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M.T.@ Re:「子どもがお母さんの言うことを聞かないのは当たり前です」(06/27) New! こんにちは。ブログを拝見して、すごく腑…

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森の声

森の声

2024.06.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
民主主義のいいところは、票を持っているものが声を上げればそれが政治に反映されることです。
ただし、原則としては「一人一票」ですが、実際には、社会的に大きな影響力を持っている人は他の人の票まで支配することが出来ます。お金で票を買う人もいます。

民主主義の悪いところは、「票を持っていないもの」や、「声を上げる事が出来ないもの達」の声は無視されてしまうことです。

子どもや社会的弱者の声は、それを吸い取って、彼らの代わりに発信してくれる「票を持っている人」や「社会的な影響な影響力を持っている人」に代弁してもわないと政治に反映されません。

人間でさえそういう状態ですから、人間とこの地球の自然を共有している虫や動物や草や木の声が政治に反映されることはほとんどありません。

でも、直接、政治に対して影響力を持っていない子どもや、社会的な弱者や、虫や動物や草や木たちも私たちの同胞であり、運命共同体の一員です。
だから彼らが滅びれば、人類全体が滅びてしまうのです。


子どもの成長が止まれば、社会全体の成長も止まります。
子どもが元気を失えば、社会全体が元気を失います。
子どもが不幸になれば、社会全体が不幸になります。
ちょっとしたタイムラグはありますが、それは必然的な結果です。


人間以外の虫や動物や草や木においても同じです。
虫や動物や草や木が滅びれば、人類も滅びます。
虫や動物や草や木が元気を失えば人類の元気も失われます。私たちの命はそれらの命に依存しているのですから。

だからこそ民主主義の社会では、「声を上げることが出来る人たち」が、積極的に「声を発することが出来ないもの達の声」を吸い上げ、社会に発信していく必要があるのです。
「子どもの声を代弁する大人」、「虫や動物や草や木の声を代弁する人間」が必要なんです。

そこに必要なのは「共に」という感覚です。「かわいそう」とか「やってあげている」という上下の感覚ではありません。

でも実際には、人間は「人間のこと」しか考えていません。大人は「大人のこと」しか考えていません。さらには「自分のこと」しか考えない大人も増えて来ました。
「子どもからどうやって自分を守るのか」ということばかり考えている「お母さん」や「先生」もいます。

そのような「大人に守ってもらえない子ども達」は、自分で自分を守るようになります。そして他者を排除したり、他者と対立したりするようになります。他者との間に上限関係(カースト)を作ろうとするようになります。イジメもそのような状況の中で起きます。

そういう社会でも、「声を発することが出来ないもの達の声」を代弁しようとしている人もいますが、「票につながらない」「お金儲けにつながらない」「便利にならない」ようなことに耳を傾けてくれる人は多くありません。
だからどんどん、社会や、子どもの成長や、心とからだや、命の状態や、自然が歪みはじめているのです。

民主主義の社会は競争原理に支えられています。でもだからといって、競争原理だけでは民主主義は崩壊してしまうのです。
最初のうちは勝ったり負けたりが起きますが、しばらくすると、強いものは常に勝ち、弱いものは常に負ける状態が固定してしまうからです。そして、「強いもの達のためだけの社会」が生まれます。
実際、今そういう状態になってきていますよね。

だからこそ、子どもの教育の場に、大人の価値観に基づいた競争原理を持ち込んではいけないのです。また、セルフコントロール能力や、声なきものの声を聴く能力を育てることも必要なんです。

健全な民主主義を継続させるためには、教育を「大人の政治や経済の価値観」から切り離し、子どもに「子どもの感性に従って自由に感じ、考え、表現し、行動する場」を与え、「声を発することが出来ないもの達」の声に耳を傾けることを教えなければいけないのです。

そのためには、先ず大人が子どもの声に耳を傾ける必要があります。自然の声に耳を傾けることが出来る感性を育てる必要もあります。





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Last updated  2024.06.21 08:43:11
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