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書評/海部俊樹「政治とカネ 海部俊樹回顧録」
3.5点/5点
元総理の回顧録としてはその薄さが淋しい気もします。
海部氏が総理をやっていた時期に湾岸戦争が起きていますから。
まさに「決断のとき」だったはずです。
それだけの重責を担った総理であるのは事実でしょう。
興味深かったのはまさに「決断のとき」と思われていた「重大な決意」問題。
この発言が海部内閣をつぶすことになるのですが、海部氏に言わせると「重大な決意」とは1度たりとも言っていないそうです。
にもかかわらず記者に「重大な決意」と伝えた政治家がいるとのこと。
だが海部氏はその人の名は「墓場まで持っていく」とのこと(まえがきにて「隠し立てすることなく」と述べているがここだけは隠しだてしている。よほどのことだったのだろう)
私がいちばん興味深かったのは小沢一郎氏のこと。
海部氏は小沢氏と3回一緒にやっている。
海部内閣・新進党・自由党。
その経験から海部氏は小沢氏をこう評す。
「人の陣地に手を入れて、誘惑してその気にさせて、壊す。あの性癖は死ぬまで治らないのではないか」
世間で言われている小沢氏の政治資金問題は個人的にはあそこまで大騒ぎするほどの問題だとは思いません。(反論はあるでしょうが)
ただし海部氏が指摘するこの性癖の方は重大な問題である可能性があります。
反菅総理だけで過度に小沢氏に期待するととんでもないしっぺ返しを国民が受けるリスクがあることは頭に入れておいた方がいいと思います。(どんな政治家も100点満点ではないということです)
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