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というのが話題になっています。https://news.yahoo.co.jp/articles/295d65c2f3da8d6fc5d46553ecaa0386b53f4cb4もう何年も前の話なのだが、腑に落ちないことだらけだ。まず2歳児で歯医者に連れていかなくてはならないほどの虫歯になることは現在ではマレだ。乳歯が萌え揃ってまだ半年〜1年半しか経っていないと思われるからだ。ここの「咬合性外傷性による虫歯」やシェーグレン症候群のような基質的な問題、ネグレクトがある場合などに限られるのではないか?という印象を持つ。ところが、司法解剖した解剖医によると小さな虫歯の治療痕しかなく麻酔が必要だとは思えなかったという。この動画にあるように日本の歯科業界には大人も子供にも過剰診療が横行していることは否定できない。診療報酬が昭和40年以来異常に低く据え置かれていて、世界標準の1/10になって久しい。数をこなさないとやっていけないからだ。16本の内一番虫歯になりやすい上顎のAAが虫歯になっておらず残りの歯が全部虫歯で、一番虫歯になりにくい下顎の前歯が虫歯になっているというのも考えにくい。この治療をした歯科医師がカルテに嘘の記載をした可能性が高いとは思うが、両親も見れば分かると思うのだが、どうなのだろうか?僕は診ていないのではっきりしたことは言えないのだが、小さな穴が開いたばかりの充填治療ほど象牙質の象牙細管が閉じておらず痛みを感じやすく、場合によっては麻酔が必要だったのかもしれない。あるいはここで述べられているように健全歯質を削るため(過剰診療)に麻酔が必要だったというのも否定できない。健全象牙質を削ると痛い。僕は基本的には麻酔を使わないのだが、穴が開いたばかりの虫歯にCR充填治療をした症例をアップしてみる。もちろん麻酔は使っていないが、虫歯を残さないという条件下であればこの程度の虫歯が麻酔を必要としない限界かもしれない。僕が麻酔を使わない理由は虫歯を残しても辺縁封鎖が完全なら虫歯は進行しないという「虫歯の電気化学説」の立場だからだ。僕が麻酔を使う場合は虫歯を除去するときではなく、歯髄息肉を除去するときくらいだ。虫歯(軟化象牙質)は削っても痛みを感じない。4歳児で咬合性外傷があるように見える症例beforeafter
2024/04/24
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403030000/「虫歯の電気化学説」では虫歯の成因は非常にシンプルで以下の2つの条件しかない。しかしこの2つの条件を同時に満たしていなければならない。1、酸性環境中(H+:水素イオン:プロトン)に歯牙が存在していること2、歯牙の内外に何らかの電位差が存在していることそこで、まず歯牙とは何か?ということだが、その主成分はハイドロキシアパタイト(HA)と呼ばれるカルシウム:Ca、リン酸:PO3、水酸基:OHからなる結晶構造を持つ物質で、骨もそうだが硬い無機質の物質で水素イオン:プロトン:H+の伝導性を持つ。工業分野では水素イオン伝導性セラミックスと呼ばれることもある物質だ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/16002/このHAが水素イオン:H+の伝導性を持つということが1、2、の条件を満たす上で重要な要件で、だから歯は虫歯になるとも言える。こう考えれば逆に虫歯にならない条件は自ずから分かると思う。水素イオンが歯牙の周りになければ良いことになる。それが「重曹うがい」であり「重曹はみがき」で、水素イオンつまり酸を中和して水とCO2にしてくれる。こんな簡単で安価な虫歯予防法があるだろうか?ちょっと話が逸れてしまった。つづく
2024/03/03
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402290001/17歳女性で、唾液検査の結果はミュータンス菌も多く唾液の緩衝能も低い。要するにカリエスリスクは高いのだが、それだけではなく、一日中イラストを書いていてお喋りしない。つまり前歯部は酸素濃度が低い状態になっていて酸素濃度差腐食が起こりやすい状態になっていた。
2024/03/02
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前回の記事のトップ画像に採用した画像は17歳女性なのだが、高カリエスリスク症例として数回に分けてご紹介してみよう。前歯とまだ処置はこれからなのだが、右上6が歯冠崩壊している。唾液検査もあまり良くない結果だった。これは後ほどアップしよう。今日はとりあえず3MIX+α-TCP+CRによる修復のbefore/afterの画像からだ。左上1はすでに失活していたようで、歯冠の変色、根尖相当部の圧痛が見られる。これの処置も右上6の処置の後に予定している。beforeafter鏡像beforeafterつづく
2024/02/29
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11歳男子、右下6、隣接面カリエス、自発通+咬合性外傷によるクラックからの虫歯と思われ、自発痛が出ていた。痛みが出ていると神経を取るしかないというのが一般的な見解なのだが、3MIX+α-TCPセメントで持ち直す。クラック部分を拡大してみたが、これが虫歯の前からあったものか、その後にできたものかは検証できないが、こういうクラックから虫歯になるというのは理解できるだろう。「虫歯の電気化学説」では酸素濃度差腐食と呼ばれる現象のことだ。虫歯を完全に除去すると露髄するので、軟化象牙質は残してあるが、接着に必要な部分だけは新鮮歯質を確保している。軟化象牙質(虫歯)はα-TCPで再結晶が進み硬くなる(治る)。では時系列でどうぞ
2023/08/09
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11歳女子、右上6、咬合性外傷による隣接面カリエスバスケットボールをやっているこの子は背も高く運動能力も優れているので、コーチにも期待されている。歯を食いしばって練習しているらしい。隣接面にクラックが入っているのが見えると思う。歯を食いしばって勉強やスポーツなどに打ち込んでいる子に早期の隣接面カリエスは多い。年齢を問わず歯ぎしり食いしばり、硬いのもが好きなどの咬合性外傷による虫歯には要注意だ。隣接面カリエスには咬合性外傷が隠れていることも多い。歯ぎしりが酷い子の虫歯も以前アップしている。もちろん咬合性外傷だけではないカリエスリスクの高さも原因の一つだ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202305030001/クラック部分の拡大画像かなり深い虫歯なので、トンネリング技法を使っているα-TCPセメント+3MIX
2023/06/15
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9歳男子、右上6、エナメル質形成不全症先天的にエナメル質が欠損しているので、象牙質だけになって萌えてきている。象牙質は溶けてなくなっていくので、CRでカバーするしかない。CRが脱離したら再カバーが必要になる。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202302080001/弱い部分を除去するときには痛みを感じると思う。なるべく健全な歯質を確保してCRで再建する。では時系列でどうぞ対合歯が噛み込んできているので、十分なCRの厚みを確保できないときは少し高めに設定し、圧下を期待する。6番より前方のDEは少し浮いている。これが噛めばOK。多分1週間ほどで噛み込む。
2023/05/09
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5歳男子、左上D、歯肉息肉(歯肉ポリープ)歯肉息肉とは歯髄の外来刺激対応形態で、虫歯等で露髄して細菌感染もせず壊死することもなく、少し腫れたような状態で長期に渡って何事もなく経過している。顕微鏡レベルでは繊維化の進んだ組織で細菌もリンパ球等の免疫細胞も多い状態だ。通常は細菌感染しているので、このまま充填することはできない。後で痛くなるので、神経を取るしかないと言われているが、そうでもない。息肉はそれに直接麻酔して電気メスで切除し、3MIX+α-TCPセメントで直覆してCR充填しても特に問題なく治癒する。実は歯肉息肉は充填スペースがあればそのまま直接覆罩して充填しても問題ない。乳歯でも永久歯でも特に変わらない。これは歯内療法にも応用出来る。壊死している冠部歯髄を除去し、生活している部分に直接覆髄するだけで、根部歯髄まで全部除去する必要はない。歯髄というものは全部除去してしまう必要はない。生きている部分があれば残すことができる。全部取ろうとするから予後はかえって悪くなってしまうのだ。歯髄は最良の根管充填材という事を忘れてはならない。歯髄息肉除去後3MIX+α-TCPセメントで直覆漏洩がないように良く吟味したダイレクトボンディング法でCR充填する。インレーは漏洩するので失敗する。
2023/02/13
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9歳男子、右上4、エナメル質形成不全症原因は不明で、その歯が形成されるときに何らかの障害が起こったと考えられるが、詳細は不明だ。発熱性の感染症もその一つだと確認したことはある。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202302080001/このまま放置していると沁みるとかだけではなく、歯はどんどん溶けてなくなってしまう。とりあえずCRで再建するしかない。
2023/02/10
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当時7歳男子これも消えてしまった記事の再掲になるんだが、エナメル質形成不全症の症例だ。この原因はまだよく分かっていないが、高熱が出るような病気になった時になるという話はある。手足口病になった時に形成されつつあったエナメル質が障害を受けたということを確認した事がある。それは兄弟でかかって、その時に形成不全部分が年齢差で現れていたからだ。一番ひどい右上6のエナメル質再建の画像だ。エナメル質がないので象牙質が剥き出しになっていてとても沁みるし、どんどんすり減ったり虫歯になったりする。とりあえずCRで再建する。
2023/02/08
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今日は技工作業がたくさんあって疲れました。ブリッジだかを作った後は拡大症装置を3つ。今日はこれで終わり。。
2023/02/07
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10歳男子、右下21、左下1、外傷性歯牙脱臼とてもかわいそうな症例なので、先にアップしておこうかと思う。裏山でおもちゃのバイク?遊びをしていて、転んだところがちょうど石の上だったので、下顎の前歯が3本抜けた。外傷性歯牙脱臼の処置は、牛乳などに浸け込んで歯科医院に駆け込むことではない。その場で元に戻せば良い。水道水でさっと洗って戻せば良い。水道水の塩素で消毒が期待出来る。それができなければ、口に含んで歯医者に行けば良い。これだけだ。意外だろうが、歯科医師ですら知らない。その後歯科医院に行けば、抗生剤投与、歯牙固定をしてくれるはずだ。後は経過観察。慌てたお母さんは1本拾えたので、地域の中核医療機関の口腔外科に飛び込んだが、あいにく日曜日で担当医は不在。そこでは対処できないとかで休日歯科診療をやっている近くの施設に行ってくれと言われて行ったが、対応してくれなかった。次の日、もう1本探して、卵白に浸けて先の口腔外科に行ったが、再植はできないと言われて、1ヶ月後に入れ歯を作ってくれるようにうちに依頼があった。日曜日なので、救急外来に行くことしか頭になかったそうだ。うちに来れば、全部再植できたかもしれないのに、かわいそう。。僕の携帯番号もメアドも待合室に、登録するように掲示してあるのだが。この先、インプラントか、それも無理なら一生入れ歯だ。お母さん大後悔。。その日の内なら、神経も生着する。翌日でも神経は無理だが、生着率は30%。残り30%はアンキローシスと言ってインプラント状態になる。残りが排徐または歯根吸収となる。再植に慣れていないと、いざとなったら何もできないのよね。。世の中そんなもんだ。仕方がないので、入れ歯を作った。入れ歯と言っても10歳では顎骨も成長するし、乳歯は萌え代わる。そこで拡大矯正装置に人工歯を入れて、成長に対応するように配慮した。クラスプは上下の歯の隙間に通して、咬合の邪魔にならないようにする。このクラスプは僕のオリジナルなので、名前はまだない。これがセット時の口腔内写真
2022/06/03
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7歳女子、左下E、咬合面カリエス咬合面カリエスはどうしてなるのか?深い溝、異種金属腐食、酸素濃度差腐食、咬合性外傷、いろいろな要素が絡み合って成立する。この症例は僕としては5分で終わるとても簡単な症例だ。ほとんどこの手の簡単な治療はアップしてこなかったが、なんとなくアップしてみたくなったw
2022/03/07
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9歳女子、左上DE、隣接面カリエスよくあるパターンなのだが、2次象牙質のできているようだし、もうそろそろ萌えかわる頃だし、麻酔も必要なく、削っても全く痛くない。そもそも歯髄に近い部分は軟化象牙質を残してもよい。α-TCP(ナノハイドロキシアパタイト)で治るからだ。また気泡が入ったり、出血したりして、上手くいかないことの多いストリップスは使っていない。後で剥がせばよいのだ。では時系列でどうぞ
2022/03/05
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拡大床装置というのは奥歯は問題ないが、前歯の歯並びが悪い場合に使う歯列矯正装置だ。原因は寝相で、横向き、うつ伏せ寝になりやすく、頭の重さが歯列に加わり、歯列が狭くなることによる。専用の枕も発売されている。細部までよく読んでほしい。HAMORU https://item.rakuten.co.jp/arufactory/hamoru-m/?iasid=07rpp_10095___ec-kz3o6cne-3f-2bbe2d1d-c4dd-48ea-87b0-290c2c5b7bcb要するに前歯の歯並びの悪さは寝相に起因しているので、これが治らないと再発する。歯並びだけ直しても意味がない。あっさり後戻りする。この手の矯正治療は寝相対策がなされていないと意味がないということだ。この床装置は寝相対策にもなる。内側から突っ張っているので、歯列が狭くならない。以下が基本形で、アダムスのクラスプというバネ、イクスパンジョン・スクリューという拡大ネジ、それらを連結するレジン床から成り立っている。必要に応じて、弧線・弾線などを付けることもある。これは上顎の石膏模型でこの上で作る。余分なレジンを削除して、拡大ネジ部分にスリットを入れ、研磨して完成。拡大ネジを巻いていくと歯列が広がっていくという仕組みだ。月に1回転を目安にする。合わなくなったら調整。作り変えることもある。使用期間は永久歯は生え始めた6歳頃から12歳臼歯が萌えそろうまでの6年間くらい。サボリ気味の子や寝相が治らない子は中高、大、社会人になっても着けておくしかない。拡大はしないが。
2022/02/01
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今年もこれで終わりですかね?来年も頑張りましょう!・・3歳女児、左下E、咬合面カリエス、自発痛ーこの子は寝ている時に歯ぎしりではなく嚙み鳴らし(タッピング)をしているそうだ。この子のお母さんもしていたそうで、その子のおばあちゃんにこんなことやって歯が悪くならないはずがない、、と言われていたそうだ。3歳くらいでこんな虫歯になる子は必ず咬合性外傷がある。食生活とか関係ない。初めての治療もあって虫歯はしつこく取ってはいない。マージン付近だけ健全エナメル質を確保して、3◯IX+α-TCPセメントを乗せて、CRしている。これで全く問題ない。では時系列でどうぞ
2021/12/31
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11歳女子、左下7、エナメル質形成不全、とにかく沁みる。前回のつづきなんだが、今日は治療するよ、というだけで泣き出す。それほど沁みる。象牙質がむき出しになっているわけだから当然だろう。削ってはいないのだが、乾燥させるためにエアブローするだけで泣き出す。とりあえずCRでカバーする。こうすれば沁みるのは治る。一応α-TCPセメントは使っている。before
2021/12/26
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11歳女子、右上5、エナメル質欠損、むちゃくちゃしみる、、この子は子供の頃からだが弱くて、いろんな感染症にかかり熱を出して痙攣していたこともあるとか。そういう子に多いようだ。乳歯が抜けると沁みてご飯も食べられない。乾燥中のエアブローでも飛び上がる。とりあえず、むき出しになっている象牙質をCRでカバーした。このような歯は上下左右5番全てだった。今日は左上5と下顎左右の5番だが、エアブローで乾燥させるだけで、涙だ。。下顎は左右とも乳歯が抜けたばかりなので、先っちょしか出ていない。これでもむちゃくちゃしみる。これから出てきたら少しづつカバーしていくつもり。左上5右下5左下5
2021/10/25
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9歳女子、右上5、エナメル質欠損、むちゃくちゃしみる、、この子は子供の頃からだが弱くて、いろんな感染症にかかり熱を出して痙攣していたこともあるとか。そういう子に多いようだ。乳歯が抜けると沁みてご飯も食べられない。乾燥中のエアブローでも飛び上がる。とりあえず、むき出しになっている象牙質をCRでカバーした。このような歯は上下左右5番全てだった。順次ご紹介予定。実像から鏡像
2021/10/24
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この症例は2011/11/18の記事の再掲この2人は2歳差の男の子の兄弟。同時に保育園で手足口病にかかった。それくらいですかね?エネメル質形成不全の原因に発熱性の疾患というのもあったかな?ちょうどかかった頃に作られていた歯に障害が出た。かなりひどい症例で、今後何度も補修が必要だと思うのだが、その後見ていない。どうしているのやら。。弟6歳兄8歳
2021/09/20
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当時7歳男子、6番と上顎1番がエナメル質形成不全がひどい。特に右側上下6番がひどい。帯状に形成不全がみられる。この部分はエナメル質が元々硬くない。チョークのような感じだ。この子の6番はエナメル質の欠損部をすでに充填している。この子は18歳まで矯正治療で管理していたが、時々再治療している。エネメル質が欠損していると象牙質も溶けやすい。右下6、こんな感じだ。
2021/09/02
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当時6歳女子、右下1、エナメル質形成不全原因はよく分からないが、帯状に起こることから歯牙の形成期のある時期に限ってエナメル芽細胞が機能不全を起こしてしまうようだ。兄弟で例えば手足口病に感染した時と思われる歯牙形成期に問題が起こっているのを確認したことがある。またこの子もそうだが、2歳下の妹にも下顎の1に形成不全が見られることから、遺伝性の問題もあるのかもしれない。この子の右下1が萌えてきたのはいいが、なんか変!と心配したお母さんが他院に連れて行ったら、もう少し萌えてきたら削って冠をかぶせましょうと言われたとかで、怖くなって当院に来られた。象牙質には問題はないので、このまま洗浄してCRでエナメル質部分を再建した。2006/2/25剥がれたりすり減ったりしたらCRを継ぎ足すことで16歳まで管理したのでその過程をアップしてみる。2006/07/032008/03/192009/02/032010/08/042016/01/19
2021/09/02
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右上6、Fluoride bombこの子には上顎6番にフッ素爆弾?フッ化物爆発?(Fluoride bomb)があったので、これも管理していたが、これには介入した。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202108280000/15歳時のレントゲン写真、少し虫歯が見える16歳時、かなり大きくなってきた17歳時、もう介入しないと痛くなりそう。通常の予防では Fluoride bomb という虫歯の進行を抑えることはできない。この後すぐに介入した。介入時の画像だが、虫歯というのは細菌感染症ではないので、虫歯の穴の中は無菌だ。少なくともぎっしり細菌が詰まっているということはない。この手の虫歯の成因はエナメル質と象牙質の自然電位の違いつまり象牙質の方がエナメル質よりイオン化傾向が高いということと、酸素濃度差腐食と言って酸素濃度が低い虫歯の奥の方が腐食するというバッテリーなどと同じ電気化学的な現象の2つだ。Fluoride bomb というのはどういうことかというと、フッ素により歯の最表層の10ミクロンほどが硬くなるので、酸には溶けないが、内部の象牙質はフッ素では硬くならないので、溶けてしまう。と説明されているが、情けない。アホすぎる。まず、硬いのと酸に溶け難いというのは別の話だということに気がついていない。現在の人間はみんなそうだが、スマホだパソコンだのと言って自分は科学的な思考ができる文明人だと思い込んでいる向きがあるがとんでもない。あなたはスマホだかパソコンだかを作ることはできますか?と訊かれて Yes!と答えられる人間がどれだけいるだろうか?ほとんどいないだろう。僕はやろうと思えばできるけれど、ほとんどの人間は使うだけだ。ま、サルと同じだ。人類の将来は暗い。多分人類は滅亡するが、その方がいいだろう。どこかの天才が人類を救ってくれる大発明をするのを待とうという御仁もいるようだが、そんな天才は現れない。いるのならとっくに現れている。あ、横道にそれたが、時系列でどうぞ見た目の穴は小さいが、内部は大きく損なわれている。α-TCPセメントを充填すれば多少の虫歯(軟化象牙質)は残しても良い。再硬化して治る。これが介入後翌年18歳の時のレントゲン写真だ。
2021/08/28
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前回のつづきで、https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202108270001/15歳から18歳までのレントゲン写真だが、大きくは変化していない。前歯の虫歯とはこういうものだ。意識的に管理すれば、急激に進行してしまうということはない。エナメル質が欠けて大穴が開いてからでも充填治療は遅くはない。よそではどうだか知らないがw何も対策を取らず。安易に治療してしまうことの方が長期的には歯を失ってしまう確率は高いと言える。では時系列で15歳17歳18歳この子には上顎6番にフッ素爆弾?フッ化物爆発?(Fluoride bomb)があったので、これも管理していたが、これには介入した。これは次回
2021/08/28
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当時13歳女子、右上1、隣接面カリエス虫歯菌は少なくカリエスリスクが特に高いというわけではないのだが、13歳から15歳の間つまり中学生の間に虫歯ができてしまった。食生活など訊いてみたのだが、三度のご飯はカップラーメン、夜食もラーメン、歯は磨かない。そんなので大丈夫か?という食生活。寝相はどうだったかは訊いていないw13歳の時は虫歯はなくて、カリエスリスクも低くて安心していたのだが、15歳の来院時には虫歯ができていた。この1年ちょっとの間に何が起こったのか?よく分からないのだが、思春期特有の何かがあったのか?あまり突っ込んでは訊けない。でも15歳から19歳までの間は1回も飛ばずに画像を残せた。歯磨き指導と重曹うがいだけで、経過観察していた。確かに少しずつ虫歯は進行しているようだが、まだ介入(削って充填治療)する必要はない。よそ(他院)に行ったら即CR充填になるか、お金に困っているところなら神経を抜かれて差し歯コースだ。虫歯というものは意外に進行しないものだ。削って治療する方が余程悪くなる。重曹うがい(0.5%重曹水)での飲食直後の洗口で維持管理した方がはるかに歯は長持ちする。次回はレントゲン写真を探してみる。では時系列でどうぞ13歳15歳16歳17歳18歳19歳これ以降は専門学校に進学するとかで来院がない。今は32歳のはずなんだが、どうなっているのだろう。時々思い出しては気になっている。
2021/08/27
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10歳男子、右上1、捻転なかなか治らないので、過剰歯でもあるのか?と思ってレントゲンを撮ってみたが、特に異常はない。切縁のギザギザに下顎の切縁が噛み込んで動かないのかとも思ったが、違うようだ。原因不明だが、最小限のブラケット・ワイヤーでなんとかやってみることにした。左右2番は円錐歯で小さい。ワイヤーは014"、スプリングループにしている。Lループでもよかったか?では時系列でどうぞ
2021/08/23
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13歳男子、下顎左右7、舌側傾斜よくあるケースで、すれ違い咬合の原因になる。なぜこうなるのかは今の所不明だ。よくやるのは最小限のブラケットワイヤーによるものだ。他の歯牙は可及的に多く連結固定するのが望ましい。成長を阻害しないように気をつける必要はある。前のブログで取り上げていたかもしれないが、管理人の不注意により全て飛んでしまったようなので、最初からだ。というよりbefore/afterに近い。右下は歯肉弁切除して治療時間を短縮させることにした。多分左側も次回にでもすると思う。約3ヶ月でここまで治る。治療手順は014"レベリングの後は016/018"でトルクをかける。ではbefore/after左側から2021/05/292021/08/10右側before/after2021/05/292021/08/10
2021/08/10
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13歳女子、左右上下顎7番すれ違い咬合。よくある症例なんだが、一般の歯医者はスルーする。なぜなら歯医者でも矯正治療を手がけている人は少ない。こんな部分矯正でも学校では習わないのだ。というか学部学生の矯正実習というのは臨床実習ではなく、タイポドントという咬合器上で行うシミュレーションだ。他の分野も同じなのだが、ま、体験学習ということだ。学部卒だけでは全く使いものにならない。そこで学部卒業後に大学院進学、医局に残る、矯正専門病院に勤務することで臨床経験を積むことになるが、とても人気がある分野なので、定員の空きがないのが実情だ。今日はブラケット2本で治すという究極の最安治療法だ。この子は母子家庭なので大きなお金は出せない。しかし放置はできない。すれ違っている大臼歯は咀嚼機能が落ちるので、その他の歯に負担をかけてしまう。この子の30年後を考えるとどうしても改善してあげたい。かなりアクロバテックな方法なのだが、低コストなだけではなく、所用期間も短い。ただ正常咬合になった時にこの歯だけ咬合高径が高くなるので、沈下するまでが苦しい。上下7番にフック付きのブラケットを装着し、顎間ゴムで引っ張る。ゴムは1/4"を使ってみた。もしかしたら僕のオリジナルなのかもしれないが、ちゃんと治る。他所で見かけないのは安すぎて儲からないからだと思う。これも業界の不都合な真実というものだろう。では今日は右側だけだけれど、咬合させている画像をどうぞ
2021/07/21
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12歳女子、左下7、舌側傾斜なぜこんなことになるのかはよく分からないが、かなり頻繁に見かける。対する上顎7番は頬側(外側)に傾斜するので、すれ違って噛まなくなる。これは奥歯が1対なくなるのと等価なので、将来的には他の歯に負担がかかる。なんとかしてあげたいと思う。今回はブラケット3本、他の歯は一時的に歯牙固定している。大幅なコスト削減ができるからだが、矯正歯科で食べている歯科医師は余計なことをネットにあげるな、、と思うかもしれないwつづきをアップするのを忘れることが往々にしてあるので、あの時のこれのつづきが見たい!とコメント欄に書き込んでください。014"レベリングでは時系列でどうぞ
2021/07/13
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この2人は2歳差の男の子の兄弟。同時に保育園で手足口病にかかった。それくらいですかね?エネメル質形成不全の原因に発熱性の疾患というのもあった。以下画像のみ
2011/11/18
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