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2013.01.07
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なぜ日本経済は世界最強と言われるのか/ぐっちーさん【Marathon05P02feb13】

今話題のアベノミクス。
アベノミクスの理論的支柱はきっと経済学者の浜田宏一氏なのでしょう。
その浜田氏と正反対の事を言っているのがこの本です。
著者のぐっちーさん氏は人気ブロガーらしいのですが、私は氏のブログを読んだことはなく、氏の著作を読むのも初めてです。

そもそも日銀をボロクソに言う浜田氏に対してこの本では次のように述べています。

これだけきちんと経済をコントロールできた中央銀行は現実に世界中にないわけです。
日銀が景気対策を打たないとかいわれていますけど、片方で消費税を上げようとしている不埒な連中こそ「成敗」の対象なのです。
皆さん誤解していますが、景気対策は政治家の仕事でして、中央銀行に押しつける仕事ではありません。
(p17)

「為替レートは各国のマネーの量で決まる」という浜田氏に対しこの本では「為替は美人投票でしかない」との主張です。

為替価値とはなにかということを突き詰めると、結局美人投票でしかないのです。
となると、誰が一番美人と認識されているかを突き詰めるほうがはるかに有益でしょう??
(p50)

さて、円高。
結局、当面は円なんでしょうねえ・・・世界で唯一国内だけで借金が賄えて。きちんと中央銀行が機能している国・・・日本しかないのです。
そりゃー、円高ですわ。
(p40)

円高が日本経済に対して大問題だという浜田氏に対して、この本では「そんな事はない」と主張します。

日本経済は輸出依存率がわずか15%しかない「超内需国」だからです。
残りの85%の内需が活性化しない限り皆さまのお給料は上がりません。
円安になって儲かるのはせいぜいこのGDPの15%を生産する輸出企業のみであり、そのほか85%を生産する皆さまには何のメリットもありません。

(中略)

いやいやその輸出企業に支えられている中小企業が日本にたくさんあって・・・という議論もよく聞きます。
しかし、1ドル79円75銭の前の最高値をつけたのは1995年、はるか昔です。
そのときにすでに残るか出るか、中小企業も含めて決断を迫られています。
多少コストが高くても技術に自信のある企業は国内に残ったし、そうでない企業は大企業とともに海外移転をしました。

(中略)

移転すべきところはとっくに移転していて、その結果今がある。
輸出依存率はG20でアメリカ・ブラジル・インドに次いで低いという事実です。
(p79~80)

この本の出版は2012年10月となっていますので安倍・浜田ラインを意識して書いていないのかもしれませんが、言っている内容は安倍・浜田経済政策と正反対です。
内閣府参与までになった経済学者とカリスマブロガー。
正しいのはどちらなのでしょうか?
素人の私には分かりませんが、色々な人の意見を読むのはアベノミクスがこれだけ注目される時期だけに意味があることだと思います。

最後に気になった部分を引用。

こういった目に見えない。数字で判断できない無形の財産と、その国。そしてその国の国民がどれだけの価値を生み出しているかという「現在価値プラス、将来的にどれだけの価値を生み出すだろうかという期待値」の総和が為替の価値を決定し、それから借金などの変数を引いて、算出し、整合性をつける・・・ということになるのでしょうね。 (p52~53)


アメリカは日本経済の復活を知っている/浜田宏一【Marathon05P02feb13】






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最終更新日  2013.02.03 17:43:23


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