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書評/本田直之「レバレッジ時間術」
5点/5点
私の考え方・行動に対して大きな影響を与えた1冊です。
「失ったお金は取り返せるかもしれないけど、失った時間は二度と取り返す事ができない」と言う事実に対してどのように対処していけばいいのかを教えてくれた本です。
まずは「プロローグ」から気になる点をピックアップ。
・彼らは時間を「消費」ではなく投資しています。「投資」することで「時間資産」を築き、「不労所得」的に時間を得ているのです。(p12)
・時間を「消費」することから「投資」することへの転換です。(p14)
・時間に対する考え方を根本的に変えれば、1時間かかっていたことを5分で済ませるのも不可能ではありません。(p14)
・基本的なコンセプトはシンプルな原理・原則を徹底的に追及すること。(p15)
・私が、時間の使い方が上手で質の高い仕事をしていると思う人は、概して面倒くさがり屋です。面倒なことがイヤなので、なんとか面倒でない方法を考えようとする。(p24)
これらピックアップした辺りを最初に頭に入れておくとこの本の基盤になっているスタンスを理解できると思います。
私が最も感銘を受けた方法が「 天引き 」です。
暇になったら本を読もうなどと言うのはダメ。
「そのうち」「いつかは」は絶対にやってこないから。
やりたいこと・やるべきことのために時間をあらかじめスケジュールから天引きしてしまう (p37)
<<一番最初に>>勉強するために時間などを天引きしてしまう。
<<一番最初に>>にと言うのがポイントでしょう。
<<一番最初に>>天引きしておけばやりっぱぐれるということがなくなります。
そして天引きするためにはどれだけ時間がかかるかを決めなければならず、「締め切り効果」が生まれます。
その時間内で成果を出すことを考えるようになる訳です。
このような(時間の)投資によって生まれた時間は自分の力をつけるために有効活用すべきだと本田氏は言います。
増えた時間は原則として、新たな仕組みづくりや新しい事業、さらには自分の能力を高める自己投資など、再投資に回すべきだと思います。 (p39)
また「ワークライフバランス」についても「働く時間を減らして、プライベートの時間を増やせ」と言うメッセージとして受け取られているのは大きな勘違いだと思うと述べています。
浮いた時間をちゃんと勉強などに使いなさいという厳しい姿勢です。
しかし時間短縮の方針としては「 物事をできるだけ簡単に 」(p91)とのお考えです。
別の言い方をすれば 「doing More With Less 」( 少ない労力でより多くの成果を 」)。
この精神が「レバレッジ」と言うタイトルに結びついているそうです。
最後に私が具体的に実践している方法を1つ。
それは「 チェックリスト 」を作るということです。
Aというやるべき事について手順をリスト化しておく。
必要になったらその紙をコピーしてチェックリストの手順に従ってやっていく。
1つの工程が終わったら大きく×をつけていく。
この方法なら漏れがありません。
万が一チェックリストに「ココが足りない」などの不備があればチェックリストを改善すればいい。
この方法ならバカな私でも失敗しません。
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