億万長者の幸福論 観念をふっとばせ!

今、自分に必要なものを

●今、自分に必要なものを


 今自分に必要なものをやる。

 必要ないことに常に興味を持つ人間がいるの。これが失敗者なの。
 自分のことをよ~く考えて分析してごらん。
 そしたら自分の好きなことが必要ない場合があるんだよ。
 自分の好きなことと自分に必要なことがぴったり一致してる人は、
 好きなことやりながら出世しちゃうんだよ。

 それでよく「人生、好きなことやってみな、成功するから」っていうのは、成功者が言うことなんだよ。

 自分の好きなことやって成功したんだよ。
 好きなことと必要なことが同じだから。

 ところが普通の人間はそうじゃないの。
 役に立たねえことに興味があるんだよ、必ず。

 それやって、それに金使って、労力使ってて、人生駄目になっちゃうんだよ。

 そういうので「好きなことやってたらあんた成功するよ」ってことは絶対ねえんだよ。

 自分のこと考えて「どう考えても役に立たねえな」っていうほうに興味がいっちゃうとしたら、
 「もうそろそろこれじゃ駄目だ」ってどっかで考えてみて。
 「このまま行ったら俺の人生えらいことになっちゃうから、
 そろそろ必要なことを無理してでも読んでみよう。
 好きになる努力をしてみよう。」ってやらなきゃ、しょうがないんだよ。

 本だけじゃないんだよ。何でもそういうことで、自分が必要なもののほうへ行っているか。

 西に行けば成功しているのに、東に歩いて行っちゃてるようなもんだよ。
 「これで成功しますか?」って言っても、
 それじゃあ、努力すればするほど遠くなっていっちゃうんだよ。

 人はたいがい努力してんだよ。
 ただ行く方向がちがうだけなんだって。

 あんたの努力は、反対のほうの努力してんだよ。
 だから、どんどん不幸になっていっちゃうの。

 成功する人も不幸になる人も、1日は24時間で、やってることは同じなんだよ。

 同じ頭で同じようなことしてるんだよ。
 それがなぜこんなに人生がちがっちゃうのかっていうと、
 そういう人っていうのは必要のないことが好きなんだよ。
 自分にとってマイナスになるようなことに命を賭けちゃうの。

 今さら先祖恨んだって、親恨んだって、人生どうにもなんねえの。
 天性で成功の方向に行けているんなら、神に感謝する、親に感謝する、先祖に感謝する。
 だけど、もし行けてねえんなら、自分の努力でホントに、行きてえほうに変えていかなきゃ駄目なんだよ。



                     斎藤一人



本調子



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