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安居院庄七と岡田無息軒の初対面のときの問答
掛川の中山八郎太夫から安居院庄七と浅田勇次郎が松屋へ逗留したと手紙を受け取った岡田佐平治は、すぐ松屋へ行き二人に始めてお目にかかった。佐平治らは報徳のお教えを願ったが、始めはただただ世間の善い事の話のみで、お昼過ぎになってようやく次の三首を記して示した。
安居院:次の三首の歌の心を考えて自分の考えを話してみよ。
1 飯と汁、木綿着ものは、身を助く その余は我をせむるのみなり
佐平治:この歌は天の恵みを思い、万事つつましく致すことと考えます。
安居院:2 日々に積る心のちりあくた 洗い流して、我をたずねん
佐平治:この歌は悪念を払い尽して、大道に至ることと考えます
安居院:3 梅の木は根も梅なれば種も梅 枝も葉も梅、花も実も梅
佐平治:この歌は大道の根本を得心して、真実に実行に勤めることと考えます。
たとえば、うわべは金にて中は銅にてはよろしくない。外も金、内も誠、いわゆる純金でなければならないことと考えます。
安居院:誠にそのような心得であるならば、報徳の話をしよう。
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