次に向かうのは「北のベニス」とも呼ばれる水の都・アムステルダムです。
2005年07月28日
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ケルン。英語で発音するとコローンCOLOGNE。18世紀末にケルンにやってきた一人の商人が、オレンジの皮を煮詰めアルコールで溶解させた芳香剤を創ったのが「EAU DE COLOGNE」(オー・デ・コロン)の元祖となったと言われています。先日、その香水「コロン」の語源になったドイツ・ライン川沿いの商業都市、ケルンに行ってきました(4ヶ月ほど前に)。そして、この町の観光のハイライトといえば断然、ユネスコ世界遺産にも登録されているケルン大聖堂です。霞ヶ関ビルをも凌ぐ158メートルの高さを誇り、1248年から1880年まで、実に632年もの気の遠くなるような歳月をかけて完成した巨大なゴシック建築の傑作です。ところで、筆者は今でこそ科学者の端くれとして宗教とは対極のような職業に就いていますが、実は中学生時代までは、友人の影響でしばしば教会に足を運んでいたことは意外と知られていません。それもただ通っていただけではなく、「冒険の書」を記録したり、「おおFUMI FUMIよ。死んでしまうとはなにごとだ!」とお説教をいただいたり、「FUMI FUMIがつぎのレベルになるにはあと10ポイントの経験が必要じゃ」とアドバイスをいただくなど、数多くの思い出の詰まった場所なのです。しかしいまから思えば、筆者に足りなかったのは10ポイントの経験よりも女性との経験だったような気がします。とはいえ、多くの困難を乗り越えて大ボスを倒し世界の平和を取り戻すことができたのも、教会の数知れぬ助けがあったからに他なりません。というわけで、筆者と教会は切っても切れぬ深い関係であることがお分かりいただけたかと思います。かくして、展望台まで登ることにしたのですが、今回は無駄話だけで本題に入ることなく次回に続くのでした・・・。
2005年07月22日
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みなさま、お久しぶりです。僕のこと覚えていますでしょうか?久しぶりの更新です。というか、あまりに久しぶりすぎて、書き方を忘れています。思えば、もはや筆者にとって第二の故郷とも言うべきロンドンを、別れの涙にむせび袖を濡らしながら離れ・・・・・・と言っても誰も引き止めてくれる人はいなかったのですが、あれから早3ヶ月です。大西洋を超え、こんどはアメリカはワシントンにやってきました。さて、とりあえず今回は最初ということで、この町の名物をご紹介したいと思います。今日は、この町で多分一番有名なこのスポットに行ってきました。みなさん、ここがどこだか分かりますか?ヒントはズバリ「ホワイト」と「ハウス」です。なかなかの賑わいでした。さすが自ら「ホワイト」と名乗るだけあって、世界三大美白に数えられる鈴木その子、筆者、iPODのいずれにも勝るとも劣らぬ白さでした。4年前のテロ以来一般公開をしていないので、その美白の秘密に迫れないのが残念です。
2005年06月23日
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おかげさまで先ほど無事に帰国しました!考えてみたら日本から日記を更新するのはこれが初めてです。激しく風邪をこじらせていた上、出発間際になっていきなり水道管が破裂したり、空港で荷物の重量オーバーでチェックインを拒否されたり、吹雪で日本行きの便がキャンセルになったりとトラブル続きでした。詳しくは次回以降に書きますが、最後までいろいろ起こるのもイギリスらしくて微笑ましいものです。きっとヨーロッパも僕に帰って欲しくなかったに違いありません。もうこんな体験もできないと思うと、とても清清しい残念な気持ちです。特にアムステルダムから日本行きのKLM(オランダ航空)の便は大雪で2日連続のキャンセルのあと、ようやく3日目にして吹雪の中6時間遅れでの離陸。記録的な寒波が来ていたそうで、2日遅れとはいえ悪天候の中よく飛んでくれました。離陸の瞬間、拍手が沸き起こったのははじめての体験です。
2005年03月05日
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みなさま、お久しぶりです。もうすっかり明けすぎてしまったような気がしますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします☆筆者はというと、年末年始のハードスケジュールがたたったのか、このところすっかり風邪をひいてしまいました。ところで、前にも書きましたが、年末年始は日本で過ごしました。日本への年末の帰国の際は、ファンによる混乱を避けるため、ヨン様のように、とある田舎の地方空港に極秘で降り立ちました。その空港とは、千葉県、といっても茨城に程近い某N空港です。ちなみに、最近は帰国の際にはもっぱらアムステルダム経由にしています。というのも、アムステルダムのスキポール空港は、大きな空港の割にターミナルが一つにつながっているから乗り継ぎが簡単な上、入国審査もイギリスと違ってスタンプを押すだけで一瞬で終了。そして入国審査を出ると、下の写真のように大きなショッピングモールや展望ラウンジがあるし、ヒースローと違って人も少ないので、待ち時間もゆったりと過ごせてなかなかお奨めなのです。またKLMオランダ航空の機内エンタテイメントが充実しているのも見逃せません。そしてアムステルダムを出発して、いよいよ東京へ向かいます。ちなみに、筆者は帰国時の飛行機では、必ず窓側の席をとってもらっています。それは、断じて筆者が根っからの窓際族だからという理由からではありません。下の写真を見ればお分かりかと思いますが、日本ー欧州線では、ロシア上空からの眺めがとっても綺麗なのです。また、今回は見られませんでしたが、昨冬に帰国したときには、機内の左方向に緑色にゆらゆらと明るく輝くオーロラを見ることができました。そのときは、はじめて目にするそのあまりの美しさに心を打たれ、写真を撮ることも忘れて見入ってしまいました。というのは実は嘘で、写真を撮ろうとしたらデジカメのバッテリーが切れていて撮れなかった、なんてことはみっともなくて、とてもいえません(号泣)さて、日本では関西から東北まであちこち飛び回っていましたが、2005年の元旦を迎えたのは岩手県のAスキー場でした。スキー場は特に日本らしいところというわけではないかもしれないけど、普段どんよりとしたイギリスの冬を過ごしていると、白銀の広がる世界は明るく開放感があってとても新鮮に映り、楽しく過ごせました。
2005年01月10日
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サッカーファンにとって、きっとロンドンは世界一サッカーを楽しめる街といっても過言ではないのではないでしょうか。なにせ、ロンドンは常勝軍団のアーセナルを筆頭に、欧州きっての高級クラブ(?)として名高いチェルシー、かつてリネカーらが在籍したトッテナム・ホットスパーなど、数々の名門クラブがひしめいているのですから。そして実は筆者は、フルハムのファンクラブに入っています。それは同チームが筆者の住むロンドン西部を代表する地域のチームだから応援しているのであって、日本人のI選手を目当てで入会したのに、入会したとたんにその選手が移籍して出て行ってしまった、などという間抜けな話では断じてありません(号泣)。さて、サッカーファンなら一度はプレミアリーグを生で観戦することをお奨めします。ひょっとするとイギリスのサッカー場は危険、というイメージをお持ちかもしれませんが、警備もしっかりしているし、チームによってサポーターのキャラクターがかなり違うようで、ミルウォールなど一部のチームやゴール裏をさければそれほど危険を感じることはないと思います。とくに、フルハムサポーターはおとなしい、ていうか、まったく元気がなくて、その応援ぶりは、まるで集団で現れたノッポさんのような静けさです。そういえば、以前日本のTVでフルハム戦をみていたら、アナウンサーY氏が、「フルハムの会長は、あのハロッズのオーナーでもあるアルカイダさんです。」と言っていたけど、そんなテロリストのような名前の会長では誰も応援しないでしょう。正しくはもちろん、アルファイド氏です。ちょっとややこしいけど、もし間違えて逆になってしまうとロンドン中が大変なことになるので、きちんと覚えていただきたいものです。プレミアリーグが他のヨーロッパリーグと最も違うのは、すべての会場が陸上競技場ではなくサッカー専用となっているので、本当に選手が手を伸ばせば届く距離で見られるのです。これは、体験したことのない方は、どちらでもあまり変わらないんじゃないの、と思われるかもしれませんが、実は「ビートルズ」と「ずうとるび」くらいの大きな違いがあります。どのくらい近くで見られるかは、下の写真を見ていただければお分かりになれるでしょう。最前列の席ということもあり、本当に目と鼻の先です。はりきってスローインを投げ入れようとしているのは、アメリカ代表の馬鹿・・・。いや、ボカネグラ選手です。そして、フランス代表&アーセナルのエース、アンリ選手のコーナーキックもこんな間近で見ることができます。しかし、残念ながらこの日の試合は、集中力に欠けた展開でした。開始早々、バックパスを受けたフルハムGKファンデルサールがボールの処理を誤り、詰めてきたレジェスに奪われてあっさり失点。・・・。俺はロンドンに草サッカーを見に来たのだろうか・・・。そして、そのままさしたる見せ場もないまま0-1で終了です。僕の心はむなしい気持ちでいっぱいになりました。このときに筆者が感じたむなしさは、居酒屋で「梅サワー」をたのんだのに「しめさば」が来たときの比ではありません。最後に、下の写真は稲本選手です。すでにウェストブロムウィッチへ移籍してしまいましたが、移籍先でも頑張ってほしいものです。ちなみに、場内の写真撮影は禁止されています。くれぐれも写真は撮らないように!・・・とはいっても結構撮ってる人はたくさんいて、スタッフも見てみぬ振り、といった様子でしたが。
2004年10月29日
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何を隠そう、筆者は三度の飯よりも博物館が好きな博物館オタクです。あまりに好きなので、暇な時には博物館をテーマにしたオリジナルポエムを書いているほどです。というわけで、自然史博物館に行ってきました。自然史博物館は、多くの博物館が立ち並ぶサウス・ケンジントンにあって、テラコッタを多用したルネッサンス調の巨大な建物が印象的です。もちろん、筆者はテラコッタが何を意味するのかは知りませんが。ナンテコッタ。・・・スタスタと読者が去っていく足音が聞こえるので、さっさと先へ進むことにします。博物館は、上の写真のように大きな吹き抜けが印象的なライフ・ギャラリーと、小宇宙をイメージしたような作りのアース・ギャラリーに別れています。ここには何と、化石や剥製、鉱石など約7000万点もの標本が集められているとか。さすがに大英博物館ほどのボリュームは無いものの、その見るものを圧倒するスケール感たるや、少なくとも茨城の納豆博物館など比べ物になりません。まともにすべて見ようとしたら1日がかりになってしまうでしょう。ですが、筆者は前を通り過ぎただけで見たつもりになっていたので、1時間ほどで見終わりましたが。ここは親子づれがとても多いのも特徴で、入場料が無料、というのもいいところですね。さすが10ポンド札にも描かれているチャールズ・ダーウィンを生み出した国だけあって、ライフ館には恐竜やさまざまな動物の化石、剥製がたくさん。一方でアース館には、岩石などの展示に混じって、こんなあやしい雰囲気のコーナーもあります。こんな地球の裏側なのに、阪神・淡路大震災の展示にかなりのスペースを使っています。そしてここに立っていると、ゴゴゴー、という迫りくる大音響とともにいつのまにか地面がゆらゆら~と揺れだして・・・。あわわわ・・・と思ったとたん、・・・あっさり地震終了。せいぜい震度2、といったところでしょうか。実にあっけない地震体験機です。その弱々しさたるや、まるでプロレスのリングに上がったゴージャス松野のようです。これでは地震を知らないイギリス人が「地震なんてたいしたことないやー」と誤った認識を持つのではないかと、ちょっと心配になってしまいます。でも、こんなふうに、同博物館はなかなか楽しめる体験型の展示が多いので、ゆっくり時間をかけて見ることをお勧めします。
2004年10月19日
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湖に浮かび、「世界一愛らしい城」という、ほとんど言った者勝ち(?)のような愛称を持つリーズ城の内部は、外見から想像されるように、こじんまりとして可憐な印象でした。でも、さすがに世界一というのは言いすぎだなあ、と思ったのはここだけの話ですが・・・、でも、少なくとも昔テレビで見た「風雲たけし城」や神宮前の「こどもの城」より美しかったことは間違いありません。城内では、美しいピアノ生演奏の旋律にのせて城の歴史の解説が聞けて、しばし優雅な気分に浸ることができます。さらに、園内には、鳥獣園も併設されているし、水鳥がたくさんいたり、野鳥の楽園といった雰囲気で、とにかくものすごい数の野鳥です。これだけの野鳥がいては、日本が誇る財団法人「日本野鳥の会」をもってしても、すべてを数えきることはできないに違いありません。しかしそれ以上に多かったのが・・・鳥の糞!大切な靴を汚さないように、糞をぴょんぴょんと避けながら歩く筆者の姿は、情けなくてとてもお見せできるようなものではありませんでした。できればセレブとして名高い筆者が来る前に、もっとちゃんと掃除してほしかったものです。さて、この園内の名物は生垣でできた巨大迷路。ゴールは、中央にある大きな丘から地下へもぐっていくという、やや凝った作りになっています。この難攻不落の迷路を、筆者は何とたったの40分でクリアしてしまいました。まあ、他に比べる記録が無いので速いかどうかは分からないでしょうが、途中何度も係員から「あれ、キミまだいたの!?」と声をかけられたりとか、「しょうがないなあ、右から2番目の道を入って右壁つたいに行けば出れるよ」なんて頼みもしないのにアドバイスをくれた、などというおぼろげな記憶があるような気もしないでもないですが、たぶん気のせいです。園内のもう一つの呼び物は「鷹狩」ショー。こちらはものすごい人の輪ができていました。鷹使い(?)みたいな人が合図をすると、鷹がはるかかなたへと飛び立ちます。そして殆ど点にしか見えなくなったところで急旋回。そして、猛スピードで、観客の頭上すれすれ50センチくらいのところをピューっと飛んでいきます。怖え・・・。その速さたるや、時速100キロは優に超えているのではないでしょうか。鷹は何往復も行ったり来たり。もし鷹がめまいでもおこしてコースを外れ、鋭いくちばしが頭にぶつかってきたら・・・と思うと背筋の凍る思いです。あのスピードでは、たとえDrスランプに出てくる栗頭先生が必殺技「愛の頭突き」で対抗したところで、あえなく頭蓋骨を陥没骨折するのがオチではないでしょうか。さて、こうしていろいろ空想にふけって楽しんでいるうちに、あっという間に帰りのバスの時刻に。好天に恵まれたこともあって、一日中楽しんで過ごせる園内を満喫することができたのでした。
2004年10月18日
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何を隠そう、筆者は小学生時代、藤堂高虎によって築城され、藤堂氏32万石の本城であった伊勢津城の周りの城壁を毎日のように登っていたほどの無類の城好きです。なので、ロンドンからバスで約1時間半ほどのリーズ城へ行くことにしました。ロンドン・ヴィクトリアコーチステーションから、ナショナル・エクスプレスのバスでリーズ城までの往復と入場料がセットとなって16ポンド(約3200円)。しかし、注意しなければならないのは、このバスは1日1往復しか走っていないことです。行きは朝9時発で、帰りは15時発。一方、電車で行けば本数も多いし、1時間ちょっとで着きます。それでも筆者があえてバスで行ったのは、イギリスの鉄道の時間が不正確で当てにならないからであって、断じて電車賃22ポンド(約4400円)をケチったという理由ではありません。たぶん。さて、同城の入場口から城までは自然の中を歩く遊歩道のようになっていて、クジャクや羊などの動物を見ながら30分ほどの道のりで、楽しく散策できます。それにしても、もう秋だというのに日差しが強い。日焼け止めを持ってきてよかったです。前回も書きましたが、ロンドンはかなり緯度が高いとはいえ紫外線は強いので、シミ・そばかすの原因となるメラニン色素の生成を防いで、筆者のぷるるん美白をキープするためにも、日焼け止めは必須と言えるでしょう。(注:今日のロンドンは大雨ですが、実際に行った日は快晴だったのです。)そして、いよいよかわいらしい外観の城が見えてきました。このリーズ城は多くの女王が住んだことから、「貴婦人の城」として知られています。やはり来てよかった・・・。そして内部の見学へ。・・・というところで時間が無いので次回に続きます!
2004年10月17日
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『それならここ、ぼくの博物館にあるよ』シャーロック・ホームズがこう言ったのは、たしか、「ブルー・カーバンクルの冒険」の中でしたね。・・・こんな出だしで始まる日本語パンフレットまで用意されている「シャーロック・ホームズ博物館」があるのは、もちろんベーカーストリート。1990年にできた比較的新しい博物館ですが、パンフレットにもあるように、ずっと前にオープンされてしかるべき博物館といえるでしょう。入場料は6ポンド(約1200円)。この博物館がすごいのは、ビクトリア時代の1881年から1904年にかけて、ホームズとワトソン博士が暮らしていた下宿を忠実に(ていうかマニアックに?)再現していることです。221b番地は下宿の2階。玄関から17段の階段を上ってたどり着くのが、2人が共有していた書斎です。小さな書斎には2つの大きな窓から光が入り、となりに間続きとなってホームズの部屋があります。そして3階にはワトソン博士の部屋と、大家のミセス・ハドソンの部屋が裏庭を見下ろす位置にあります。うーん。すべてが忠実。また、数々の名場面を再現した人形や、さまざまな小物・用具など、展示内容もなかなか見ごたえがありますし、1階には大きなギフトショップもあって、小さいながらもかわいらしく魅力のある博物館です。ミニミニ・博物館なだけに、それほど何回も訪れる人が多いとは思えませんが、それでも客足が絶えないのは、やはり作品自体が持つ偉大な魅力ゆえなのでしょうね。
2004年10月07日
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ロイヤル・マイルを下った東の終点に位置するのが、現在もイギリス王室の宮殿として使用されているホリルードハウス宮殿。こちらの内部は、入場料8ポンド(約1600円)で見学できます。この宮殿は、悲劇のスコットランド女王・メアリー・スチュアートについての逸話が多いことで有名です。1542年、リンリスゴー宮殿で生まれたメアリーは、父ジェームス5世の死により、生後6日でスコットランド女王に即位。その後、一度はフランス王妃となるものの、夫フランソワ2世の病死により帰国しました。ここでは、1566年3月9日、この宮殿で食事中に、愛人のリッチオが刺し殺されるという事件が起きた部屋も実際に見ることができます。これにより、メアリーは流産の危機を迎えましたが、6月19日、無事に、後のスコットランド及びイングランド王・ジェームス6世(イングランドではジェームス1世)を出産したそうです。ジェームス6世以降、イングランドとスコットランドは同じ人物を王とするようになり、1707年の議会の併合により、正式に連合王国の誕生となります。また、ここのもう一つの見所がグレート・ギャラリー。89人の歴代スコットランド王の肖像画は圧巻です。そして下の写真が中庭。こちらもなかなか優雅です。さらに下の写真は、隣接するホリルード・アビー。今は廃墟となっていますが、12世紀にデビッド1世によって建てられ、ここには歴代のスコットランド王が埋葬されています。またここは、すでに廃墟となっていた1829年にこの地を訪れたメンデルスゾーンが、もの悲しげな「スコットランド交響曲」を着想した地でもあるそうです。薄日のさす廃墟のまん中に立つと、スコットランドの悲劇的な歴史の積み重ねを少しだけ肌で感じられたような気がしました。
2004年09月30日
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つづいては、エディンバラ城を基点とする長い通り、ロイヤル・マイルを東へ。坂を下りていくと、下の写真のセント・ジャイルズ大聖堂やジョン・ノックスの像などなど、数多くの歴史的建築物が見ることができます。この教会は中もすばらしく幻想的でした。下の写真は、町を見下ろすカールトン・ヒルにあるナショナル・モニュメント。ナポレオン戦での戦没者記念モニュメントとして建設されたものの、予算が足りなくなり、途中でストップした状態なのだそうです。へんなの・・・。お金が足りないことくらい、もっと早く気付けよ!と言いたくなります。そしてストリート沿いには、キルトやタータンスカート等のお店がたくさんあって、見て回るだけでも結構楽しい♪でも、ロンドンと違い、さすがにマネキンに乳首は無かったです(笑)まあ、タータンがそんなにセクシ~でも困るけど・・・。僕も思わずこれをはいてみたい衝動に駆られましたが、すんでのところで思いとどまってしまいました。今から思えば、試着だけでもしておけばよかったかもしれません。でもその前に、まずはムダ毛を処理しないと・・・(笑)それにしてもこの町は本当に坂が多くて、短距離を歩くだけでも結構疲れました。さてさて、たった2泊3日のスコットランド旅行だったのに、そろそろさすがに引き伸ばしすぎ・・・、という気もしてきましたが、気にせずさらに次回へと続きます・・・(笑)
2004年09月29日
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エディンバラ城は、内戦や、スコットランドとイングランドの間の戦いの中で、幾度も激しい攻防が繰り広げられた波乱の歴史を持つ地。1745年には、スコットランドのジャコバイト軍とステュアート家の末裔であるチャールズ・ステュアートが蜂起した反乱によって攻撃を受けましたが、それを最後に、戦闘の舞台となることはなくなりました。ではその後は・・・、というと、なんとアメリカ独立戦争などの際の戦争捕虜の収容所として使われたんだそうです。1781年以降、フランス、オランダ、ドイツ、アイルランド、スペイン、アメリカ人など、千人近い捕虜が収容されていたとのこと。下の写真のように、場内には当時の様子を再現した部屋までありました。この展示は、今年6月に新しくできたばかりとのことですが、いきなりどこからともなく大きないびきが聞こえてきたり、「うるさくてねむれねーよ!」などと捕虜同士が言い争いをしていたり、なんて凝った仕掛けがあって、ちょっと愉快な展示です。他にも、第一次及び第二次大戦の戦争関連の展示もたくさんありました。いろいろありすぎて、ちょっとうんざりしてしまうかも知れませんが、中には、ビルマ戦線で戦利品(?)として持ち帰った日の丸の展示や、「とんでもない日本軍によってイギリス捕虜がこんなひどい仕打ちを受けた~」なんて展示まであります。それじゃあ、米英軍がイラク人捕虜にやっていることは何なんだ・・・、とも言いたくなりますが、まあ、戦争なんて所詮はそんなものなのかもしれません。
2004年09月28日
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エディンバラの町の中心地・エディンバラ城からホリルードハウス宮殿にいたる1マイルの坂道は、ロイヤル・マイルと呼ばれていて、見所がたくさんです。とりあえずは、坂のてっぺんにあるエディンバラ城へ。この城は、キャッスルロックといわれる巨大な岩山の上に築かれていて、まさに中世の巨大な天然の要塞といった感じ。幾多の戦闘と破壊、そして増改築を経験してきただけあって、時代劇の世界そのものです。入場料は8ポンド(約1600円)。城内は、戦没者記念堂、王宮のほか、戦争博物館など数々の小さなミュージアムが散在するような造りになっていて、ひととおり見て回るだけでかなりの時間がかかります。下の写真は、ルネッサンス期に作られたグレート・ホール内の展示。大きな梁天井の建物の中に、鎧などがたくさん飾られていて、なかなか趣がありました。そして、同城の一番の見所は、なんといっても「運命の石」(ストーン・オブ・デスティニ-)です。この日は肌寒かった上に朝から断続的に強い風雨に見舞われていたため、観光客はそれほど多くはなかったのですが、ここだけは長~い行列ができていました。運命の石は、古来からスコットランド王の即位式において座るとされていた由緒ある石。13世紀にエドワード1世によってイングランドに持ち去られていましたが、1996年にスコットランドに返還されて以来、ここエディンバラ城の王宮・クラウンルームに保管されています。撮影は禁止されていたので写真はとれなかったのですが、1メートル以上はあろうかという大きな直方体のような形の椅子で、白っぽい綺麗な石でした。石の中に小さな結晶がキラキラと輝いていたのが印象的で、まさに「運命の石」という感じ。下の写真は、城の北側・新市街を見下ろすアーガイル砲台。遠くフォース湾や対岸まで一望できます。そして、下の写真は、砲台から北東側を見たところ。パルテノン神殿調のナショナル・モニュメントや、ウェイヴァリー駅などが見渡せます。まさしく、「北のアテネ」。いい感じです。
2004年09月27日
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エディンバラ空港から市内、シティセンターへはバスで30分ほどの距離。初めて見るスコットランドの風景は・・・、なんだかイングランドとは違う!何が違うかと言えばよくわからないのだけど・・・、とりあえず家のつくりが違いそう。イングランドはどこまで行ってもレンガ造りの家々が連なっているけど、ここはもっと白っぽい石造りの家が多い。そして風景も、イングランドよりずっと荒涼としています。何より、昼なのにとっても寂しげで薄暗い。やはり、北に来たなあ、という感じがしました。さらに、気温がかなり寒~い!ロンドンとは、ざっと3度くらいは違いそうです。9月下旬はロンドンだと東京の11月くらいの気候だけど、エディンバラは12月の気候という印象です。厚手のコートを着てきて良かった・・・。しばらくは住宅地の町並みが続いたのだけど、中心部に入って急に視界が開けて、絶壁の崖にそびえる巨大な古城が目に飛び込んできました。これがエディンバラ城。あまりの壮厳さに、思わず息をのむ光景です。これが街の中心にあるのだからスゴイ。「北のアテネ」と呼ばれるのも納得です。そして、城の南側に広がるのは、中世の混沌とした町並みを残す旧市街(オールド・タウン)。道が狭くて、くねくねと曲がりくねっている上に、坂が多くてけっこう歩きにくいのですが、あたかも「ロード・オブ・ザ・リング」の映画に出てくるような中世の町にタイムスリップしたかのような不思議な錯覚を感じます。そして、エディンバラ城と、中央駅であるウェイヴァリー駅を挟んで南側には、18世紀になって計画的に作られた新市街(ニュータウン)が広がります。こちらは、旧市街とはまったく対照的。広くて直線的な道路と大きな建物の多い街です。ニュータウンの建物は、旧市街より白っぽい石造りで、ちょっとパリに似てるかも。そういえば、スコットランドとフランスは長い間、同盟関係にあったのだそうです。さしずめ、「敵の敵は味方」といったところでしょうか。それにしても、なんとまあ18世紀に作られたのにニュータウンとは・・・。ひるがえって日本では、多摩ニュータウンや千里ニュータウンの老朽化が問題化しているけど、ヨーロッパの古さはやはりケタが違いますね。まあ、台風や地震が無いからこそ成り立つのだろうけど。街中では、あちこちでバグパイプが響いて、独特の情緒をかきたてていました。まだまだいろいろ書きたいのですが、続きは次回に・・・。
2004年09月26日
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今回のスコットランド旅行へは、格安航空会社のイージージェットを利用しました。イージージェットは、アイルランドのライアンエアーと並んで、ヨーロッパの格安系航空会社の最大手級。国際線の多いライアンエアーに比べ、英国内線が充実しています。今回は約2週間前に同社のウェブサイトで予約。ロンドン・スタンステッドーエディンバラ間が往復・税込みで約48ポンド(約9600円)でした。これが日本だったら、距離的にあまり変わらない東京ー大阪間の早期予約の格安運賃でも倍以上の価格であることを考えれば、やはり衝撃的な安さと言えるでしょう。同社のフライトは、格安系航空会社の例に漏れず全席自由席な上に、軽食や飲み物などの機内サービスはすべて有料。それでも、フライト時間わずか1時間20分の国内線なので、それほど気にはなりません。むしろ、ライアンエアーよりも機内サービスが安めなので、気軽に注文している人も多かったです。それに、ライアンエアーよりも料金がちょっと高めな分、アテンダントの対応も良い感じがするし、オレンジ色のユニフォームもなかなかカッコいい。やはり人気があるのか、行き、帰りともほぼ満席でした。特に帰りは、なぜか全身緑色のチームグッズに身を包んだグラスゴー・セルティックのサポーター軍団がいて、機内でずーっとどんちゃん騒ぎ。周囲には、彼らを避けて不思議な空間ができていたのがちょっと可笑しかったです。どうやらロンドン経由で、翌日のACミラン戦への遠征に向かっていた様子。どうせ負けるのに・・・、と思って見ていましたが、後日の新聞を見たら案の定と言うか、やはり負けていました。さて、話を元に戻しますが、イージージェットは定時発着率の高さも売り物で、大幅な遅れに遭う確率も低めのようです。ウェブサイトのトップページに常に最新の定時発着率が表示されているのも、その自信の表れと言えるでしょう。ライアンエアーとともに、イージージェットも次々と新規路線を就航させています。前から行きたいと思っていたスペインのバレンシア線などももうすぐ登場するので、また利用してみたいと思っています。ちなみに、早朝のロンドン・スタンステッド空港は空港使用料が安いため、恐ろしいことに下の写真のようにイージージェット(EZY)とライアンエアー(FR)にほぼのっとられた状態になります。まだ真っ暗なうちから大混雑になる同空港。何度見てもちょっと不気味です・・・。
2004年09月25日
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しばらく更新をお休みしていましたが、何を隠そう、数日間にわたりスコットランド旅行に行っていました。今回からしばらくは、その旅行記にお付き合いいただきたいと思います。まず最初は、上の写真のリンリスゴー宮殿。リンリスゴーへは、スコットランドの首都・エディンバラからローカル線で揺られること西に20分ほど。エディンバラとスターリングのほぼ中間に位置し、湖のほとりに巨大な宮殿がそびえています。この場所は、12世紀にはすでに王室のマナーハウスがあったと考えられていますが、15世紀になってジェームス1世の手により宮殿が完成。その後も何度も増改築が繰り返され、スコットランド女王メアリー・スチュアートの生誕の地としても有名です。この宮殿が他と大きく異なるのは、現在はすでに大部分の天井や床が抜け落ちていて、ほとんど廃墟となった形で公開されていること。3ポンド(約600円)の入場料を払って、その内部を自由に歩き回り探索することができます。この日は平日だったこともあり、他に訪問客はわずかに2,3人ほど。ひとけのない宮殿内は、薄暗くてシ~ンと静まりかえり、ひっそりとしていて不気味そのものでした。回廊は、下の写真のように、わずかに日が差し込むのがとても神秘的。そして下の写真は、地下室へと続く廊下。このあたりの不気味さは、あたかもドラクエのダンジョンを思い起こさせるような雰囲気でした。「さまようよろい」などのモンスターが、ひょっこりと現れても不思議ではないような、そんな薄気味悪い空気です。さらに、廊下の影あたりには、秘密の宝箱などがひょっこりと見つかっても不思議ではなさそう。筆者など、かつて喜んで宝箱を開けたものの、ミミックにやられ、幾度と無くパーティを全滅させられた、そんなどうでもよい思い出が脳裏によみがえってきました。下の写真は螺旋階段。これを登って一番上まで行くことができます。そして下の写真がてっぺんから見た湖の様子。この日は天気も良かったので眺めも抜群でした。宮殿内には、チャペルやグレイト・ホール、キッチン、物見やぐら、はたまた部屋の中にある洞穴のような牢獄など、数多くの部屋の跡が残っていて、在りし日の姿に思いを馳せずにはいられません。ただ豪華なだけの宮殿はいくつもありますが、「滅びの美学」といった雰囲気のリンリスゴー宮殿は、ちょっと変わった存在で、かなりの見ごたえでした。
2004年09月24日
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クイーンのヒット曲28曲をフィーチャーした人気ロックミュージカル「We Will Rock You」を見てきました。チケットは、レスタースクエアのハーフプライスショップ、「tkts」で23ポンド(約4500円)で購入。以前見たABBAのヒット曲満載の「Mamma・Mia!」もすばらしかったけど、こちらもかなりイイ!です。もともと「ロック・オペラ」とまで呼ばれていて、マルチトラックレコーディングによる多重コーラスを特徴としたクイーンの楽曲は、ミュージカルで歌うのにとても適していると思うし、特に最後の「ボヘミアン・ラプソディ」は圧巻。筆者はクイーンの大ファンなだけに、今は亡きクイーンの数々の楽曲を、あれだけ大掛かりで壮大なアンサンブルで聴けるというのは、それだけでも感激してしまいます。ストーリーは、すべての楽器が破壊された未来世界を舞台に、主人公「ガリレオ・フィガロ」がロックを復活させる、というお話。「SFもの」という話だったけど、思ったよりコミカルな作りになっていて、なかなか楽しめました。ちょっと変なたとえですが、ミュージカルというよりは、むしろ「8時だよ、全員集合!」のドリフのコントみたいだなあ、なんて思い出しながら、ちょっと懐かしい気持ちで見てしまいました。とくに、赤髪の女の子のヒロイン「スカラムーシュ」役のHannah Jane Foxは、さながら志村けんを髣髴とさせる面白さ。彼女は、ちょっとした仕草など表現の多彩さがすごかったです。筆者など思わず「志村、うしろうしろー!」と叫びたくなってしまいました。本当にあっというまに過ぎた楽しい3時間でした。シアターが行われているのは「トッテナム・コート・ロード」の目の前にある「ドミニオン・シアター」。看板がめっちゃ目立ってます。下の写真は開演直前の場内の様子です。
2004年09月23日
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実は先日から、ちょっと季節外れの10日間のホリデーに突入しました!・・・ですが、現在日本からお客さんが来ている関係で、日記がちょっと滞り気味なのです。せっかく見に来ていただいた方、すみません・・・。筆者の英国滞在(予定)期間もあと半年をきったので、このお休みを利用して、英国内でまだ行っていないところにあちこち行ってこようかと思っているところです。そこで、まずは前々から行きたいと思っていたバッキンガム宮殿内部の見学に行ってきました。同宮殿は、1992年におきたウィンザー城火災の修復資金の獲得、という、やや情けない目的(?)のために、夏季に限って内部の有料見学を行っています。料金は一人12.99ポンド(約2500円)。長蛇の列に並ぶのが嫌だったので、筆者はインターネットであらかじめ予約(イギリス王室オフィシャルサイト)していきました。空港のような厳重なセキュリティチェックを受けて、入り口でオーディオガイド(日本語もあり)をもらって中に入ります。このオーディオガイドはかなり丁寧に解説してあって良い出来なので、ぜひこれを聞きながら見学するようにしましょう。さて、肝心の中の様子はというと、宮殿という先入観よりも、むしろ立派な美術館のような感じでした。レンブラントらによる歴代の代々王室の肖像画や、幾多の彫刻など、飾られていた美術品の多さ、豪華さは圧倒的。また、ヴィクトリア女王が愛したという舞踏室へ通じる日差しの降り注ぐ回廊など、建物のつくりも優雅なことこの上なしでした。あと、王室と音楽についての特別展もなかなか見ごたえがありました。展示品の中には、クラシカルなものから、同宮殿で演奏したブライアン・メイのギターまでそろっています。他にもいくつか面白い見所があります。たとえば、白の客間にある大きな鏡の裏側は、実は王室メンバー専用の隠し通路になっているんだとか。きっとこんな隠れた仕掛けが他にもたくさんあるのでしょうね。一部屋一部屋が、芸術品として作りこまれていたのがとても印象的でした。ということで、なかなか良いものを見せてもらったので、ここはさすが高い料金を取るだけある、と言っておいてあげましょう(ちょっとえらそう?)。残念ながら内部は撮影禁止だったので、そのかわりといってはナンですが、見学を終えて宮殿背面から出てくる人たちの写真を下に張っておきますね。
2004年09月22日
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スウェーデン旅行記の締めくくりに、初めて訪れたこの国の印象を少し。皆さんはスウェーデン、ときいてまず何を連想しますか?正直なところ、ちょっと印象の薄い国ですよね。たとえばオランダだったら風車にチューリップ、とか、スペインだったら闘牛にフラメンコ、みたいな、コレというものが、僕もいまいち思い浮かびませんでした。うーん。スウェーデン、スウェーデン・・・。あっ、スウェーデンリレー(笑)。スウェーデンリレーってご存知でしょうか?陸上競技で、4人の走者がそれぞれ100m、200m、300m、400mと走るリレー競技です。ネットで調べたところ、やはりスウェーデンが発祥の地とのこと。スウェーデンでは流行っているのだろうか、と疑問に思い今回捜し歩いてみましたが、残念ながら行われているところを見ることはできませんでした。まあ、そんなものを街のあちこちでやっている、なんて光景は想像しただけでも不気味なので、やらなくていいのだけれど。あと、スウェーデンで思い出したのは、年代がばれますが、昔NHKのアニメでやっていた「ニルスの不思議な旅」の舞台がスウェーデンでしたね。この物語の原作は、スウェーデンのノーベル賞作家、ラーゲルレーヴにより1906年に書かれたファンタジー小説で、動物をいじめるのが好きな少年ニルスが、妖精によって小人にされてしまい、ガチョウのモルテンやガンの群れとともにスウェーデン中をまわる冒険の旅に出るお話。人間がどれだけ自然を破壊しているかや、周りを愛することの大切さなどを学びながら、主人公が成長していく過程が描かれたすばらしい作品です。ちなみに、ふとスウェーデンの20クローネ紙幣を見ると、なんとそこにはガンの群れとともに空を飛ぶ白いガチョウと、ガチョウにまたがった赤い帽子の小人の絵が!こ、これはまさしくニルス!そして反対側は作者のセルマ・ラーゲルレーヴの肖像画。地元スウェーデンでは、紙幣に描かれているほど愛されている物語なのですね。アニメと言えば、ホテルの部屋でたまたまつけたテレビで「ムーミン」をやっていて、つい懐かしく見てしまいました。ムーミンはお隣のフィンランドの物語だけど、ニルスにしてもムーミンにしても、北欧の緑豊かな自然を愛するこころや、メルヘンチックな民話などは日本人のメンタリティにも通ずるものがあるのかもしれないなあ、と思いました。深い森と湖に囲まれたこの地に来てみると、ニルスやムーミンがひょっこりと現れても不思議ではないような、そんな雰囲気のするところです。決して歴史的建築物や観光名所の多いところではなかったけど、キラキラとした光と森と湖と海に囲まれたとても綺麗な街、というのがスウェーデン・イェーテボリの印象でした。
2004年09月04日
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イェーテボリは人口45万人ほどのこじんまりとした町ですが、バルト海への入り口にあたり、古くから軍事的拠点として重要視されていたそうです。そのため、港には立派な海軍博物館もありますし、海賊船などさまざまな船が展示されていて、なかなか見ごたえがあります。また、かつてスウェーデン東インド会社があった街でもあり、貿易港としても栄えていました。現在はちょっと寂れた感もあるけど、ボルボの本社があるなど、今でも重要な工業都市です。町の中心は大きなアーケード街になっていますが、大きな魚屋さんがあるなど、さすが港町、という雰囲気でいい感じです。やたらとパブが多いのはちょっとイギリスっぽいですね。実は今回は学会で忙しくてあまり観光はできなかったのですが、船に約2時間ほど揺られた離れ小島の、もと要塞だったというホールを借り切ってのディナーに行く機会がありました。会場は下の写真の島のてっぺんの建物です。とても美しい島々で、高級な別荘地となっているエリアなのだそうで、それは美しい光景でした。さて、もう一つ、スウェーデンで特筆すべきことは、期待通り(?)街行く若者が美男美女ぞろい(!)なのです。みなとってもお洒落だし、目の保養にもなります(!)イギリスとは大違いだ・・・。しかし、北欧の物価の高さは覚悟していたものの、やはりすさまじい物がありました。たとえば、駅の売店で買ったミネラルウォーター(ヴィッテル)500mlが、なんと17スウェーデンクローネ(約260円)。泣ける・・・。また、ケバブ屋さんがロンドンみたいに街のあちこちにあったので、買って食べてみましたが、これがやたらと脂っこい上にしょっぱくていまいち。これで47スウェーデンクローネ(約710円)しかし、やはり港町だけあってサーモンなどの魚料理はおいしかったです。お土産にも、おいしそうなスモークサーモンとキャビアを購入しました。さらに、空港にてうわさの謎のスウェーデン名物「GEISHAチョコレート」も購入!見返り美人のような芸者の絵がプリントされたパッケージのチョコレートなのですが、いったいどんな味なのか、ちょっと楽しみにしています。
2004年09月03日
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ヨーロッパの非英語圏の固有名詞の英語発音には、しばしば戸惑うことがあります。テューリン→トリノジェニーバ→ジュネーブなどが代表例でしょうか。人の名前でも、オランダ人のサッカー選手、オーフェルマルスをアナウンサーがもっぱら「オーヴァーマーズ」と発音するのには、ずいぶん違和感がありました。まあ、このくらいだったらなんとか見当はつくけど、今回、教授から「ゴーセンバーグの学会に行かない?」と言いわれたときには、正直、(それ、どこやねん)と思いました。それが、数年前に世界陸上も開かれた、スウェーデンの「イェーテボリ」の英語読みだ、と気付いたのは約3時間後のことです(←遅すぎ)。日本語でもこの街の呼び名は、「イエテボリ」だったり「ヨーテボリ」だったり、はたまた「エーテボリ」だったり、あまり統一された書き方が定まっていないように思われますが、一応ここでは、個人的に一番かっこいいような気がする「イェーテボリ」でいきます。ちなみに広辞苑にもこれで出ていました。カタカナにしづらい微妙な発音のようですね。さて、そのスウェーデン南西部のイェーテボリ・ランドヴェッテル空港から街へは、空港バスで約20分ほど。料金は往復で120スウェーデンクローネ(約1800円)。しかーし。ここで大きな落とし穴が。スウェーデンクローネ、というめっちゃローカルな通貨を手に入れるのに、ちょっと苦労してしまいました。というのも、アメリカはもちろん、イギリス、オランダ、フランス、ドイツでは当たり前のように使えた新生銀行やシティバンクなどの国際キャッシュカードが、この国のATMではまったく対応していなかったのです。一見したところATMにはVISAやMASTERなどのマークがついているので対応しているかと思いきや、どこの銀行の機械でも「エラー」とか表示されてカードが戻ってきてしまいました。結局、手持ちのポンドや、カバンの底から見つけた日本円の現金を両替したけど、小額の現金を両替しようとすると10%近くになってしまう手数料を払うのは馬鹿馬鹿しいし、なんとかしてほしいものです。スウェーデンはユーロにも加盟していないし、旅行者泣かせの国ですね・・・。さて、いよいよバスは森の中の高速道路を越えて街の中へ。街中に行くと、そこは見渡す限りトラム(路面電車)だらけでした。運河もあるし、坂が多いけど、第一印象はアムステルダムとちょっと似てるかも。ちょっと欧米らしからぬところは、歩道が妙に狭くて(日本並み)、ちょっと歩きづらい。そのためか、自転車を利用している人を多く見かけます。自転車が多いのもますますオランダっぽいですね。あと面白いのは、車が昼間でもライトをつけているのです。聞く所によると、そういう規則になっているため、エンジンをつけるとライトも自動的につくようになっているんだとか。確かに冬場は昼間でも薄暗いだろうし、そういうルールも必要なのかもしれません。町並みはイギリスやヨーロッパ大陸のような重厚感あふれる建物とは違って、北欧らしい明るくてちょっとライトでかわいらしい雰囲気。なかなかお洒落です。また、びっくりしたのは、バスの運転手さんや駅の売店員など、人々が皆とってもにこやかで愛想がいいし、英語もぺらぺらなのには感動しました。無愛想の国・イギリスから来たのでますますそう感じるのかもしれませんが。彼らにもつめの垢を煎じて飲ませてやりたいところです。実はインターネットカフェでも、ちょうど入れ替わりで出ようとしていた若いカップルに「まだ52分使えるから、このチケット使っていいよ」と、ただで使わせてもらっちゃいました。いい人たちだ~♪それに治安もすごく良くて、夜中でも安心して歩けます。たぶん、イギリスよりも良さそう。さて、次に食べ物や観光などの話ですが、またまた次回へ続きます・・・。
2004年09月02日
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学会発表のため、ついに始めて北欧を訪れました。今回は旅費が出ているので、いつもの格安ライアンエアーではなく、スターアライアンスメンバーでもあるスカンジナビア航空です。なんと、ちゃんとボーディングブリッジで直接機内へ入れるし、全席指定席な上に、サンドイッチやコーヒーまで出ます!こんなことで感動している自分がちょっと情けなくなってきました・・・。初めて乗る細長~いMD-81の機内はとっても空いていて、乗客はわずか40人くらい。窓のすぐ横にエンジンがついているのが、なんとなく不気味です。ロンドン・ヒースロー空港から飛ぶこと約2時間。雲の切れ間から見えてきたスカンジナビアの光景は・・・、どこまでも続く一面の針葉樹林。そして数々の湖が点在する山々。緑豊かな美しい土地です。その中にぽつぽつと見えるオレンジ色の屋根の家々が、とってもかわいらしい。そして近づいてきたイェーテボリ空港は・・・、びっくりするほど山の中!でした。たしかスウェーデン第二の都市で、港町のはずだったのだけど、町からちょっと離れると、すぐに山の中に入ってしまう地形のようです。パスポートコントロールにて筆者にとって6カ国目の入国スタンプを押してもらって、そそくさと出口へ。と、突然、「ハロー」と若い男に声をかけられました。(げ!またゲイのナンパか・・・?)と一瞬びくっとしましたが、男「ミスター・デ・ラ・クルース?」筆者「ノー!」男「ソーリー。」筆者「・・・・・・。」いったいどうして唐突に、そんなエクアドル人のような名前で呼ばれたのか・・・、謎です。ちなみに下の写真が綺麗なイェーテボリ・ランドヴェッテル空港。街の様子については次回に続きます・・・。
2004年09月01日
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今日は8月月末のバンクホリデー恒例となった、ノッティングヒル・カーニバルを見てきました。同カーニバルは1965年に始まり、今回がちょうど40回目。カリブを中心とした人々のパレードやライブパフォーマンス、ダンス、大道芸などが行われるロンドン最大級のカーニバルで、BBCニュースによると、2日間で100万人以上もの人出が見込まれるとのことです。現在では映画がヒットするなど、すっかりロンドン西部を代表するお洒落な高級住宅地になってしまったこの地域ですが、60年代まではカリブ系移民が多く住む貧困地域。人種間の緊張の時代を経た後に、民族の意識を高揚させることを目的として始まりました。さて、ノッティングヒル・ゲイトの駅を降りると、ものすごい人、人、人。この日は時折にわか雨の降るあいにくの(というかいつもどおりの)お天気でしたが、会場に近づくと、レゲエを中心とした大音響の音楽や、ホイッスルが聞こえ、数々の露天も雰囲気を盛り上げます。そしてパレードは、華やかな衣装をまとった子供たちや、レゲエライブなどに混じって、なぜか中国の舞踏をやっている中国人集団も・・・(笑)。カリブだけでなくいろいろな人種、民族の人たちが自由に参加していて、とても楽しいパレードでした。観衆も、大音響のビートにのって、誰もが激しく踊りまくっています。現在ではロンドン在住者のおよそ半分は外国人とのことですが、これだけの多くの民族が混じっていながら比較的治安も良く、それぞれのコミュニティーもしっかりと保たれているという、世界中探しても他に類を見ない多民族都市・ロンドンの魅力を凝縮したようなカーニバルと言っていいでしょう。問題もいろいろ多いけど、やっぱりロンドンっていい町だな、と思いました。パレードのコースは、リトル・ベニスの別名で知られる美しい運河地域のウェストボーン・パークからスタートし、アンティークなどのマーケットで有名なノッティングヒル、ラドブロークグローヴを通ってケンサルまで。パレードの行われている通りをぐるっと一周するのに3時間ほどかかりましたが、綺麗な町並みの地域なので、楽しく歩けました。警察も1万500人体制で警戒に当たっていたとのことで、危険な雰囲気もまったくなかったです。明日は最終日で、さらなる混雑が見込まれるそうですが、近くの方はぜひ行かれてみては。ちなみにオフィシャルサイトはこちらです。
2004年08月29日
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ロンドンの観光名所、というと、セントポール大聖堂やロンドン塔をはじめ、かなり年代物が多いですが、ミレニアム事業により近年お目見えした新たな観光名所もなかなか好評のところが多いようです(ただしミレニアムドームを除く)。そのなかでも、世界最大の観覧車であるBAロンドンアイと並んで大人気と言えるのが、ミレニアムブリッジのたもとにそびえ、2000年に旧火力発電所を改築して作られたテート・モダンでしょう。内部は大胆な吹き抜けになっていて、建物の作り自体がとても印象的で、僕もお気に入りの場所の一つです。そして、展示されている数々の現代アートも、奇抜なアイディアのものが多くて、なかなか不思議な気分にさせてくれます。常設展示は3階と5階にあって、筆者が大好きなシュールリアリズム画家であるマグリットやダリ、キュビズムで有名なセザンヌ、ピカソなどの絵画の展示もさることながら、不思議なオブジェや映像作品が数多くあるのが面白いところです。そして、金曜と土曜日はなんと午後10時まで開いている、というのも、ロンドンの基準からしたら驚くべきことです。夜に訪れると、対岸に見えるライトアップされたセントポール大聖堂やミレニアムブリッジがとても綺麗に見えてお勧めです。また同僚から聞くところによると、最上階のモダンブリティッシュ・レストランも景色がよくてなかなか良いらしいので、僕はまだ行ったことがないのですが、いずれ行ってみたいと思っています。ところで、ロンドンのギャラリーを訪れていつも疑問に思うのは、イギリス人で有名な画家といえばせいぜいターナーくらいだし、彼らはアートにいったいどの程度興味があるのだろうか・・・、ということ。ですが、やはりイギリス人には芸術を理解するのは無理なのではないか・・・、と思わせる衝撃的な出来事が、昨日のニュースで報道されていました。BBCニュース(オンライン版)が報じるところによると、テート・モダン内の掃除夫が、アート作品のオブジェの一部を構成するゴミ袋を投げ捨ててしまったことが明らかになったそうです。問題の作品は「自己破壊アート」と呼ばれるもので、ドイツ出身のアーティスト、メツガー氏(78)による作品。作品内のゴミ袋には、新聞紙やボール紙、他のさまざまな紙が詰め込まれていました。これについて、美術館側のスポークスマンは、同局のインタビューに答え、「この作品はいくつかのエレメントによって作られており、そのうちの一つがゴミ袋だったのですよ。これは必要不可欠なパートで、すぐに見つけ出しましたが、残念ながらひどく損傷を受けておりました。しかし、すぐに新たなゴミ袋に取り替えております。」と話しており、かなり重要な役割を果たす部分だったことが伺えます。しかし、一方で掃除夫の方は、「単なるゴミだと思ったよ。」と呑気に答えている模様。たしかに、そんな紛らわしい作品もたくさんありますが、まさか捨てられてしまうとは・・・。でも、こんなユーモアあふれるニュースがしょっちゅう流れるイギリスってちょっと素敵です。
2004年08月28日
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ロンドンには観光名所がたくさんあって、1年住んでいてもまだ行っていないところが結構あります。さすがサミュエル・ジョンソンも「ロンドンに飽きた人は人生に飽きた人だ」というだけのことはあります。さて、マダム・タッソー蝋人形館も前々から行ってみたかったのですが、いつもものすごい行列な上に、ただ人形を見るのに入場料17ポンド(約3500円)、というのも暴利な気がして長い間足が向かなかったものの、ついに行く機会ができました。長い行列は建物の中に入っても長く続いていて、この日は結局1時間以上ならぶほどの大混雑でしたが、不思議と日本人は見かけませんでした。しかしさすが高い入場料を取るだけのことはあって、なかなか面白かったです。スポーツや歴史、政治家などいろいろなコーナーがありましたし、人形だけでなくて乗り物などのアトラクションもあって、意外とバラエティーがありました。その中でも一番盛り上がっていたのは、やはりセレブの人形が大勢そろっているエリア。他にも、ベッカム夫妻とか、ブリトニー・スピアーズ、トム・クルーズ、ナオミ・キャンベルなど、数多くのスターが勢ぞろいしていてかなり面白かったです。残念ながら日本人の人形は無かったですが、ミーハーな人ならかなり楽しそう。しかし一番びっくりしたのは、男女問わずですが、人形なのをいいことに(?)、みんなスターたちのあんなところやこんなところを触りながら、ちょっとエッチな写真を撮りまくっていたこと!これには見ているこっちのほうが恥ずかしくなってしまいましたよ。いくら人形だからって、彼らには恥じらいという言葉が無いのでしょうかね・・・。・・・と言いつつ、僕もペネロペ・クルスやジュリア・ロバーツとラブラブの写真を撮ってしまっただなんて、口が裂けても言えませんが・・・。
2004年08月17日
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週末は、ぶらりと、キューガーデンへ行ってきました。というのも、ディストリクトラインに乗って帰路につこうとしたのですが、やっかいなことにこの路線は異常に枝分かれが多くて、なかなか自分の行きたいほうへの電車が来ないことが多いのです。あまりにも電車が来なくて頭にきたので、たまたまやってきたキューガーデン方面行きの電車に乗って、庭園めぐりをすることにしてしまいました。あいかわらず行き当たりばったりだ・・・。キューガーデンは、ロンドン南西部の高級住宅地として名高いリッチモンド近くにあるイギリス王立の植物園ですが、実際行ってみると、とにかく想像以上にでかかったです。夕方、涼しくなってから行ったのですが、とても丸一日かけてもまわりきれるかどうか、というくらいの巨大な植物園でした。数多くの庭園や、池、温室、ローズガーデン、ロックガーデン、パゴダという中国風の塔など見所がいろいろとあって、年間100万人以上が訪れるそうです。132ヘクタールの広大な敷地の中に、4万5千種もの植物が保存されていて、昨年にはユネスコの世界遺産にも登録されたとのこと。また園内に数多くのレストランやカフェ、土産物屋なども充実しているので、丸一日かけて歩いても楽しめそうです。植物やガーデニングが好きな人には絶対おすすめのスポットなのですが、こんな巨大な植物園がロンドンのすぐ近郊にある、ということ自体、イギリス人の比類なきガーデニング好きを象徴している、ともいえます。今回は1時間半では半分も回れなかったので、また改めてゆっくりと行きたいと思いました。
2004年08月02日
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さて、今度はお隣の温泉スパ「カラカラテルメ」へ。こちらは水着を着て入り、室内および屋外の温水プールのようなスパと、10種類以上のサウナで構成されています。入場料は2時間12ユーロ(約1600円)より。ですが、サマースペシャルとかで、夏期間は1時間おまけでサービスされるそうです。やっぱりドイツでも冬の方が温泉のハイシーズンなんでしょうか。入場カードをもらって、2階に上がると入場ゲートがあります。ゲートにカードを通すと、期限時刻が表示されるので、その時間を過ぎないように注意しましょう。その先には更衣室。ここはフリードリッヒ浴場と同じ形式で、各個室に扉が2つずつ付いていて、一つは入場ゲート側、もう一つがプールやサウナの向きに向いています。ですので、入った扉と反対の扉を開けて出ないと、永遠にスパにはたどり着けません。僕など、最初この仕組みが理解できなくて、水着姿で入り口付近を15分ほどもうろうろとさまよってしまいました(恥ずかしすぎ)。スパは大きなドームに囲まれ、明るい日差しがふんだんに入るように設計された大きな室内スパと、屋外のスパがあります。屋外のスパには流れるプールなどもあるのですが、なぜか流れと逆周りに鯉のように一生懸命いつまでも泳ぎつづけているひげのおじさんが印象的でした。あと、ここのスパはジャグジーがとても気持ち良いです。ここのジャグジーは強烈で、人の頭ほどもあるような巨大な泡が突然ぶくぶくと吹き出してくるので、うっかり不意打ちを食らわないように気をつけましょう。プールは少しずつ区切られて、それぞれ微妙に温度が違います。ですが、1番高い温度でも40度ほど。それでも壁には「医師の指導により、10分以上続けて湯に入るのは控えてください」なんて注意書きがしてあります。ドイツ人、弱いですね。これなら「ネコ肌」のぼくでも勝てそうです!あと、もう一つ気が付いたのは、カップル率が異常に高く、しかもあちこちでいちゃついています。キスしてたり、抱き合ってたり、抱っこしたり(水の中ではお姫様だっこも楽々!)、おんぶしてたり・・・。なんでこういうのは、医師の指導を受けないのでしょうかね!?そんな雰囲気の中、ひとり窓の外の雲の行方をぼんやりと眺める僕の姿と言ったら・・・。さて、気を取り直して今度はサウナへ。サウナは65度から95度まで、それにミストサウナやアロマサウナもあって非常に充実しています。なぜか2階部分だけは裸で入る決まりのようです。一通り試してみたのですが、ミストサウナや65度のアロマサウナは結構楽しめましたが、「ネコ肌」の本領発揮で、温度の高いサウナはドアを開けたところで引き返してしまいました。情けない・・・。なぜドイツ人は熱いお湯には入れないのに、暑いサウナには入れるのでしょうか。謎です。あと、もう一つ面白いのが「ブルールーム」。ここは幻想的で、アンビエントっぽい音楽が耳元で流れるカプセルのようなところに入って寝そべるのですが、天井には不規則に変化する波模様。外の様子も青みがかったぼんやりとした風景に見える、という不思議な体験が出来ます。他にもいろいろとあるのですが、なにせ種類が多いので、3時間くらいあっという間に過ぎてしまいました。
2004年06月29日
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「フリードリッヒ浴場」は、バーデン・バーデンの町の中心部にあり、もうひとつの温泉スパ、「カラカラテルメ」とも隣り合っているので、とても便利なロケーションにあります。こちらの浴場は、古代ローマ式の入浴法にのっとったコース制となっており、1番~16番まで、番号にしたがって、浴槽やらサウナやらを順番に巡る、という方式になっています。入場料は3時間で21ユーロ(約2700円)。ただしマッサージをつけると3時間半で29ユーロ(約3800円)のコースになります。ぼくは、裸でマッサージを受けるとなんだかくすぐったくて変な気分になりそうなので、マッサージなしのコースにしました。ここで入場カードをもらい、2階の入場ゲートへ。階段を上ると右手に男性用、左手に女性用の入り口があります。もちろん僕は右へ。ゲートをくぐると更衣室。この更衣室は面白い作りになっていて、言葉で説明しにくいのですが、各個室に扉が2つずつ付いていて、一方が入場ゲート側、他方がロッカーおよび浴場側に向いています。したがって、入った扉と反対側の扉を開けて出ればオーケー。ちなみにこの浴場は裸で入る決まりになっていますので、ここですべて服を脱ぎます。ロッカーは、扉の内側に入場カードを差し込んで扉を閉めると、鍵をかけることができるようになっています。そして書かれた順路に従い進むと、いよいよコースの「1番」にたどり着きます。1番 シャワー 5分まず、係の人から巨大な白シーツを渡されます。これは体を拭いたり、あとでサウナのベッドに敷いたりするのに使います。さっそくシャワーを浴びて、体を拭く。ここは、コースと言うより、とりあえず体を洗い流すためのもの、といった感じ。2番 サウナ54度 15分これは面白いです。薄暗い石造りの天井の高い部屋がサウナになっているのですが、ここに木製のベッドがたくさん並べてあり、これに先ほどもらったシーツを敷いて仰向けに寝るのです。まさにミイラがたくさん並んでる、という光景にしか見えないのですが、そんな中、自分もミイラの一員に加わることになります。3番 サウナ68度 5分これも2番と同じような形式ですが、唯一違うのは、こちらはさらに暑い。「猫舌」ならぬ「ネコ肌」の僕にはちょっとつらい・・・。4番 飲水 1分これは蛇口があって、水を飲むだけ。どうってことないです。硫黄くさい、なんてこともなくてミネラルウォーターみたいな感じ。5番 マッサージ 8分これは、僕はパスしましたが、やっている人の様子を見ると、台の上に乗せられて、たわしを持ったおじさんが体をこすったりしてました。まさに「まな板の上の鯉」、みたいな状態。止めといてよかったかも!?6番 飲水 1分ここでもまた水を飲みます。飲んだら次へ。7番 スチームサウナ45度 10分これは温泉が壁から滝のように伝って流れる横に、石造りの台が並べてあり、そこに座るようになっています。ちょっと温泉ぽいにおいがしました。なかなか雰囲気があります。8番 スチームサウナ48度 5分これは7番の隣にあって、ちょっと温度が高いくらいで、あとは7番と似たような作りになっています。9番 浴槽36度 10分ここからいよいよ湯船へ。ここはちょっとぬるいけど、人並みはずれた「ネコ肌」の僕にはちょうど良いくらいです。この浴槽は妙に深くて、小柄な人は背が届かないかも。端が階段になっているのでそこに腰掛けるか、浴槽の縁にしがみついてぷかぷかと浮かんで過ごします。のーんびり。ステンドグラスや彫刻、壁画に囲まれてゆったりと過ごすと、気分はすっかり「古代ローマ人」です(!?)。10番 浴槽34度 15分こちらはジャグジーが付いていて、浅いのでゆったり座ってくつろげます。ここでぼんやりと過ごすのは最高です。11番 浴槽28度 5分 ここがこの浴場のシンボルとも言うべき直径10メートルほどの円形の浴槽。高ーいドームになっていて日も差し込み、彫刻や壁細工、大理石の円柱など、幻想的な空間です。もうほとんど「泳げ」と言っているような浴槽で、みんな思い思いに走ったり泳いだりしていました。僕も思わず平泳ぎで15往復もしたところ、肩をひねって痛めてしまいました(泳ぎすぎ)。また、なぜか反時計回りに必死な形相で何週も走り続ける、変な日本人のオバサン3人組もいました・・・。12番 シャワー 8分ここで浴槽は終わって、再びシャワーで体を洗い流します。13番 浴槽18度 8分これは死ぬほど冷たい。こんなところに8分も入れて殺す気か!、ということでつま先だけ入れただけであきらめて、次へ向かいました。14番 タオル 4分ここで、暖かな巨大タオルが渡されます。なぜか最初に渡されたシーツと同じですが。これで体を拭きます。こんなものまでコースの数の中に入れるなんて、ただ数を稼いでるだけなんではないかと・・・。15番 クリームサービス 8分これは、ココナッツなどの香りのクリームが置いてあり、それを体に塗る、というもの。でもぼくはアレルギー体質なのでパスして次へ。16番 休憩室 30分いよいよ最後。ここもなかなか面白い空間です。薄暗い大きな円形の部屋の中で、シーツと毛布にくるまってベッドに横たわります。ぐーぐーと、寝ている人もいる。ほかほかと温まってなかなかいい気分。というところで一通り終了です。ちなみに火曜~日曜は、9番から11番までが混浴になりますのでご注意を。また、まもなく改修工事が始まるため一度閉鎖され、7月中旬に再オープンするとのことです。どんな姿に生まれ変わるのか、楽しみですね。ぜひまた行きたい所です。
2004年06月28日
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今回は友人の勧めで、ドイツの温泉保養地、バーデン・バーデンに行ってきました。「バーデン・バーデン」のバーデンとは、「温泉」の意味。ですから、バーデン・バーデンは、日本語で言えば「温泉温泉」ということになります。おそらく、よっぽどしつこい性格の人が名づけたのでしょうね。2度も言うこと無いのに。まぁ、日本で言えば石川の「湯湧温泉」みたいなものでしょうか。こちらも「温泉から湯が沸くことくらい言われなくても知ってるよ。余計なお世話だ!」と思わず言いたくなりますよね!?さて、話がそれてしまいましたが、このバーデン・バーデン、なんと古代ローマ時代から知られる歴史ある温泉保養地とのこと。現在でもヨーロッパ最大級の温泉街として、多くの観光客が訪れています。日本からですと、フランクフルトから鉄道を利用するアクセスが一般的だと思いますが、最近になって、ライアンエアーがロンドンより「バーデンエアパーク」に定期便を就航したため、英国からも気軽に訪れることができるようになりました。ちなみに、この「バーデンエアパーク」、ライアンエアーの就航地にありがちなことに、相当の泡沫空港ですので覚悟しなければなりません。注意しなければならない点がいくつかあります。まず、ここの到着ターミナルには、両替所はおろか、なんと銀行ATMすらありません。ですから、出発地で多少のユーロ現金を用意しておかないと、困ったことになります。僕もこれにはあせりました。聞いたところ、200メートルほど離れた「出発ターミナル」(ターミナルと言うより小屋みたいなものですが)には、かろうじて1台ATMがありましたので、なんとか事なきを得ました。2つ目に、公共交通機関の問題です。この空港には、鉄道はもちろんのこと、なんとバス路線すら来ていません。いや、正確には平日には来ているらしいのですが、週末は「運休」です。したがって、街までタクシーを利用することになりますが、これが30ユーロ前後(約3900円)片道でかかりますので、一人旅だと結構痛いです。ここまで節約して格安系の航空会社で来た努力はいったい何だったのだろう・・・、と泣きたくなります。タクシーを利用して同方向に行く人がたいがい何人かはいるはずですので、うまく「相乗り」させてもらえば大分安くつくことでしょう。しかし筆者が出発ターミナルまで行って、もたもたと現金を下ろしているうちに、すでに周りには誰もいなくなってしまい、僕は泣く泣く一人でタクシーに乗るはめになりました。さて、15分ほどでバーデン・バーデンの街に到着。ここはドイツ南西部のシュバルツバルト(黒い森)の中に佇まう小さな町。さすが森の中だけあって、ロンドンよりちょっと湿度も高め。でもきっとマイナスイオン全開!です。また街の中心地は、とってもお洒落な高級リゾート地の雰囲気。僕は、日本の草津温泉とか、熱海のようなひなびた温泉街を想像していたのですが、垢抜けていて、日本で言えば軽井沢のようなイメージでしょうか。温泉のほかにも大きなショッピングストリート、野外音楽堂、カジノ、オペラハウスなど、さまざまな立派な施設が目白押しです。また中心部は歩行者専用道路が多くて、安心して歩くことが出来ます。さらに石畳の道にはゴミ一つ落ちてなくて、とってもクリーン。さすがドイツ人、几帳面です。どこかの島国の首都とはえらい違いです(もちろん日本のことじゃないよ)。こんなところで老後を過ごせたら幸せだろうなぁ・・・。夜になると、カジノではスーツやドレスに身を包んだ紳士・淑女がワイングラスを傾けながら優雅な夜を過ごすのを伺うことができました。ぼくも今度はスーツを持ってきて挑戦してみたいものです。さて、日本の温泉街と異なるのは、それぞれのホテルに温泉が引かれているのではなく、街の真ん中に大きな大浴場が2種類あって、そこにみんな集まってくるようです。一つは「フリードリッヒ浴場」。これは、古代ローマ式の浴場の形式を再現したものとあって、外観からしてとても壮厳な趣きです。もう一つは「カラカラテルメ」。こちらは最近東京などでも見受けられるようになった、現代的ないわゆる「スパ」。打って変わってとってもカジュアルな雰囲気。ということで次回こそは本当に肝心の温泉について書きます!
2004年06月27日
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今回は僕の乗った便が連続の大トラブルで、大変な目にあってしまいました。「もう僕もライアンエアー2回目だし、今回は楽勝だね。ふふーん。」と高をくくっていたのが甘かったです。さすがライアンエアー。ひょっとすると、先日、茶化してさんざんに書いたのが、ライアンの神様の怒りに触れたのかもしれません(!?)。この日は朝7時ちょうどの便で、ロンドン・スタンステッドからドイツの有名な温泉地、バーデン・バーデンへむかう予定。ところが、第一の異変は、6時45分ころ、滑走路に向かう誘導路の途中でおこりました。「こちら機長です。機体に異常が発生しましたので引き返します」とか何とか言って、なんとターミナルへ逆戻り。そしてターミナルに着くと、暫くして前方のドアが開き、整備士らしき人が3人ほど入ってきました。直後にまた機長のアナウンス。「計器盤が壊れてしまいました。至急、修理しますので30分ほどそのままお待ちください」むむむ。計器盤が壊れるなんて、結構重大な事態ではないのか? 30分でちゃちゃっと直しちゃって大丈夫なんだろうか・・・。不安な30分が過ぎると、再び機長より、「部品を交換したのですが、直りません。修理にあと1時間半ほどかかりそうなので一度降機してターミナルで待っていてください。」とのこと。ここで「トランジット」と書かれたボーディングパスが全員に配られ、ライアンエアーですのでやはり階段を上り下りしてターミナルに戻ります。しかしながら、この待ち時間がつらかった。正確に言うと、ここは「ターミナル」ではなくて、自動運行の「トレイン」に乗って5分ほど移動した「サテライト」なんです。成田空港第2ターミナルのサテライトが確か似たような作りなので、利用されたことがあれば分かるかと思うのですが、この「トレイン」は一方通行で、一度「サテライト」に移動すると、もうメインの「ターミナル」には戻れません。ショッピングで時間をつぶすこともままならず、せまーいサテライトで全員が軟禁状態です。しばらくして、アナウンス。「計器盤が直りましたので9時半に搭乗を開始します」とのこと。しかし、これでようやく出発、と思ったのが甘かったのです。全員の搭乗が済み、動き出そうとしたところで、再び機長から「また計器盤が壊れてしまいました。どうやらもうこの機体で飛ぶのは無理のようです。新しい機体が手配できないか掛け合いますのでちょっと待っていてください」とのこと。ここでさすがに乗客がいっせいにため息です。僕も「もうこれは欠航か!? 雨も降ってきたし、もうおとなしく帰って日記でも書いてよう」と、ほとんどあきらめかけていました。しかーし、最後の最後で意地を見せました。ライアンエアー。サテライトで待ち続けること、トータルで約5時間あまり。午後12時についに代替機が登場です!救いの女神に見えました。そして、この日なんと三回目の搭乗で、ようやく無事に出発。ドイツについたのは、もう午後3時でした。予定より約5時間30分の大幅な遅れでありました。多分この会社、欠航した場合の補償などが発生するのが嫌で、いくら遅れても意地でも飛ばすんだと思います。さて、次回はいよいよ「ドイツの温泉体験」について書きたいと思います。
2004年06月26日
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午前3時半。まだ夜も明けきらないロンドン、ヴィクトリアの「コーチ・ステーション」には、どこからともなく続々と貧乏旅行者が集結する・・・。そう、ここから「ライアンエアー(RYANAIR.COM)」をはじめとする格安航空会社が乗りいれるスタンステッドやルートン空港行きのバスが出るのです。今イギリスでは、90年代の航空規制緩和により登場した格安系航空会社が大盛況。もっと遅い時間にすればいいのに・・・、と思われるかもしれませんが、格安航空会社の出発便の殆どは、空港使用料の安い朝5時ー7時に集中しているため、仕方ないのです。早朝のバスに1時間以上揺られて、ようやく空港に到着。空港チェックインでは、チケットなんて高貴なものはもちろんありませんので、ネットで予約した際の画面を印刷したものと、パスポートを提示します。渡される搭乗券は、しばしばどう見ても使いまわしの木札だったり、整理券みたいなものだったりしますが、気にしない。裏に大きく「ライアンエアーはあなたを待たずに出発します。搭乗時間を守ってください。」と書かれています。なお、機内預け荷物は15キロ以下のことが多いので注意しましょう。セキュリティチェックを受け、ゲートへ向かうと、すでに黒山の人だかり。わたされた整理券(?)の番号順に搭乗します。もちろん、機内へのボーディングブリッジやバスなどがあるはずもなく、大雨の中でも自力で機体まで歩きます。機体は新しいボーイング737が多いですので安心ですね。当然ながら全席自由席ですので、窓際だろうと通路側だろうと、前だろうと後ろだろうと、好きなところに座ってください。慌てなくても大丈夫です。席は人数分ありますから。座席は、汚れてもすぐにふき取れる合成レザー。やや硬いですが、短時間なら問題なし。ちなみにリクライニングは付いていませんので、背中は常に直立のまま、我慢してくださいね。背筋が伸びて健康によさそうじゃないですか。全員搭乗すると非常時の脱出などについての説明がはじまります。が、ビデオなどあるはずもなく、すべてアテンダントの実演です。この方がかえって頭に入りそうですね。ちょっと恥ずかしそうに実演しているので、じっと見つめてあげてください。さて、いよいよ出発・・・のはずなのですが、滑走路を前にして一時間以上離陸待ちをすることも珍しくありません。滑走路は1本しかないのです。膨大な数の出発便が短時間に集中しているのですから、そもそも時間通りに出発できるはずがないのです。気長に待ちましょう。僕など、その間にうとうとしてしまい、30分くらいして起きたところ、まだほとんど動いていませんでした。さて、いよいよ離陸です。一度離陸してしまえば普通の飛行機と大して変わりません。妙に低いところを飛ぶとか、きりもみ飛行をするとか、そんなこともないはず。一つ違うのは水平飛行に入ると機内販売が始まり「ビールに、お弁当、おつまみ、サンドイッチはいかがでしょうか?」みたいな感じで売りにきますので、一瞬、新幹線に乗っているかのような錯覚に陥ります。おおよそ1-2時間で目的地に到着。「着陸態勢に入りますので、座席位置を元にお戻しください」なんてことは言いません。そもそもリクライニングは付いて無いのですから。到着したら、こんどはターミナルまで歩いて移動して終了です。意外とあっけないものです。そんなわけで、みなさんもヨーロッパに来た際にはぜひ体験してみてくださいな。ちなみに、僕がどこへいったのかというと・・・、それはまたの機会に書きたいと思います(^^;)
2004年06月20日
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