FFいれぶんのへたれな小説とか

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ジョブ別の登場人物分析



 ジョブチェンジシステムや、サポートジョブなど、早速頭を悩ませることは多い。しかし、この設定は使わないほうが無難だ。
 理由は単純。強敵を倒し、世界を救った主人公が、ジョブチェンジしてその辺のウサギに苦戦してるとリアリティがなくなるからだ。さらに人物像も薄れやすい。それでも使うとすれば、以下のような方法だろうか。

・サポートジョブは不得手な技術というのを明確にする。

 黒魔道士が少しだがケアルを使える、などストーリーやバトルの根幹に関わらない範囲で使う分は構わないと思う。しかしモンクが不意乱撃で敵を倒す、などは使わないほうがよいだろう。せっかくジョブを与えるだけでキャラクターに色が出るのだから、危機解決方法もジョブならではの方法を考えるべき。

 自分は、『主人公の狩人が追い詰められ、苦し紛れにナイフを振るった』のような場面を入れたが、これはありのような気もしなくも無い。


・過去あるジョブをしていたが、ある理由で別のジョブをしている

 理由が物語に彩を与えるなら、これは良い手法だと思う。しびさんの所がそうだ。しびさんの所は『ある理由で歌が歌えなくなった詩人が、竜騎士として全く違う道を歩み始めた』という設定で、全く違うジョブで不得手ながら鍛えた、というギャップがあっていい。前衛から後衛、後衛から前衛という鞍替えするのが一番無難だろう。ただ黒魔道士から戦士などになると、魔法を何故使わないんだと思う読者もいるので注意(FF11プレーヤーだけが見るわけではないなら尚更)。

 使うとすれば全く違うジョブにするか、似通ったジョブにするにするのが考えられる手法だろう。


■ジョブ別分析

 主役は欠点がある方がいい。すんなり敵を倒してはつまらないからだ。タイプ別に見てみよう。


・遠隔型

 黒と狩人、召還がこのタイプ。これらのタイプは接近戦に弱いので、敵としては剣の達人とかにすると臨場感が出る。狩人を敵として設定するなら、森など地の利があるところにすると主人公が苦労してよい。ハインさんの所でもそういうシーンが出てくる。また、近接タイプとコンビを組ませるとコンビネーションの幅が広がってよい。

 黒魔法を使うなら、それなりに説得力も出した方がいいだろう。その辺は公式資料や公式HPに載っているので、まずはそれを一読して原理を頭に叩き込み、自分なりの解釈を加えるといいのでは。また、召還は設定、演出などを熟考して使うべきだろう。

 攻撃魔法は描写に非常に苦労する。間違っても擬音だけでごまかしてはいけない。擬音は使うと楽だが、連発すると作品の質を落とすというのが世の中の定説だからだ。それでも使いたければ、使った擬音を声に出して読んでみるといい。悪い例として挙げるのは非常に申し訳ないが、以下のような表現を見かけた事がある。

『ザザッッッッッ!!!』

 なんて読んでいいかわからない。こういった表現は、書き終えて数週間後とかに自分で読み返すと赤面する原因となる。

 読む人によっては、ざっと眺めて擬音ばかりあると読まない、なんて人もいる。光、音、臭い、五感をフルに用いた描写を心がけるべきだろう。なんて、人に言ってる場合ではないが。


・近接攻撃タイプ

 モンク、戦士、暗黒騎士、侍がここに属する。戦士は万能型だ、とかプレイヤーの主張はあくまで別。小説上の役割だ。また、武器や戦いのスタイルはジョブの色を出したものにするべき。侍がサイド連発とか、それなら素直に狩人として人物設定するべきだ。別のジョブでもいいのでは、なんて思わせると失敗。

 また、できれば敵は自分と同等か、格上の敵が望ましい。起承転結の承の部分ならともかく、転の部分では主人公がどのように難関を乗り越えるのか、というのも読者の大きな興味の一つだからだ。このタイプは弱点が設定しづらいので、尚更だ。


・サポートタイプ

 詩人、白がここに当たる。実際には不可欠な存在だが、戦闘に関わると扱いが難しい。必死に歌を歌ってサポートしている、なんて言っても読者には役立ってるのかなあ、と思われてしまうからだ。主人公にするならば、バトルメインの話にしない方がいい。…うん。意外な場面で意外な活躍!なんて展開を思い浮かべているなら別だが。


・万能タイプ

 赤魔道士がそうだろう。万能だが決め手にかける、なんて設定にするといいかもしれない。これを主人公において、一人での戦闘シーンが多い、なんて話にはうってつけかもしれないが、弱点もしっかり考えておくべきだろう。


・特殊タイプ

 シーフ、竜騎士、獣使い、忍者などがそうか。忍者は敵として出すと面白そう。竜騎士は子竜の設定や戦い方を熟考するべき。シーフは立ち回りが忍者と似ているので、その辺に気をつけながら、不意打ちの一芸に見せ場を持ってくるといいか。獣使いは敵ならばともかく、味方や主人公として出させると扱いに苦労しそうだ。


・盾タイプ

 ナイト。他のジョブでもある程度できるが、やはり盾としての役割を明確に与えるのがよさそう。一見主役として適任にも見えるが、



 この辺の役割分担と、バランスに考慮した登場人物設定をすべきである。ジョブは登場人物の個性、これを念頭に置かねばならない。同じジョブのキャラクターが複数登場するのは避けるべきだろう。

 また、主人公たちのパーティはバランスをよくするより、ある程度弱点があったほうがいい。バトルシーンに起伏が生まれるからだ。あまり登場人物は多くしない方が良いし、一度のバトルシーンなら尚更だ。

 また、キャラクターには過去、設定も重要である。その辺は一般の小説を書く上と同じだ。キャラクター設定に困ったなら、リンク集の小説の書き方サイト様を覗いてみるのもいい。


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