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なにかできること

(1)

2007.02.23

一昨日の　ぽかぽか陽気。

布団・クッション・洗濯物・台所道具…
日光消毒でほかほかになるように、庭で天日干し。

あ～　気持ちいい♪　

縁側で、‘やまぶどうの籠’も干してました。
‘ 食器籠 ’や‘ おつかい竹籠 ’も天日でカラリ。

壁と籠に　映った木影が　綺麗だったので、パチリ。

３年前の　今日みたいな　しとしと春雨の日…
ふらりと立ち寄った　新宿『備後屋』の片隅にて発見した　この籠。

シーンと静かな店内で　手にとった瞬間、私も旦那も、ヒトメボレ。　

山形の農家の方が、冬の農閑期に一目づつ編み上げたものです。

あれから３年、日々のおでかけ　家の中　いつも連れまわしてます。
たまに　胡桃のオイルで手入れ。　
どんどん色艶が増して　渋みのある　いい風貌になってきました。　

山葡萄という樹木の皮がもつ、独特の…カサカサ＆艶々の質感。
使い込むほどに、まるで革みたいに　しなやかにしなります。　
自然の中で鍛えられた強い素材だから、
雨の日も　風の日も　へっちゃら。

孫子の代まで100年は使える道具。
買い求めた時は、大奮発だったけど、それだけ使えれば納得です。

山葡萄の皮が採れるのは、東北の山深い所で、
１年に一度、梅雨の合間の限られた時期のみしか収穫できない。

この限られた時期を逃すと、綺麗で質の良い皮をはぐことが
できず、来年まで待つのみ…だそうです。
そして、収穫した山葡萄の皮は数ヶ月かけて乾燥させ、
雪深い地方の冬の合間に、熟練の手で編まれるのです。

時間と手間をかけて　じっくり生み出されたモノだから、
道具なのに‘あたたかみ’がある。

もともと、ブランドモノにはあまり興味のない自分ですが、
カバンやカゴモノは大好物で
ついつい店先で足を止めることが多かったのです。　
背後で旦那もヒヤヒヤ＾＾。

それが、この籠を使い始めて以来、スッカリ目移りしなくなりました。

ただの　『運ぶ道具』　なんだけど、わたしにとっては大切な‘連れ’。

喫茶店で珈琲を飲む時、図書館に行く時、商店街でのおつかい、
夜眠る時も、そばにいてくれると安心する。　そんな道具。　　

たった　ひとつ、あるといいな。　　

寸法は　横４５×縦３１×幅１５cm…ドデカだから、たっぷり入る。

子供が生まれても、コレにミルクやオムツをつめこんで　
えっさほいさ♪と　遊びに行くんだろうな。。。

そして、ずっとずっと先、わたしがお婆さんになった頃、　
まだこの籠を振り回しつつ　散歩とか旅をしてられたらいいな。