全167件 (167件中 1-50件目)
60代男性、左下5、歯根破折、咬合性外傷、咬合痛+この方、若い頃から食いしばりがひどい、本人は仕事上のストレスだとおっしゃる。疲労は蓄積し、何時破折するかわからない。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202404170000/僕がなぜ標準治療では抜歯せざるを歯を抜歯せずにCRで再建したり、再植したりして当面の抜歯を先送りをしているかの理由を考えてみた。それは抜歯するとその後何か人工物で補綴するしかなく、僕個人が対応するには症例が多すぎるということだ。当地で開業する前、勤務医をしていた時や開業した最初の頃は標準治療に専念していたように思う。勤務医をしていた頃は抜いた後のブリッジやインプラントの上部構造、義歯といった補綴物は技工士に外注して作ってもらっていた。ま、それが普通だろう。業界では歯科医師と歯科技工士は仕事上完全に分離していて、お互いに何をやっているのか正確には知らないし理解しようとも思わない。石膏模型や最近ではデジタルデータを介してのやりとりだけがコミュニケーションの全てだ。それは規格化標準化されてはいるが細いインターフェイスで、それから外れることはお互いにできない。外れると円滑な仕事が止まってしまうからだ。要するに仕事にならない。お互いに規格外のことをするのに費やすコミュニケーションや新規の技術の導入に時間を取られてコストに跳ね返り、身体を壊すか、飢え死にするかそれしかない。増大したコストを負担してくれる患者はいない。患者は保険でできるのだろう?、としか考えていない。当地で開業した最初の2年間は標準治療で歯科技工も自分でしていたが、昼間は歯医者で夜は歯科技工士をやって徹夜続きで、さすがの僕もダウンした。外注することにしたのだが、これが全然だめで、3個に1個は患者の歯に入らない適合しないで、患者の歯を削り倒してセットするというストレスフルな日々が続きこれも2年持たなかった。結局心身共に限界に達したので、削る治療を一切やめて予防歯科に徹することにした。歯科医院が潰れても仕方がないと腹を括った。治療法も金属やセラミックスより身体の負担の少ないハイブリッドインレー・クラウンを試したりしていたが、やはり型取りして作る補綴物はその構造上だめで、結局CRの物性やボンディング材の性能が良くなったのでCR充填だけになった。義歯も手がかかるのでしたくない。要するに抜くと義歯になるので意地でも抜かないことにしたというのが抜歯・再植を始めた最初の動機だ。再植を始めるとインプラントやブリッジはおろか義歯の症例も激減し、身体は楽になる。再植を始めて25年経つと思うが、その間に自分自身を含めて患者も高齢化が進み、それに伴って歯のトラブルも増えてきた。歳をとっても若い頃と同じように硬いものも歯応えのあるものも食べたいからだ。歯が欠ける、割れる、抜ける、詰め物が取れる、2次カリエスなど急増している。そろそろ僕も体力的に対応が困難になっている。歯牙の設計上の耐用年数は50年だそうだが、今は60、70は若造で、80代は当たり前、90、100が急速に増えている。こうなると老人施設に入り来院はできなくなり、一挙に口腔内は崩壊状態になる。若い内にさっさと抜いて総入れ歯にするというのが現実的かもしれない。少なくとも介護現場サイドからはそういう意見が多いと思う。歯磨きなんかしてあげられない、ポリデントポチャが簡単だ。今僕がやっている日常の仕事は自分の体力を温存しつつ、患者の口腔崩壊をどうやってくい止めるかだけだ。標準治療では抜歯しかありえない歯をどうにかするのは患者のためというより自分のためだ。超絶技巧のCR充填や再植はそのためのものでしかない。義歯やその他の補綴物も患者の余命を考えながら究極の手抜きをするしかない。余分なお金は要らないし、時間もかけられない。とはいえ、抜歯・再植歯がどの程度持つのか?というのは25年の経験上分かっている。少なくとも1年以内にダメになることはない。では、5年生存率は(維持率?)はどのくらいか?再植後のトラブルとしては、再植歯牙を異物とみなす自身の免疫系の反応の「排除」「吸収」「包埋」の3つがあり、これらは重複して起こることもある。正確に統計を取ってはいないが、ざっくりとそれぞれ5年間に5%程度ではないかと思う。「排除」の機転は歯列固定していないと起こりやすいが、していても5%くらいは起こる。これは患者の自覚症状でもわかるが、「吸収」「包埋」は自覚症状がないことが多い。「包埋」はインプラントでいうところの骨癒着(オステオインテグレーション)なのでインプラントでは成功とされるくらいだ。インプラントと違って根本から折れることはある。「吸収」は排膿が始まると自覚症状が出始める。最後は腫れて痛みが出る。「排除」と「吸収」を合わせて10%なので、5年生存率は90%くらいだろうか?では10年生存率はどうか?と言われると再々植もすることはあるのだが、加齢と共に身体的条件は悪くなるので、さらに10%ダウンということはない。もっと落ちると思う。再植歯の生存率(維持率?)は5年後90%、10年後80%以下といった感じだと思う。もちろん定期的なメンテナンスは欠かせない。今日は抜歯窩に挿入・固定ということで今回の記事の最後になる。包帯はデュラシールを使い、投薬4日目から7日目までに除去するのだが、エキスカベータで剥がせるように分離材として水をかけた上にデュラシールを巻く。剥がすのに苦労する人もいるかもしれないが、硬い時はエキスを加熱すればよい。柔らかくなって剥がしやすくなる。では時系列でどうぞ
2024/04/18
コメント(0)
60代男性、左下5、歯根破折、咬合性外傷、咬合痛+この方、若い頃から食いしばりがひどい、本人は仕事上のストレスだとおっしゃる。疲労は蓄積し、何時破折するかわからない。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202404150000/抜いたら歯根を綺麗にして、既成の金属ポストを入れて再建するだけだ。特に接着面は新鮮面を出して綺麗にしておく。根尖口は開拡してスーパーボンドで充填する。根尖を塞ぐことは根管充填の最も重要なポイントだが、まともに根尖が閉鎖されている症例はほとんどない。オブチュレーション法(垂直加圧根充)が比較的ましだ。根尖0.5mmアンダーにアピカルシート形成とか絵に描いた餅に過ぎない。神経など取っても上手く行くはずがない。ただ問題が生ずるのは10年〜20年経ってからなので、患者はどこの歯医者でやったか忘れている。それで歯医者は救われているだけだ。これは業界の公然の秘密なのだが、患者は知らない。こんなことを暴露すると僕は消されてしまうwなぜ10年以上も症状が出ないのか?それは人間の免疫系が頑張っているからに過ぎない。要するに根管治療というものは元々する必要がない、やっても上手くいくはずのないものだったということだ。免疫力におんぶに抱っこが根管治療の本質だ。歯科医師の皆さん、無駄なことを頑張っても全て無駄とか、悲しくないか?w根管充填は歯髄が生きていようがいまいが、感染根管だろうが、排膿していようが関係ない。3MIX+α-TCPを注入するだけだ。根管に注入できなかったら、根管を横から開けて内部に置くだけでも効果がある。根尖確保も、根管拡大も、アピカルシート形成も、緊密充填も必要がない。根尖膿瘍膿瘍を除去すると根尖口は閉鎖されていない。細菌の出入りし放題だ。スーパーボンドで筆積みつづく
2024/04/17
コメント(6)
60代男性、左下5、歯根破折、咬合性外傷、咬合痛+この方、若い頃から食いしばりがひどい、本人は仕事上のストレスだとおっしゃる。疲労は蓄積し、何時破折するかわからない。1年前のレントゲン写真だが、脱離したので再治療したが歯根には特に問題が無かった。今回の術前。近心の歯槽骨が吸収されている術後破折線ははっきりしなかったので、冠を除去しようとしたがあ”!、、こじったら痛みと共に取れたそのまま抜歯斜めに破折していたつづく
2024/04/15
コメント(0)
60代男性、左上1、排膿、自発痛+前回のつづきでhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202404040000/吸収されている部分を開拡してスーパーボンドの筆積みで再建する虫歯と小さな穴も新鮮歯質を出してスーパーボンドで修復再建が終わったらスーパーボンドの硬化を待って抜歯窩を再度3MIX+生食水で洗浄再建した抜歯歯牙を抜歯窩に挿入ググっ、パチン、、!と入る時、ぎゃっ、、と悲鳴wブリッジの残りの部分も装着固定する創面を保護するためにデュラシールでカバーする投薬4日、カバーは6日で除去する。2週間は歯根膜が着いていないので、ジェットウォッシャーなどは強く当てないようにする。再補綴は1〜3ヶ月後に行う。両隣接面と接着固定した方が良い。
2024/04/05
コメント(0)
60代男性、左上1、排膿、自発痛+今日はいつもと違う面白い症例を経験した。この左上1は過去に他院で抜歯・再植を経験した歯で、要するに再植が初めてではない歯だ。今までにも他院で再植した歯の再治療を経験したことがあるが、その時は再破折だった。今回はそうではなく、歯根吸収だ。レントゲン写真でもある程度想像はできるが、抜いてみると唇側の歯茎部に近いところの歯根面に吸収による大きな穴があり、歯根端も唇側に吸収があり根管充填材が剥き出しになっている。近心歯根面にも小さな穴があったが、ここに破折線があるのかな?と思って一所懸命見たが破折線は見えない。歯根が縦に割れていたということだったが、ものすごく上手な修復だ。もう亡くなられたが大阪の有名な先生の仕事だ。抜歯・再植は数十年前大阪大学でされていた。レントゲン写真から黒い部分(陰影という)が問題がある部分排膿がひどいブリッジを裏からカットして問題の歯だけ抜歯しようと思ったら、問題がないと思われた歯が取れた。あ”ずっと前にセメントが崩壊してしたようだ幸い虫歯はひどくなかったので、綺麗にして再装着することにした綺麗にして当ててみた。両隣接面に接着強度を増すためのグルーブを付与している。メタルボンドはスーパーボンドでも接着力は弱い。抜歯作業抜歯窩の膿瘍掻爬、3MIX+生食水による洗浄吸収というのは免疫系が自身の歯根を異物と認識したということで、溶かして食べてしまうということだ。他には排出とか異物が大き過ぎたり溶かしたり排除ができない時は包埋して問題が及ばないようにすることもある。インプラントが成功するということは免疫系が排除を諦めたということだ。一旦吸収の機転のスイッチが入るとこれを止めることは難しいことも経験する。今回はどうなるだろうか?抜いた直後。歯根面の吸収部分にプラークだかリンパ球だかが穴に溜まっている?スプーンエキスカで除去してみたつづく
2024/04/04
コメント(2)
70代女性、右下5、歯根破折、歯根端肥大前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402200000/再建した歯根を抜歯窩に挿入しようと思ったが、入らない。。押しても入らない、、仕方なく根尖のアンダーカットを削除した。歯根膜も削ったので生着にとってもマイナス要因だ。仕方ない。しかも根尖を削っても最後まで入らなかった。ま、流石に今回は厳しいと思う。しかし、諦めることはない。
2024/02/21
コメント(0)
70代女性、右下5、歯根破折、歯根端肥大前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402190000/破折片は各々綺麗にして新鮮歯質を確保しスーパーボンドの筆積みで貼り合わせて再建する。破折すると根管充填の様子を見ることができるが、緊密充填などできていないことがよく分かると思う。黒い部分が隙間があった部分で硫酸塩還元細菌の代謝産物の硫化鉄だ。この部分に細菌が生息していたことが分かる。遠心面はヘーベルで歯根面が傷ついている綺麗になったら組み立てに入る破折片を合わせてみると歯根端が肥大しているのがよく分かると思う。元の抜歯窩に戻すこともできないかもしれない既成のポストを入れる根尖も塞いで抜歯窩挿入の準備が終わったところつづく
2024/02/20
コメント(0)
70代女性、右下5、歯根破折、歯根端肥大前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402180000/抜くのに時間がかかって、歯牙だけではなく周囲の歯槽骨を始めとする組織にもダメージが大きかった。今日は抜いて破折を確認するまでだ。歯根破折している5番だけではなく4番の根尖付近にもGAがある。5番を諦めたら次は4番がやられる4番に維持のためのグルーブを設定CK部分は簡単に抜けたが残根鉗子で掴んでもグラグラするだけで抜けない。歯根端が膨らんでいるので抜けないのだだめ抜けた、、膿瘍がついてくる。疲れた歯根端の膨らみはセメント質の肥厚だ。炎症が長年続くとこうなるということだが。根尖が丸い。根尖口も閉じていないくぱつづく
2024/02/19
コメント(0)
60代女性、左上5、歯根破折、歯肉膿瘍前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402110000/抜歯歯牙の再建と抜歯窩の膿瘍掻爬と3MIX+生食水シリンジでの洗浄が終わったら、抜歯窩挿入固定で今日は終わる。スーパーボンドで接着固定する。4番の遠心面にはあらかじめスーパーボンドを塗布しておくCRでスーパーボンドをカバーするデュラシールで創面をカバーして包帯代りにする。4日間投薬後包帯は除去する。軟組織が生着するまでの2週間はジェットウォッシャーやクチュクチュうがいは避ける。骨が再生するには3ヶ月程度かかるので、補綴処置はその後の方がよい。
2024/02/13
コメント(0)
60代女性、左上5、歯根破折、歯肉膿瘍前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402100000/抜いた歯根はやはり破折している。くぱ根管充填材は根管に緊密に充填するという建前にはなってはいるが現実にはそんなことはない。むしろ緊密充填されているケースの方が圧倒的に少ない。黒色物質は硫化鉄で硫酸塩還元細菌の代謝産物だ。この細菌が隙間に生息していたことを示している。理想と現実の乖離は甚だしい。神経をとって、、というのはするべきではないということはよく分かると思う。細菌の生息する隙間を埋めることなど至難の技なのだから。歯学部での根管治療の講義の最後に教授が「最良の根管充填材料は歯髄である!」と言い放ったのを憶えている。ww少なくともこのサイトでは神経を保存する技術は確立している。虫歯とまだ離断していないクラックは内部から除去する使える歯質は思ったより少ない根尖口も開拡して充填予定小さい方の破折片も同様に軟化象牙質を除去し綺麗にする。再建の準備ができたら既成のポストを入れスーパーボンドの筆積みとCRで組み立て再建する根尖口も塞がれていることを確認する次回は抜歯窩に挿入・固定の予定つづく
2024/02/11
コメント(0)
60代女性、左上5、歯根破折、歯肉膿瘍右側が義歯なので、左側をよく使う。したがって破折しやすい。レントゲン写真のbefore/after から。4番にも外傷性と思われる歯茎部カリエスがある。歯髄も死んでいるようだ。6番も7番も既にボロボロだ5番はファイバーポストとハイブリッド冠だがたわみ量が大きいので脱離による2次カリエスや歯根破折を招きやすい。抜歯すると歯根には膿瘍がズルズルと付いてくる。抜歯窩は掻爬・洗浄しておく膿瘍歯根にはクラック(ひび)が見える。つづく
2024/02/10
コメント(0)
40代男性、左上7、歯根破折前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402060000/今日は再建した歯を抜歯窩に挿入して固定するまで。固定という処置は必ずしないといけないのだが、昔の教科書では強固な固定ではなく縫合糸でゆるゆるの歯肉固定だった。これでは生着の確率は下がる。再植歯の排出機転が働いてしまいやすい。スーパーボンドとCRによる歯牙固定が良いと思う。また異物の混入等を防ぐための包帯は必要だ。腫脹が治ると隙間ができた食渣等で汚染されるので、1週間後には除去した方が良い。ここではデュラシールを使っている。隣接歯の接着面には接着性を良くするためにグルーブを形成し、あらかじめスーパーボンドを流しておく。包帯する。
2024/02/07
コメント(0)
40代男性、左上7、歯根破折本人はクライミングをやっていて食いしばったせいだろうとおっしゃっていた。食いしばりは冠を被せていても歯根破折を招く。一般にスポーツは歯にはよくない。ほどほどにしておいた方が良い。今日は抜歯から再建までの予定だ。抜いてみると近心頬側根が剥離破折しているだけではなく横方向にもクラックが入っている。硫酸塩還元細菌の代謝産物の黒色物質(硫化鉄)が染み込んでいるのでわかる。後は破折片を綺麗にしてスーパーボンドの筆積みで再建していく。根尖口も開拡して充填する。歯根膜はなるべく残した方が良いのは当然だが、歯根分岐部が狭く細菌の繁殖に適した状態のところはあらかじめ充填しておいた方が良い。探針が通り抜けるのが分かると思う。次回は抜歯窩に挿入して固定するまでの予定。つづく
2024/02/06
コメント(0)
40代男性、左上7、歯根破折この数年クライミングをしていたそうだ。力が入るので食いしばっていたらしい。それで歯根が破折したか。食事中に突然痛くなったという。レントゲン写真は3年前と今回の再植後のものだ。多分6番も歯根破折している。beforeafter内部はどうなっているか分からないので、冠を横からカットして除去した。再植は1ヶ月後の予定だったので、歯根面はCRでカバーした。つづく
2024/02/05
コメント(3)
当時30代女性、右下4、Per、根管治療途中2012年のことだった。近隣の街に引っ越されてしばらく途切れていて、近くの歯医者さんで根の治療を半年も続けていたのだが、一向に治らないということで再来院された。12年も前のことで詳細は忘れたのだが、α-TCP+3MIXを入れて様子を見たが芳しくなかったのだろう。抜歯・再植をすることにしたようだ。再来院時再植前、白いのがα-TCP抜歯窩根尖は吸収が進んでいる。吸収部分は開拡したちくわ状態wスーパーボンドで再建抜歯窩挿入固定あれから12年後。歯冠修復を忘れている。というかCRで再建していたと思うが欠けている。患者さんもこれでいいよ。。ということで経過観察。
2024/01/15
コメント(0)
70代女性、左下6、近心根破折、GA、フィステル有り、自発痛ー前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202311090000/今日は破折歯の接着面をタービンバーで一層削除、綺麗にして貼り合わせ、抜歯窩に挿入固定するまでの予定だ。根尖口を開拡して充填の準備をする。逆根充の一種と考えれば良いクラックが見えるのでこの部分は薄くなるまで削除した。歯根面にセメント質の肥厚がみられたので歯質を除去した。問題がある部分の表側。歯根膜もあるので、ある程度膿瘍を取っただけだ。もう一つの破折片、近心半だ。これも新鮮接着面を出すポストを試適クラック処理部分は丁寧にスーパーボンドで裏打ちする貼り合わせ根尖口も筆積み法で充填再建が終わったら、抜歯窩への挿入スーパーボンドとCRで接着固定する頬側の粘膜は歯根膜が溶けてしまっているので、抜歯時に破れた。縫合しておくデュラシールで包帯し、投薬4日。1週間後に除去予定。1ヶ月経過後に5番地6番は連冠で連結固定する。
2023/11/10
コメント(0)
70代女性、左下6、近心根破折、GA、フィステル有り、自発痛ー2年程から破折の可能性はありということでレントゲンでのモニターはしていたが、痛みはないが、腫れているのが気持ち悪いとおっしゃるので、近心根のみの抜歯をお勧めしたのだが、残せるものなら再植したいと希望されたのでやってみることにした。破折線が見える遠心根は今回抜かないつもりなのでCRでカバーした歯根分離して抜いてみたら頬側の歯槽骨はなかった。ちょっと手遅れ気味か。黒い部分は硫化鉄で根管内に硫酸塩還元細菌が生息していたことを示している。合わせてみた根尖口を確認してみた。近心根は1本だけだが根管は2つある。いずれも根尖は確保されていない。これは先ほどの硫酸塩還元細菌の代謝産物の硫化鉄の存在と合わせて、緊密な根管充填はできていないことが分かる。現在の根管治療など上手くいっていることは少ない。最初からしないことが最も良いということだ。つづく
2023/11/09
コメント(0)
40代女性、左上2、Per、石灰化、歯根吸収結論から言うと神経を取る治療の過程もしくはその後、根管内に細菌感染したことによる炎症が起こっていると言うことなので、そもそも安易に神経を取ろうなどと考えないのが最も良い予防法だ。神経を取って冠を被せると言うのは少なくとも150年以上前から行われている治療方法だが、抗菌剤も多数ある現在においては必要のない、歯の寿命を縮めてしまうだけの方法だ。人生50年の時代なら問題にならなかったが、100年時代と言われている時代になって、問題噴出だ。そろそろ止める時期に来ている。うちではこの20年以上神経を取ったことはないが、そのノウハウはここの記事で公開している。フィステルができているので、痛みはないが気になるということで抜歯再植か?と思って、過去のレントゲン写真を並べて見ると、歯根吸収が進行している。吸収機転というのは自身の免疫系が自身の歯を異物とみなして排除しようとしていると考えられる。一度このスイッチが入ってしまうと経験的には止めることはできないようだ。高々抜歯再植に免疫抑制剤を使うこともないので、このまま後10年程、歯根が完全に吸収されるまで経過観察していくのが最も良いだろう。この11年のレントゲン写真を時系列に並べてみる。歯根吸収の過程が分かると思う。2012/09/212017/10/28白く写っている根管充填材も吸収されている2023/10/30
2023/11/06
コメント(2)
40代男性、右上7、歯根破折、口臭がひどいどうも割れたようだ、、ということでいらっしゃった。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202307290003/歯が割れた原因をお訊きしたところ、ナッツ類が大好きだということだ。よくある話で、ナッツは歯には悪い。気を付けましょう。今日は補強冠を入れて再破折を防ごうという処置だ。ただこれで万全、完全に再破折を防げるということではない。いつか補強冠も破折や脱離することはある。割れた歯を接着しているスーパーボンドが剥がれることはあるし、歯根膜は少なくなっていて、以前と同じ咬合力に耐えられるかと言われるとそうではない。接着線から感染することもある。色々なトラブルはあるのだが、そのメンテナンスは長期に渡りしていくしかない。とりあえず、強すぎる咬合力に耐えるために隣接歯と接着固定した。日頃のメンテナンスとしては「つまようじ法」での歯間部の清掃とジェットウォッシャーでの仕上げはした方が良い。歯間ブラシは歯肉を傷つけてしまいやすく、感染を招いてしまうことがある。再植から3か月後、生着したようなので補強冠を装着することにした。咬合面をCRで作って、補強冠が入るように1mm以上の幅で歯冠部を一周削除し型取りする。技工室の作業で補強冠を製作するが、引っ張り強度の大きい金属しか使えない。厳密なショルダー付与が必要なのでCAD/CAMは使えない。口腔内試適咬合面観
2023/10/09
コメント(0)
前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202309190000/50代女性、左上7、Per、短根歯、外傷性咬合(食いしばり)準備ができたら、抜歯窩に挿入・固定する。抜歯歯牙は象牙質むき出しでは虫歯になりそうなので、CRでカバーしている。接着面にはあらかじめスーパーボンドを塗布しておく。出血が止まったら、接着固定。創面はデュラシールで包帯しておく、投薬4日後包帯は取る。
2023/09/20
コメント(0)
50代女性、左上7、Per、短根歯、外傷性咬合(食いしばり)もう何年も前から怪しい、、と歯医者で言われ続けていたそうだ。確かに怪しくて、歯根膜腔の拡大、白線の消失と何らかの炎症があるように見える。動揺度も1.5程あり、外傷なのか、Perなのかと言ったところだ。before再植後は1つ前の6番と接着固定したいので、6番のセラミック冠を接着性の良いハイブリッド冠に交換している。after抜歯前冠除去67間に維持のためのグルーブ付与抜いてみたところ。歯根は短いのですぐ抜けた。根尖は吸収されている。何らかの問題があったのだろう。白い部分は肥厚したセメント質のようだが、歯根膜で覆われていたので、そのままにした。問題のありそうな根尖孔を開拡した。スーパーボンドの筆積み法で充填した。頬側の深い溝も開拡して充填した。つづく
2023/09/19
コメント(0)
50代男性、右上5、外傷性歯牙破折、自発痛+ここのつづきで、ゴルフの練習のし過ぎの方です。歯を不必要に食いしばらない様にしましょう。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202309010000/今日は綺麗にした破折片をスーパーボンドで接着して再建。抜歯窩に再植するまでです。これが接着再建したところ根尖口も埋まっていることを確認する。抜歯窩は3MI○添加の生食水で洗浄し、両隣接面にはスーパーボンドを塗布しておく。両隣接歯と接着固定する。デュラシールで創面をカバーして、投薬3~4日。1週間以内にカバーは除去する。
2023/09/02
コメント(0)
50代男性、右上5、外傷性歯牙破折、自発痛+ゴルフのコンペに備えてゴルフの練習場に毎日の様に通って打ちっ放しの練習をしたそうで、歯を食いしばって練習しすぎたのだろう。1ヶ月程前から痛み出して、咬合痛でご飯が食べにくいということで来院された。ゴルフは大して上手くならず。歯を噛み割っただけだったと言うオチだった。今日は抜歯して歯牙を綺麗にして再植の準備をするところまでアップ予定。では時系列でどうぞ抜いてみるつもりで麻酔をかけた時の出血で咬合面にクラックが確認できる。抜いてみると破折線に沿って膿瘍が形成されている。引っ張ると串団子常に伸びる。抜いた直後破折線に沿って帯状に膿瘍が見える。膿瘍をめくってみるとほとんど歯根尖付近までクラックが入っているのが確認できる。エキスカでこじると簡単に2つに割れた。頬側根から綺麗にしていく。歯髄は完全に失活している。内面はタービンバーで一層新鮮面を出しつつ、歯髄空にアンダーカットを付与し再破折を防ぐ対策を取る。口蓋側も同じ処置をする。貼り合わせるための前処置が終わったところ。貼り合わせる練習を兼ねて破折片を合わせてみた。つづく
2023/09/01
コメント(0)
40代男性、右上7、歯根破折、口臭がひどいどうも割れたようだ、、ということでいらっしゃった。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202307260000/あれから2ヶ月後抜歯して再植なんだが、特に難しいことはない。プラモデルの組み立てと変わらない。ちょっと器用な子なら小学生でもできる。そんなレベルだ。通常診断では抜歯するしかないのをなんとか抜いて捨ててしまわずにもう一度使えるというのなら、やらない手はないはずだ。再建して元に戻すだけだから、インプラントよりは遥かに簡単だ。材料費がかからないので、インプラントより一桁安いのだから、患者も喜ぶ。メンテナンスはそれなりに必要だが、それはインプラントでも同じだろう。困ったことに、これが何年も持つ。下手をすると20年持つ。それ以上は症例がないだけだ。では時系列でどうぞ。詳細は過去記事を参照してください。見てわからなければ、解説してもわからないだろうし。技術レベルは小・中学生のモデラー程度。
2023/07/29
コメント(0)
40代男性、右上7、歯根破折、口臭がひどいどうも割れたようだ、、ということでいらっしゃった。レントゲンでははっきりしないが、冠を除去してみるとメタルコアも外れていた、レントゲンでのbefore/after神経を取ると破折しやすい。これだけで神経を取ってはいけないということが分かる。神経を取って被せるという治療行為は抗生物質もない100年前の治療法をそのままやっているに過ぎず、当時は60まで生きれば十分だったので、問題は起こらなかった。破折しても全部歯が無くなる頃には寿命が来ていたからだ。今はそうもいかない。神経を取った歯からダメになっていくのを目の当たりにしながら、生きていくことになる。beforeafter冠を外す前。GAができている。黒くなっている部分は硫酸塩還元細菌の代謝産物の硫化鉄だ。ここはセメントが効いておらず、隙間になっていて細菌が生息していたということを示している。L字型に破折線が見えており、髄床底にパフレーションらしきものも見える。セメントで充填してあったが、事故は起こるものだ。神経を取る行為自体がなければそもそもこんなことにはならないと考えるべきだ。3MIX+α-TCPセメントで仮封鎖する。遠くの方で仕事の都合上、再植は2ヶ月後になるからだ。ここでは3MIXという一般名?を使用して抗生物質の合剤をα-TCPセメントに混和しているが、3MIXを使うと耐性菌が自分の体内で発生すると怖いので使わないで欲しいと言われたことがある。そんな可能性が0というわけではないが、かなりの誤解をされていると感じた。なんらかの薬剤に対する耐性菌は眼科の論文で見たことがあるが、培養検知できる細菌の約40%を占めており、すでに耐性菌は環境に溢れているというのが実態だ。耐性菌など珍しくもないということだ。もうそれも10年以上前の論文だ。環境に耐性菌が溢れていても問題になることが少ないのは、通常の正常な免疫系を持つ人間なら、薬剤を使わないでも特に問題は生じないからだ。ガン治療等を受けており、正常な免疫が落ちている患者等で問題となることが多い。そうではなく、通常の方が抗生剤が効かない感染症にかかられた症例は長く歯科医師をやっているが1症例しか経験していない。数千人に一人といったそれほど稀なケースだ。3MIXが使えない症例というのはそれらの薬剤に明らかなアレルギーがある方だ。どうしてもとなれば慎重投与というか処置となる。ルミコンCR封鎖つづく
2023/07/26
コメント(0)
30代女性、右下6、歯根破折、咬合性外傷前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202307090000/今日は歯根の再建から後処置まで。詳しくはリンクを遡ってみてください。レントゲン写真のbefore/after からこんな画像を見たら、多くの歯科医師はギョッとする。そんなことができるのか?そんなことをしても大丈夫なのか?で、どれくらい持つのだ?有り得ない。僕も一生は無理だろうけど、何年単位では維持できるだろうと考えている。ここで諦めたら、あっさり67の義歯になってしまう。7番も孤立歯では長くは持たないだろうから。それは患者も望んでいない。硬いものを食べるのは控えて維持管理に頑張るとおっしゃる。特に条件の悪い再植後は3ヶ月毎の来院で管理を続けた方が良いと思う。beforeafter歯根の再建から時系列で近心根は2つに分離していたので、貼り合わせて、ポストを入れて補強する。歯根表面の薄ピンクの塊は歯根分岐部の歯槽骨。抜歯の時に付いてきたが、これはこのまま元に戻す。根尖口も塞ぐ遠心根もスーパーボンドでクラック部分を塞ぎ、ポストを入れて補強する。表層はCRでカバーした方が操作性が良くなる。根尖口も塞ぐ抜歯窩も生食水+3MIXで洗浄したら、歯根を挿入、固定の作業に移る。スリットを入れ、その場で作った補強線を入れる。義歯用の半円線を加工している。上顎の歯列と干渉しないか確認して、一挙にスーパーボンドとCRで固定を進めていく。出血との戦いだ。スーパーボンドを巻き、歯根を押し込みながらCRを固めていく。ある程度歯冠形態を整える。バイトの確認。咬頭はCRを盛った後、噛ませて光照射機を横から当てて固める。あまり強くは当たらないように、点接触で。レジン系仮封材で包帯し、投薬。1週間後包帯を取る。歯根膜の生着には2週間かかるので、安静にしておく。歯ブラシを当てたりするのは痛みを感じない範囲で。クチュクチュうがいをしないように。生着しません。骨がしっかりしてくるには3ヶ月はかかるので、その間はジェットウォッシャーでの洗浄は最弱で痛みを感じない範囲で行う。歯磨きは爪楊枝法で、これも痛みを感じない、出血しない範囲で行う。
2023/07/12
コメント(0)
30代女性、右下6、歯根破折、咬合性外傷前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202307050000/今日は6番の抜歯から再建の前処置までの予定だ。レントゲン写真でのbfore/afterbeforeafter免疫系がしっかりしていれば、こんなサイボーグみたいになってもなんとかなるのが人間の身体だ。歯根はバラバラになっていて骨もあまりないので、抜くというかほじくり出すと言った風情だ。抜歯窩の中に歯根の破片を取り残していないか、膿瘍を除去する過程で確認する作業をまずしなくてはならない。ま、普通に「諦めよっかな〜シリーズ」に入れたい気分だwこれが膿瘍。細菌と免疫系が戦っている組織で悪臭を放っている。位相差顕微鏡で観察すると繊維組織の中に細菌やリンパ球などの免疫細胞がひしめいている。バラバラの歯根再建に使うのはこの3片遠心根。根尖口は開拡して充填しないと細菌の生息場所となり続ける。根管治療ではこれを過不足なく充填することが目的なのだが、限りなく絶望に近い。縦にクラック(ヒビ)がある。これも細菌の生息場所になるので充填処置が必要になる。クラックを歯根の内側から開拡した。根尖口も開拡近心根は斜めに破折している。これは上の破片。下の破片その裏側。歯槽骨が一部付いてきている。これはこのままにして再植する。根尖口、アクセサリーポイントがちょろっとはみ出ている。根管治療など顕微鏡を使おうが所詮手探りなのだからこんなものだ。最初から神経を取ろうなんて考えないことが一番良い。根尖の拡大画像。これでも根管充填としてはマシな方だ。根管内部は黒くなっていないので細菌の侵入は免れていた。綺麗にした。白い塊が骨再建の準備ができた。つづく
2023/07/09
コメント(5)
30代女性、右下6、歯根破折、咬合性外傷前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202306260001/歯ぎしりや食いしばりがある(あった)ように見え、歯根が破折してかなりの時間が経過しているように見える。歯が割れるにはそれなりの理由がある。ほとんどの歯科医師はこのレントゲン写真を見ると100%抜歯しか有り得ないと思うだろう。僕にとっても容易な症例ではないが、挑戦して見るのもおもしろい。再植はできないことはないと思うが、咬合性外傷をうまくコントロールできない限り生着しても再破折を免れることはできないだろう。beforafter色々お話をお聞きしてみると硬いものが大好きで、フランスパン、ベーグル、おせんべい、ナッツ類と歯には危険なものが目白押しだった。この辺りの硬いとか噛みごたえのある食品は神経のある歯でも破折することはままある。特に神経を取った歯は象牙質が死んでいるので経年劣化が著しい。被せているから安心などと思わない方が良い。被せの材料など全く関係なく破折する。帰り際に「もう、硬いものはやめます!」と仰っていたw抜歯の前に両隣の歯を支えにするために金属の修復物を外してCRで修復した。前回の奥の7番も内部は厳しいものがあったので、今回は5番から7番までひと塊りに歯牙固定して3本で支え合うというコンセプトで抜歯再植に臨むことにした。抜歯再植だけなら通常1.5時間を目安にしているのだが、今回は3時間弱かかった。それだけ難症例だということだ。5番のインレーを外してみるとセメント内部には虫歯が残っていた。わざとか?と思ったwつづく
2023/07/05
コメント(1)
30代女性、右下6、歯根破折、咬合性外傷歯ぎしりや食いしばりがある(あった)ように見え、歯根が破折してかなりの時間が経過しているように見える。歯が割れるにはそれなりの理由がある。ほとんどの歯科医師はこのレントゲン写真を見ると100%抜歯しか有り得ないと思うだろう。僕にとっても容易な症例ではないが、挑戦して見るのもおもしろい。再植はできないことはないと思うが、咬合性外傷をうまくコントロールできない限り生着しても再破折を免れることはできないだろう。実はこの7番は8番が倒れかかってきたもので、本来の7番はとっくの昔に抜歯になっていたものと思われる。反対側の7番も抜歯されている。抜歯に至ってしまうなんらかの原因があることが分かる。それは咬合性外傷だろう。今日は6番の抜歯再植の予定で、6番の冠を外そうとしたところ67は連冠で同時に外れた。7番の冠もコアも完全にセメントは効いておらず内部は細菌でドロドロで虫歯が進んでいた。クラックも多数認められ、虫歯を可能な限り除去していったのだが、ぺらぺらの歯質しか残っていない。この歯も多くの歯科医師は抜歯の宣告をすると思う。従来の治療法では保存が不可能だからだ。根管治療の必要性があるが歯肉縁下でラバーダムもできない。今回はα-TCP+3MIXの2回法で根管充填したが、できるとすればそんなことぐらいだろう。そのあとのコアを作り冠の型取りをすることも従来法ではできないはずだ。今日は7番の保存修復処置だけで予定の1.5時間が終わってしまい6番の再植は次回にすることにした。とりあえず口腔内で7番の歯冠再建をして終わった。この7番も条件が良くないので、いつまで持たせられるかどうか心配ではある。しかしここで諦めると、76の取り外しの義歯になってしまう。インプラントは咬合性外傷のある方は禁忌だ。対合歯が抜けてしまう。インプラントは骨に癒合していて遊びがないので、反対側の噛み合わせの歯へのダメージが大きいからだ。
2023/06/26
コメント(0)
60代男性、左下6、クラック、Per、穿孔根管治療ではフィステルは消えないので、抜歯再植に踏み切った。beforeafterとりあえず近心根を抜いてみたが、ボロボロだった。矢印のところに根管治療時に開いたと思われる穿孔や根尖まで達しているクラックだ。問題のあるところを開拡してスーパーボンドで再建した。
2023/06/10
コメント(0)
60代女性、左下6、歯根破折東京に行っているときに痛くなったので、近くの歯医者に行ったら、歯根が割れているので、抜歯して入れ歯にするかインプラントにするしかないと言われてうちに来られた。全く保存が不可能かと言われるとそんなことはない。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202305220000/今日は抜歯して割れた歯根を再建して抜歯窩に挿入するして固定するまでなのだが、久しぶりに焦った。というのは歯根尖が膨らんでいて、抜歯窩に入らなかったのだ。抜歯窩のアンダーカットをタービンバーで削りながら、やっと押し込んだ。こういうケースは滅多にない様に思う。数百例に1〜2例くらいか。再建歯牙を挿入する前に隣接歯との固定をスムーズにするためにスーパーボンドをあらかじめ塗布しておくと良い。根尖が膨らんでいるのが見えると思う。これ以上入らない複数回にわたって抜歯窩内のアンダーカットになっていると思われる歯槽骨をタービンバーで削除して、やっと入った。あとは固定だが、固定はしっかりとした方が予後が良い。縫合糸だけというのはいただけない。レジン系仮封材で包帯しておく。投薬して、包帯除去は4〜7日後に行う。つづくかも
2023/05/25
コメント(0)
60代女性、左下6、歯根破折東京に行っているときに痛くなったので、近くの歯医者に行ったら、歯根が割れているので、抜歯して入れ歯にするかインプラントにするしかないと言われてうちに来られた。ま、そんなこともないw前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202305230000/今日は2つの破折片を貼り合わせて再建する過程だ。スーパーボンドの筆積み法を用いて、ADポストを入れている。補強は入れておいた方が良いと思う。根尖口もスーパーボンドで充填する。歯根尖付近が末広がりに広がっているのがわかると思う。このままでは抜歯窩に戻せない。つづく
2023/05/24
コメント(0)
60代女性、左下6、歯根破折東京に行っているときに痛くなったので、近くの歯医者に行ったら、歯根が割れているので、抜歯して入れ歯にするかインプラントにするしかないと言われてうちに来られた。ま、そんなこともないw前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202305220000/今日は抜歯した後の再建の様子だ。根尖口は全く閉じていない。細菌の繁殖場所となるので、封鎖する必要がある。根管充填材もその周りの根管壁もFeSで汚れている。硫酸塩還元細菌の代謝産物なので、それらの嫌気性細菌の繁殖場所になっていたということだ。神経を取った後の根管は緊密な充填がされることが前提なのだが、そんなことは絵空事だということがわかる。唯一緊密な根管充填がなされるとすればオブチュレーション法(垂直加圧法)だが、強圧のため歯根が破折する可能性も高い。そもそも神経を取るなどという不確実な治療法は避けるべきだ。またそれはこのサイトを見ていただければわかると思うが、十分に可能だ。綺麗にして2つの破折片を合わせてみた。根尖口も充填出来る様に十分に開拡しておくつづく
2023/05/23
コメント(0)
60代女性、左下6、歯根破折東京に行っているときに痛くなったので、近くの歯医者に行ったら、歯根が割れているので、抜歯して入れ歯にするかインプラントにするしかないと言われてうちに来られた。レントゲンでのbefore/after結局、近心根だけ抜歯再植して、遠心根はα-TCPで根管充填した。遠心根は前医で冠とコアと根管充填材を除去されていたので、再根管充填した。α-TCPの精製水練りと通常練りの2回法だ。歯根分割している。1回目の根管充填2回目の根管充填CRでカバーしてCRコアにしておく抜歯根尖が末広がりに広がっていた(アンダーカット)ので、抜くのが難しかった。これは再建した後、再植することはもっと困難だった。つづく
2023/05/22
コメント(0)
89歳男性、右下4、歯根破折この歳まで生きているとは思わんかった。。とおっしゃるが、生きている限り歯は必要となる。今回までは抜歯再植で頑張ろうと思う。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202304250000/再植というのはインプラント埋入と違って難しくない。歯根が元あったところに戻すだけだからだ。インプラントは打てる場所と打ちたい場所が一致するとは限らないので、やはり無理のあるケースは多い。どんな症例でもできるわけではないのだ。今日は再植過程を時系列でアップするが、隣在歯と接着固定が必要となるので、あらかじめ隣接面にスーパーボンドを塗布しておくと良い。固定が終わったらレジン系仮封材でカバー(包帯)して投薬3〜4日。その後一週間以内にカバーを除去する。では時系列でどうぞ抜歯窩は膿瘍掻爬して3MIX添加の生理的食塩水で洗浄しておく終
2023/04/27
コメント(0)
89歳男性、右下4、歯根破折この歳まで生きているとは思わんかった。。とおっしゃるが、生きている限り歯は必要となる。今回までは抜歯再植で頑張ろうと思う。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202304240002/今日は縦2つに割れた歯根の再建の様子なんだが、まず割れ口内部をきれいにして、ポストを入れる準備をする。それから貼り合わせて、ポストを挿入して足りない部分はスーパーボンドで修復再建して再植の準備を終わる。根管充填材の周りは硫酸塩還元細菌の代謝産物のFeSで汚れている。歯根が破折するずっと以前から細菌の侵入を許しているということを示している。細菌の侵入を許さない緊密な根管充填など幻想に過ぎないということはよくわかるだろう。スクリューポストを入れるスペースを作っている。貼り合わせ面をきれいにする。再建手順の確認スーパーボンドを塗布する貼り合わせ再建終了つづく
2023/04/25
コメント(0)
89歳男性、右下4、歯根破折この歳まで生きているとは思わんかった。。とおっしゃるが、生きている限り歯は必要となる。今回までは抜歯再植で頑張ろうと思う。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202304220001/before/after が逆なのでは?wというコメントがありましたが、ま、そういうことはないw今日は歯根破折歯を抜くところまで。両端を切り離して、大きな塊を抜いた細菌のコロニーができているwコロニーを吹き飛ばした小さい方も抜いたこんな感じ合わせてみたつづく
2023/04/24
コメント(0)
89歳男性、右下4、歯根破折この歳まで生きているとは思わんかった。。とおっしゃるが、生きている限り歯は必要となる。今回までは抜歯再植で頑張ろうと思う。まずはレントゲン写真でのbefore/after から。縦に破折している。beforeafterつづく
2023/04/22
コメント(1)
40代女性、右下5、Perひどい痛みはないが、噛んだ時の違和感、時々腫れるなどの症状があるということで、近くの歯科医院を訪れたが、たとえ根管治療をしても5年持たないだろうと言われたので、うちに来られた。若い頃アメリカで痛くなったので治療したということだったが、本当に神経を取る治療が必要だったかどうかは分からない。元々歯ぎしりがあるということだったので、単なる外傷性歯根膜炎だったのかもしれない。今更遅いが。神経を取る治療は半分以上うまくいくことはない、処置中にもしくは治療後、根管内に細菌感染しているのが主な原因だ。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202304090000/再植後はしっかり固定することが生着にとっては重要なことで、過去の教科書に書いているような縫合歯でふにゃふにゃの粘膜に固定するというのはよくはない。隣在歯の接着固定するのが最も良い。今回の処置歯根の抜歯窩再挿入は特に難しいことはなかった。では時系列でどうぞ準備ができた歯牙を綺麗にした抜歯窩に挿入する。スーパーボンドで隣接歯に接着固定する。CRで動かないように固定する。スーパーボンドだけよりも時間の節約になる。包帯して抗生剤4日分投与。包帯は4〜7日後にはずす。
2023/04/12
コメント(0)
40代女性、右下5、Perひどい痛みはないが、噛んだ時の違和感、時々腫れるなどの症状があるということで、近くの歯科医院を訪れたが、たとえ根管治療をしても5年持たないだろうと言われたので、うちに来られた。若い頃アメリカで痛くなったので治療したということだったが、本当に神経を取る治療が必要だったかどうかは分からない。元々歯ぎしりがあるということだったので、単なる外傷性歯根膜炎だったのかもしれない。今更遅いが。神経を取る治療は半分以上うまくいくことはない、処置中にもしくは治療後、根管内に細菌感染しているのが主な原因だ。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202304080000/今日は少しばかり専門的になる。もし抜歯再植をしたい歯科医師には参考になるだろう。Perになる原因は、歯根のどこかに細菌の住処になるような何かがあるということだ。なんらかの穴や隙間だ。今回の抜歯再植のbefore/afterだが、遠心歯根面に周りより少し陰影が強いところがある。ここが怪しいところだ。beforeafter側枝があるのかもしれない、あるいは根管充填処置時のファイルが擦って開いた穿孔か。まず、問題なのはメインの根尖口はもちろんのことだが、問題の部分に何かがあるのか?入念に見てみた。何かがあるのかもしれないが、はっきりしない。この辺りか?根尖口は綺麗に開拡する明らかな側枝や穿孔は認められなかったが、開拡する。オレンジ色の根管充填材が近くに見える。スーパーボンドで埋めるつづく
2023/04/09
コメント(0)
40代女性、右下5、Perひどい痛みはないが、噛んだ時の違和感、時々腫れるなどの症状があるということで、近くの歯科医院を訪れたが、たとえ根管治療をしても5年持たないだろうと言われたので、うちに来られた。若い頃アメリカで痛くなったので治療したということだったが、本当に神経を取る治療が必要だったかどうかは分からない。元々歯ぎしりがあるということだったので、単なる外傷性歯根膜炎だったのかもしれない。今更遅いが。神経を取る治療は半分以上うまくいくことはない、処置中にもしくは治療後、根管内に細菌感染しているのが主な原因だ。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202304070000/今日は根管内に細菌感染しているというのが、どうして分かるのか?ということを見てみたい。これはちょっと前に戻るが、セラミックのインレーを除去すると根管充填材が見えるのだが、ピンク色の根管充填材の周りというか隙間が、黒くなっているのが分かると思う。これは硫酸塩還元細菌の侵入を許していた証拠だ。黒色物質は硫化鉄:FeSで硫酸塩還元細菌の代謝産物だからだ。当然他の細菌も侵入している。侵入経路だが、外したセラミックスの裏面はやはりFeSに覆われている。接着が剥がれた修復物の隙間からも細菌は侵入するということだ。これは抜歯した歯の根尖口の画像だが、ここも黒色物質:硫化鉄:FeSが付着している。ここも細菌の侵入箇所ということが分かる。細菌が上(口腔内)から来たのか、神経を取る処置の時に侵入した(下)のかは分からないが、上も下もツーツーだった可能性も高い。神経を取った後の根管は緊密に根管充填材で塞ぐという建前になってはいるが、現実は理想には程遠いということだ。次回は歯根の再植前処置だ。つづく
2023/04/08
コメント(0)
40代女性、右下5、Perひどい痛みはないが、噛んだ時の違和感、時々腫れるなどの症状があるということで、近くの歯科医院を訪れたが、たとえ根管治療をしても5年持たないだろうと言われたので、うちに来られた。若い頃アメリカで痛くなったので治療したということだったが、本当に神経を取る治療が必要だったかどうかは分からない。元々歯ぎしりがあるということだったので、単なる外傷性歯根膜炎だったのかもしれない。今更遅いが。神経を取る治療は半分以上うまくいくことはない、処置中にもしくは治療後、根管内に細菌感染しているのが主な原因だ。10年、20年となると手がつけられなくなって抜歯となる。結論から言うと、神経を取る治療はしてはいけない。上手くいかないからだ。そして必ず抜歯になる。それは単に何十年も経ってからというだけの話で、その時はなんともなく経過するので、患者は忘れてしまっているというだけの話だ。人生50年の昔はそれでよかったかもしれないが、人生が長くなった現在では神経を取ったことが原因の抜歯はまだ生きているうちに訪れる。このことは世界中の歯医者にとっては「不都合な真実」なのだ。なぜなら痛くなった歯の神経を取って被せるというのが昔から行なわれている業界のビジネスモデルで、それから外れるということは売り上げが半減するということを覚悟しなければならない。要するにこのブログの題名「高楊枝」を咥えて生きていくしかないのだ。・・前回のつづきで、今日は抜歯と抜歯窩の膿瘍掻爬の過程だ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202304060001/思いの外、膿瘍が深く広範囲に広がっていた。掻爬器具が根本まで入り近くにあるかもしれない大きな神経を傷つけないか心配したほどだ。膿瘍掻爬が終わったら3MIX添加の生食液で抜歯窩を洗浄して抜歯した歯根の処置に入る。つづく
2023/04/07
コメント(0)
40代女性、右下5、Perひどい痛みはないが、噛んだ時の違和感、時々腫れるなどの症状があるということで、近くの歯科医院を訪れたが、たとえ根管治療をしても5年持たないだろうと言われたので、うちに来られた。若い頃アメリカで痛くなったので治療したということだったが、本当に神経を取る治療が必要だったかどうかは分からない。元々歯ぎしりがあるということだったので、単なる外傷性歯根膜炎だったのかもしれない。今更遅いが。神経を取る治療は半分以上うまくいくことはない、処置中にもしくは処置後でも根管内に細菌感染しているのが主な原因だ。10年、20年となると手がつけられなくなって抜歯となる。レントゲン写真でも、歯根周囲に広範囲に広がる透過像(黒くなっている部分)が見える。この部分が膿瘍になっている。膿瘍とは細菌と自身の免疫系が戦っている場所だ。またあまり見ることはないが、根線付近に石灰化している像が見える。強い炎症症状が続いていたことを思わせる。隣の4番にも炎症が波及している可能性もあるが今回は経過観察とした。抜歯・再植の前処置として、セラミックインレーの除去とCRでの再建、後ろの6番の近心の虫歯というか、下手なCR充填もやりかえることにした。なぜなら再植後のスーパーボンドによる固定がセラミックスでは接着力が弱いので、すぐに接着剥がれが起こるからだ。同時に6番のゴールドインレーの咬合調整が不十分だったので、調整もした。非常に硬いセラミックスで修復してあったので除去に時間がかかった。再植よりも前処置に時間がかかってしまった。つづく
2023/04/06
コメント(0)
50代女性、左上56、残根前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202303260002/前回は6番の近心根と口蓋根を抜歯というより除去したのだが、今回は排膿していて、根尖付近が腫れている5番を抜歯再植してみることにする。抜いてみると遠心の歯槽骨が歯根についてきた。元々歯槽骨が薄かったからかその部分が癒着していたかは分からない。除去せずにそのまま再植に進む。骨も生着する可能性が高いと思う。遠心部分で清掃不良ということもあると思うが、酸素濃度勾配により酸素濃度の低い遠心が虫歯になりやすい、骨縁まで虫歯になっている。クラックのあった近心歯根面を見ると7年前のスーパーボンドが剥がれているというよりバリ状に浮いている。拡大するとこんな感じだ。なぜこんなことになるのかは分からない。これが7年前の再植時今回も表面のスーパーボンドを削り取って再修復した。歯槽骨はそのままに、遠心の虫歯は除去した。メタルポストを入れて再建再建が終わったら抜歯窩に挿入固定半円線を加工してブリッジ風に口腔内で作る。咬合調整後は包帯して投薬3日歯肉が綺麗になったら清掃性を考慮してトンネリングになっている部分を塞ぐつもり。続くかな〜?
2023/03/28
コメント(0)
50代女性、左上56、残根前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202303260001/今日は実際に抜歯再植の過程だ。鏡像遠心根が遊離している。CRコア部分から折れているが、CRコアが折れても、歯質は内部に残ったCRで守られている。弱い歯にはポストを入れない方が長期的にはベターだ。長期間に渡る咬合力や瞬時にかかる咬合力で大事な歯質が壊れる前にCRコアが先に壊れるので、いきなり歯根が破折したり、ポストが抜けたりして歯質に対するダメージは回避される。これを工業分野では fail safe と呼んでいる。問題が起こった時に全体に及ぶ損害を最小限に抑えるシステムのことだ。残念ながら歯科業界では全く考えられていない。今だけ、金だけ、自分だけの精神だ。遠心根は残せそうだったので、CRでつないでみた。抜歯が必要な6番の近心根と口蓋根と5番を切り離した。6番の近心根と口蓋根はすでに抜けていたので、ぽろっと取れた。出血もしない。抜けた6番の近心根は7年前に抜歯再植したのだが、根尖口を埋めていたスーパーボンド周りの歯質が吸収されている。人間の免疫系が自身の歯根を異物とみなして排除する機転が働いているということで、歯根表面が細菌等でひどく汚れていたということを示している。これが7年前の根尖口とそれを埋めた時のbefore/after だ。特にスーパーボンドが飛び出しているということもないことが分かると思う。beforeafterつづく
2023/03/26
コメント(2)
50代女性、左上56、残根前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202303260000/今日は今回の抜歯再植の全過程だ。最初の残根状態から7年後どうなったか、興味は尽きないと思う。多分このような詳細画像による報告書は世界中探しても見ることはできないだろう。最初に術前術後の before/after ということで、3種類の画像をアップする。全顎歯列(鏡像)beforeafter口蓋側(鏡像)beforeafterレントゲン写真beforeafterつづく
2023/03/26
コメント(0)
50代女性、左上56、残根前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202303240000/残根というのは、抜歯が前提の病名で、世界中の歯科医師は100%抜くしかないと考えるが、それをどうにか抜かずに保存する方法はある。今日は破折していて、残すには抜歯再植しかないと思われる左上5番の再植処置と3456との連結処置で7年前の治療内容の復習は終わりたいと思う。抜歯前抜歯クラックが見えるクラック部分は削り取ってスーパーボンドで充填する。抜歯化に挿入し、連結固定する。型取りして作業模型上でワックスで連結冠を作る連結冠の内面側面観左上56連結冠セットさらに連結固定のため、左上34も再作成セット補強リブが56まで延長されているのが分かると思う。次回は7年後の今回の抜歯再植の記事をアップ予定つづく
2023/03/26
コメント(0)
50代女性、左上56、残根前回のつづきでhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202303230000/今日はクラックのある左上6の抜歯再植だ。抜いてクラックがある反対側は深い虫歯があるので削除する。一旦抜けば出血や浸出液に邪魔されずにより丁寧な処置ができる。根尖口も塞がっていない。細菌の温床になるので、埋めてしまう必要がある。ポストを入れて再建を始める。抜歯窩に挿入CRで固定する。つづく
2023/03/24
コメント(4)
50代女性、左上56 、残根前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202303210001/今日は7年前に左上56を抜歯再植した時の画像だ。初診時の画像では歯冠部が脱離して年単位で放置されていたものと見え、略完全な残根状態になっている。残根というのは通常治療では治療不能、少なくとも歯冠修復は不可能という意味で、抜歯の病名となる。確かにこの残根を残してまた歯を作ろうと考える歯科医師は世界中探してもいないと思う。ポストを立てて型取りすることもできないし、第一歯根が破折しているのでこのまま歯を作ることはできないからだ。これが7年持ったのだから、よく持ったと言えると思う。まだまだ続くしwとりあえず、軟化象牙質(虫歯)を除去すると、歯肉縁下だし、6番の歯根は3根とも分離しているし、その近心頬側根にはクラックが見えるし、5番にもクラックがあり、レントゲンでは膿瘍があり、フィステルもある。ま、いいとこ無しだ。。5番の再植は次回にすることにして、クラックのある6番の近心根を抜歯再植することにした。とりあえず、CRで6番の近心根以外の歯根面を覆った。つづく
2023/03/23
コメント(0)
50代女性、左上56、残根前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202303210000/7年前、左上56だけは通常治療ができないということで、うちに来られた。5番と6番の近心根を抜歯再植後再植から3年後、5番の歯根膿瘍は治癒しているが、6番の近心歯槽骨は失われ始めている。前回の写真から4年後、今回の他院でのレントゲン写真。5番には破折線を疑わせるものが見える。6番の歯槽骨は遠心根以外は失われている。つづく
2023/03/21
コメント(0)
全167件 (167件中 1-50件目)