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2014年08月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ミイラ化した遺体が発見された。

プラチナプレジールに入れたR&Kセピアがからからに干からびていた。

コンバーターで吸って少し使ったまますっかり忘れていた。コンバーターの内壁に乾燥したインクのカスがこびりついている。ペン先は水に濡らしてもうんでもすんでもない。色さえ出ない。

せっかくだからこの危険だというインクが乾くとどうなるか試してみる。

コンバーターはスクリューは動いてピストンも上下する。カスがこそげ落ちるのが見える。
首軸の中のフィンにも詰まっている。

水を吸い上げると吸ってくれた。吸排水してもいつものように直ぐに色が消えてくれない。何時までも黒っぽい色が溢れてくる。
注射器洗浄に切り替えてみた。一度の吸排水が多いので10cc5回くらいで透明になる。

首軸のフィンも隙間から光が透過するのが見えた。けれどもまだ詰まっている部分がある。
水はもう完全に透明だった。

そこで超音波洗浄をかけてみた。首軸は糸で深い瓶に吊して底や側壁に当たらないようにしてある。ペン先をコップの底に着けて超音波洗浄をかけたら1秒間に25000回から40000回くらい小刻みにペン先を叩きつけているのと同じだから危険この上ない。
カートリッジ式万年筆の大先を寝かせてもペン先以外の場所に衝撃が加わることに変わりはない。

出るわ出るわ,爆雷攻撃で破損した潜水艦から燃料が漏れ出るシーンみたい。

3分かけて引き出して見ると首軸フィンも綺麗になっている。
おそらくインクが乾いていない首軸なら注射器洗浄だけでもフィンは相当程度綺麗になっているのだろう。

いずれにしても,R&Kセピアはそれほど恐いインクではない。普通のインクだ。
北普商事のサイトにはR&Kの筆記用インクを水性顔料と表記しているが,多分普通の水性染料インクだろう。没食子酸インクを除いてセピア以外も水には流れやすい。

もっともこのセピア,書いたときインクが田んぼのあぜ道のように盛り上がり,碁盤の升目の線に光が反射するように見えるほどフローたっぷりな万年筆で書くと,一日経てば水道水で洗い流し続けても,色が褪せるがはっきり読める茶色い文字が残っている。

つまり,このインクはかなり実用的なものだということになる。
この結論は私の極めて個人的な物なので,試してみる人は自己責任で。なにが起きようと当局は一切関知しないのでそのつもりで。

プレジールは蘇生した。ゾンビ2号。
ゾンビ1号はモンブランブルーブラック(品名もブルーブラックだったころのもの)を入れたままミイラ化した149。アスコルビン酸水溶液は使っていない。

作業に夢中で撮影を忘れた。





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最終更新日  2014年08月23日 14時31分25秒
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