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2023.11.02
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カテゴリ: 報徳記を読む
報徳記

巻之六【7】一條某君命を奉じ始て櫻町に至る

或(ある)人此の言を以て先生に告ぐ。
先生曰(いは)く、

何ぞ相馬(さうま)領邑(りやういふ)の事を與(あずか)り聞かんや。
假令(たとひ)幾度面會(めんくわい)を求むるとも我逢(あ)ふべきの道あらざれば決して面會(めんくわい)せず。
然りといへども君臣共に國家(こくか)の衰弊を憂ひ艱難を盡(つく)し、百姓を惠(めぐ)むこと久しと聞けり。
今切(しき)りに其の道を問ふ。
一言(ごん)の答(こたへ)なかるべからず。
今一言(ごん)を示さん。
汝夫(そ)れ一條(でう)に傳(つた)へよ。
凡(およ)そ天下の土地大同小異にして其の趣(おもむき)同じからざるはなし。
是の故に國家(こくか)の貧富、百姓の苦樂(くらく)群村の盛衰、何を以て野州奥州(あうしう)の別有らん。
此の國(くに)にして再興の道成(な)る時は四海(しかい)何(いづ)れの地か再興せざるの國(くに)あらん。
然るに今領邑(りやういふ)の難村を筆(ひつ)して其の指揮を問ふ。
假令(たとひ)その道を明らかに示すと雖も傳聞(でんぶん)殊(こと)に遠路を隔つ。
何を以て微細の仁術を行ふことを得んや。
假令(たとひ)行ふ事を得て其の村村舊復(きうふく)の道を成すと雖も、國體(こくたい)を明らかにし本源の分度(ぶんど)を定め、無盡(むじん)の財を生じ萬民(ばんみん)安撫の大本(だいほん)立たざる時は却(かへつ)て姑息(こそく)の仁となり、又は聚斂(しうれん)の災害を開くに至る。
何となれば一旦(たん)領中に一村たりとも、我が仕法を下(くだ)す時は、凡(およ)そ其の村の疾苦(しつく)する所を除き、其の生養(せいやう)を安んじ永安の道を得さしむ。
百姓誰か之を感ぜざらんや。
一邑(いふ)此の如くなる時は領中の民之を見聞(けんぶん)し、君(きみ)の仁心に感じ惰農(だのう)を改め勸農(くわんのう)勤業(きんげふ)の道大いに行われ、忽(たちま)ち収納も増益(ぞうえき)せん。
群臣之を見て何の故に収納の増したる事を知らず。
時候の順なるが故に増したりとし、或(あるひ)は時節到來(たいらい)せりとなし之を取つて國(くに)の用度となす。
年々是の如くする時は漸々(ぜんぜん)戸口(ここう)を減じ田圃(でんぼ)荒野に歸(き)し、遂に覆家(ふくか)の衰廢(すいはい)極まるに至る。
是れ君臣共に本心聚斂(しうれん)に在(あ)らずして、知らず識(し)らず聚斂(しうれん)に陥り、國(くに)に大患(たいくわん)となる。
何ぞや此の道を施して忽然(こつぜん)として租税の増すものは、民(たみ)多年の貧苦を免れ租税を多く出(だ)すには非(あら)ず。
一旦(たん)君(きみ)の仁惠(じんけい)を聞き是(こ)の如く仁政を下し玉ふ。
此の時に當(あた)り下民として君恩の辱(かたじ)けなきを報(ほう)ぜざるべからずと、毎戸(まいこ)貧苦の中より己(おのれ)が衣食の不足を顧(かへり)みず、餘分(よぶん)に貢税(こうぜい)を納むるに至る。
上(かみ)として其の増す所以(ゆゑん)を察せず、之を幸(さいはひ)として費用に當(あ)つる時は國民(こくみん)忽(たちま)ち衰貧に陥り、離散に至らざれば止(や)まず。
是れ一たび仁術(じんじゆつ)を下して百姓を廢亡(はいぼう)せしむるなり。
是の故に我が道は國本(こくほん)立て然(しかる)後施すべし。
國(こく)の分度立たざる時は百度(たび)之を請ふといへども我(われ)其の請(こひ)に應(おう)ぜざるなり。
今相馬領中の衰廢(すいはい)を擧(あ)げ萬民(ばんみん)を撫育(ぶいく)せんと欲せば、既往(きわう)數(すう)十年の貢税を調べ盛衰(せいすゐ)を平均し中庸(ちゆうよう)の分度(ぶんど)を立て、其の分(ぶん)を守り、永年(ながねん)節儉(せつけん)を盡(つく)し、如何程(いかほど)貢税増倍せりといふとも其の分外(ぶんぐわい)の米粟(べいぞく)を用ゐず、之を別途の物となし國民(こくみん)撫術(ぶじゆつ)の用財と定むべし。
此の本源確立する時は始めて一邑(いふ)を興復し又(また)其の次に及ぼすべし。
然る時は國中(こくちゆう)何萬(まん)の租税を増したりとも、皆下民(かみん)潤助(じゆんじょ)の物となり、彌々(いよいよ)國民(こくみん)安撫の用財盡(つ)くる事なくして、遂に國家(こくか)の衰弊悉(ことごと)く擧(あが)り、往古(わうこ)の盛時に復せんこと疑ひあるべからず。
是れ我が仕法の本源なり。
若し國家(こくか)をして再盛せしめ萬民(ばんみん)を安んぜんとせば速やかに以前の収納を調べ此の本源を確立すべし。
夫れ國(くに)を富まし民を安んずることは人君親(みづ)から行ふべきの任にあらずや、大夫なるもの君の意を受け政を布き上(かみ)君を補佐し下(しも)民を安撫するものなり。
若し國家(こくか)永安の道を求めんとせば國君(こくくん)自ら聞き玉ふべし。
遠路にして至ることあたはずんば一等(とう)を下(くだ)り大夫(たいふ)來(きた)りて道を求むべし。
郡代(ぐんだい)は國權(こくけん)の歸(き)する所にあらず。
我僻令(たとひ)面會(めんくわい)すと雖も何の益か之あらんや。
速かに國(くに)に歸(かへ)り國體)こくたい)の本源を定むべし。
若し此の天分自然の平均の分度明らかに立て、君臣共に堅く守り玉ふ時は國家(こくか)の再興難きにあらず。
今問ふ所は郡村の衰廢を憂ひ、之を擧(あ)ぐるを以て難しと爲(な)して其の道を求め玉ふ。
我數(すう)十年來(らい)比類なき衰貧の邑(むら)を再盛せり。
故に此の道を移す時は、何國(こく)の難村なりといへども再復せんこと疑ひあるべからず。
唯(たゞ)國(くに)の分度を立て之を守り玉ふ事而已(のみ)、甚(はなは)だ難しとなすべし。
苟(いやしく)も分度明確なる時は、貧邑(いふ)を起こし百姓を安んずるの道、高きより卑(ひく)きに水を下(くだ)すが如し。
然れども奥州(あうしう)と野州と遠隔の傳聞(でんぶん)は實事(じつじ)の貫通難(がた)くして衆人の疑惑も亦(また)多からん。
故に領中の一村を全く舊復(きうふく)して貴覧(きらん)に備へん。
國(くに)の上下之を熟見して可なりとせば、再復の道二つあるにあらず。
幾百邑(いふ)といへども其の道は同一なり。
之を推(お)して領中を再興すべし。
若し一邑(いふ)の再興を見て不可ならば速やかに止まん而已(のみ)。
此の如く可なる時は用ゐ不可なる時は止め、一金の用費を出さずして國家(こく)再興の道を試み玉ふ事亦善からずや。
君臣共に舊來(きうらい)の艱難を盡(つく)し、國家(こく)興復の道を行ひ又(また)我に其の道を求め玉ふこと切(せっつ)なるに感じ、已(や)むを得ずして此の一言を發(はつ)せり。
國(くに)に歸(かへ)り君上(くんじやう)以下大夫(たいふ)に告(つ)ぐるに此の言を以てせよ。
然して此の言を可なりと聞き玉はゞ、道も亦(また)随ひて行はれん。
若し不可也(なり)となし玉はゞ道の行はるべき謂(いは)れなし。
然る時は今面會(めんくわい)するもの互いに益なき而已(のみ)にあらずして、却(かへ)りて憂ひの種とならん 
と教へたり。


小冊子「ツキを呼ぶ魔法の言葉」[30冊未満] - とやの健康ヴィレッジ 本店 公式サイト

「ツキを呼ぶ魔法の言葉」は、言葉の使い方の教科書です。
また自らの潜在意識をコントロールする方法を教えるものです。


イスラエルのおばあさんが説いた「言葉の使い方」は、生涯、実践すべき大切な教えだと思います。
1 決して怒ってはいけない。(p.20-21)
2 一人でいるときも、絶対に人の悪口を言っちゃダメよ(p.20)
3 汚い言葉を使ってはいけない。きれいな言葉を使いなさい。(p.20)
4 (1) 嫌なことがあるときに「ありがとう」と自分に言いなさい。
 (2) 良いことがあったら「感謝します」と言いなさい。
 (3)この言葉がとても便利で、たとえまだ起こっていないことでも、なんの疑いもなく不安も心配もなく、力まずに自然とそう思い込んで、言い切っちゃうと、そうなる可能性が高まる。(p.18-19)


1人、スローロリス、ダッフルコート、テキストの画像のようです




​​『報徳開拓者 安居院義道』鷲山恭平著を 
鷲山氏の御子孫の方から、読みやすくしてとお話があり、現代語訳し、
11月1日(水)から『現代語 安居院義道』出版に向けて
クラウドファンディングを開始
しました。
鷲山恭平著『報徳開拓者安居院義道』が出版されたのは、昭和28年今から70年前です。

原書は旧漢字、旧仮名遣い、文体など現代人には読みづらくなっています。

そこで現代語に訳し、新しく発掘した『横曽村仕法』を原文と現代語訳で併記して収録するなど資料的価値を高めました。

限定800冊 目途で、 45万円を目標金額 に支援を募集します。

出版した本は、支援者へのリターンと、大学及び静岡県内公共図書館へ寄贈します。

来年、令和6年1月13日までの、 期間限定のプロジェクト です。
CAMPFIREから  for Social Good(社会的貢献度の高いプロジェクト) に認定されています。

本書は一般書店では販売しません、また期間限定のクラウドファンディングのリターン品としてしか入手できません。

皆様が本プロジェクトをご支援くださることを願います。​​


『現代語 安居院義道』出版のクラウドファンディングを開始します
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/710516?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show





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最終更新日  2023.11.02 00:00:28


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