星とカワセミ好きのブログ

2023.03.22
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「ウルトラマン対仮面ライダー/池田憲章・高橋信之/文春文庫PLUS/文藝春秋」に、とても興味ある記事があります。

P62「遥かなる満州の荒野こそ 仮面ライダー発症の地!?」で、オートバイを乗りまわす仮面ライダーの存在は、毎日放送編成局長(当時)廣瀬隆一氏の、強い思い入れが関係していることが紹介されています。

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P63 「遥かなる満州の荒野こそ 仮面ライダー発症の地!?」

仮面ライダーが、それまでのオートバイを駆る等身大ヒーローと一線を画しているのは、一つに、まったく新しくデザインされたオートバイに乗っていた、という点がある。
~ さらには、仮面ライダーこそ、ジャンプスーツを着てオートバイに乗った本邦初のヒーローである点。

~ こうした新しいオートバイヒーロー誕生の背景には、毎日放送編成局長(当時)廣瀬隆一氏の、強い思い入れが存在した。

戦時中、伝令兵として満州(現・中国東北部)の大地を「陸王」(国産オートバイ)を駆ってすごしたという経歴の持ち主である廣瀬氏こそ、スピード感の必要な70年代のヒーローは普通のオートバイではなくモトクロス用のオートバイに乗せよう(アクションをさせよう)と、かつてないイメージのオートバイヒーローを誕生せしめた、陰の功労者なのである。

バイクなんてほとんど走っていなかった時代、異形の仮面のライダーという強烈はインパクトを持つヒーローの出現に、(ボクも含め)子供達が少なからず衝撃を受けなかったはずはない。あの疾走感が、満州の荒野から運ばれていたのか・・・・などと考えてみるのも楽しいのではないだろうか?

P81
仮面ライダーこそオートバイに乗って荒野を駆け抜けた、本邦初のヒーローなのだ。それは、月光仮面らのスクーターでは不可能ともいえたわけで、中型のオートバイにこだわった廣瀬氏の思い入れは、まさに時代とシンクロして、あらゆる場所にかけつけるヒーローとしての『仮面ライダー』を作り出したのである。


P195 
ついでに仮面ライダーの愛車『サイクロン号』のネーミングについてもふれておくと、これはちょうど番組の企画を進めていたころ、「インド洋にサイクロン(暴風雨)が発生し・・・」とニュースでやっていたため、「語感がかっこいい」とすんなり決まったという。仮面ライダーは風がエネルギーなわけで、意味の上からもこのネーミングはハマっていた。


P238~239
さて、単にサイクロンといっても、劇中にはかなりの車種が登場しており、初期の旧1号期においてもフルカウリングタイプ(ホンダCB400がベース)と同時にカウルなしのアクション用(ホンダCB350DTがベース)が併用されている。
~ 続く2号期になって、先のCD350DTに簡易改造を施して登場するのが、いわゆる改造サイクロンと呼ばれる車体。後に2代目がつくられ、こちらはスズキハスラーTS250Ⅲがベースになっている。
そして、満を持して登場するのが、新サイクロン!(ベース車はスズキハスラーTS250Ⅲ)ジャンプ時にカウル横から出る翼を使い、停車時には後部からパラシュートを打ち出すなどのアイデアも素晴らしく、この新サイクロン(昆虫的アレンジを加えシャープさを増したデザインが機能的で、さらに新幹線に近づいた印象もある)によって、ライダーのヒーローイメージはますます高まることになる。


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↓ 仮面ライダーとオートバイ(サイクロン号)。



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↓ 「ウルトラマン対仮面ライダー/池田憲章・高橋信之/文春文庫PLUS/文藝春秋」



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最終更新日  2023.04.02 07:18:11
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