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『忍びの国』和田竜
ビバ忍者☆
大膳の言葉が深い
時は戦国。忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美目当てに他家の伊賀者を殺める。このとき、伊賀攻略を狙う織田信雄軍と百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との、壮絶な戦の火蓋が切って落とされた-。破天荒な人物、スリリングな謀略、迫力の戦闘。「天正伊賀の乱」を背景に、全く新しい歴史小説の到来を宣言した圧倒的快作。
えっと、すいません。
「天正伊賀の乱」て何ですか?
…まぁいいか、「のぼう~」の人だから面白いだろう。
という心持で読みだした和田竜さんの本。
はい。面白かったです。
解説の児玉さんはちょっとテンション高すぎだとは思いますが。。。笑
伊賀に攻め入る織田軍vs伊賀の地侍、
それが「天正伊賀の乱」です。…多分。
こういう場合、大概攻められる側、
ここでは伊賀の側を応援しちゃうわたしですが、
なんなんですか彼ら! 応援したくなーい!!
戦国や幕末に接する時ってほとんど、
生き様や信念や志に泣かされ惚れてきたので、
「は?それって腹膨れるの?それより金くれよ。」
とでも言いたげな伊賀忍たちに一瞬呆けてしまいました。
裏切り・嘘・騙し打ち、生きるためなら親兄弟も関係なし。
うん、ある意味相当潔いぜ
いつの間にか好きになってる自分が憎いわ。笑
そんな伊賀へのこのこ攻め込んできた織田軍は案の定の展開、
…と思いきや二転三転するもんで終始ハラハラです。
特に、圧倒的に強い伊賀忍・無門と、
信雄配下の武将・大膳の戦いは瞬きしたら終わってしまいそうで
…そしてラストはちょっと影が落ちたような物悲しさ。
「のぼう~」の爽快さとは違いますがこれはこれで好きかも。
史実説明の文献を所々に挿入するのは、和田さんの流儀なんでしょうか。
「のぼう~」の時は邪魔にしか思えなかったんですが、
今回はすごく役に立ちました。
そんな背景ならなるほどそんな荒唐無稽なことも出来るかもな。ふむふむ…
忍者ってうさんくさーい!と思ってたけど信憑性を感じました。笑
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