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【粗筋】 下駄屋喜六、仏壇屋源兵衛、指物屋清八の三人、難波新地宇津木店の小照という女郎から、文句まで同じ起請をもらっていることが分かった。三人連れ立って出掛け、清八を屏風の後ろに、喜八を押入れに隠しておくと、現れた小照に源兵衛が、他の二人にも起請をやっているのじゃないかと責める。白を切る小照の前に、二人が姿を現しても動じる様子も見せず、「そのうち石版刷りにしようと思っていた」と開き直る。「おい、嫌な起請を一枚書くと熊野で鴉が三羽死ぬというぞ。そんなに書いたら何羽の鴉が死ぬか分からないぞ」「それならもっと起請を書いて世界中の鴉を殺したいね」「どうして」「ゆっくり朝寝がしてみたい」【成立】 1807(文化4)年喜久亭壽暁のネタ帳『滑稽集』に、「北国三人壱座」とあるのが元の型らしい。1861(万延2)年桂松光のネタ帳『風流昔噺』には「三まいぎしょう但シわたしゃからすとむこずらじゃ」とある。「三人起請」とも。 上方落語であるが、ほとんどそのまま東京に移入されている。東京では遊女の名前が「五人廻し」などでお馴染みの喜瀬川になる。【一言】 『三枚起請』は、「三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい」という都々逸が仕込みになっている。廓の朝は鴉の啼き声がうるさくてゆっくり寝ていられないというわけで、起請は熊野権現の誓紙に愛情をちかう言葉を書いて取りかわす血判を押した証文だが、誓いに背いたら熊野で鴉が三羽死ぬといういい伝えがあった。もちろん落語のほうに出てくる起請は大抵いい加減である。(結城昌治)○ それとね、落語の中にあるノスタルジーって、楽しいじゃないですか。それをもっともっと、新しく落語のファンになった人に伝えていきたいですね。「落ち」のない話しぐらい詰まんないものないです。民話は「~だったとさ」で終わってしまうからインパクトが弱い。だけど落語になると、どんでん返しもある。それが面白いんです。『夢金』みたいな最後に「洒落ですよ」っていえる世界、『付き馬』の痛快な人をだます方法、『居残り左平次』の騒動……。みんな映像や芝居では描けないものばっかりでしょう、落語って。ストーカーが殺人事件に発展することもあるでしょう、今。あんなものは三角関係のもつれ。だったら、『三枚起請』を聞いていてくれれば、そんなことも起んないだろうなって思えるの。そういうのをね、押し付けがましくなく、聞かせていきたいね。(柳家権太楼)【蘊蓄】 「午王宝印」という紀州熊野神社の起請用紙を売り歩く勧進比丘尼の姿は、東京でも明治の頃までは見られたという。起請文の流行は戦国時代で、武将が戦略のために乱発したらしい。
2022.12.12
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幼稚園から自宅まで孫を送る。地面から地面までの180度の虹。 それなのに、日がさして来る。狐の嫁入りはあるが、こんな大雨はあまりない。虹は2年に1度くらいは見るが、晴れていて大雨で、同時に虹も出ているというのは初体験。
2021.04.09
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【粗筋】 落語家が死んで地獄行きが決まりかけた時、閻魔大王が、悪鬼羅刹という百年このかた笑ったことのない鬼がいるが、これを笑わせることが出来たら極楽へやってやると言う。そこで落語家が悪鬼羅刹の耳元で何やら囁くと、もう鬼は笑い出した。閻魔大王も驚いて、何を話したのじゃと尋ねると、「来年の話をしました」【成立】 三遊亭金馬(2)が演じた。「来年の話をすると鬼が笑う」という、落ちを言いたいだけの噺。
2021.03.27
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【粗筋】 めったに病気などしない閻魔大王が具合が悪くなって、地獄の医者ではどうにもならない。「仕方がない、娑婆の名医を連れて参れ」 と命じるが、鬼達は名医の見分け方が分からない。「お前達は幽霊を見ることが出来る。藪なら何人も幽霊がいるはずだ」 なるほどと出掛けると、名医と評判の医者の門前は幽霊で一杯。横町をちょいと曲がったら、医者の看板に幽霊が一人もいない。これこそ名医と、念のため患者に、「これこそ名医であろう」 と聞いてみると、「さあ、どうですか……今日開業したばかりですから」【成立】 開いたばかりなら幽霊がいるはずもない。地獄には名医がいないから大変なのだ。本当の名医はみんな極楽に行ってるもの。江戸の小噺だが、出典が行方不明。
2021.02.18
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【粗筋】 不景気な面の友達に一杯飲ませようかと言うと、懲りていると言う。別の友達がそう言ってあちこち連れ回り、川に下りて好きなだけ飲めと言った。「川の水が飲めるかい」「銘酒隅田川だと思え」 と言われ、悔しいから両手ですくって駆けつけ三杯。 誘った友達が言うには、この先に鰻屋が出来て、開店当日出掛けると、酒はすぐ来たのに鰻が来ない。催促すると丸焼きを持って来た。文句を言うと、職人が出て行って鰻が出せない、その代わりお勘定は頂きません、と酒をタダで飲んだと言う。さっき、また鰻裂しがいなくて親父がうろうろしているから、今行けばタダで飲めると言うのだ。 店に行くと思惑通り、親父が「今鰻裂しがいないので」 と断るが、「鰻裂しを食いに来たんじゃねえよ。鰻を食いに来たんだ」と言うので、親父が自分で鰻をつかもうとするが、握った鰻が逃げようとして、だんだん上へ向かう。「お客さん、台を取って」「前に向けりゃあいいじゃねえか」 と今後は前に向けるが、鰻をつかんだまま歩き始める。「お客さん、留守番をお願いします」 かみさんが出て来て「あら、お客様、主人がおりませんでしたか」「今鰻をつかんで表へ出て行った」「あらまたですか」 親父が町内を回って戻って来た。「親方、お前ェどこへ行くんだい」「前へ回って鰻に聞いて下さい」【成立】 落ちまでほとんど同じ経緯だが、士族の商法で演じる「素人鰻」がある。タイトルはどっち付かずだが、一応区別しておく。こちらが新しく、「素人鰻」が主人の武士としての矜持などを省いて町人だけに改定したものと思われる。 落ちは、安永6(1777)年『時勢噺網目』巻一の「俄旅」には、「嬶ァ、よう留守せい」という落ち。関西の評論家には、原作の方がはるかに優れていると言う声が多い。まあ、スッキリして無駄はないが、演じた時の面白味はどうだろう。
2021.01.22
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【粗筋】 鰻の料理を頼まれた男がぬるぬる逃げる鰻をつかもうと町内を一周、上に向ければいいと気付くが、今度は上へ上へと昇り、二階から屋根へ上がって、とうとう天まで昇って行った。それきり一年経っても帰らないので、妻子は弔いを出すことにしたが、空から短冊が落ちて来た。 去年(こぞ)の今日鰻とともにのぼりしが今に絶えせずのぼりこそすれ とある。ああ、まだ生きていると思って裏を見ると、「手を離す暇がないので、代筆をもって申し入れ候」【成立】 延享4(1747)年『軽口花笑顔巻』四の「鰻の天上」。 安永6(1777)年『畔の落穂』の「うなぎ」は、「去年の今日鰻について登りけり今に絶へせず登りこそすれ 他筆御免」とある。「他筆御免」は粗筋の落ちと同じこと。 上方の本を読んだら、これで一席とすることはなく、「月宮殿星の都」の序と書かれている。じゃあ、なんで本ではみんな(その本も含めて)一席に扱っているんだろう。実際に一席ものとして聞いたことが数回あるし。
2021.01.22
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【粗筋】 盗人が入るが金目の物が何もない。家の男は博打ですっからかんになったと言う。「博打するような奴はカスや」「盗人よりましでんなあ」 盗人が男の話を聞くと、本職は大工で、道具を質に入れていると言う。行きがかりで、道具や着物の請け出しの料金だけでなく、飯の分から店賃まで出してやる。「真面目に働けよ」 と意見して表に出ると、後ろから「おい、泥棒、盗人ぉ」 と追って来た。「泥棒とは何だ。何をしに来た」「からの打飼忘れとります」 【成立】 「打飼」は木綿の袋で、胴に巻く財布。笑福亭松鶴(6)は題名はそのまま使っているが、「財布」と言っていて「打飼」という言葉はどこにも出なかった。 安永5(1776)年『気の薬』の「貧乏者」は、追って来て煙草入れを渡す。 文化4(1807)年喜久亭壽暁のネタ帳『滑稽集』に「夏どろぼう」とあり、東京では「夏泥」になる。そちらで説明するが、「また時分の変わり目に来てくれ」というのが本来の落ちだが、柳家小さん(5)は「おい、泥棒」「泥棒とはなんだ」「お前の名前が分からねえからよ」という落ちを作った。上方の評論家には「理屈っぽくなりすぎる」とあまり評判が良くない。
2021.01.17
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明けましておめでとうございます写真1:初日の出。2:今朝の月。3:初富士。
2021.01.01
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【粗筋】 茶店の前を通った侍が、腰に付けていた印籠を落とした。店の主人が拾って、「お侍様、お腰の物が落ちました。お仕度はいかが」 【成立】 腹が減って帯が緩んだので印籠が落ちたのだろう、それなら「お食事の用意が出来ておりますが、いかがですか」という考え落ち。 古今亭志ん生(5)が「考え落ち」を説明するのによく使っていた。現代もそうして演じられているのだろうと思ったら、「山号寺号」のマクラで何度か聞いた。なぜだろう。 以上「い」の落語、108席をもって今年は終了といたします。また来年、「う」からお会いしましょう。
2020.12.31
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アヘさん、辞任の理由を「病気で正しい政治判断が出来ない」と語った。今年を振り返ると、 1月中旬、国内で初の感染者。下旬、私は鳥取島根への旅行で大変案ことになると認識した。マスク着用、中国からの便を停止など、中国地方で対策が始まった日だった。総理もこの地方に少しでも関心があったら動いたかも……って発言したら、アヘは中国の首相ではない、日本の首相だと反論された。鳥取島根に興味はないともいわれた。 中国の春節が終わってから武漢のみ入国禁止、遅いんじゃない? これも、武漢から来たのか、体調不良があるのか、全て自己申告を命じた。 3月に学校休み、大流行が始まると学校は休みにしない、これ何が目的だったの マスクの転売が落ち着いたところで転売禁止したから逮捕者は通算3人しかいない。3月から、毎月10億枚を供給すると約束していたのはどこへ消えた? アベノマスクは好評だった。でも使っている人を見たことがない。今はマスクが普及しているので必要ない。200円のマスクに、配布費用が1枚につき300円掛かった。 10万円給付は大混乱、一人あたり2千円の手数料が掛かったのは必要経費。8月初頭受け取っていない人の3分の1はマイナンバーカードが出来るのを待っていた。調子に乗ってマイナンバー普及フェアを開始。 5月末、完全に抑え込んだので緊急事態解除。その後緊急事態中よりも感染者がはるかに多くなったが、1日当たりの重傷者数が最大値の7、8割なので何の問題もなし。これも7月末にピークを越えて、8月には落ち着いている。死者は大変な数になっているが、死んだ人より生きている人が大事なんです。重傷者の数を見て下さい。 GoToトラブルは大成功。420万人が参加し、旅行した感染者は1人だけ。感染は一切なかった。(勝浦市の旅館は、泊り客9人グループが感染したが、旅行とは関係ない。) GoToの手数料2千万円は既に業者に支払っているので、ぜひ参加してほしい。 さて、アヘさんが政治判断が出来なくなったのはどの時点でしょう。
2020.08.29
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「五輪担当大臣が辞任」「はい、やっとですね」「テレビで笑ったのは、彼は愛されキャラで、失言大臣ではなく、失言おじさんと呼ばれていたという解説」「え、そうなんですか」「蓮舫さんの名前を何度も間違えて、外国人だから読み方は色々あるんですって説明はおかしいなあ」「楽しい人だったんですね」「まあ、近所の小父さんなら、常識のない、漢字の読めない、おかしな小父さんということで、愛されキャラでいいのじゃろう」「そうですね」「しかし、大臣としては……ううん、アベ政権ではそれが多すぎるのじゃ。北方領土の大臣で地名が読めない。今回の大臣も復興の大臣で地名が読めない……同じようなことばかり」「そうですねえ」「それで擁護して来たのに、今回は復興より大臣が大事だと、本当のことを言っちゃったから……」「あれ、本当のことですか」「そうじゃろう。アベは、全員が復興大臣だなどとほざいていたが、震災が起こった時、思わず涙が出たのが自民党の発言だった」「何でしたっけ」「忘れるな。民主党が震災の復興のために協力してくれと呼び掛けた時、協力は出来ないときっぱり断った。被災者のためですからと言われて、そんな奴ら知ったことじゃないとキッパリ言ったじゃないか」「ああ、そんなことがありましたね」「それで、震災は政権への天の怒りだ……って言って、熊本地震は震災にはしなかった」「あ、そういう理由か」「それで3年になるが、避難している人はピークの4割」「え……すごい数ですね」「今朝のニュースでやってたぞ。震災ではなく、ただの地震だから復興はいらない。まあ支援はするって言ってるが、震災でないから補助金なども制限されて……」「まあ、話題が変わってますが、アベ政権の緩みってことですね」「野党が弱いから選挙でまた勝っちゃうんですか」「それで、国民は認めたって、安保でも自衛隊でも、説明せぬまま通してしまった。国民が悪いのじゃ」「どうすればいいんです。ろくなのがいないって投票に行くのをやめますか」「それは民主主義の放棄じゃ。政治は政治家が勝手にやってくれというようなもので、絶対にやってはなならない。国が亡びるぞ」「では、どうするのです。白紙投票ですか」「それも同じ理屈になるが、正解は、与党が駄目なら野党に投票するのじゃ」「野党も駄目なら」「今の与党ではだめという前提じゃろう。野党の中で少しでもましな、ちゃんとやってくれそうな所に投票するのじゃ」「あっし一人じゃ、代わりませんよ」「しかし、一人一人の積み重ねじゃ。それが政治を動かす。一票の重みはそこからじゃ」「はい、皆さんも必ず投票に行って下さい」
2019.04.14
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「稀勢の里が引退したなあ」「はい」「実は、大関になる頃に近所の駅ビルでサイン会をやったが、ほとんど誰もいない。気を遣ってお店の人を並ばせた」「あら……まあ昔は人気がなかったですからねえ「それで日本人久し振りの横綱になって、サイン捨てなければよかったという声を三人から聞いた」「ま、それはともかく……」「モンゴル王国だった相撲界に、日本人が割り込んで来たのだから、つぶされるのは当然だった」「そうですか」「立ち合いに上位の力士もかわす、よけるということをやって、稀勢の里が立つのが遅れるようにした。そこで仕上げ。相撲では絶対にありえない、思い切り、全力で突っ込んで体当たり」「つまり……」「あれは稀勢の里に怪我をさせるためにモンゴル力士が全員で取り組んだ成果だった……としか見えなかった」「はい」「横綱になるまでほとんど休まなかった稀勢の里が、この罠に見事にはまって終わった」「はい、実際に休場の数を確かめてみて下さい」「何だかかわいそうな気もするなあ」
2019.01.17
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「初詣は板橋不動尊」「最近の高齢で」「ちゃんと一時間並ぶ」「へえ……信じられないね」「知っての通り、追い越し、横入は、ご利益をこちらの人にっていう約束事。神様、仏様はちゃんと見てるんだろうなあ」「そうでなかったら、誰も並びませんね」「並ばなくていいのは、赤ん坊とお年寄り」「へえ」「赤ん坊はもともと罪がないから、どうでもいい。お年寄りはご利益なんてどうでもいい。ね、ちゃんと並ばない人を見ていると、その通りだなと分かる」「あ、あの人、先がないんだ」「ご利益があるのは、前にいた若いカップル」「どうしました」「たまたま飛んで来た紙屑、レジ袋、拾って袋に入れて、ごみ箱に持って行っている」「偉いねえ」「ということで、生まれて初めて5分以上の行列を並んだというご報告」
2019.01.02
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「明けましておめでとうございます」「はあ、お久し振りで」「今年も無事に出ました。初日の出」「今年もいい男」「自分で言うな」「今年の月は細い」「はい。来年は少し太いですか」「下弦の月になるのかな」「そこから見える富士」「これもおめでたい」「自宅へ帰ってからの富士」「はい、今年もよろしくお願いします」
2019.01.01
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「あれ、広島が勝った、じゃないんですか」「え、広島が勝ったのか」「だから巨人が負けたんでしょう」「じゃあ、合ってるじゃないか」「いや、間違っているということではないけれど……」「そもそも、巨人がクライマックスに出たことが間違い」「え」「だって、負け越しだろう。負け越しで日本一になったら、プロ野球界の恥じゃぞ」「みんな期待していましたよ」「ないない……落語家さんだけじゃ」「落語家さんて……」「『日本一になった監督はなぜ辞めたの』『成績が悪かったから』って、ギャグになるじゃないか」「ううん……」「ま、そうなると、他の球団も責任がある。ヤクルトなんか、ノーヒットノーランまでやられて、みっともない……グラブもない、バットもない」「落ち着いて……でも監督は辞任しませんね」「まあ、ここだけ見ると巨人なんかに負けた責任を問われるが、広島がやってくれたし、そもそもダントツ最下位からの勝ち越しは一応の成果ではあるかな」「まあいいということですね」「それで、パリーグしか見ないわしじゃが、点差が開くと面白くない。仕方なくセリーグに入れたら……」「どうしました」「さすがは巨人。第2選、点けたら同点になったところ。投手の顔がもう負け投手の面」「あ……確かに」「打球がたまたま野手の定位置に飛ぶというアクシデントだってあるから、見ていたら、ちゃんとホームランを打たれてチョン」「分かりやすいですねえ」「昨日の第3戦。あの下手くそアベが守備についている。あ、巨人諦めたなというのが先発の発表時点で分かった」「ノーヒットノーランの投手も出て来なかったしね」「それで、そのアベがやってくれた。この人はファールは落とす……ファールだから落としてもエラーにならない。そんなプレーは定評がある。この日も、バックホームが常識なのに、投げない」「それは失礼です。投げられないですよ」「まあ、その程度の野手。その後もエラーで追加点、いかにも巨人らしい、その個性が出た試合じゃないか」「あ、それで巨人が負けたってんですね」「まあ監督が辞任するのも当然、この二試合のおかしな采配が今シーズンの総決算だった訳じゃ」「なるほど」「ということで思うことを述べて読み終わりと致します」
2018.10.20
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「今度は体操で」「ねえ」「今回も協会がどうも怪しいな」「どういう点で」「副会長が満面の笑顔で記者に答えていた」「はあ」「おかしいだろう」「そうですか」「まず、選手が話したことが全部嘘だとして、責任者として笑っていられるかい」「あ、確かに」「真面目な顔で対応しなければならないのに、あの笑顔は、明らかに笑ってごまかすというやつだな」「はあ」「あの笑顔は、選手を完全に見下したものか、馬鹿にしたか、どちらかだな」「そんなに言わなくても」「ボクシングやレスリングも同じ。上に立つ者が真摯に問題に向かおうとする態度がないのじゃ」「なぜでしょう」「政治が悪いのじゃな」「あれ」「ほら、アベさんの国会答弁、野党の質問に真面目に答える気はない……というより、相手にする気がない。それが日本中に広がりつつあるのじゃ」「はあ」「何とかしなければなあ」「真面目な顔をしていますが、頭の中は余計なことを考えていますね」「ということで続く」
2018.08.30
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「省庁で身障者の雇用を進めていたが、半分はインチキだった」「はい」「これに対して、アソウさんがまた出てくれた」「今度は何です」「まず、記者達に向かって、『あんたらんとこはどうなってるの』」「え」「省庁の問題ですよって言ったら、『あんたらのことを聞いてるんだよ』」「何です、それ」「それで、ちゃんと雇用すると、身障者の奪い合いになってしまう。また、希望者が複数いると誰を選ぶか迷う。ちゃんとやると混乱が生じるのが分からないのか」「ひどいですね」「某テレビ局がまとめたアベ政権の失言、問題発言。今年になって13回。そのうち7つがアソウさん」「ひどいね」「お笑い系では確実にナンバーワンだが、政治家としてはどうなのか」「はい、また注目していきましょう」
2018.08.29
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「テレビの政治討論会を見ていたら、おかしな発言が次々」 「はあ」 「まず、自民党総裁候補の討論を企画したが、イシバしか候補者がいないので彼だけが登場することになった」 「はい」 「それで、一方的な意見だけを放映するのはという声もあったが、そのまま放映すると説明した」 「はあ」 「とたんにアソウさんが、イシバ批判を始めた」 「あれ」 「イシバ氏が総裁選のために派閥に頼っているというのを徹底批判」 「批判出来るんですねえ」 「まあ、アソウさんだから」 「納得」 「アソウさん発言が幾つも出た」 「どんな」 「後からアベ支援をした人に、後出しジャンケンで役職をもらおうというのは姑息だ」 「はあ」 「地方議員が誰を応援するかで、その後の地方支援などに差が出るのは当然だ」 「ひどいね」 「さすがにやばいと思って、アベさんが報復人事はしないと宣言した」 「じゃあ、アベさん出る気なんだ」 「じゃあ、なぜ出馬表面をせず、テレビ出演もしないのか」 「なぜです」 「討論だと、アメリカの選挙のようなディベートになる。アベ氏はモリカケを始め、マイナスしほうそうか」 「それで、番組も、放映を中止するよう要請があったらしい」 「そうなんですか」 「片方だけの意見を流すのは不公平というのじゃろう。司会者が、今後対立候補が出るかも知れませんが、そのまま放映しますと注をつけていた」 「おかしいですねえ」 「もう一つ、テレビ局をつぶすとか過激な発言の話題が出た」 「随分昔の話ですねえ」 「その話題の出方が唐突で、それもさっと切り上げたから、何だか分からなかったが、全部を総合して考えると、この番組を放映すると、テレビ局をつぶすという圧力がかかったんじゃないか」 「はあ……まさか……」 「とにかく、はっきりしたのは、アベさんは候補者の討論会をしたくないので、表明を遅らせているということは事実らしいな」 「はあ」 「この二週間、これまで一度もやっていない、地方議員を国会に呼び出して意見を聞く会を続けているという話題も出た」 「それは圧力でしょう」 「いや、意見を聞くために呼び出したそうじゃ」 「ふうん」 「何だか、奇妙な印象の一日でした」
2018.08.12
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「台風が来るぞって準備したが、わしの所は午後から夕方にかけて激しい雨が降っただけですんだ」「よかったですねえ」「さて、中国四国の被災地がこれから心配」「政権が飲み会やっていたというのが話題になりました」「あれはアソウ氏が起こっていたぞ。勉強会やって懇親会なのに、懇親会しか報道しない新聞社があって誤解されたと」「そうだったんですか……どういう勉強したんです」「議員定数を6増やして、自民党は投票されなくても当選する仕組みにした。これを全国展開すれば、まだ100人自民党を増やせると若手から提案があった、ということだけが分かっている」「あれ」「なかなか自民党は動けいないからなあ」「どうしてです」「東日本大震災で、当時の石原都知事が、被災したのは天罰が下ったのだといい、後でまずいと思って、政治が悪いと天災が下るという意味だと言った」「ほう」「自民党は、そうだそうだと、国がやる活動にすべて反対。時の総理が、被災者が出ているんですよと声を出すと、当時の自民党総裁がそんなの知ったことじゃない」「あれは涙が出ました」「その後も、被災者がどうなろうと関係ない、と政府の支援体制を作るのを邪魔すること以外やらなかった……それしか記憶にない」「そうでした」「それで熊本で地震が起こったのは、大したものではないから震災ということばは使わないと決定した」「死者が少ないからと理由付けをしていました」「今回も、自然災害じゃない、豪雨災害だと繰り返した」「どういうことです」「さっき言った東日本の教訓じゃ。大震災、自然災害は政治が悪いので天罰が下ったと言った。それがわが身に返ってはたまらないからね」「なるほど」
2018.07.29
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「佐原の町は古い建物の保存地区となっている」「お店の中を見学できる」「古い家具、品物を展示している所と、芸術作品を展示している所と、色々」「川に沿っている部分も」「ということで、次回は川の南側へ」
2018.07.25
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「佐原の町の真ん中で昼食。日本料理佐原千よ福」「こちらが地元の産物を使ったお料理……まあ正直言えば、これがという印象に残る物はなし」「山車会館を見学」「人形など、下から見上げるようにデザインされているのが分かる」「切り絵の有名な建物が子この日はお休み。代わりにこちらの作品で」
2018.07.21
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「佐倉のあやめ祭り……実はあやめは見られなかった。まずは十二橋めぐり。」「写真のような個性的な橋が12あるのじゃ」「帰りは船頭さんが漕いで戻る」「エンジン故障で隣の船とつないで操行」「すごいスピードの船が突っ込んで来た。救助の船に乗り移って撮影。右奥が乗っていた船。屋根がつぶれた。奥左緑の屋根が突っ込んだ船。船頭さんは投げ出され、客はつぶれた屋根で二人が打撲」「水上に船頭さんの笠だけが浮かぶ」「船頭さんも無事救出されて、めでたしめでたし。 この後警察の調査であやめ園見学は中止となりました」
2018.07.14
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お江戸日本橋亭で、桂夏丸師匠の披露興行。 前座はあら馬で「雑俳」。いいテンポじゃない。 翔丸の「お見立て」。調子のいい女と、困っていながら笑顔を絶やさぬ男が面白い。 小夢の「茶の湯」、前半のみ。小僧の明るさと、落ち着いた風を装う隠居がおかしい。 柳橋の「替り目」。悪く言いながらよく理解しているらしい夫婦の関係がとってもいい。 幸丸の「昭和歌謡」。お笑いソング、CM、訳の分からない歌……こんなの買った奴がいるんだ……って、ほとんど持っているのが情けない。 仲入り後は披露口上。夏丸君の他とはちょっと違う雰囲気がネタ。最前列を陣取った親衛隊の皆さま、ご苦労様。「祝真打昇進丸夏」という並びが受けたね。 うめ吉姐さんの歌と踊り。この間と同じ曲目なのは季節柄ということで。 トリの夏丸は「猫怪談」。確か圓生が録音用に型を完成させてタイトルを付けたもの。圓生は「一つの死骸に二つの棺桶を使うという馬鹿馬鹿しいお話」という感じで終わらせていた。 怪談なのに与太郎が主人公で笑いが絶えない。死骸が立ち上がって踊り出すのが面白いか、今夜夢に出るぞって言ったら、女の子ににらまれた。 ま、そういうことで、最初から最後まで隙のない、超満足という席でした。
2018.07.11
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「夏丸・蘭の真打昇進披露興行」「行って参りました」「受付のお姐さん」「はいはい」「前座はあまぐ鯉で『新聞記事』。それから双葉ちゃんの『やかん』、言い立てに勢いがあっていいね」「紙切の喜之輔さんに、『女講釈師』を切っていただいた」「お祝いですね」「昇市君の『鈴ヶ森』」「二ツ目昇進おめでとう」「真理ちゃん、刑務所の血液型。春馬で『鶴』」「お祝いですね」「金太郎の『長命』」「これもお祝ですから」「チャーリーカンパニーと、寿輔のボヤキ漫談。紅の『桃太郎』は千葉テレビで放映。京太・ゆめ子の夫婦漫才、最高だね」「ということで」「仲トリは小遊三の『汲みたて』前半だけ」「後半は披露口上。蘭ちゃん、失礼、蘭先生の『だって好きになっちゃったんだもん』。東京ボーイズも六さんの踊りでお祝い。幸丸の『吉田茂物語』もテレビ放映されます。鯉昇の『長屋の花見・紫陽花編』、すごいネタだね。ボンボンブラザーズ、お手伝いさせていただいたが、難しかった」「ということで、いよいよ夏丸師匠」「写真左下の白い服が私」「どうでもいいね」「テレビ用のネタか……『橘ノ圓物語』。その後大喜利で、夏丸師匠の歌に、蘭ちゃんのダンスがついてお開き。いやあ、すごい席でした」
2018.07.06
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「最後に新真打の挨拶。夏丸君の挨拶中に感極まる蘭ちゃん」「蘭ちゃんの挨拶中、感極まる夏丸君」「本締の夢太朗師匠」「お見送りの二人。これをもって今回の披露宴、読み終わりと致します」
2018.07.04
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「サッカー」「トーナメント進出の時は、パス回しで時間切れ狙い」「負けているチームがやるのはなあ……相手選手ゴールの所で座って見てるし……」「それで今朝の試合になりました」「素晴らしい試合……と言っておこう。原口、乾の見事なシュート。乾のミドルは、過去の日本にはなかったシュートと感じるなあ」「はい」「しかし相手がうまい。前半のキーパーの動きを把握して同点「これもあっという間でした」「その後それに対応する川島も合格点をやっていいのじゃないかな」「はい」「そして、日本のコーナーキックで時間切れ、入らなくても延長戦……最後のプレーと思ったら……」「そういう油断がありましたか」「まさかの決勝点じゃな……でも、そういう速さが売りの相手だからね」「確かに。ボールを奪って10秒以内にシュートをしたというのが日本は4本、相手は14本でした」「よくやった、ではなく悔しい……ということは、また応援しようという気になっているのだろう」「素直じゃない大家さんでした」
2018.07.03
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落語芸術協会会長の桂歌丸師匠が、本日亡くなりました。ご冥福をお祈り致します。 書籍に頂いたサイン。 CDに小遊三師匠と一緒にいただいたサイン。笑点メンバー全員の寄せ書きがどこにやったか不明。
2018.07.02
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「噺家さんの披露宴は、お開きの後が本番。お祝いに駆け付けた花田景子さん」「招きの贈呈。おめでとう」「芸協では恒例の祝い獅子。おめでとう」「調子に乗って歌謡ショー。渥美二郎さんと。歌ありダンスあり、新真打のショーになっちゃう」
2018.07.02
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「残念ながら、あの監督、コーチの会見」「はい」「会見一時間前に通告して、とっとと始める」「はい」「記者団の席にマイクを置いて、記者達が自分でそのマイクを取って質問する」「そうですか」「それを、報道陣らしからぬ人がマイクを取って概要的な質問」「え」「だから全部の記者に回らなかった」「ほう」「司会の態度が、会見やってやっているんだからというのが見え見え」「そうでしたねえ」「こんなことで日大のブランドは揺るがないと言っていた」「そうですかねえ」「政府と同じじゃな。アソウが、国民が怒っていると言うが、支持率下がってないでしょ。野党より上ですよ、と野党を見下した発言。強行採決をしても、その後の選挙で分かるとおり、国民はそれを願っているんだと」「また、大屋さん、話題が変わっていますよ」「失礼。田中理事長にマイクを向けたら、相撲部だからアメフトなんかルールも知らない。学生が何かしたかそんなのどうでもいい……要するに学生なんかどうでもいいが、理事は守るという姿勢がはっきり感じられた」「それじゃあ」「ようするにあれが学校の体質。何かあった時、理事は守るが学生は知らないよ……そんなことを印象付けたな」「学生のせいにするんですね」「政府と同じ。財務省、自衛隊でも下の人々が責任をとって合計二十人近く処分されたが、上の人には及ばない」「アソウさんが責任者だったはずなのに、処分を下すのが責任なのだと言い切った」「また、政治の話になっちゃう」「日大も、受験生が来れば大学が正しいことが分かると言っているようじゃな」「はい、それでいいんでしょうか」
2018.05.25
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「実は日大と関りがあり、土浦の先生も知っている」「ほう」「それで、近所の子供たちに、安心して預けていいですよ、と言っていたのじゃが、もう勧められないなあ」「アメフトの事件ですね」「まず、暴力の真相……思い切り当たって来いという意味の、相手をぶち壊せというのを、生徒はそのままの意味で取ってしまった」「らしいですね」「そういう謝罪をしているが、謝罪は不十分」「そうですねえ。どうすればいいんです」「まず、暴力をふるった該当生徒を退学させること」「え、謝罪会見を見ましたが、可哀そうですよ」「胸を打たれたな。わしも、万一教師で、自分の教え子だったら涙が止まらないじゃろう」「それでも退学ですか」「当然じゃ。勘違いといっても、指導もしていない暴力をふるったのじゃぞ。うちの近所の学校は、暴力、金銭強要、学校の名誉をおとしめる行為は退学じゃ」「あ」「そうじゃろう。二つも該当している。公の場で暴力をふるって、学校の名誉をおとしめている。文句なしに退学じゃろう」「でも……」「学校はそんな指示をしていないのじゃから」「あの子を守りたいと思いますよ」「わしもそう思う。しかし、それでは他の子に示しが付かない。涙ながらに退学を勧告した……わしも経験がある」「はあ」「さて、これを指導して来た教師……部活の監督やコーチも責任がある。言葉がきちんと通じずに暴力事件を起こしたのじゃから、生徒は退学する。監督、コーチはどうする」「どうします。事件のきっかけが監督、コーチにあったのじゃから、謹慎が普通かな。場合によっては部活指導を辞退」「すでに監督を辞めていますね」「そう。あの人の責任はとてつもなく大きい。まず相手に怪我をさせるようなことを言った」「それは選手の勘違いでしょ」「だから理解力のない生徒に、分かるように教えるのが教師じゃろう。それが出来ないから、まず教師として怠慢」「はあ」「それで、5ターンの間に3つも反則をしたのに、なぜ注意しない。指導を拒否しているのじゃから、もう教師ではない」「はい」「だから、そういう人が理事なら、学校は指導能力がないということじゃ」「うん」「だから、もう日大は勧めない。我が子が通うのも嫌だし、他の子に勧められない」「ということでございます」
2018.05.23
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「アソウさん、セクハラに対する発言に一貫性があってしっかりしている」「そうですか」「最初に問題になった時、声を聴くと本人のようだと言いながら、世間からははめられたという意見が多く聞こえる、と仰った」「はい」「それで省庁がセクハラを認めると、最初から本人のようだと認めていた。はめられたという意見は私の意見ではなく、そういう声もあるということを言った」「あ……嘘ではないですね」「間違ってはいないが、そういう声もあるというのは、自分もそう考えているというのが世間一般の意見」「はい」「アソウさんはそういう人だと知らないと、胡麻化された気分になる」「はあ」「さて、その人物の処分は三ヶ月の減給、退職金ウン千万円に対してウン十万円も引かれるそうじゃ」「はあ」「それで、天下り先も用意し、辞めたからこれ以上の追及もしない」「いいんですか」「いいんですかという声に、アソウさん、きっぱり答えた。あんたら知らないかも知れないが、セクハラ罪という罰はないんです、罪にはならないんです」「ええ……」「そういう認識で、国際的にはさすがは日本だと絶賛されている。何しろ後進国を含めて男女平等ランキングで144位の国じゃから」「ということで、まだ応援しますか」
2018.05.06
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川端の作品、まだまだ説明して行ってもいいが、際限が無くなるのでこのへんで。お前一体何を言いたいんだと言われそうなので……問題は「雪国」の冒頭なのだ。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」さあ、声を上げて読んで下さい。 どう読みましたか……「こっきょう」……「くにざかい」……「こっきょう」はリズムある調子であり、「くにざかい」は重々しい雰囲気を生み出す。好みの問題だと思っていた。 湯沢温泉に旅行に行ったら、ガイドが二人共「くにざかい」と読んでいたのだ。それでびっくりした。川端の会だか、雪国の会だか、名称はさだかではないが、その人達がわざわざ温泉にやって来て、「こっきょう」と読む人が増えているが、間違いでみっともないから、正しく「くにざかい」と読むようにと指導されていったそうなのだ。それでまあ、どちらでもいいが、「こっきょう」と読むと、この人達から「教えたのに何だ」と会社にクレームが来る。「くにざかい」と読むと、私のように質問する人はいるが、穏やかで心優しい人ばかりで騒ぎは起こさない。だから「くにざかい」と読んでおくことにしたのだそうだ。 その何たらの会の人達の説明によれば、「こっきょう」は国家と国家との境、「くにざかい」は地方自治の境であり、日本でいう県境の意味になるので、「くにざかい」が正しいというのである。さっきどちらでもいいと言ったが、私は「こっきょう」の方が好きだ。「くにざかい」は文字数の多さと「ざ」の濁音で重くなり過ぎるように感じる。何たらの会の人によれば、私は日本語の分からない人ということになるのだが、本当にそうなのだろうか。 ぱっと頭に浮かぶ二つの事例だけで確かめてみよう。正岡子規の句に、 雪残る頂一つ国境 という作品がある。ほとんど漢字なのが面白い。蛇笏の句に、 をりとりてはらりとおもきすすきかな というのがあり、こちらは平仮名だけ。そのまま色紙や短冊に書くのは、書道修行で楽しい遊びだった。ま、どうでもいい。 子規の句は、音数から、誰が何と言っても「くにざかい」と読む。先のルールに従えば、県境ということになるが、昔からロシアとの国境か、信州辺りの国内かという議論があるのだ。ロシア説を唱えた学者は日本語が分からないということになる。 もう一つ、東海林太郎の懐メロ「国境の町」だ。司会者が「こっきょうのまち」と紹介していたのに、歌ったのは「こおりつくよな くにざかい」という歌詞だった。逸話を聞いたら、「一つ山越しゃロシアの星が」と書いたのを「他国の星」に変えたのだそうだ。それなら紹介した司会者は正しいが、歌っている人、作曲家は間違っていたことになる。 結論。どっちでもいいのだ。もし、川端の会だか、雪国の会の人が御覧になったら、川端が「こっきょう」と「くにざかい」をきちんと使い分けていたという証拠となるものを提示していただきたい。 私は暇人ではないので、ガイドさん達にリズムについての講釈をしようとは思わない。
2018.05.05
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「雪国」でも島村と駒子の最後は書かれない。でも分かる。それで連載を終えたら、読者から不満たらたら……理解出来なかったのだ。それで温泉街の火事で女性が死ぬというシーンを作った。ここでも結末は変わらないのだが、壮絶なシーンが出来て読者も納得したようだ。焼け死んだ女性が可哀そう…… 三冊目に読んだのは「眠れる美女」である。ま、これは十八禁なので詳しい中身は省略……チャイコフスキーのバレエが「眠れる森の美女」という題名で呼ばれるが、「眠れる森」にいる美女なのか、森で眠っている美女なのか、どちらにもとれる。そう言ったら、国語の先生は離れたところに掛かるのは分かりにくいから「眠れる森」、前者が正しいとおっしゃった。 では、シューベルトの歌曲集で「美しき水車小屋の娘」ってのは「美しい水車小屋」にいる(美しいかどうかはさだかでない)娘というのが正しいことになってしまう。 原題から考えると、ディズニーで「スリーピング・ビューティ」となっていたから、後者の方が正解だったようだ。直訳すれば「眠れる美女」……川端じゃないか。 川端の「美女」も、これまで同様、結末が書かれていないのに、理解できるという共通点を持っている。 四冊目は「山の音」。これも素晴らしい。こちらは最初から結末が分かっている。私は夏休みの読書感想文で、孫の嫁に心を寄せる年寄りの心理を分析して書いた。直後に国語の教師に呼び出され、「誰に書いてもらった」と糾弾された。中学生が、しかも成績の良くない私がこんな文章を書くなんて……先生が信用しないのも分かる。この先生、ちゃんと川端を理解しているから、私の文章が中学生のものではないと疑いを持ったのだ。作品内容を説明すると、この先生、「あ……本当に、お前が書いたんだ……」と半ば呆然と理解してくれた。純粋無垢な私を疑う大人のいやらしいまなざし……私は生涯大人にはなるまいと心に誓った。 実は辛い体験は小学生時代から始まっていた。四年生の時に東京オリンピックがあるというので、全教室にテレビが入り、先生は応援に行って、生徒は教室から声援するという、訳の分からない授業だった。私の成績が落ち込んだのは、オリンピックが原因だと分かる。 五輪は秋だが、その学年の春から、テレビで子供向けのドラマ、人形劇などを見せられた。木下順二の作品が多かったのも覚えている。それで夏休みの読書感想文で彼の本を手に入れて「夕鶴」の感想文を出した。当時の担任の先生が、「誰に書いてもらったの」……そう、この時は女性の先生だった、中学時代と同じ追及をされたのだ。今になって、先生が不審に思うのも無理はないのかと感じる。与ひょうとつうの関係は、約束を破って機織りをするのを覗いたので破綻したというのが昔話の内容。「夕鶴」では鶴の千羽織をめぐる夫婦喧嘩で破綻が生じている。それを説明して、「疑いを持った時に愛は終わっている」と書いたのだ。確かに、小四のガキの書く台詞じゃない。
2018.04.28
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川端康成に接したは中学校の時で、十冊くらい一気に読んだ。もう少し読もうかと思ったら、中三の時にノーベル賞取って大騒ぎになり、書店に山と積まれたので読むのをやめた。高三になってまた読み直し始めたら、大学に入学する頃自殺をしたというニュースが飛び込み、友人と、「川端が自殺したね」「やっぱりね」と話したのを覚えている。それでまた読むのをやめた。ううん、どうして私はひねくれ者になったのだろう。 もし最初に「伊豆の通り子」を読んだら、そこまではまり込まなかっただろう。正直、いまだによく分からない。作品に精神分裂の気があるのだ。冒頭で踊り子との再会を願って山道を急ぐ主人公、踊り子との出会い、再会を回想する。もう時間が行ったり来たりする。ぱっと読んで順番が理解できるのも分裂症なのだろう。実際入試問題で出たことがある。書いた時の精神状態がそうなのか、よく分からぬまま来てしまった。感動したのは、ラストシーン、主人公が踊り子と別れて東京へ戻る列車に乗り込む場面だけだった。 私が最初に読んだのは「古都」だった。後々になって、山口百恵の映画の第一作が「伊豆の踊子」で、最後の作品が「古都」だと言われた。彼女が活動したのは、私がアイドルから卒業した後の時代なのであまり興味はない。テレビで「伊豆」が放映された時にちょっと見たら、頭でっかちの……鬘の似合わない女が現れて……白けて後は見なかった。 「古都」は最初に庭の古木を紹介し、その幹のところに董が咲いているのを発見、二株に分かれた董は、お互いに知っているのかしら……と主人公は思う。実は彼女は双子だったのだ。当時の風習で片方が捨てられるが、捨てられた方が幸せになっている。双子でありながら育ちの違う二人、果たして理解し合えるのか。 川端ファンならご承知の通り、結末は書かれていない。しかし、分かる。どうなったと書いていないのに、二人の関係の終着が理解出来てしまうのである。最初に読んだ時は、あれ、終わったの、という印象だったが、もう一度読み直すと、董の伏線、様々なつながりが理解できる。ああ、ここに呼び水があったのか……という次第。それで、小説は三度は読まないと理解できない、一度で面白かったというのは中身の薄い作品なのかも知れない、と思うようになった。疑い深い人間を作った川端の罪は深い。 続いて呼んだのが「雪国」だった。これは最初の部分がとてつもなく有名。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」……これだよ、「夜の底が白くなった」って一文にしびれちゃった。当時は列車が雪国を走ると民家の灯など時々しか現れない。向かいに座った美しい女性、私ならつい見つめてしまう。女に言われるだろう。 「私の顔に何かついていますか」「はい、美しさが」……なんて台詞、内気な私に言える訳がない。 主人公は窓ガラスに映る女性の顔を見る。鏡の顔の向こうに時々蛍のような灯が走る。その二つが重なった時の感動……それから夜の電車に乗ると、窓ガラスに美しい女性の顔を写す趣味が出来てしまった。
2018.04.27
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「いよいよ今日が最終日」「何でですか」「セクハラしたってオッサンが辞表を出している。それが今日認められて、5300万円の退職金が税金から出され、再就職も世話される」「いいなあ」「顔を出すと問題が出るから、名前だけ出しておけばいいポストを与えるともいわれている」「すごいですねえ。それでいいんですか」「元文部科学大臣が、被害者を何としても守るのが、政府、与党の責務だと言った」「そりゃそうでしょう」「だから、無断で録音され、それを週刊誌に売られた被害者を守るのだと言い切った」「え……そっち」「講演でそう話したが、それが出ると、撮影、録音は禁止と言っているのに録音されていた。これまた以上行為で、今審議している放送の既成を速く通してテレビ局を活動禁止に出来るようにしなければならないと……」「なるほど……政府としては一貫しているんですね」「野党が審議拒否している今がチャンスだから、政府の意に反するテレビ局を放送禁止に出来る法案を通してしまおうとしているようじゃな」「へえ」「さて、既に、セクハラ問題でもその対応が問われているテレビ局が、最も狙われている」「そうなんですか」「アベさんが、笑顔で、膿を出し切りますと言ったのに対し、笑っている場合じゃない、アベさんこそ膿じゃないかと言ったそうじゃ。今は処分出来ないが、早く法案を通して、こういうテレビ局に圧力を掛けたい」「はい、とりあえず、本日をもってセクハラは解決いたします」
2018.04.24
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「アソウさん、テレビ局から来たセクハラの告発状について、字が小さくて読めないと仰った」「言ってましたね」「ちなみにああいう書状は12ポイントで書かれているもので、字が小さいと感じるのはちょっと深刻」「あらら、大変」「それで○○ルーペという、字が大きく見えるやつをプレゼントした」「ほう……読めるようになりましたか」「残念ながら駄目だった」「なぜです」」「漢字にルビが打っていなかったそうじゃ」「あらら」
2018.04.23
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「いやあ、アソウさん、頑張っているなあ」「そうですか」「記者に対して、どうでもいい質問を投げ返し、答えられないと、その程度だよ、と鼻で笑う」「ありますねえ」「記者を相手に余裕を見せている。素晴らしいじゃないか」「さすが、我が国を代表する人ですね」「今回のセクハラ疑惑も、加害者とされている男の話は聞いた。しかし、完全否定している」「はい」「一方、被害者がいなければ犯罪だって成り立たない。どう判断することも出来ないから、なかったことになると明言」「はい」「それで、被害者が出てきたら、やましいことがあるから大声で名乗り出れない。本当かどうか分からないだって」「それは女性の立場が」「アソウさんが一貫していて素晴らしいのは、女のくせに、という台詞がずっと使われていたことじゃな。女のくせに生意気な口きくから……女のくせにしゃしゃり出るから……」「でも今回のは」「だから女のくせに記者なんかやっているから……嫌なら男に呼ばれても来なけりゃいい。来たってことはもしセクハラがあったとしても、受け入れたんじゃろう」「それは仕事ですから」「仕事は選べるぞ。今の政権は働き方改革を一生懸命にやっていて、特に女性の社会進出をうたっているじゃないか」「ううん……テレビ局が告発状を出しました」「それでテレビ局の幹部を呼び出して、セクハラの問題にどう取り組んで来たのかを問いただすそうじゃ」「あれ、加害者の任命責任は」「失礼な、本人が否定しているから、加害者かどうか……報道されたり、雑誌に載っているのも本当かどうか分からないのじゃ」「それで、被害者女性は」「これも国会に呼ばないといけないが、まずはテレビ局から話を聞くそうじゃ」「何だかおかしいですね」「どこが……こういう人だって分かっているのを国民は応援しているのじゃ。度重なる不祥事、数の力により法案可決、その他あったにも関わらず、国民は自民党を選んだのじゃから」「まあ、そうですが」「そうして時間が掛かると、加害者とされる男性は辞任が認められる」「どうなります」「退職金は満額、天下り先も用意される」「あれ、今回の件の追及は」「一般人になったら出来ない」「ひどいと思いますよ……そもそも、テレビ局からの告発状に、今回の件、内容まで書かれているんでしょう」「ああ、そうだろうな……アソウさん、見事に答えていた。拍手を贈りたいな」「告発状を読んで、どういう感想を持ったんですか」「もう少し字が大きいと読みやすいって仰ってた」「あれ……」「お笑い芸人らしい解答じゃないか、拍手、拍手」「わーパチパチ……それでいいんですか」「いいんじゃない、ほら、先に、やましいことがあると声も字も小さくなるって言っていたから」「お馴染みの一席でございました」
2018.04.20
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「財務省でセクハラ」「本人の声に間違いないって言ってますが」「財務省では全面的に否定。訴えるそうじゃ」「ほう」「それで期待を裏切らないのがアソウさん。素晴らしいなあ」「そうですか」「会見を聞いたか。隠蔽だって文句言うからやってやるんだって」「へえ」「そういわれないように、弁護団の中に女の子を入れてやるって」「女の子ですか」「この言葉遣い、記者と喧嘩をしても信念を通す、アソウさんでなければ出来ない」「はあ」「まともな人からはやくざ者がからんでいるように感じるかも知れない。それから女の子って、こっちの方がセクハラだと考える人もいるかも知れない」「そうですね」「しかし、これだけ記者達を見下し、つまり、国民を見下し、馬鹿にした物言いが出来る人がいるだろうか。それが信念じゃな」「はあ」「彼は今の地位からも、日本の国を代表する政治家なのじゃ。そして、これほど面白いキャラクターがいるか」「いません」「じゃあ、応援して行こう」「あれ……」
2018.04.16
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「今年のアソウさん。 3月2日、モリトモ問題でデモがあったが、「立憲民主党の指導で、街宣車を動員して嫌がらせをしているという事実は我々も知っている」 否定して訂正謝罪を求めると、「そうおっしゃるなら訂正する」 しかし、この台詞はどこからか世間に出て、デモをやっているのが特殊な団体だと噂が広まり、アソウに謝罪を求めると、その時に訂正しているので、もう終わったことだ、とキッパリ。 9日の記者会見では、国税庁の前で街頭車を動員したのはそういう危ない団体だと言い放った。 その前、2日には朝日新聞に、「あんたらの書き方信用できねえからな」。アベさんは国会で朝日を嘘を書く新聞社とキッパリ言っていた。 12日、改ざんの説明した会見。はっきりしない回答ばかりなので繰り返し質問する記者に、「同じ質問ばかりしないでくれねえかな」 この会見、「深くおわび申し上げる」を数回繰り返したが、そのうち頭を下げたのは何回でしょう」「え……ゼロ」「正解。誰でもそう思うよな。 最終的には、「佐川の国会答弁に合わせて書き換えた」と元長官を何度も呼び捨てにし、「適材適所」で任命した人物がいかにいかがわしい人物かを繰り返した。 それで証人喚問に呼べばという質問には、「役職を離れて、一般人だから、国会には呼べない」 これは公明党も同じセリフを言っていたな。 結局、財務大臣はその真相究明の責任があるので、辞任はしないという。 これは刑事が犯罪を起こして、その捜査を上司が調べるということじゃな」「すごい例え」「13日には、そういう場合でも社長が辞任した例を出して尋ねると、例に上がった神戸製鉄を取り上げて、「神戸製鉄は何年続いていたか聞いているか」「長年にわたってと言っています」 これに鼻で笑って、「(あんたらのレベルは)その程度」 まあ、こういうこと。これを並べて、アソウは記者や国民を馬鹿にして、不遜な態度だと言う人がいる」「そう感じますね」「そうか……全くそうは思わないな」「え……これが普通だと思っているんですか」「違うのか……アソウは総理時代から今に至るまで、こういう人。人に頭を下げるとか、相手を立てるとか……したのを見たことがあるか」「ありません」「そう。その人の人格そのものを悪く言うことは出来ないのじゃ」「あらら」
2018.03.14
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昭恵氏、「野党のバカげた質問ばかり」に「いいね!」(朝日新聞デジタル)「こういうことをするのはなぜじゃろう」「はあ」「今どういう時期か分かっていないのかなあ」「そうかも知れません」「つまり、こういうことをすることで、今国会で問題になっていることには関わっていないことが証明された」「え……どうしてです」「だって、そういう立場や今の状況を考えたらやらないじゃろう」「確かに」「それを考えずにやってしまう、本物の……人なのじゃ」「あらら」「だから、森友問題も、本人は何をやってるか分からないまま、回りから乗せられてホイホイと軽々しい行動を取っているだけ。全く何かをやったという自覚はないのじゃ」「なるほど」「これで彼女は本物と証明できた」「はあ」「もし違うのなら、こういう行動で野党や国民を馬鹿にしている」「そう思いますが」「それでも、国民は自民党を勝たせた。選挙の時も、もりかけ問題に納得のいった人だけが自民党に入れてくれればいいと言っていた。それで勝ってしまったのじゃから。国民に文句は言えない」「あらら」「アベさんも同じように少し訳が分からない部分があるな」「そうですか」「ほら、もりかけのかけの方。彼自身が委員長を務めた特区の選定で、委員長でありながら、決定するまでお友達の学校だと知らなかったというじゃないか」「学校を作ろうとしたのも知らなかったそうですね」「本当に親しい友達同士ではそういう仕事の話はしないのだそうじゃ」「そうすると、今の北朝鮮をめぐる問題も、よく理解できる」「どういうことです」「トランプとアベは心から信頼し合える友達だと言ったじゃないか」「ああ、そんなことがありましたね」「だから、北朝鮮について、トランプはアベを蚊帳の外に置いた。本当の友達だからじゃないか」「なるほど」
2018.03.13
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喘息で医者通いの毎日。こちらが少し落ち着いたら、息子の嫁からSOS。夜中に車を出して医者へ運び込むと……日付の変わった30日御前0時33分、無事男の子が生まれました。名前はまだ……私のお勧めはポン太郎だが、この子の姉になる3歳のガキが猛反対している。
2018.01.30
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読売日響の第九演奏会。食べ放題、飲み放題付きに招待されたのでホイホイと出掛ける。 第一ヴァイオリンの後ろの席。 第一の驚き。ヨーロッパ式の楽器配置。学生時代には毎月聞いていたオケなのだが、当時はアメリカ式だったと思う。お陰で第一ヴァイオリンの細かな動き、ピチカートの面白さを堪能。それにコントラバスが目の前なのでフィナーレの主題など楽しく聞けた。 第二の驚き。第三楽章が終わったところでソロ歌手が登場するのが一般化されているのだが、この日は第二楽章が終わったところでソロ歌手が入場。やったね。お見事。これが正しい演奏。 ベートーヴェンの作品で最も退屈な作品なのだが、なぜ人気ナンバーワンなのだろう……と投票する人の半分はベートーヴェンを知らないのだということは間違いないが、こうして生で演奏を見ると悪くはない。音楽も落語も生でなければ本当の良さは分からない。 日本の演奏会でいつも思う変な現象はこの日も二つ。 第一楽章、第二楽章が終わったところですごい咳の音。なぜだろう……ロンドンやボストンで演奏会に行ったが、こんなことを体験したことがないが、日本では必ず咳をする人が相当数いる。 それから曲が終わるところで、わめき声を上げる人。歓声でもない、ブラーボでもない……叫んでいる人は何なんだろう。声を上げるのを待って、曲に集中していないのだろうな……
2017.12.28
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昨年末、ネットをNTTの関連会社に変えた。これがダメ。何とNTTから契約を変更されていますと連絡が入り、「あなたが契約したんですよ」とまるで詐欺にあったようなことを言われた。それに毎月のようにお安くなるプランのご案内という電話が来るが、お願いしますという返事をすると、区域限定で使えなかったり、一戸建てだけのものだったり……ちゃんと調べてから電話をかけるよう話し始めると、ガチャッと切ってしまう。 すると、別のNTT関連会社から契約を元に戻し、違約金など全部出してくれるというので頼んだ。すぐに前の契約を取り消して機械を引き取ってもらうよう言われたので、前の会社に連絡すると12日に機械を引取りに来た。それで新しい会社に連絡すると、年末で混んでるから22日まで工事が出来ないんだって……何それ……ということで22日に、前のと全く同じ機械を置いて行った。当然つなげてくれると思ったのに、何もしてくれない。自分でつないだら、すぐに切れちゃった。申し込みした所に電話をするとさっぱり分からない。サポートの方にと言われたが、もう営業時間は終わり、翌日から休日。月曜に電話をしたら人が来てつないでくれるということになったが、年末年始で混んでるので年明けになるという。ふざけるな……結局自分で、特殊なやり方を試みて成功したという次第……その後契約書が来たら、15日から料金を払うことになっていた。更に、昨日、KD何ちゃらという会社から電話があって、契約変わりましたね、こちらがお得ですから切り替えませんか……って、これもNTTの関連会社だって……この電話で、今の契約が切れたらNTTはやめようと決心するに至った次第……
2017.12.27
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「白鵬の品格がまた問われているな」「はい」「場所中から五つ目の問題」「そんなにありましたか」「まず負けた相撲で、不満を顕わにして去ろうとしない」「ありましたね」「千秋楽の相撲で、相手にエルボーをお見舞いする」「あれ、そうでした」「なぜ問題にならなかったんだろう。もう仕方がないと諦めているのかなあ」「はあ……でも、相撲のかちあげでしょう」「肩からぶつかるなどで、相手の上体を起こすのがかちあげ。白鵬は技量がないのか、手で押した後で必ず肘が顔面に入る。これはカウンター攻撃になって、相手を一撃で倒せる。相撲にはないから、相手は全く無警戒じゃからな」「はい」「ダメ押しもよく話題になった」「白鵬は多いですね」「土俵を出たから負けた方は力を抜く。白鵬はその後に思い切り押すから土俵から転がり落ちて、怪我をするものも多い。白鵬のダメ押しで怪我をした者もいることは周知の事実」「はあ」「九人も休んでいるのはこういう乱暴な取り組みが多いのも一因じゃな」「はい」「白鵬の三つ目の問題、優勝後の万歳三唱」「これも注意を受けました」「暴力事件のあった場所に同席していた、いわば当事者じゃないか。それに被害者、加害者がいるのに、どうして万歳ができるのか」「自分のことしか考えていないと言われても仕方がないですね」「四つ目は協会で暴力は絶対にいけないという指導が行われた後、質問はないかというのに対し、巡業部長と一緒には巡業に行けないという意見を出した」「そういう場じゃないですね」「それが力士の総意だというが……全員が嫌だという理由は何じゃ」「さあ……」「協会が判断することで力士が口を出すことではない。どうかしている」「はい」「そして五つ目が、モンゴルチームのジャージを来て鉢巻で登場した」「あれは」「世界大会のジャージだったらしい。本人曰く、自分が手伝ったので大成功に終わった大会で、その功績にジャージが贈られたという」「あれ」「それで、協会を代表して役員として参加する力士が、祖国といっても特定の国のジャージを着るのはどうかと、これもすでに注意を受けている」「それをまた着たんですか」「挑発じゃな」「鉢巻はどうなんです」「あれは鬢の油が流れぬよう、力士はみなやること」「じゃあいいんですか」「いや、見た目を考えるので人前ではやらない。それをああいう公式の場で堂々とやるのはいかがなものか」「はあ」「今回場所後半からこれだけの問題を起こしている。更に、それ以前には、優勝会見で自分を一代親方にすることを求めた。自分から口にした史上初の横綱。更に自分の実績ならモンゴル国籍のままで親方を認めるのが当然と、やはり公然と口する」「どうでしょうね」「それに対して貴乃花親方が苦情を申したわけじゃ。それに対し、22回しか優勝していない程度の力しかない人に言われたくないと言ったな」「はあ」「まあ、それで貴乃花を目の敵にしているのじゃろう」「そういうことで」「報道されていないが、考えるともう一つおかしなことが」「え」「今回の暴力事件、貴乃花を目の敵にしている白鵬が、その弟子を指導したという」「はあ」「それでその弟子の態度に激怒した日馬富士が暴力に及んでしまった」「そうなっていますね」「その二度に渡る指導って……白鵬は何様なのじゃ。それに手のひらで三、四十回叩いたという……どうしてその場にいて止めないのじゃ」「あ」「そこで止めればリモコンで殴るまで行かなかった。周りは若い力士ばかりだから、止められるのは白鵬しかいないじゃないか。それを見て見ぬふりをしていたのか。巡業部長を批判しているが、どうしてその場にいた力士が報告しなかったのか。止めたとしたら、白鵬しかいないじゃないか」「本当ですね」「白鵬の証言も、ビール瓶では殴っていないときっぱり言っていたのが、焼酎かワインの瓶を手にしたが滑って落としたになり、瓶を手にしたが、こんな物を使ってはならないと捨てたと代わった」「瓶を使うのは力士道に反するが、リモコンならいいんですね」「まあ、色々ある」「ということで、結論は」「こんな人が親方になったら、いったいどういう指導をするのじゃろう。わしゃそれが心配じゃ。相撲道なんかどうでもいい、勝つのが正しいと、エルボーや猫だまし。相手が突っ込むのを躱してしまう、わしの目から横綱にふさわしくない卑怯な技が次々出るが、白鵬はルール違反になっていないから正しいのだと言い張る」「優勝の数で劣っている貴乃花には言う資格が無いというのがその気持ちですね」「ということで、相撲道ではなく、相撲という格闘技なのだ。そんな人に親方になってほしくないというのが一相撲ファンの意見でございます」
2017.12.05
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「CMで家族の問題を指摘した」「はい」「メールが来て、AとCは分かったけれど、Bはないのかと問い合わせがあったのじゃ」「はあ」「読んでる人もバカだと分かったな」「まあまあ」「実はB社のCMもあるぞ」「へえ」「Bコーヒー。 夫が毎朝コーヒーを入れるのが日課だと言う。妻が来て、「コーヒー入れてくれたんだ」と言う。一緒に飲みながら、コーヒーの数が少ないのに気づくと、「会社に持っていこうと思ってね」、妻は「もう……」……何じゃこの夫婦」「何か問題でも」「夫婦の気持ちが全くすれ違っているな。夫は毎朝入れるのが日課だと証言しているが、我が家でもわしが毎朝コーヒーを入れている。 モカ2+マンデリン1:朝の香りのブレンド モカ1+マンデリン1+グァテマラ1:昼のマイルドブレンド モカ1+グァテマラ2:夜のコクのブレンド これが基本で、朝はモカ1+マンデリン2+グァテマラ2というブレンドを楽しんでいる。それぞれに曳き方を変えるのがポイント」「まあ、いいです。それでBコーヒーはどうしたんですか」「あ、そうか……忘れちゃった。夫が毎朝と証言しているにもかかわらず、妻は「入れてくれたんだ」と口にしている。つまり、妻は毎朝のことだという認識がないのじゃ」「ああ……確かに」「それから、最後のセリフ、「もう」はどういう意味じゃ」「え……」「夫がコーヒーを職場に持っていくというのに、「もう」じゃ。 もう、しょうがないわねえ。 もう、勝手なんだから。 もう、先に言ってよ。 もう、あなた死んだら。 色々思いつくが、どれもピンと来ない」「ううん」「謎が謎を呼ぶ会話なのじゃが、これもこの夫婦大丈夫かなという不安を感じさせるのじゃ」「はいはい」「ということで、質問にお答えして、Bをご紹介しました」
2017.12.04
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「テレビは楽しいな」 「最近手抜きの番組が多いって言ってませんでしたっけ」 「楽しい、面白いと思うのはCMじゃ」 「あれ」 「最近の傑作…… A設計 家を建て替えるのにオヤジがいきなり怒鳴る。誰が建て替えるって行ったんだ。息子が、俺が頼んだんだと言うが……」 「ありましたね」 「あの家族、どうなってるんだろうな。事前に会話が無かったということで、親が怒るのも当然。会話のない家族の問題をテーマとした傑作じゃな」 「そうですか」 「まあ、CMでいきなり怒鳴られて、あまり心地いいものではない」 「はあ」 「栄養ドリンクのCドリンク。 無くなりかけるとみんなが買ってくる。あ、あなたも……ってんで、家族みんなが通じ合う」 「ありますね」 「これ、通じ合っていないじゃないか。無くなりかけたら、私が買って来るねって、A設計と同じ、家族の会話がないのかなあ」 「なるほどね」 「とりあえす家族の問題を痛烈に指摘した二作品をご紹介」
2017.12.02
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「さて、横綱が辞めることになったな」「なりましたね」「その会見を見ていて、ひどいものだと思った」「そうですか」「まず暴力を振るったことが原因でありながら、相手に対する謝罪は一言も無かった」「はあ」「協会、後援会、親方その他で、被害を受けた相手には何も出ない」「そうでしたか」「相手に一言というのも同じで、体だけではなく心も傷ついたと思うので、心から……と言って止まった」「謝罪ですね」「ところが、続きは、相手は礼儀や礼節を守って活動してほしい」「あれ」「礼儀礼節を教えるのが兄弟子の努めだとして、手を出したのもそれが原因」「そうでした」「暴力そのものへの言及がないのはなぜだろう」「なぜでしょう」「それから、酒を飲むと色々あったと報道されていたが、酒のせいではないときっぱり言った」「ということは」「分かって暴力を振るっているということじゃないか。酒のせいにするのも許されぬが、分かっていて暴力を振るったというのは許しがたい」「はい」「更には、最初にビール瓶と報道されたが、ビール瓶は手に取ったが置いた。他の横綱は手に取ったが濡れていて落としたと証言している。本人は、暴力はいけないというので置いたと言っている」「あれ……それじゃあどうしてカラオケのリモコンで殴ったんです」「そうじゃよ。被害者は翌日謝罪に来たので注意しておいた。だからこんな騒ぎになるとは思わなかったと言う」「被害者が謝罪に来たんですか」「そうなっているな。こうしてまとめるとおかなしなことばかり。まあ、その他いくつも出せるが、全く反省の色なし」「ひどいですねえ」「ところが、実際に話しているのを見ていると、ちょっと様子がおかしい」「はあ」「さっきの、被害者への言葉も、心から……で止まった。謝罪するのかと、お前も思っただろう。本人は実はそういうつもりがあったのではないか」「じゃあ、どういうことです」「隣の親方が、最初は涙を見せているが、後はイライラ。記者に毒づいたりまでしている」「つまり」「本人は謝罪したいが、親方が許さないのではないか。相撲協会でも、相手が悪いということでまとまった。相手の親方が隠蔽しているという形を作った。これで相手の親方を辞任に追い込めば、横綱が犠牲になった、協会はごたごたを隠蔽出来る正しい姿に戻る」「ほう」「実は、もう相撲ファンなら知っているが、暴力禁止という力士への指導があった」「はい」「あの記事をみてごらん。力士らがこの指導を受けての感想」「どうでした」「暴力はいけない、気をつけたい……というのが常識だが、そういう声は一人も出なかった」「何が出ました」「暴力を警察に届けるような親方と一緒に巡業に行きたくないんですという声しか上がっていない」「あれ」「ほら、その前の協会の発表を全部集めてごらん。もっとすごいことが分かる。一緒にやりたくないと言われた親方は、それに対抗しているのかも知れないと思わせる部分が出てきてしまう」「じゃあ、大家さんはそっちの応援ですか」「部外者だから分からない。実際警察が動いて、何も発表されていないのだから、何も言えない。ただ、報道されている部分だけをまとめると、明らかに協会の隠蔽体質が感じられるということじゃ」
2017.11.30
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「まあ自民が勝つだろうと思ったが、こんな大差になるとは思わなかった」「はい」「今回の選挙は政権を選ぶ選挙じゃから、アベの問題がもう少し影響すると思った」「影響しませんね」「アベはこう言っている。問題や疑惑を指摘されているが、我々としては法案と疑惑について丁寧に説明するしかなかった。納得してくれた人が票を入れてくれた」「ということは」「カケ・モリの問題も、これでおしまい。まあ、これも最初から言っていたから、国民は納得して投票したということじゃ」「はあ」「わしはどうも納得いかないが、これまでもそうだったからなあ」「はい。安保などの法案は、丁寧に説明していくと言っていたのに、直後の選挙で勝ったら、国民は納得したんですよ……って、新聞社の世論調査で納得していない数字が出ても、それは聞き方が誘導したんだろうって……」「ひどいと思うが……」「国民がそれで納得しているんだからしょうがないか……尚、海外ではアベの平和法案が推進されるだろうと報道されていると、日本の報道では言っている」「はい」「現地の記事を見ると、Military billを使っているのがあるなあ……これは戦争法案と訳すべきと思うが」「ま、そういうことで」
2017.10.23
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「解散が決まったな」 「はい」 「そもそも、総理が独断で解散を決めるというのは、慣習になっているが、法律違反」 「そうなんだ」 「よく読んでごらん。国会が総理の意向に反している場合、その審判を問うという形での解散はまあ、仕方がない……実はこれも正確には国会の承認が必要」 「はあ」 「だから、昔の郵政民営化解散は仕方がないと言われるかも知れない」 「ほう」 「今回は大義無き解散」 「解散する理由が全くないですね」 「後から思い付いた、第一の理由は消費税を福祉に使う」 「はい」 「消費税って、そもそも福祉に使うように設定されたもので、自民党が他に使えるようにしたもの。民進党は、こちらがすでに言って来たところだと批判している」 「はい」 「しかし、これは大義にならない」 「なぜです」 「だって、消費税の値上げは二年後。なぜ今解散して問わなければならないのじゃ」 「ああ……今決断する理由は何でしょう」 「だから、意味がない。第二の理由は、北朝鮮」 「北と選挙とどういう関係があるんです」 「北朝鮮には屈しないという姿勢を見せるために、今選挙をやらなければならないということだが……」 「全く意味不明ですね」 「野党のいうもりかけ隠し解散」 「そう感じますね」 「しかし、もうちゃんと予防線が出ているね」 「あれ、そうですか」 「記者からそれを問われて、すでに閉会中審査で誠実に説明して来た。それで理解した人も増えている」 「増えていますか」 「7%から11%まで増えたな」 「すごい伸びですね。説明不足と感じている7割はどうするんです」 「だから選挙中にも説明していくので、厳しい選挙になるそうじゃ」 「ほう」 「そのうえで、勝利の判断は過半数を与党が取るかどうか」 「はあ」 「つまり、選挙中にもりかけ問題は説明する。説明に納得のいった人は自民に投票する。過半数獲得すれば、国民の半数は理解してくれたということになって、今後一切説明は必要ない」 「そんな馬鹿な」 「馬鹿なって……これまでそうだったじゃろう。安保法案も、テロ防止法案と名前を変えただけの共謀罪も……選挙で勝ったら、国民は全部納得してくれたと言ったじゃないか」 「確かに」 「安保の時も、国民は馬鹿だから三ヶ月経てば忘れるので大丈夫ときっぱり言って、その通りになった」 「馬鹿にしていますね」 「本当に……今の政権は駄目だという人はどこでもいいから野党に入れるべき。それを自民党の宣伝に乗って、野党も駄目だからその意思表示で選挙に行かないのだ……って、それが正しいと思っている馬鹿な国民もいる」 「国民は馬鹿ばっかですね」 「ということで……因みに、今回の解散そのものが違法。野党がもりかけ問題で国会を開くよう申し入れているので、開く義務がある。それをしないで冒頭解散は無茶苦茶だ」 「はい」 「もっとも与党は、ちゃんと国会を開いて、その冒頭で解散するのだから違法ではないという」 「そうなんですか」 「何の審議もしないで解散して、ちゃんと野党が求める国会を開きましたと言うのだ。納得いくかい」 「さあ」 「ともかく、以上まとめると、全く大義無き解散、野党がガタガタしている今がチャンスと思った解散。もりかけ隠しより、野党が駄目解散という名前が一番正しいのじゃろうな」
2017.09.26
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「また北朝鮮からミサイルが発射された」「どういうつもりでしょう」「今回も日本への挑発かな」「はあ」「アベ君がインド行ったからなあ」「何か関係があるんですか」「お前、ニュースとか見ないのか」「あまり」「先日核を無くそうと世界が呼び掛けたが、日本はどうした」「あ、あれは日本は核があることで世界の平和が保たれているんだって主張して……」「そう、その前の被爆者が全て無くす努力をしてほしいと訴えたが、その直後に政府が否定して、日本人の声は無くしてはならないというのが本当の国民の声だと伝えた」「はあ」「それで、核を持っている国は手放したくないので反対」「持っていない国は」「みな賛成したが、唯一日本だけが核を持たぬ国で核廃絶に反対した」「ほう」「さて、アメリカやフランスと、インドは立場が違う」「そうなんですか」「だからニュースを見ていろって……インドは核実験に成功したが、所有国として認められないので、反発。核廃絶には反対しながら、所有国にも反発して、核廃絶が賛成多数で可決されるとその反動で核実験を行った」「はい」「さて、そのインドと一緒になって北朝鮮を非難するコメントを出した」「出しましたね」「おかしいじゃろう。つまり、日本はインドの核実験は認め、北朝鮮は認めないということになる」「あれ」「だから、北朝鮮は、アベがインドに行った時から日本に挑発的になり、我々は日本やアメリカの挑発に対して、抑止力として核を所有しているのだと言っているのだ」「へえ」「もっとも、アメリカなどは北の核実験に対して核保有国として認めていない。インドもじゃが……日本は官房長官が、北は核を手にしたと、事実上保有を認めた世界で最初の国となった」「色々ありますね」
2017.09.15
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