なぜリフォームだったのか?

なぜリフォームだったのか?


築30年ほどの家なら、建て替えたほうがいい、と大半の人は思うことだろう。
私自身も何度も建て替えや、住み替えを考えた。

特に南側に建っていた平屋を、80cmくらいの隙間を残して3階建てに建て替えられた時は、家の中が真っ暗になって、「もう、こんなところ引っ越そうか」と考えていた。(2階裏の物干し場にも、冬場は全く陽が当たらず、厚手の洗濯物は一日中干しても乾かない。この家はこの家の持ち主が建築設計・工務店をしていて、そこの社長(?)の息子が結婚して建ててもらったらしい。家の中も昼間でも電気をつけないと暗い。建て替えをしても、この土地に建てる限り、工夫は出来るだろうが、日当たりの点では難しい)

しかし、今の家に住み続けようと決心したのは、

 1 間取りが案外使いやすい。もちろん、もっとよい間取りもあるのだろうけれど、2度目のリフォーム以降、今の家の間取りについては、とても使いやすいと感じている。

 2 心配していた構造体についても、2回目のリフォームで壁や床をすべて一からやってもらった時に「構造体に狂いはほとんどありません。一応入れられるところに筋交いを入れます」という形で補強してもらえたこと。

 3 土地も、買い物には車を使う必要があるが、JRの駅から5分の所にあり、高速のインターまで15分程度で行け、交通量の比較的少ない8メートル以上の幅のある道沿いで、通り抜けられる場所にあること。

 4 車が4台停められること。(亡くなった義父が自動車整備を家で一部やっていた関係から)

 5 小学校が分校的なところで、非常に少人数(1年生25人×3クラス。他学年はすべて2クラス)で、落ち着いており、アットホームな学校である。

 6 公園が歩いて1分ほどの所に1つ、歩いて7~8分の所にさまざまな運動施設のついた大きな公園が1つある。

 7 大型商業施設が車で5分ほどの所にある。

 8 何より、両親を大学の時に次々に亡くしたオットと義妹にとっての「思い出の家」である。

難点ももちろんある。

 1 南側が完全にふさがれ、陽当たりが悪いこと。

 2 高台にあるため、周囲にやたらと坂道が多いこと。(子どもの自転車など。うまくなってからでないとかなり危険)

 3 JRは近いが、その周辺には店が一軒もない。コンビニなども、一番近いところでも、歩いて20分弱かかる。バスも通っていない。車がないと生活が困難である。 

 4 将来親をひきとって介護などをするようになった時、家のガレージから玄関までの階段が非常に不便。これは高台にある家の宿命。(住み替えでは、この「外階段のない家」を主に探していた。)


これらの点を相互に比較して、住み替えのための物件も半年ほどあちこちまわってみましたが、結局は「リフォーム」を選んだというわけです。


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