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めげぞう@ Re[2]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) 森の声さんへ そうですよね。 私が仲間作…

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森の声

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2024.09.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
子どもの頃には不思議だったことも、大人になると「当たり前」になってしまいます。だから、大人になると「なぜ?」と問うことが少なくなります。
だからといって、それが「当たり前である理由」が分かった訳ではありません。

ほとんどの場合、ただ「そういうものなんだ」という知識を学んだり、慣れたりしてしまったりして考えることをやめてしまっているだけです。

幼い子どもは「どうしてリンゴが落ちてくるのだろう」と不思議に感じ、色々と考え、「どうして?」と大人にも聞いてきます。

すると大人は、「重力があるからよ」とか、「熟したからよ」とか、「風が吹いたからよ」などとその「原因」を語ります。

そこで子どもは「重力ってなあに」、「熟すってなあに」、「風はどうして吹くの」などと、さらにその原因を聞きたくなるのですが、多くの大人はそこから先の答えを知りません。
多少知識がある人でも、「どうして? どうして?」を繰り返されたら、言葉に詰まるところまで追い込まれてしまいます。
それは科学者だって同じです。科学者だって子どもの「なぜ?」には勝てないのです。

私はそういう子だったようで、世話をしてくれていたおばあちゃんを散々悩ませたそうです。
(私が幼い頃、父親が結核で寝込んでいたため母親が忙しくて、おばあちゃんが私の世話をしてくれていたのです。)

大人だって知らないことだらけなのに、みんななぜか大人になると「なぜ?」「どうして?」と問いかけなくなるのです。

そして、「そんなの当たり前じゃないか」の一言ですべてを片付けるようになります。子どもが、「なんで学校に行かなければならないの?」「なんで勉強しなければいけないの?」と聞いてきても、「それが子どもの義務だから」とか「屁理屈言うんじゃありません」などと言ってちゃんと答えようとしません。

それは「知りたい」という欲求が消えてしまうからなのでしょうか。
また、「そんなこと考えて無駄だ」と思うようになるからでしょうか。
でもだから、成長が止まってしまい、苦しみから抜け出せなくなってしまうのです。

そんな風に「なぜ?」「どうして?」と感じなくなってしまっている人が生きている世界は、自分の中の「常識」や「観念」という城壁で囲まれた閉ざされた世界です。

その中では「自分らしさ」は肯定されません。
「本当のこと」も肯定されません。
だから、自由はないし苦しいのです。でもだからといって、その城壁を壊そうとも、その城壁から外に出ていこうともしません。

なぜならば、その「城壁」は「自分を束縛するもの」であると同時に、その中にいさえすれば、非難も否定もされず、最低限の安全と生活は確保されるからです。

大人になると、「なんで学校に行かなければならないの?」とか「なんで勉強しなければいけないの?」という「なぜ?」を問わなくなるのも、その中にいれば安心だからです。

でも、子どもたちはそんな城壁とは無関係な世界に生きています。無限の可能性を求めています。成長することを願っています。
だから、平気で城壁の外へ出て行ってしまうのです。

ですから、大人にとっては考えること自体がタブーである「なんで学校に行かなければならないの?」とか「なんで勉強しなければいけないの?」ということも、子ども達は平気で大人に問いかけます。でも、思考を停止してそのことを受け入れてしまっている大人達は、その問いに答えることが出来ません。

そして、そんな大人たちを見て子どもたちは絶望します。希望を失います。なぜなら、大人の姿は自分の未来だからです。

そんな時は、大人も子どもと一緒に城壁の外に出て行ってしまえば自由になることが出来るのですが、そのような選択をする人は少ないです。

それに、ほとんどの大人が、城壁の外の世界での生き方を忘れてしまっています。
「自分が生きているのは城壁の中だ」ということすら忘れてしまっています。
まただから簡単に「子どもがやっていること」を上から目線で非難することが出来るのです。

そして、すべてが分かっている気になって、「なぜ?」と問いかけることをやめてしまっています。

改めて問います。
なんで学校に行かなければいけないのですか?
なんで勉強しなければいけないのですか?
子育てって何のためにしているのですか?
なんで子どもを追い立てているのですか?
なんで待つことが出来ないのですか?
なんで子育てを楽しむことが出来ないのですか?
なんで生きることを楽しむことが出来ないのですか?

親のせいですか。
子どものせいですか。
社会のせいですか。
運命のせいですか。
学校のせいですか。
そう考えれば自分の責任は免れるかも知れませんが、永久に状態は変わらないでしょうね。





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Last updated  2024.09.29 05:10:09
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