『The Full Monty』の監督Peter Cattaneoの最新作ということで 期待して観ましたが、すっごく面白かったです! bank robberで失敗して刑務所行きの'Jimmy' Handsが大脱走を計画し、 それを遂行するために刑務所仲間とミュージカルを企てるという映画。 『The Full Monty』がリストラ者がストリップで成功するお話ならば、Lucky Break』は受刑者がミュージカルで大脱走。 ユニークな発想は予想通り、いや予想を超える面白さがありました。 大脱走を企てる元bank robber'Jimmy' Handsを演じるJames Nesbittは 私と同い年の俳優さん。 Northan Ireland出身で舞台やTVで活躍してて映画は遅咲きなのかしら? 最近では『Trainspotting』のDanny Boyle監督の 最新作『Millions』にも出ているみたい (コレ劇場で見たかったのですが休み取れなかった…)。
そして、忘れちゃいけないのがTimothy Spall! 最近のイギリス映画に結構出てるんですね、この人。 ハリポタ3・4のネズミ、WormtailことPeter Pettigrew役、 レモニー・スニケットの「世にも不幸な物語」の弁護士役 (Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events Mr.Poe) そしてこの映画では、仲間に騙されて信号無視で投獄された音楽家の役。 結構かわいそうな役でしたね…。 ラストも泣けてくる…
映画で始終聞こえてくるのはレゲエ(スカ)。 やっぱり銀行強盗といえばレゲエなんでしょうか? bank robber→the Clash single→Rudeboy(the Clash the movie)→Rudy(主人公の相棒の名前)→'Jimmy' Hands(主人公の名前)→Jimmy'Jazz'(from the Clash"London Calling")→Prisoner→bank robber という具合に私の頭の中ではクラッシュと銀行強盗とレゲエ(スカ)が ぐるぐる回っているのでした。
「でもいったい、映画の中で何がかかっていたのかしら?」 とサントラの内容を見てみると、 サントラにはスカのスタンダードナンバーが しかもオリジナルのバージョンで入っていたではありませんか! 1曲目にThe Maytalsとあり! 私「めいたるず?って~?」と夫に聞いたら 夫「オレが車でかけてたら田舎臭いとかボロクソいってたじゃん」 私「ああ~~~あれ~~?」 夫「Toots and the Maytalsで有名だよ。 クラッシュも'PressureDrop'カバーしてるし。」 私「え?あれ、カバー曲だったの???(大ボケです)」
以下サントラよりオリジナル・スカ(ロックステディ)の数々…
3.Tougher than Tough - Derrick Morgan 4.Police and Thieves - Junior Murvin 5.The Harder they Come - Jimmy Cliff 7.007 (Shanty Town) - Desmond Dekker 8.Guns of Navarone - Skatalites 9.Al Capone - Prince Buster 10.Night Nurse - Gregory Isaacs 13.Enjoy Yourself - Prince Buster 14.Sunny - Bobby Hebb
今気が付きました。 映画の中で'Guns of Navarone'もかかっていたのね! 中学生の頃、The Specials版を聴いてたわ。 'Enjoy Yourself'もThe Specialsで聴いて育ったわ。 夫曰く、Prince Busterは60年代のスカ・ロックステディの中心人物で、 80年代ツートーンのMadnessも Prince Busterの有名な曲のタイトルからとったらしいし、 The Specialsの代表曲'Gangster'もPrince Busterの曲のパクリだとか。 この映画では'Enjoy Yourself'がラストのとてもいいシーンでかかるのですが、 あそこでかかっていたのはPrince Busterのオリジナルバージョンだったのですねぇ~