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2009.03.13
ラストコーション
(8)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
映画 『 ラストコーション 』 を見たのは、
去年の今頃だったろうか 。。。
ブログは休んでいた時期なので、記してはいないけれど。
先日の金賢姫と拉致被害者の家族との対面。
そして、昔、読んだ、金賢姫の 著作
『 いま、女として 』 について、
リンク先のかたが書いていらしたこともあり、
この映画と重ねて思い出していた。
***
『 いま、女として 』 は
普通の少女であった金賢姫が、
秘密工作員として選ばれ、洗脳され、
リ・ウネ ( 拉致された田口八重子さん ) から
日本語と、日本人になりすますためのあらゆる教育を受け、
大韓航空機爆破に至った経緯、
死刑囚となるも、恩赦を受け、結婚し、
ひとりの女として生きるまでを詳細に記した自伝。
そして、金賢姫の数奇な運命は、
あの美貌によって更に伝説化された、
と言っても過言ではないと思う。
大量殺人の実行犯という重罪は、恩赦といえども、
決して許されることのないものであるけれども、
自らも、逃れられない運命によって、
北朝鮮に諜報員として仕立て上げられた、
被害者でもある金賢姫。
未だ行方不明の拉致被害者救助の力となっていただけるなら、
金賢姫の魂も救われようと思う。
( 異論承知の上での発言 )
***
『 ラストコーション 』
は、
1940年代の日本占領下にある上海が舞台の映画。
北朝鮮の金賢姫とは様々な事情も違うけれど、
やはり秘密工作員に仕立て上げられた女と、
それら諜報員たちに暗殺を狙われる男との愛。
実在のモデルがいるらしい。
去年の上映当時は、キワドイシーンばかりが話題にされ、
「 見てきたけど、よかった。 」 のひとことも、
おいそれとは言えないような雰囲気があった。
でも、映画として、ほんとに見ごたえのある、
しっかりとした手ごたえを感じるものがある、
秀逸な映画。
終始、緊張感のあるカメラワークが美しい。
アン・リー監督映画。
同じアン・リー監督で、アカデミー・オスカーを取った、
『 ブロークバック・マウンテン 』 は、
私にはひとつガツンと来なかったのだけれど。
『 ラストコーション 』 は、
ヴェネチア映画祭グランプリ金獅子賞。
新人女優タン・ウェイの暗い瞳にほとばしる情熱。
トニー・レオンの苦みばしった表情に合間見える、
男の人の本音と建前。
暗闇に灯る、ろうそくの炎のような揺らめき 。。。
歴史的背景に疎い自分が情けないけれど、
当時の上海の街の様子、
チャイナドレスの艶やかさにも魅せられた。
衝撃のラスト 。。。.
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Last updated 2009.03.21 02:36:44
コメント(8)
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Re:ラストコーション(03/13)
ジョンリーフッカー
さん
『 いま、女として 』 読まれていたんですね。
私はこの本を読むまでになぜか5年以上かかってしまいました。
下巻には北朝鮮の嘘の事が一杯書かれています。
先日の会見で「拉致問題の解決は北のプライドを守りながら交渉を・・」と言った言葉はこの本を読んだらなるほどと思えます。
一人独裁の国では○○をあがめたてないと生きていけない。悲しいけどそれはよくわかります。
金賢姫は私でもあった。
今彼女が生きている。
そのことだけでも勇気をもらいます。
(2009.03.14 07:38:35)
返事を書く
Re:ラストコーション(03/13)
サンセットメモリー
さん
金賢姫は加害者ですが、一方では北に洗脳された被害者でもあるんですよね、数奇な運命です・・・
今回の田口八重子さんの家族との面会も、韓国がわの批判も多々ありますが、自分の身が危ないかもしれないのに勇気を出してくれたと思います。
ラストコーションは、予告をみました。
決して許されない悲恋というのに、興味を持ちました。
トニーレオンは雰囲気あるので好きな役者です。
(2009.03.14 11:48:22)
返事を書く
Re:ラストコーション(03/13)
6sense
さん
見逃したのですが、DVD借ります。 (2009.03.14 22:42:43)
返事を書く
ジョンリーフッカー さん
きゆら*
さん
今また、読み返したくなってきました。
こんな日本でもまだまし、と思えるのは、悲しいことでもあるけれど、
あの国に生まれなかったことだけには感謝したい。
あのような国が、何故あのような形のまま存続しているのか ...。
>金賢姫は私でもあった。
>今彼女が生きている。
>そのことだけでも勇気をもらいます。
胸、締めつけられます。
金賢姫は大量殺人による元死刑囚。
私には犯罪歴はない。
ただ 。。。 罪を背負ってそれでもなお、という立ち位置は、人みな同じかもしれない。
原罪、という言葉は宗教的意味合いが強いので、適当かどうかわからないけれど。
今回の面会には、洗礼を受けたクリスチャンとしての一途な姿勢を感じます。
(2009.03.16 02:32:43)
返事を書く
サンセットメモリー さん
きゆら*
さん
>被害者
あのような国では、はめられた運命から逃れる術などないわけですから ...。
やってしまったことの代償はあまり大き過ぎるけれど。
金賢姫にとって自分の命は眼中にない気がします 。。。
大きな一助となってくださって、拉致被害者の方々が帰ってこられるといいですよね。
>興味を持ちました。
良い子は、そのような事に興味を持ってはいけませぬ ~ (笑)
身を滅ぼし、青い鳥が逃げていってしまいます ^^
浮かれず、泣かずわめかず、
一種、冷徹なカメラワークで追っていくところが、
巷の純愛ブームものとは一線を画するところかもしれません。
>トニーレオン
いいですよね。
レッドクリフは見ていないけど。
でも、レッドクリフの宣伝来日の時だったかな、金城武とスマップスマップに出ていて、
カネシロはあのまんますっごく素敵だったのだけれど、
トニー・レオン、お願いですから、あんなトッチャンボウヤみたいな格好で出ないでちょうだい、
と思ってしまいました。
見なかったことにしたかった 。。。 (^-^;
(2009.03.16 02:47:08)
返事を書く
6sense sann
きゆら*
さん
とても上質な映画だと思いますよ。
(2009.03.16 02:51:25)
返事を書く
Re:ラストコーション(03/13)
6sense
さん
早速DVD借りて見ました。
トニーレオンすきなので、妙に髪の毛が気になったりしたものの、重いテーマのわりに私は恋愛ものとしてみました。主人公の新人女優がきれいでよかったです。 (2009.03.23 12:41:15)
返事を書く
6sense さん
きゆら*
さん
恋愛もの 。。。 私もそう思います。
当然といえば当然、あまりにといえばあまりにな結末だけど。
カサブランカ、とはいかなかった 。。。
タン・ウェイの暗く深い瞳、
絶世時代の山口百恵を彷彿とさせて、色っぽいです。
(2009.03.26 02:20:54)
返事を書く
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