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2006年08月13日
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カテゴリ: you
Rapという形態の音楽は'70年代初頭から出てきたもの
だが、'80年代後半になるまで米国ではなかなか大手
レコード会社はこの分野には手を出してこなかった。

一過性の人気に終わるのではなどと言っていた人も
実際いたように記憶している。今のようなチャート
はラップばかりというような状況を予想した人は
'80年代には1人もいなかった。

そんな状況だったのだけど、とりあえず目新しい
音楽だった為か、'80年代初期に今となっては
なんとも不思議なラップソングが発売されている。
今回はそのキワモノともいえるラップのPVをいくつか。

最初はDr.Johnの「Jet Set」

ttp://www.youtube.com/watch?v=aTLCcsVRs04

Dr.John は'80年代初期にそれまで所属していた
レコード会社が活動停止してしまったため、'80年代
後期にワーナーと契約するまでインディで活動して
いた。その時期にどういう経緯かしらないけど
こんなラップソングを発売していた。

Jet Set single(streetwise)

結局この曲だけなのだけど一応R&Bチャートの方では
小ヒット(80位)している。なおプロデュースしたのは
初期ラップの重要人物のデューク・ブーティなので
決してキワモノという訳ではないし、またラップも
なかなかハマッている。できればアルバム1枚ぐらい
活動してほしかったものだ。

次はコメディアン&俳優として有名なロドニー
デンジャーフィールドの「Rappin' Rodney」

ttp://www.youtube.com/watch?v=I4G7nVtDIRM

まあ何と言うか歌詞がわからないと面白みも
よくわからないけど、映像あるととりあえず
何と無しにわからんでもない。でもこれだけ
ではさすがに笑えないなあ。デンジャーフィールド
の持ちネタは結構過激だという事は知っているけど
こういうヌルい仕事もしていた訳だ。

Rappin'Rodoney.jpg

この曲はちゃんとビルボードのチャートにも
ランクインしていた('83年 83位)けど、当時は
まだ存在していたキャッシュ・ボックスのチャート
ではかなり大きなヒットとなっていた。局地的な
ヒット曲だったのかな?

いかにもベーシックトラックがシックかクイーンか
という安い造りに聴こえるけど、どうやら'80年代
初期に唯一大手レコード会社所属のラッパーだった
カーティス・ブロウのプロダクションが製作した
ものらしい。しかしこんな曲になんで共作者6名
(デンジャーフィールド含む)もいるんだよ。

最後はこれは日本でも確か発売された記憶のある
映画監督&俳優のメル・ブルックスの「To Be Or
Not To Be」(Hitler' Rap)

ttp://www.youtube.com/watch?v=yu2NqfISm9k

実はメル・ブルックスは'81年というかなり早い時期
に彼の映画「珍説世界史Part.1」に使用された「It's
Good To Be A King」というラップソングをヒットさせ
ていて、気をよくしたのか同じプロダクションで
自身の主演映画(監督はしていない)「To Be Or Not
To Be」の主題歌としてこの曲を発売したという訳。
ちゃんと英国ではそこそこヒット('84年 12位)している。

mel brooks

日本でも発売当時そこそこ話題になり、いくつかの
MTV番組やNHKの海外情報番組でもこのPVが流れた。
特に「ポッパーズMTV」ではこの曲の歌詞付きで
放送していて、私はまだそのビデオ持っている。

この曲格別にベーシックトラックの出来がいい。それも
そのはずプロデュース&作曲はピート・ウィンフィールド
で、まさかこんな仕事もしていたとはつい最近まで
知らなかった。

しかしメル・ブルックス再評価されている昨今。是非この
曲とか含めた彼のベストCDも出して欲しいけど、やはり
今ではこの曲はシャレにはならないのかな?








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最終更新日  2006年08月13日 23時49分05秒
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