新潟  柏崎・刈羽観光案内

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柏崎 おもしろ歴史話 義経 弁慶


 源義経が、京都から奥州に逃げていく途中柏崎を通られました。上輪の「かめわり坂」という峠にさしかかった時、義経の奥方が産気づかれました。家一軒もない峠でしたので、大きな木の下に敷き皮をしいてお産をすることになりました。しかしそこには、生まれてくる赤ん坊を洗い清める水がありませんでした。それで、けらいの弁慶が神さまにお祈りをして、「水のある場所をお教え下さい」と叫んで、持っていた杖をなげました。杖は上輪新田の方に飛んでいき、大きな岩につきあたりました。その大岩をころがすと、岩の下にはきれいな水がこんこんとわき出ていました。まもなく、無事男の赤ん坊が生まれ、長生きできるよう「かめつる」という名前がつけられました。かめつる様の誕生は、人目をさけて逃げ続けているみんなの暗い心を、明るくはれやかにしてくれました。そして、お祈りしたほこらのそばにかめつる様のえな(胞・・・胎児を包む膜や胎盤)を埋めました。
 また、かめつる様が力持ちになれるよう、餅をついてお祝いすることになりました。一番餅を弁慶がつき、「弁慶の力餅だ」「ぺったん」「ぺったん」と言ってつきました。~深田 信四郎著 「昔の話でありました」 柏崎週報社より~
 湧き水は、明治天皇が柏崎に来られたときの御膳水にもなったそうで、石碑が立っています。


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