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2009/09/14
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カテゴリ: 読書
『獣の奏者』 1闘蛇編 2王獣編 上橋菜穂子 /講談社文庫
hosi_ki_5.gif
hosi_mi_5.gif 全ての人にぜひぜひ読んで欲しい。




【あらすじ】
リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが─。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。



すっごくおもしろくてドキドキしながら一気に読んでしまう本に
出会うことが時々あります。
そういう時、「本の神様ありがとう~」と幸せな気分になるんですが…



今までで3回だけ、感謝さえ忘れて、
「どうしよう。こうしてるわけにはいかない気がする…」
と一度本をパタンと閉じてオロオロとしたことがあります。
まぁオロオロしても何が出来るわけでもないし、する必要もないんですが…笑

1度目は、栗本薫さんの「グイン・サーガ」の1巻で、
主人公グインがスタフォロス城からケス河に飛び込んだ時。

2度目は、上橋菜穂子さんの「精霊の守り人」で、
主人公バルサが皇子チャグムを連れて逃げると決めた時。

3度目が、この本「獣の奏者」で、
主人公エリンの母・ソヨンが娘を助けるために指笛を吹いた時。



「これから何かが始まる。それも、とんでもなく壮大な何かが。」
3度ともそう予感する場面ばかりで、
3度ともその予感が外れたことはありませんでした。



これほど自分の語彙不足を嘆かわしいと思う日がくるとは…

素晴らしい、だけど宝物と言って大事にしまいこむには、
あまりに強烈な本でした。



並べて見るとよくわかるこの美しい表紙。
描かれているのはこの物語の鍵となる生き物、闘蛇(左)と王獣(右)です。

闘蛇衆であった母と同じように獣ノ医術師をめざすエリンは、
心も体も傷ついた幼い王獣のリランの世話を任されます。

決して人に慣れることはない王獣。
それを育てるために国が定めた「王獣規範」の不自然さに気づき、
自分の信じる通りにリランを育て始め、絆を深めていったエリンとリランは、
政治に否応なしに関わっていくことになります。



母の一族“霧の民”のいう「大罪」の真の意味、この国の成り立ち、
弱くなるように育てられるよう定められた闘蛇と王獣、
その全てが明らかになる瞬間といい、

なによりラストで「獣の奏者」というタイトルの意味に気付いた時、
泣きながらも見事すぎて身震いしました。
上橋さん、尊敬するとともに怖ろしい方だ…と思いました。



…ってわたしが書くとつまんないですねぇ…
「あまりにおもしろい本だとレビューが支離滅裂になる法則」
まんまと捕まってしまったようです。 (といって誤魔化す。
素晴らしすぎて何をどう書けばいいのやらわかりません。


もしこれから読まれる方がいたら、絶対に2冊まとめて手元に置いて下さい
「闘蛇編」のラストは、夜中だろうと買いに走りたくなりますので…





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Last updated  2009/09/14 07:40:55 PM
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