ケルトの夢

ケルトの夢

ミス・ポター




すてきでした~!

ビアトリクス・ポターの生涯は戯曲にもなっているけど、女性の自立の物語としても、ラブストーリーとしても、
すごくすてきでした~!!

これまで私は、

ポターが、ビクトリア朝の封建制の残るロンドンで、子ども部屋に押し込められ、夏の避暑地のウィンダミアの自然にやっと開放された思いをしたこと
印税収入で、愛するウィンダミアの農地を購入し続け、遺言でナショナル・トラストに寄付をし、湖水地方の自然を守るために大変な貢献をしたこと
優れた博物画を描き、菌類の研究で実績があること(ただし、当時は女性であることから、論文が学会から認められなかった)

…などは知っていましたが、ロマンスについては、あまり知りませんでした~


ビアトリクスは、「上流」の社交生活に余念がない母の持ってくる縁談を断りに断り続けてがんばっているのだけど、
独身なために「親の娘」を強要されている。
だから、30歳を過ぎても、付き添いなしでは絶対に男性と行動できないの。
(映画では、老婦人のミス・ウィギン…好演!)


世界中で一番愛されているウサギ、ピーター・ラビットの絵本を二人三脚で創り上げた、出版業者のノーマンを、ユアンが大好演!

そして、もちろんポター演じる、レニー・ゼルウィガー、魅力的です。
彼女のナレーションもチャーミングなのですよね~

それから、ノーマンの個性的な姉で、ビアトリクスの親友になるミリーがいいですよ!

少女時代のビアトリクスは可愛い!


脚本の色々なセリフ、会話もよかったな~(それだけにやっぱりT田さんの字幕はちょっと不満)

絵本作家ビアトリクスの原点である少女時代を上手にお話の中に織り交ぜながら、おなじみの絵本の挿絵をふんだんに登場させ、時には彼女のイメージとしてCGで動かし、
とファンサービスもたっぷりです。

映画の色調の美しさにも、コスチューム・プレイとしての衣装や調度品、美術の出来にも、きっと満足いただけるはず。

ビアトリクスの嫌いなロンドンの風景も、私には心躍っちゃいます!



私は、ビアトリクス・ポターの作品の中では、特に「グロスターの仕立て屋」と「ひげのサムエルのおはなし」がお気に入りです。




この作品のパンフレットは、資料もふんだんで、内容も写真もお値打ち品だと思います。
私は絵画の中で、イギリスのラファエロ前派が一番好きなのですが、その一人ミレイ(「オフィーリア」大好き!)との交友や、プレ・ラファエロの絵との焦点の違いについての彼女自身の言葉なども載っています。

好きなヴァージンアトランティック航空が協力なのも嬉しい。

ただでさえ、湖水地方には日本人がいっぱい押し寄せていると言われてるけど、やっぱり行ってみたくなりますよね~


<追加>

ユアン、今回は、兄弟のおみそ、ちょっとシャイな「英国紳士」~

『トレスポ』『ブラス!』からオビワンまで、彼の魅力は限りないですね。
スコティッシュな彼ですが、『エマ』での嫌味なくらいの貴公子ぶりもよかった(笑
あ、今回は本物のメイドさん(笑)がいっぱい出てきますよ。




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