【心霊探偵八雲7 魂の行方】神永学
友だちが、神隠しにあった―晴香のもとに、助けを求める電話をかけてきたのは、晴香が以前、教育実習の際に担当となったクラスの児童・大森真人だった。それを聞いた八雲は調査のため一路長野へ向かう。一方、石井のもとには、護送車が事故を起こしたとの緊急連絡が入った。その車は、あの七瀬美雪を乗せていたというが…!?2つの事件の舞台は、鬼が棲むという伝説が伝えられる信州鬼無里へ!新展開のシリーズ第7弾。
いつものようにサクサク読めてしまう、心霊探偵八雲シリーズ第7弾です
八雲の可愛さ(時々色気)に引き寄せられて、新刊が出るとつい買っちゃいます~(笑)
八雲、キミは罪な男よのぅ……。ますます透明感が出てきたような気がします。
6巻があまりにも悲しい展開
だったので、読むのをちょっと躊躇していたんですが、
その悲しみを乗り越えつつあるのか、それともいつも明るい晴香ちゃんのおかげなのか、
八雲に予想していたほどのダメージは見られなかったので安心しました
相変わらず軽いノリではありますが、安定した面白さがありますね!
ミステリとして、オカルトとして、キャラ小説として、なかなかバランスの取れたシリーズです。
≪オススメPoint≫ 心霊探偵八雲シリーズ ミステリ 舞台が魅力的
今回の舞台は長野県にある鬼無里村(きなさむら)です。
Wikipediaで調べてみたら、こんな説明がありました
長野県上水内郡にあった村。 合併により、現在は長野市鬼無里地区になっている。
紅葉伝説や木曽義仲に因む伝承を残し、伝説にちなむ「東京」「西京」などの集落がある。
おぉぉ……伝説、伝承、何だか好みの匂いがプンプンしてくるぞ(笑)
鬼女の伝説、ある悲しい母子の事件、そしてある少女の神隠し。
どこか禍々しく不穏な空気を孕みつつ進んでいく物語を、ワクワクしながら読みました~
いつもながらちょっと「偶然」に頼りすぎというか、ツメが甘い部分もあるけれど、
キャラクターの成長も見られた事だし、概ね満足の一冊でした。
後藤刑事は奈緒ちゃんが来た事でなんだか丸くなった気がするし、
それ以上に私は 「八雲が白い歯を見せて笑った」
という文章に感動しましたよ!!(笑)
八雲…柔らかくなってきたんだね…何だか騙されているような気もしないでもないですが…。 既読のシリーズ
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」
「心霊探偵八雲4 守るべき想い」
「心霊探偵八雲5 つながる想い」
「心霊探偵八雲 secret files 絆」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに」
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