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(大変失礼しておりますが元気でおります)取り急ぎ…ジョーズとETのコレクターズ・エディション発売CMがよつばと!のダンボー×ジョーズダンボー×ETそれぞれ、音楽は栗コーダーバージョンになってます。楽し過ぎます(笑)思いっきり脱力してください。
2012年11月26日
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BBC制作の映画『ユナイテッド ミュンヘンの悲劇』を観ました。世界最高峰のフットボールリーグであるプレミアシップ(英国)屈指の、強豪マンチェスター・ユナイテッド。今や世界的人気クラブでもあります。このクラブの歴史を語る上で重要な「ミュンヘンの悲劇」を描いた、実話をもとにした映画です。とてもすてきな映画に仕上がっていました。「ミュンヘンの悲劇」とは、チームがバスビ・ーベイブスと呼ばれる若手中心に、上り調子だった1958年、大雪のミュンヘンで、飛行機事故で主力選手を7人も失うという突然の悲劇にみまわれたことを指します。クラブの理事会は休止を提案しますが、熱血コーチジミー・マーフィーは、今こそ我々の強さを見せるべきだと主張。悲しみを跳ね返すべく、急造チームで試合にのぞみます…このマンUの悲劇とその後の奇跡は、フィクションならとても脚本家はこんな展開を選ぶ勇気はないでしょう、という類のものです。悲劇の後の運命の分かれ道で、チームの存続を強弁したジミー。その選択があり、選手たちが応えたからこそ、栄光のチームの歴史の中で、亡くなっていった選手・関係者も語り継げられて行ったと言えるのですね。ジミー、バスビー、ゴールキーパーのハリー・グレッグ、ボビー・チャールトン、主将で天才的プレーヤーだったダンカンはじめ亡くなった選手たち…どの役者さんも魅力的でぴったりでした。チームの裏方的スタッフの描写もよかったです。
2012年07月13日
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妖怪研究のパイオニア、妖怪博士の円了先生は、東洋大学の創設者で、世界旅行者でもあります。東洋大学125周年を記念しての展示会で、丸善本店・オアゾの4階ギャラリーで行われています(無料)。哲学堂(東京中野区)で小さい頃から遊んでいた私にとって、妖怪好きのルーツ、心の師です。展示には、百鬼夜行絵巻や奈良本、また国芳や芳年の図絵がいっぱいで、見応えありました。円了先生の世界旅行のカバンや、自筆のノート(日本語も英語も、筆書きの美しいこと)、漢詩や書も興味深かったです。最後のコーナーには、東洋大のコレクションの浮世絵擬(なぞらえ)百人一首が全て展示されており、これは国芳、広重、豊国による素晴らしいものでした。また、アンケートに答えると、展示にちなんだ豪華グッズをいただけ(クリアファイル、一筆箋、円了先生の回のNHKヒストリアのDVDまで付いて、本当に豪華)、太っ腹ぶりにびっくりです。この日は同じ4階のエムシーカフェで元祖ハヤシ(早矢仕)ライスをいただき、明治の文明開化つながりで、ピッタリの食事となりました。4階には、文具も松丸本舗もあり、行ったら中々帰れませんヨ。
2012年06月02日
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千葉の京成バラ園に行って参りました。園としてはまだ三分咲きという説明。蕾の数から言ったら確かに三分なのかも知れませんが!今でないと見られない品種、特に原種系、ノイバラ系が咲き誇り、今日の状態でも園内の薔薇を全部見て回ると、頭がボーっとなるくらいです。オールドローズのアーチ。カルネブランルイーズ・オディエロセ・レビガータ ピンクそして京成バラ園のすてきなところは、庭としてのしつらえの楽しい美しさ。池のある風景も絵のよう。今日の咲き加減で深い満足でしたが、ピエール・ド・ロンサールはこれからが本番。アンティーク・レースは固い蕾。もう一度行くと、またガラっと違う表情が楽しめるというわけです。
2012年05月17日
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4月末から、各庭園の緑を味わうのに夢中になっていまして、更新を怠ってしまいました…気が付いたら薔薇の季節。昨日、旧古河邸の庭園に行ってまいりましたので、取り急ぎご報告。17時半を過ぎている雨の古河庭園なのですが、まだまだ明るいです。そして時間帯と天気予報のおかげで、ライトアップの始まる前まで、私たちだけで独占状態でした。薔薇の季節に、人影のない奇跡の写真(笑)まだ固い蕾の品種もありますが、大好きなイングリッシュローズのエグランタインなどが花ざかりでした!新緑の庭園は、清澄庭園、六義園、殿ヶ谷戸庭園などが特ににお勧めですが、古河庭園の緑も輝くばかり。この緑と、石造りの邸宅があるので、ここの薔薇は本当に格別!
2012年05月16日
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やっと春らしくなりましたね~花が一気に咲いてきました。昨年はライトアップ中止だった六義園の枝垂れ。今年は遅咲きでしたが、今満開!ライトアップは8日まで延長です。本当に大きな樹で、艷やかさもひとしお。見ると思わず歓声が上がります。夜桜は本当に幻想的で、江戸の昔にタイムスリップしそう。下は、都内では珍しい河津桜のスポット、木場。写真は3月19日のもの。
2012年04月05日
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【送料無料】香と日本人貴重な伽羅の香木をテーマに、すてきなお話を伺うという雅で貴重な会に参加させていただきました。しかも実際に伽羅の香木を手に取らせていただき、香木を焚いて聞かせていただけるという…なんと贅沢なひととき。お話くださるのは香十代表の稲坂良弘さん。お話がとてもおもしろく、期待していましたが、期待以上に内容濃く興味深いものでした。聞かせていただいた香木は、白檀、沈香、伽羅、そして謎の四番目(笑)名前を伏せた香木は、3つのどれかと同じですが、少し仕掛けがあるというお話でした。私が感じたのは…まず白檀は、甘い香り。白檀はポピュラーな香りですが、本当の香木の香りには雑味がありませんでした。沈香は爽やかな香り。沈香の中の特別の沈香・伽羅は複雑な深い香り。そして謎の四番目は…二番目と同じではないのですが、爽やかな香り。というわけで、私の答えは沈香でしたが、これは正解でした。同じ沈香であっても、種類の違うものということでした。お話のほんの一部をご紹介しますと―燃やしてしまえば強く香るけれど消えてしまう香木を、間接の熱で聞こうとした日本人。遠く異国の地から来た香木の香りに向き合い、その物語を聞こうと、精神的で哲学的な芸道とした。日本における香の歴史は、仏教と共に伝来し、ひとすじの香煙が仏と我々を結ぶ回路として使われた。平安時代になると、貴族が香りを生活の実用として、また遊びや自己表現として香の文化が確率した。公家の文化と出会った武家階級が、新しい美意識と規範を与え、香席を共にするようになり、香道となった。江戸時代は財力を持った商人の奥座敷や遊郭で楽しまれていたことが、浮世絵や歌舞伎からわかる。もっとお知りになりたい方は、稲坂さんの『香と日本人』や、香十さんが開かれる香席体験にどうぞ!(以前に浜離宮で参加させていただいた香席体験(源氏香)の日記はこちら■ )
2012年03月24日
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18日の日曜日は、雑司が谷鬼子母神・大鳥神社手創り市でした。最近、都内を中心に手づくり市系はとても盛況で、場所によって主催の実行委員会は異なります。様々な作家さん本人が、ご自分の作品を持って出店されていて、内容がとても魅力的なのです。中でも雑司ヶ谷の手創り市は一番有名で、場所とお客さんの雰囲気も良いらしく、出店数も多く、中味も粒揃いです。私の贔屓の鞄職人さんの ATELIER YAUYAUさん はお休みなので、のんびり眺めるだけの予定が、また新たなご贔屓に出会ってしまいました!(笑)オリジナルパターンのお洋服を作られている HONAKANAさん です。ずっと欲しかった色のリネン(紫色)のすてきなチュニックを出されていて、シルエットもきれいだったので。美しいとりどりのレッグウォーマーも作られていて、私の後には、おしゃれな男性のお客様が。とても似合いそうでした。出されている作品は、陶器、革製品、ガラス工芸、布製品、金属工芸、木工…本当にさまざま。蜜蝋のロウソク、草木染の毛糸、種から育てたオーガニックコットンの手紡ぎの糸なども。お値段も可愛い小物から素晴らしい大物まで揃っているので、子どもから楽しめます。何しろすてき揃いなので、頭が沸騰しちゃいこと必定ですよ(笑)きっと自分だけの一品が見つけられます。オリジナルの手作りの作家さんたちですから、実行委員会からは、作り手を尊重して「値切らないで」とのお願い。本当に、手間を考えたら申し訳ないお値段の作品が多いのです。ここの作家さんたちは、直接ユーザーと触れ合う魅力にはまった方たち。また、ほかの方の作品をお買いものしてしまうことが多いみたいですよ。雑司が谷の次回は4月15日だそうです。この日は市のあと、足を延ばして目白まで。花よろず というお花屋さんのカフェで遅いランチをいただきました。窓から小鳥のためのオレンジにやって来たメジロまで眺められて、とってもすてきな空間でした。コーヒーに添えられた桜の小枝をいただいて帰ったら、今満開です。目白は、すてきなギャラリーやお店が多いところ。花よろずさんのお近くの、古布と着物の lANKOさんにお寄りして、満足の1日でした。
2012年03月18日
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17日はアイルランド最大の祭日、セント・パトリックス・デーでした。東京では、18日日曜日にパレードが行われました。私は残念ながら参加してませんが、緑色のものを身に着けてのパレード、けっこう日本でも定着しています。私も17日には、密やかにシャムロック(三つ葉)のピンバッジを着けてお祝いしました(笑)丸善日本橋店では、21日までアイルランドフェアをしています。コピス吉祥寺のアイルランドハウス・ヒーローさんでは4月9日までアイルランドフェア開催で、31日にはアイルランド・コンサートも!!
2012年03月17日
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下町グルメ?散歩をすることになり、どこがよいかとネットサーフィンしておりました。ブログなどを拝見するうちに、町屋のもんじゃが良いのでは?とひらめき、絞り込んで探して、信八屋さんにたどり着きました。こちら、テレビでは何度も取り上げられた有名店なのですね~というのも、子どものおやつ、というもんじゃ本来の姿を今に残す、駄菓子屋さんの延長のような貴重なお店なのです。何しろ、100円もんじゃ が健在です!店主のおばちゃんがお一人でやっていらっしゃるようなので、当日に営業を確認して伺いました。地図を頼りに、クネクネ路地をちょっとさまよい、町屋の佇まいを味わいながらたどり着いたお店。コンパクトにお店に収まる特注のテーブルも可愛く、出迎えて下さった店主さんの笑顔がまたすてき。特性塩辛、友人2人は生ビール(私はサイダー)を飲みながら、まずはもんじゃの信八スペシャル。美味しい~♪入っているおそばがラメックというのがこだわりらしい。ベビスターみたいなおそばですが、味が付いていないから良いのだそうです。マヨせん乗せ(?)…マヨネーズを挟んだえびせん(平たいやつ)にもんじゃを載せていただくという食べ方も試してみました。これも美味しく、友人の一人は、特にいたく感激していました!続いて、明太もち、五目、キムチのもんじゃと、お好み焼きのネギ天、上海風焼きそば(これも美味しい)といただきました。お好み焼きも200円で、今の夜店のような、やたら豪華(なくせに美味しくない)タイプではなく、食べたかった素朴な味。もんじゃの不思議な、キャベツとソースと小麦粉のハーモニーと香ばしさは楽しくてたまりません。そして、最後にあんこ巻き。これまた、タネとあんこの分量が絶妙で、タネがほどよく塩味きいています。とっても満足、ホクホクな気持ちで、都電に乗って帰りました。都電は百年だそうですが、なんと信八屋さんも50年目。ノートには、45年ぶりに来ました~、なんて方もいらして、子ども時代のお店が今も健在とは、なんて幸せな!と思いました。店主さまは、山形出身。子どもたちが不思議な食べ物を楽しそうに食べているのを見て、これなら子育てしながら家で出来るかも、と考えたとか。最初は味付けがソースで出来ていることもわからず、お店に通って研究したそうです。ノートには、近県はもちろん、名古屋、台湾!また、20分迷いました、30分迷いました、1時間…(笑)中にはTVで見かけて、屋号もわからずに2時間歩いて探し当てた方もいらっしゃるとか。それだけの価値はあるお店でした。(ただ、一つのテーブルを囲むのは3人まで、団体には向きませんのでご注意。)大通りから第四峡田小学校を通って行くと比較的わかりやすいみたいです。でも、路地をのぞきながら迷うのも楽しいですよ。基本は火曜日がお休みだそうです。
2012年03月15日
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(わ~久々の更新になってしまいました…!) 『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリー監督911で父を亡くした少年を中心にした、喪失と再生の物語。なんの気なしに見たのですが、素晴らしかったです。発達障害的な傾向があって、人付き合いが苦手な少年(トーマス・ホーン)にとって、父(トム・ハンクス)は最高の理解者であり、友人でした。その父を、偶然あの日にTWCに居合わせたことで失ってしまう。その日からの物語なわけです。遺族として心に傷を負った母(サンドラ・ブロック)と息子の仲まで、ギクシャクしてしまいます。1年経って、やっと父の部屋に入った少年は、一つの鍵を見つけ、封筒に書かれた名前をもとにニューヨーク中を訪ね歩き始めます。まるで父の穴を埋めるかのように。重層構造の物語が、静かにクライマックスに高まり収束するさまが見事で、すてきでした。少年の調査に加わることになる、喋らない「間借り人」の同行ぶりが良いのです。(本作でオスカー候補になったマックス・フォン・シドーの表情が秀逸)彼は心の傷から、話すことが出来なくなり、会話はメモと、イエスノーは左右の手で行う。傷ついた少年を手助けしたいけれど、ムリはしない。マイペースで自己中で、少年が困ったり苛立ったりするけれど、良いコンビになっていきます。みんな自分のことを語るけれど、何も語りたがらない「間借り人」に、彼はまくしたてるように語り始める。少年が最後に心の重荷を下ろすことの出来た相手は、鍵の調査で出会った見知らぬ他人であることも、象徴的でした。父と子の矛盾語ゲームやテコンドー、最初に訪ねた「ブラック」であるアビー(ヴァイオラ・デイヴィス)とのやり取り、「普通にしようと思ったけど出来なかった」という少年への、母の受け答え…印象的でした。私は素晴らしいと思うし、好きな作品だけど、賛否両論みたいです。まっ二つに評価の分かれる映画って、私的にはいい作品が多い(笑)公式にある「感動巨編」という宣伝はチグハグな感じ。止めて欲しいです。
2012年03月01日
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ケルティック・ウーマン、25日火曜日の公演に行って参りました。ケルティック・ウーマンは一度は聞きたいアーティストリストの筆頭でしたが、今年行く予定はありませんでした。でも、色々なことで行けという啓示があり(謎)、突如…間際に取ったチケット、予約流れかと思うのですが、思った以上によい席でびっくりでした。ドームシティホールはなかなかよいホールですね~そこの1階バルコニー席の若干左寄り(このホールの1階真正面は少し距離が離れる)、2列めでしたが、2列目と言っても前の席はなく最前列でした。3人の透き通った声であっという間に別世界へと誘い、フィドルのマレードは仙女様のよう。弓をひと振りで魔法にかけられたように音の世界が広がります(軽やかなステップを踏み、時に本当に仙女様のステッキのように弓を振ってほかのプレーヤーに合図を送るんですよ)。ダニー・ボーイ、ユー・レイズ・ミー・アップはもちろんすばらしい。アメイジング・グレイスの始まりは、席のすぐ下から聞こえて来た、バグパイプ。奏者はキルト姿もチャーミング。そして!私にとって今回スペシャルになった曲は、ドヴォルザークの「遠き山に日は落ちて」でした。帰りはロビーでバグパイプの奏者がみんなを送ってくれました。今日になってみると、夢のようです。
2011年10月28日
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今日は故フレディ・マーキュリー生誕65とのことで、グーグルロゴがステキ過ぎました!!間に合う方、ぜひビデオクリップも見てね!!
2011年09月05日
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日本橋高島屋で5日までビーズを主体に、日本の作家さんたちを中心とした展覧会なのですが、今回のコンゼプトが英国の香りとあって、モリス商会が出品しています。そして、フライヤーではわからなかったのですが、ロイヤルウェディングのドレスに使われた、クルーニーレース社のレースの展示が!それはクルーニーレースをふんだんに使った逸品のドレス。ウィリアム・モリスの唯一の油絵?妻にして、ラファエロ前派のミューズ、ジェインをモデルに描いた「王妃グウィネヴィア」(イゾルテ)の絵画のドレスを元に、日本のMIYACOアトリエで製作されたとのことです。文様が美しみ合わされたアンティークで立体的なレースに心奪われて、いつまででも眺めていたかったです。クルーニー社は、今でも 100年前と同じ機械でレースを織り続ける、現存する世界最古のレース工場。今では高級ブランドのテキスタイルとしても、なくてはならない知る人ぞ知るレースのブランドらしいのです。このレースはリバーレースと呼ばれるもので、一般には、クルーニーレース社のあるノッティンガムにちなみ、ノッティンガムレースとも呼ばれているようです。数々の織り見本と一緒に、クルーニー社紹介の動画が流れ、織り機にも圧倒されました。大きなものは相当幅広のレースが織れる大きさですが、機械自体がうっとりするような美しさ。アンティークの足踏みミシンのあの感じです。織り模様は、ジャガード織りと同じように、パンチカードに打ち込むのですが、その織りは、織り図を見ても全然わからない複雑さで、パンチに打ち込む職人技を今に継承する人はたった一人?織機の操作も芸術的な職人技といった感じです。よくぞ、大量生産の波や、中国などの安いレースの台頭の中で守り続けたものです。何としても末永く残して欲しいものですね。次代の会社の後継者も、ご本人がレースのデザイナーだそうです。立体的で厚みのある、いかにもアンティークな香りの数々のパターンは鳥肌ものです。こんな感じ→ ■ クルーニーレースご存じのように、ノッティンガムは、あのロビン・フッドのノッティンガム・フォレストで有名です。
2011年09月03日
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池袋西武別館で開催中の羽海野チカさんの原画展。予想以上の見応えと入場者でした。カラーの原画はもちろんのこと、細部にわたって細やかに羽海野さんらしさを出した展示でした。二階堂が将棋を説明するのに使ったニャンコ将棋の実物?やひなちゃん作の和菓子の包み紙、零が放課後の理科室で野口君たちと作ったラムネ、などなどを再現し、とっても心憎い。そして豊富なカラーの絵は、絵によって様々な技法を楽しんで描いている感じでした。あの大切な意味のあるシーンであるライオン5巻の表紙の絵は、描かれる過程が展示されていました。膨大な取材フォトや制作ノートも圧巻で、何よりすごいのが、羽海野流の独自のネームづくりの過程を公開したもの。8分割でストーリーをまず立てて、そこからどんどんブラッシュアップしていく方法。描きたいシーンを決め、その間を埋め、と何段階にも「角をだんだんスベスベにしていく感じ」。羽海野さんの『…ライオン』や杉本さんの『ファンタジウム』からは、全身全霊をかけたような印象を受け取りますが、その秘密の一端が見えました。このネームのコーナーと、ハチクロの単行本未収録作品(私の母校の地元☆浜田山が舞台)が展示されていたコーナーがすごい列になっていましたが。ライオン6巻も素晴らしかったですね!!
2011年08月12日
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ダニー・ボイル監督、ジェームス・フランコ主演(というかほとんど一人芝居)自分の庭のようにしているキャニオンで休日を堪能しようと、流れるように身支度をするアーロン。母から電話が入るが、手を止めず留守番メッセージを聞くのみ。最高の休日。ミスは誰にも行き先を告げなかっったこと。最初に女の子の二人連れを秘密のプールに案内するシーンは映画用のフィクション。彼がいかにキャニオンに精通し、楽しんでいるか、そして後の映画の9割を占める孤独との戦いとのコントラストに、美しく楽しいシーンを入れたのでしょう。それにこの逸話がないと本当に一人芝居になっちゃうので、映画的には必要かも。割れ目に落下してしまった時も、落下だけなら、想定内のアクシデントとして対処可能なはずだった。彼のスキルなら。運悪く大きな岩が上から落ちて右腕をはさまれてしまう。絶望的な状況から奇跡の生還を果たすまでの127時間。割れ目から見えるのは小さな空と渡りガラスのみ。彼はビデオに語りかける。たぶん、最初は発見されたときのために、家族へ遺す説明とメッセージだったのでしょう。「ママ、電話に出ればよかったよ。そうすれば今こんな危機に陥ってはいないよね」身動きがきかない状況の中、持ちゆるすべてを使って対処しようとする。ロープを岩に回して、引き上げようとする。ナイフで岩を削る。腕を切り落とす選択肢も早い段階からあったようなのだが、持ってきた母親のプレゼントのナイフは皮膚に傷を付けることすら出来ず、メイドインチャイナではなく、スイス製にするべきだったと自嘲気味にビデオに語る。最後の決断で、なまくらナイフで腕を切るのだが、映画を観る前は、まさか、なまくらなナイフとは想像しなかったので、このことに一番衝撃を受けました。生還する姿には、知らずに涙が出てしまう(書いてる今も)。でも、自分で骨と神経を切り落とすことはがなぜ可能なのか、ショック症状を起こさずになぜ出来たのかは、ずっと疑問でした。原作を読んだ方のブログで、この疑問はある程度解消されました。もう壊死にかかり、神経も死んで、本人にとって、腕はじゃまなお荷物でしかない状態だったようです。(この方は原作でのアーロンは自業自得に思えて好意を持てなかったけど、映画のアーロンには魅了されたとおっしゃってました)もし災害などで腕や足をはさまれた人を設備のない状態で切断して助けられるかどかは、たくさんの課題があるはず。だから彼は奇跡を起こした、運のいい男だったのです。フランコの演技はすばらしいの一言。観客の共感性、すごく高いと思います。ボイルの映像美も面目躍如。落下のシーンはどんな撮影をしたのかなあ。映像に詳しくないのでわかりませんが。あ、問題のシーンは、直視出来ません。息詰まる閉塞空間が舞台だけど、広がりの感じられる映像。直視出来ないのだけど、また観たいです。
2011年08月09日
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ご存じのように原田芳雄さんの遺作です。実際に南アルプスに300年続く村歌舞伎をめぐって、おかしくってほろ苦い騒動がくり広げられる。村歌舞伎の本番を前に、村はリニア新幹線の誘致でもめてしまう。しかも村の花形役者で、鹿のジビエ料理が看板の店を開く善ちゃんの元に、人目を避ける男女がやって来て、男は女を「返す」と言う…300年の歴史を守って、無事に公演は開けるのか?芸達者な役者陣が揃い、村歌舞伎の舞台の魅力もたっぷり。原田さんご自身がドラマの撮影で訪れて以来、何度も家族と観劇され愛されていたという大鹿歌舞伎。芝居の原点に立ち返るような映画で役者人生を締めくくるのもお見事。「仇も怨みも、これまでこれまで」という、歌舞伎の台詞が、大きなメッセージとして沁みわたります。楽しくて、笑って。エンドロールでキヨシローの声が流れてきたとたんに、密かに号泣しましたが(笑)原田芳雄さんは個性派として若い時から人気の方でしたが、歳を重ねるごとにさらにステキになられた稀有な方の一人だと思います。代表作はたくさんおありだから、中々名前が出ないかも知れないけど、『父と暮らせば』。そして、とにかく『たみおのしあわせ』での背筋のぴんとしたスーツ姿がかっこよかった!『たみお…』では、清志郎さんの在りし日の姿も見られます。この作品は千円で公開という、東映による特別興行料金の試み。映画の適正価格は千円だと常々感じているので、この点でもぜひ大成功してほしい。
2011年08月01日
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更新さぼってしまいまして、こちらも試写会で拝見したのに、今ごろすみません。楽しかったです。ヒロイン(海)の住まいで、下宿屋さんをしている明治時代の建物(元は病院)が、とってもすてき!彼女は、横浜の高台の家から、海に向かって毎朝旗を揚げる…そして、お話のテーマになっているのは、高校のサークル棟になっている、やはり明治に建てられた洋館。なぜか男子生徒ばかりが巣くっているこの建物は、取り壊されることになっている。いつの間にか、取り壊し反対の騒動に巻き込まれる中、新聞部部長の風間と惹かれ合う海。でも、風間は自分の出生の秘密に気づき…旧制中学の雰囲気があって、楽しく、とにかく建物がよかったです。でも、地味なお話なので、ジブリブランドでなくては、話題にはならなそう。ジブリならでは実現できる地味な作品というのも、いいかも!ポスターを見るたびに、「こうの史代さん?」って思っちゃう。主題歌は、オリジナルは森山良子さんが歌ってたのですね。私は、森山さんの方が好みです。明治の建物、いいです!ちなみにコクリコとはフランス語のひなげしのことで、有名なのは与謝野晶子さんの詠んだ 嗚呼皐月 仏蘭西の野は火の色す 君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)
2011年07月30日
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Bunkamura ザ・ミュージアムのルドゥーテ展、ジヴェルニーの画家たち展の時に早々に前売りを買って待っていたわりには、やっと行くことが出来ました。ルドゥーテといえば「薔薇の画家」として有名ですが、薔薇はもちろん、百花繚乱、どの花にも愛情と精緻な観察眼が向けられ、そして精巧な博物画であると同時に、美しいアートでした。今回の展覧会は、当初はべラム(子牛などの皮)に描かれた水彩画を中心としたものになる予定が、震災と原発事故の影響で貸し出しを断られたらしく、内容が大幅に変わりました。でも、3回目の開催となるBunkamuraのルドゥーテですが、私は初だったので、むしろ銅版画中心の、集大成的な展示は嬉しかったです。もちろん、さすがベラムの水彩画は、発色も筆遣いも垂涎だったです。植物図譜には、ガクやめしべ、おしべなど、まるで部品のようにパーツに分かれた絵が添えられていて、植物の部分の美やおもしろさも興味深かったです。そしてルドゥーテと言えば、薔薇の歴史に欠かせないナポレオン妃ジョゼフィーヌと、宮殿マルメゾン。一角には宮殿を再現したコーナーありました。会場のイスも今回はパステルカラーのサテンのカバーがかけられていたり、ビーズ刺繍の田川啓二さんの、ケーキみたいに可憐なオートクチュールドレス(刺繍部分をオペラグラスで拝見したら、ため息が出るほど美しかったです)の展示があったり、薔薇の香りの演出など、多角的な様々な楽しみが。そして、いつもBunkamuraの図録は、印刷がよく内容豊富で、お値打ちなのですよ~
2011年06月25日
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満月はとても美しかったですが、明け方の皆既月食は曇って、残念ながら関東では見られませんでした。グーグルのホリデーロゴが、この月食をアニメーションで再現。スライダーを動かすと、手動で楽しめます!ありがとう!グーグル。
2011年06月16日
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昨日書きましたように、東博のブッダ展の後は、上野の混雑を避けて鶯谷に回りました。食べログで見た喫茶デンに。ここは昔ながらの、地域に根付いた喫茶店で、グラパンが有名ということで、私もグラパンを。くり抜いたパンにグラタンソースが入って、こんがり焼いてあります。一度は食べてみる価値ありです。ボリュームあるので、仲良しどうしだったら分けてもいいかも。その日同行のお友達はそこまでの間柄ではなかったので(笑)、私は申し訳ないけど、土台のパンを残しました。(これもすでに触れましたが)デンさんで根岸界隈の散策地図を下さったので、レトロな矢島写真館、陸奥宗光外相がかつて住まわれていたという明治の洋館、すてきな日本家屋の、旧根岸旅館などをブラブラ見て回りました。あちこちで、ちょうど紫陽花が美しく咲いていました。谷中や本郷はけっこうお散歩するのですが、このあたりも、古い路地が残る、趣のある界隈でした。
2011年06月14日
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手塚治虫さんの作品『ブッダ』の展開に合わせ、東博や奈良博の収蔵品を中心に、ブッダの一生を追う。予想以上におもしろかったです。誕生は、母の脇から誕生する飛鳥時代の摩耶夫人像。2世紀のガンダーラ仏に、青年期のブッダの姿を想像。苦行時代の姿、奈良博収蔵の出山釈迦立像は初めて拝見し、その立体としてのリアリスムと完成度に驚きました。聖☆おにいさんの中でも特にムチリンダ君がお気に入りなので、ブッダを守る龍王(蛇神)ナーガの像に嬉しかったです。(こんなど迫力の蛇像ではなかったですが、ナーガはこんな感じ■ 単体のムチリンダ君はこちら■ )アニメもですが、そのうち、ぜひとも手塚ブッダを読みたいものです。お昼は、上野の混雑を避けようと、鶯谷の喫茶デンを訪ねてみました。こちらの名物は、パンをくり抜いてグラタンを乗せ、こんがり焼いたグラパン!一度は食べてみる価値ありです!日曜だったこともあり、次々お客様が。地元に愛されているお店という感じでした。そして、デンで根岸散策の地図をいただいたので、界隈の古い建物を見て回ることが出来ました。
2011年06月13日
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観たのはちょっと前になるのですが…京極さん原作の豆腐小僧のアニメ。私は深きょん大好きなので、とっても可愛くてよかったです。無垢な豆富小僧の愛らしさに、あくの強い武田鉄也さんの達磨先生がよい味付けでした。たわいない感じの作品ですが、百鬼夜行が出れば満足な私ですので、楽しかったです。元々の原作は、京極さんの妖怪論が展開されて、私は京極作品の中でも、『妖怪馬鹿』と並んで大好き。持ってないけど、単行本は、豆腐のように四角で分厚かった。映画のお話も、京極さん自ら、児童書で出されています。
2011年06月11日
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新紀元社の新刊ということで…充実の内容で欲しいのですが…サイトの発行年を見ると22011年3月11日だそうで、超未来すぐる…一緒に紹介の本はみな2011年刊行なのですが。でも、ラインナップが と、魅力的です。
2011年05月27日
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実在の名ボクサー、ミッキー・ウォードと彼の異父兄ディッキー・エクランドの絆を描いた作品。デビッド・O・ラッセル監督。ミッキーをマーク・ウォールバーグ、ディッキーをクリスチャン・ベールが演じ、クリスチャン・ベールと、母親役のメリッサ・レオがオスカーを受賞しています。ノミネートされなかったけどマークだって素晴らしい演技。また、メリッサ・と同じく助演女優賞にノミネートされたエイミー・アダムスもとてもよかったです。実話って言うのだけど、どこまで実話なのだろう。ミッキー・ウォードの経歴見ると、よくわからない。だけど、この兄弟自身がエンドロールに出演しているのだけど、二人のしゃべりは、映画そのままの感じ。ミッキーにボクシングを教えたトレーナーの兄は、天才型ボクサーで町の英雄だったのだけど、今はジャンキー。子だくさんな肝っ玉母さんの母はマネージャー。ミッキーは言われるままに試合をしているが、母と兄はファイトマネー目当ての試合ばかり組む。貧しいアイリッシュの大家族の呪縛から、ミッキーは抜け出ようとする。とんでもない、いかれジャンキーの兄の、弟との絆。リングでの、ファイターの強靭な意志力。事実以上にリアルな物語。ディッキーになるために歯並び変えて、髪を抜いて、ガリガリに痩せちゃったクリベだけど、本当にすごい存在感です。この人にとって、どんな映画を残すかが1番大事みたいだけど、ファンとしてはもう体を痛めつけるのはやめていただきたいのだが…大好きでございます。
2011年05月23日
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最近また活躍のドニー・イェン!イップマンは完全に見逃してしまったのですが、『孫文の義士団』見て来ました!!豪華キャスト!なぜ単館上映しかないのでしょうね?物語は、「眠れる獅子」と言われ、英国はじめ列強の半植民地化していた清朝末期の中国。「中国革命の父」孫文が、英国領香港で各地の有力者と武装蜂起の密談を行うため、亡命中の日本から一時帰国する。時間は1時間。西太后が仕向ける500人の暗殺者から孫文を守れ!写真館の娘に恋する車夫。少林寺からの流れ者の優しい大男。孫文に資金援助する実業家と、アメリカ留学が決まっている17歳の一人息子。「リウ若君」と呼ばれ、今は物乞いをしている男。主演のドニー・イェンは博打のお金欲しさに暗殺団のスパイをするうらぶれた警官。祖国のために。または、恩義のために、娘のために。父の仇に。それぞれの思いを秘めて、圧倒的な暗殺団に立ち向かう。その時義士団もまた、超人のような力を見せて、それがいいです。ドニーがこだわり抜いて、撮り直しなども指揮したというアクション、見応えがすごいです。暗殺団最強の暗殺者は、レッドクリフで趙雲を演じたフー・ジュン。今回も馬のシーンもあり。彼は西洋の学問を学びながら、西欧諸国を激しく憎むのですよね。それはそれで正しいわけです。当時の列強の植民地主義によって、清はボロボロだったわけですから。ドニーは私にとっては、なんと言ってもチャン・イーモウの『英雄』での一人目の刺客、槍の名手、長空(かっこよさ、極上!!)。一時は役者は引退して武術指導やアクション監督に専念とも言われたけど、復帰してこの活躍、嬉しい限りです。人間味あふれるドニーも新鮮。欲を言えば、もっと棍や槍さばきも見てみたかったです。もう一つの見どころは、CGなしで8年かけて(?)作り上げてしまったという香港のセット。時代考証は洗濯物にまでこだわっているとか。孫文は一応、敬愛すべきすごい方と認識していたが、今回ちょっと調べたら…超ロリなのでぶっ飛びました。革命家の情熱は計り知れない…日本人妻もお子さんもいらしたこと、初めて知りました。革命に生きるなら、むしろ結婚ってどう(略)
2011年05月18日
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今日のグーグルのロゴがすんごくステキだったのですが、ご覧になられましたか?!モダンの舞踏家で振付師、マーサ・グレアムの誕生日を記念した踊るロゴです。動画を見逃した方のために、一応スクリーン・ショットで再現。途中の動きも素晴らしく再現されているので、動画でお見せ出来ないのは残念!
2011年05月11日
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見ごろが短い牡丹。東長谷寺と呼ばれる、薬王院の見事な牡丹を拝見することが出来ました。薬王院の牡丹は長谷寺から株分けされたもの。牡丹園として開園されているわけではなく、お寺のお庭に丹精込めた40種、千株ものお花が咲いているのを、山門が開いている時間に拝見させていただくというもの。拝観料はなく、まずはご挨拶をと思いましたが、拝殿はないので気持ちばかりの浄財を申し上げることも出来ず、ただただ鑑賞させていただくことに。 新宿区下落合から中井あたりは起伏に富んで、坂が魅力的な所。お庭も本殿へ続く斜面を利用して作られています。そして保護林になっている、けやきをはじめとした大きな樹木の若葉の美しいこと。山門の細工も見事で、象が?!この日は、急いで4時半頃訪れたので他には回らなかったのですが、次は氷川様や野鳥の森公園やおばけ坂などを散策したいです。西武新宿線下落合、JR高田の馬場が最寄り駅ですが、目白界隈として、椿山荘や池袋の自由学園明日館や雑司ヶ谷鬼子母神などとも一緒に紹介されていました。実は、私はこの近くの聖母病院で生まれました。コンサートなどを催されることもあるそうなので、いつか訪れてみたいです。帰りに すてきなたたずまいのカフェ杏奴で一休みしましたが、こちらには色々なグッズに交じって、赤塚プロのグッズが販売されていました。赤塚さん亡き後、赤塚プロでキャラクターを描かれている吉勝太さんがおなじみだからだそう。私は子どものころ、隣り町(?)の中野区上高田に住んでおり、一つくらい上の方のお家が染物屋さんでいらしたのをふと思い出したですが、杏奴さんで中井が染物の町で、今も染物屋さんが残ることを知りました。
2011年04月30日
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地球が中々鎮まらない(エネルギーがたまっているのでしょう)ので、何かカラスに頼まなくてはいけない気がして、熊野神社にお参りしたいよ~と友人に言ったら、大國魂(おおくにたま)神社もカラスだよ~と教えて貰いました。ちょうど、ケヤキの若葉が本当に瑞々しい先週、お参りが叶いました。ここは本当にステキな神社ですよ~そして、JR府中本町からも京王線府中からも5分足らず。立派な参道と大きな並木。建て替えられ、完成したばかりで木の香りのする随神門の見事なお姿。朱塗りの中雀門を入ると一段と厳かな雰囲気で、立派な拝殿。大國魂大神を主祭神に、武蔵野国の総社として、武蔵野国の六社を合祀していらっしゃり、私にとって縁の深い氷川様が!ところでカラスにゆかりと言うのは、夏のすもも祭でカラスの団扇を拝領出来るので有名なのです。カラスの団扇は、五穀豊穣・悪疫防除にご利益のあるというありがたいもの。そして、厄除けのお守り袋が、すてきなカラスの柄なのです。社内にはたくさんの相殿があり、お酒の神様、松尾神社には酒蔵組合から澤乃井、多満自慢など奥多摩のお酒やビールが奉納されていました。歴史の古い、とってもお勧めの神社です。
2011年04月27日
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昨年公開で、すでにDVDが発売されていますが、まだロードショー中。調布キネマで1週間公開だったので、見ることが出来ました。アメコミおたくの高校生が、「みんなヒーローになりたいのに、なぜ誰もやらない?」と、コスプレしてなりきりヒーローに。特殊能力ゼロだから、いきなり車上荒らしに刺されてしまうが、やがてバットマンとロビンのようなコスチュームの「本物」のスーパーヒーローと出会って、麻薬組織と闘うことに?スタイリッシュで、音楽がよくて、いかにもアメコミな世界を描き出し、何よりヒットガールのアクションが痛快。一見の価値ありの作品です。ヒットガールが敵地に乗り込むシーンは、『リベリオン』のクリスチャン・ベールに次ぐカッコよさ。11歳の美少女な分だけ、プレミアが付きそう。9割は自分で演じているというクロエも、少年スタントマンもすごいですね~すごくよく出来た映画なので、すべて目をつぶっちゃいそうですが、エグいです。そして、「正義のため」と自分の娘を殺人マシーンに育て上げるってどうなのよ?とチラっと思うのですが、ヒット・ガールのキュートさの前に思考停止しました。映画的カタルシスのために、とにかく悪役ギャングは素晴らしく悪で、お約束でラスボスは強い。ニコラス・ケイジ演じる父ちゃんはカッコイイ(見た目じゃなく)し、主人公のおたく高校生も、素顔は英国美少年のアーロン・ジョンソン。何より、撮影時11歳のクロエちゃんが、美人!表情が素晴らしいし。ツインテールの制服姿で現れたりして、おたくに焦点まっしぐら(笑)この後、ちょっとネタバレ↓原作では、彼女とはうまくいかないし、ビッグダディは完全にイカれてるみたいで、色々と違和感感じた点が現実的な設定で、現代アメコミらしい内容なようです。
2011年04月23日
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昨日はお釈迦様のお生まれになった灌仏会=花祭りでした。ちょうど桜のまっ盛りに井の頭公園を訪れましたので、池のまわりをぐるっと、うっとりと桜を堪能して、弁天堂にお参りしました。池に真っ赤な弁天堂と桜が映って本当に美しく、そして赤い小さな太鼓橋を渡ると、花御堂が置かれていました!可愛い太子像をお参りして甘茶をかけることが出来ました!花御堂も弁天様らしく、赤い椿やピンクの花で作られ、とっても華やか。ちょうど勤行の時間にあたり、それがとっても素敵な雰囲気なのです。甘茶のおふるまいもいただき、銭洗いもして、満足なひと時となりました。弁天様らしく、こちらはどこもかしこも、細部が曲線で可憐。お守りも綺麗で、井之頭桜鈴など、とっても可愛いです。写真は撮りませんでしたので、以前の月窓寺の花御堂を―
2011年04月09日
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もう放映は終わってしまいましたが、多部未華子ちゃん主演の刑事ドラマです。可愛いよ~、って教えて貰った時は、デカ犬のお話だと思ってました(笑)可愛いんですよ!フリフリのロリータ服が!!ワンコというのは主人公の呼び名。ライバルは警察犬(笑)という鼻の良さが決めて。ワンコのお家が浅草の駄菓子屋さんだったり、設定や物語が凝っており、役者陣もいい感じに揃っていて、お勧めです。私はオンエアで観たことはなく、動画サイトで見せていただいてますが。イケメン枠?も、沢村一樹さん(「落としのシゲさん」という怪人物・笑)、NEWSの手越裕也さん、渋いところで吹越満さんなどなどお好みに合わせてどうぞ!私は一樹さんと大倉孝二さんがお気に入りですが、水上剣星さんの整った美しさも目の保養になってます。第1話に、行きつけの神保町の喫茶店・白十字が出てきてびっくり!もっとも、このレトロな味わいの歴史ある喫茶店は、映画『NANA2』など色々と撮影に使われているようです。見て楽しく、ストーリーの構造もおもしろい作品です。
2011年04月06日
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私がグーグルを開けたら、こんなすてきなロゴになっていました。グーグルの4月1日は、2009 年 Doodle 4 Google のコンテスト(テーマ:私の好きな日本)で、全国の小中学生が描いたロゴの中から地区代表に選ばれた30 作品が交代で掲載。2010年(テーマ:地球の仲間)のグランプリは知っていたのですが↓昨年のものは知らなかったのです。地区代表の作品は全~部すてき!!最初のダルマさんは中学生部門最優秀の野村梨奈さん。これは小学校低学年部門最優秀の飯田莉捺さんの作品。中でもデザイン力に舌を巻いたのが小学校高学年部門の川島寛乃さん。Gのデザイン、すごいですよね~やっぱり、この作品がグランプリを取ってました。今、一人一人が日本を見つめ直しているこの時期に、タイムリーでしたね~
2011年04月01日
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*以下は、臨床心理士の方から発信されて、メールでシェアされた情報です。有用な情報と感じますので、ご紹介します【災害時のメンタルケア】◆1.今こそ自分自身のメンタルケアを。今はまだ地震直後であり、だれでもアドレナリンが噴出している時です。こういう時は何かをしたくてたまらなくなりますが、まずはその自分自身の感覚に意識を向けてみましょう。細々意識してみることをトラッキングといいます。自分自身に対するサポートを最初にしてください。私たちが落ち着いているか、不安エネルギーをまき散らしているかによって、様々なことが違ってきます。◆2. テレビの視聴には気をつけてください。*特にお子様、感受性の強い老若男女の方々。身体がだるくなったり、ボーッとしたり、涙が出てきたり、妙な罪悪感が湧いてきたり、不安状態にある自分に気づいたら、即刻テレビを消すか、必要なニュース速報のみが流れてくる全く違う番組にしてください。テレビで繰り返し繰り返し流される悲惨な映像は、非常に強い吸引力を持ちます(とかく最近のメディアは人々の不安をあおるのが特徴です)。人によっては催眠にかけられたようにテレビの前から動けなくなる人もいるでしょう。こうした映像に何度も何度も自分をさらすことは、何の役にも立ちません。***私たちが生きていく為に必要な情報が得られれば、それだけでいいのです!***トラウマの渦の引っ張り込む力はとてもとても強力です。サンフランシスコ大地震の時は、繰り返されるメディア報道が人々にもたらすネガティブなインパクトは甚大だったといいます。◆3. 今一番に必要なのは、身の安全を確保することです。避難場所、食べ物、人々が安全かどうかをチェックすることが優先です。◆4. そして非常時に最も大切なのは、人とのコミュニケーションです。人を求めるのは、とてもとても自然なことです。その時の自分の思いを言葉にして、所属するコミュニティでシェアしたり、身近な人に伝えてみてください。もちろん、手段はメールでも構いません。「メールに書きながら落ち着いてきました。大丈夫です」とおっしゃる方、多いです。…………どうぞみなさま、ご自愛ください
2011年03月21日
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19年ぶりの月大接近で、明るいです!午前3時が満月ですただ、このような時は感情の増幅も大きくなるそうなので、不安や哀しみの感情が強くなるかも知れません。私は知人に、Celtic Woman の視聴を勧めてみました。YouTube ■ Scarborough Fair ■ Danny Boy ■ You Raise Me Up それから、娯楽本では、なんとなく急に思い出した、シャム猫ココのシリーズついでに、スケルトン探偵シリーズ特に『暗い森』どうぞみなさま、ご自愛ください。
2011年03月19日
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今も避難生活の方、ご家族の安否を気遣っておいでの方…救援、復旧、医療の現場などで尽力されている方々、今は思いを馳せることしか出来ませんが祈りを届けたいです。私の方は実際の被害はなかったのですが、実家の母が新宿で足止めとなり、ホテルサンルートのロビーにお世話になりました。たまたま前の日に妹も含め3人でお茶をして、ロビーが広くてインテリアも綺麗だと感心して眺めていたので、ちょっと不思議な気がしました。当日の晩は、震源地を次々と変える余震が不気味で、結局眠れぬ夜を過ごしました。明日から東電は輪番停電を予定しています。ほんの少し前に、「今まであたりまえにあったものがなくなる」という予言?を見たのですが、電気の供給などまさにそんな感じですね。停電で信号なども止まるのでしょうから、該当地域のみなさん、くれぐれもお気をつけて。私は映像は精神に来るので、TVも見ないようにしています。今は新聞の写真もだめな感じです。
2011年03月13日
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ナルニア国シリーズ中1番好きなお話。題名がちょっと陳腐だけど、この方が興業的には正しいかもね。2D字幕がよかったのですが、1番近い行きつけのシネコンには2Dは吹き替え版しかなくて妥協しました。映画の物語の構成としても、3作中1番よいと思いました。ビジュアルは第1章だけど、あれは見事に表面的な作品でした。今回はぐっと胸に迫るお話になっていました。親戚に預けられているルーシーとエドマンドは、おとぎ話なんて絶対に信じない、いとこのユースチスと一緒に、ナルニアの海の冒険へ。子ども部屋の船の絵から海があふれ出すというナルニアの入口も中々圧巻。大きな古いタンスの中は冬の森に続いていた!というのが1番すてきですけどね!本作の大きなポスター、アスランのプクプクしたひげの根元が可愛くて、さわりたくなるんですが(笑)、本編中でもそうでした。トラ猫系のひげの根元って、ポツポツして可愛いじゃないですか。ちょうどあんな感じです。船長のドリニアン卿がね、それはそれでいいんですが、私は黒髪の美青年のイメージなので、びっくりですよ(笑)ユースチスはナルニアでは一人だけ異分子なのですが、その感じ、上手でした。もの言うねずみの族長リーピチープは、もちろん本作の英雄です。カスピアンはクリスチャン・ベールやキアヌの若い時みたいで、すてきです。いっぽんあんよのお話の所が好きなので、希望よりさらっとし過ぎなのですが、全体のバランスからいうと妥当でした。海中の国の美しい人々がとっても見たかったな。ここが残念でした。自作は『魔術師のおい』だとチラっと聞きましたが、あのお話は基本の魔法っぽいお話なので、映画化は嬉しいです。そうすると、ひとまずおなじみの登場人物は白い魔女だけになりますね?でも、ユースチスに向かってアスランは、また力を借りる、と言っているから、『銀のいす』もやりそうです。『銀のいす』は地底のお話で地味で陰鬱ですが、うまく作ると美しくて、冒険譚としておもしろいかも。もう『ライラの冒険』はムリなのかなあ。観たい!!
2011年03月02日
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第83回アカデミー賞が決まりましたね!なぜ今年に限って注目したのかというと、クリスチャン・ベールが助演男優賞で初オスカーだったから!!作品賞:『英国王のスピーチ』主演男優賞:コリン・ファース 『英国王のスピーチ』助演男優賞:クリスチャン・ベール 『ザ・ファイター』主演女優賞:ナタリー・ポートマン 『ブラック・スワン』助演女優賞:メリッサ・レオ 『ザ・ファイター』長編アニメーション賞:『トイ・ストーリー3』美術賞:『アリス・イン・ワンダーランド』撮影賞:『インセプション』衣装デザイン賞:『アリス・イン・ワンダーランド』監督賞:トム・フーパー 『英国王のスピーチ』長編ドキュメンタリー賞:「Inside Job」短編ドキュメンタリー賞:「Strangers No More」編集賞:『ソーシャル・ネットワーク』外国語映画賞:「In a Better World」(デンマーク)メイクアップ賞:『ウルフマン』作曲賞:『ソーシャル・ネットワーク』 トレント・レスナー、アティカス・ロス歌曲賞:「We Belong Together」(『トイ・ストーリー3』)短編アニメーション賞:「The Lost Thing」短編映画賞:「God of Love」音響編集賞:『インセプション』録音賞:『インセプション』視覚効果賞:『インセプション』脚色賞:『ソーシャル・ネットワーク』脚本賞:『英国王のスピーチ』『英国王のスピーチ』、まだ未見ですが公開前から楽しみにしていました。コスチュームプレイの似合う女優、アリス…で赤の女王を演じたヘレナ・ボナム・カーターが王妃(後のエリザベス皇太后)です。『ヒックとドラゴン』が長編アニメ取れなかったのは、ちょっと残念だけど、それだけトイスト3が素晴らしかったのでしょう。ノミネート作品のボイル監督の『127時間』や公開間近のコーエン兄弟の『トゥルー・グリット』も楽しみ。
2011年02月28日
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ケン・ローチですよ!世界最高の監督ですよ(私見)。ケン・ローチ ミーツ カントナですよ!キングと言われた男、カントナ。世界最高峰のフットボール・リーグであるプレミアリーグ(英国)の覇者マンチェスター・ユナイテッドの「キング」カントナが、カントナの役で登場します。郵便配達員のエリックは、いささかしょぼくれてしまって、毎日に押しつぶされそう。出て行った奥さんの連れ子を二人育てるナイスガイなんだけど、自分のダメぶりに落ち込んでいる。妄想でヒーロー・カントナが現れて、自分を取り戻せ!と…だが、義理の息子がとんでもない危機に陥ってしまう。絶体絶命の時、何が必要か?もう、笑って笑って涙が出て来ます。最後は痛快。郵便局員の仲間たちがもう最高!そして、かつての恋女房、リリーが美しい。これはカントナ自身の企画で、イングランドのファンと選手の間の特別な関係を描きたかったという作品。フットボールを愛している監督に、と、出来過ぎかもと思いながらケン・ローチに持ち込んだそうです。カントナはフランス人。欠点だらけの英雄として、現役時代はたくさんの物議もかもし…なんといっても有名過ぎるのは、スタンドのひどいヤジを飛ばした観客に鮮やか過ぎるカンフー・キックをあびせたもの。ピッチとスタンドが近いスタジアムの、1番前に座っていたとはいえ、あまりの身体能力にあ然です。(動画が今でも見られます)この事件で1年間の謹慎と4か月の社会奉仕を義務付けられました。映画では、1年後に「我らがカントナが帰って来た」という当時の実写や、事件直後に記者団をけむに巻く談話をしたシーンも挿入。この身体能力のすごさは、映画の中でも健在でした。カントナは本当にマンチェスターで愛され、またサポーターを愛したのだなあ、ということもこの作品からわかります。知らなかったのですが、フランス代表引退後に、英国に帰化していたのですね。選手引退後すぐに出た映画では、フランス人貴族の役をして迫力でした。映画には、マンU時代の数々のファインプレーもはさまれ、ギグス→カントナのゴールとかスクリーンで見られるだけでも幸せですよ。これはケン・ローチが初めてハッピー・エンドを撮った!みたいにフライヤーに書かれていて笑いました。私は、そんなことないと思うけど(笑)伝説的な傑作短編『ケス』こそ鬱展開ですが、ケン・ローチの作品には、人間への強い信頼があふれています。特に、年齢を重ねた今、さらに瑞々しく力強い作風です。
2011年02月26日
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長い間の念願だった作品をやっと見ることが出来ました。日本では1973年に公開された、キャロル・リード監督の『フォロー・ミー』です。TVでは何度となく放映されてるらしいのですが、なぜかビデオにもDVDにもなってなかったので、ず~っと観たくて叶わなかった作品だったのです。絶対好きだろうと確信していたのですが、なんと、予想をはるかに超えた傑作じゃないの~!!午前十時の映画祭のおかげで観られてよかった~しかも、昨年の第1回午前十時の映画祭で評判だった(私はフォロー・ミーに気が付いたのが終わりごろだったので、行きやすい今年のみゆき座まで待ちました)ためDVDまで発売になって、感涙。お話は―上流階級出身の会計士チャールズ(マイケル・ジェイストン)は、気ままな旅をしてロンドンに滞在していたヒッピーのべリンダ(ミア・ファロー)と出会い、恋に落ちて結婚。ところが幸せな一時が過ぎると、妻はふさぎがちで出かけてばかり。妻を疑ったチャールズは浮気調査を探偵(トポル)に依頼する。街をあてどもなく歩く彼女を尾行するうちに、探偵はあることに気づく…べリンダは知り合いもいないロンドンの中で、夫の友人・親戚とも話が合わず、孤独に陥っています。チャールズは、一向に落ち着かない妻のことがわからなくなっています。言葉を交わすほどギクシャクしていく…時には言葉はじゃまになって、真実を見えなくする…心を理解し合うってなんだろう。洒脱で軽妙なタッチで、人にとって何が大切かを描き、こんなに愛おしい作品に仕上げたキャロル監督、すごいです!さりげなく台詞がいいです。ミア・ファローは花のように可憐で、声がとっても可愛くて魅力的。チャールズ役のマイケル・ジェイストンもとてもいいです。そしてトポルの怪演、いえ名演!(笑)ケンジントン・ガーデンのピーターパン像、テムズの遊覧船、ハンプトン・コートの迷路園。ロンドンの観光案内のような楽しさも有名です。ラストがまた、とってもすてき。映像も衣装も全く古びず、時代を感じるのはダイヤル式の電話くらい(それも今となってはむしろかっこいい・笑)1973年の公開時もこの日比谷みゆき座で封切だったのですって。みゆき座では25日まで。今期は赤の50本と青の50本、計100作品が所定の映画館を巡回上映されます。
2011年02月21日
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イースト・ウッド&スピルバーグの最新作。予告を見て以来楽しみにしていたので、さっそく見て来ました~東南アジアで津波に押し流されて、臨死体験をしたパリのニュース・キャスター、マリー。双子の兄を亡くしたロンドンのマーカス。死者の声を聞く能力を、「この『贈り物』は自分にとっては呪いだ」と拒否しているサンフランシスコのジョージ。ひとたびリーディングすると、人は自分をフリークスとして見て、ありのままの関係を築けないと感じている。「死んだ後」をイーストウッドが取り上げるとは、テーマがちょっと意外でしたが、この作風と色調、イギリス映画みたいですごい好みでした!!出足好調で、シネコンではキャパ小さいスクリーンを当ててることもあって、初日は満席がずいぶん出た感じ。感想は賛否両論な感じです。親切に説明されている物語ではなく、受け手の感じ方にまかされている内容だから。私は大好き!イタリア料理の教室に通ってみたり、ディケンズの大ファンで朗読を聞くのが楽しみなジョージ。華やかなTVの世界で成功していたけど、違う価値観を見てしまったマリー。ロンドンの双子の男の子のいじらしさには泣けます。ケン・ローチみたい。イーストウッドもケン・ローチも、すっごいかっこいい爺さんだよね!!マーカス&ジェイソン役の男の子は、ロンドンの12歳の双子君で、どちらがどちら役というのでなくダブルキャストで書いてありました。
2011年02月19日
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セイゴオ語録が求龍堂から出版された記念の講演会に紀伊国屋ホールに行って参りました。松岡さんは有名な書評サイト「千夜千冊」の方で、最近では丸善でご自身プロデュースの本屋「松丸本舗」を行われています。私にとっては「知の巨人」である方。以前に江戸博の手塚治虫に関するシンポジウムでは、『火の鳥』に関する内容でもあり話が縦横無尽に広がり言葉が機関銃のように連発され(シンポジウムなのでテーマのわりに時間が少なかったせいもあると思う)、着いて行くのに青息吐息でしたが、今回はご自身の語録への解説なのでわかりやすかったです。その中でも印象に残ったのは主語ではなく述語。コンセプトより道筋や方法。それを重視したい。はかがいかない。はかどらない。はかない。そこから和泉式部は「はかなし」という言葉を作った。はかなさに価値を感じる日本的感性。わびとは、一番素晴らしいものでおもてなしをしたいけれど、今はこれだけがせいいっぱいです、という詫びる心。素晴らしいもの、欲しいものはいくらでもあるけれど、今この場では、あるもので足りることを工夫する。欠損にこそ可能性を見る。世界が同じビジネスモデル、同じフィールドで競争していることの間違い。先に数値目標を設定してそこを目指すような、正解に向かって行くことを今みんなやっているが、サッカーに正解があったら誰が見ますか?というような内容です。というか、メモはしなかったので、2日ほどして頭から取り出せたのはこのような言葉でした(笑)なので、まったく不正確な言葉なのでご了承ください。松岡さんが「編集工学」と名付ける、どう情報と情報を有機させるか、という視点は、僭越ながら私も以前から深い関心があります。ところで求龍堂というのは、ウェブ書評である「千夜千冊」を10万円で出版するという、中々すごい出版社ですね。今2千セット売れているそうで、私の行きつけの図書館も収蔵しているようです。今回の講演は、たまたまサザンシアターでお芝居を観た(しかも母のピンチヒッター)おりにポスターを見つけました。紀伊国屋は、日ごろ私が目にするデパートなどの店舗ではいたって普通なのですが、タイムズスクエア店や本店を見ると、やっぱりさすが、と思いますね。今回の講演も、紀伊国屋の底力を感じました。
2011年02月19日
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ブルース・ウィルス主演、ロベルト・シュヴェンケ監督。楽しみにしていました~そして期待通りのおもしろさでした!REDとは、「引退した超危険人物」のこと(笑)年金担当のサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と電話で話すのが楽しみというのんきな生活を送るフランクが、突然に武装集団の襲撃を受ける。かつて凄腕のCIA工作員だった彼が、今度は国家から命を狙われている?その謎に迫るために集結した、超危ない面々に、マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、モーガン・フリーマン。ブルース・ウィルスはあまり好きではないのですが、この役ははまり役、いい味出してます。周りをもの凄い役者たちで固めているので、見応え抜群でした。いかれた爺さんマルコヴィッチ(笑)と、殺し屋ヘレン、かっこいいです。元KGBのブライヤン・コックスや現CIAのカール・アーバン、それにリチャード・ドレイファスもよかったです。謎はリアリティがありました。「殺しのライセンス」(笑)持っちゃう人たちのお話なので、現凄腕工作員の紹介的に「工作」の現場が出て来てぞっとしますが…全編はサラの憧れるハーレ・クイン風に軽い作りを演出していて、痛快でした。
2011年02月09日
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少年マンガは、DBの後は野中英次さんと西森博之さんしか読んでなかった私なので、遅ればせながらBAKUMAN(デスノも読んでないのですよ)。でもガモウさんのラッキーマンのファンだったのです(笑)予想よりずっと、好きでした!、これ。マンガ愛にあふれてて、いいわ~マンガの現場の情報が色々とオープンになって来た今だから描けたネタだと思うけど、楽屋ネタとフィクションがうまくかみ合って、ジャンプ愛とジャンプ方式への批判もほど良く。新妻エイジ先生と平丸先生、それからロン毛のナルの吉田編集や岩瀬さんが意外と好き(笑)ラッコ11号は読んでみたいなあ。マンガ家目指すコンビと編集との攻防や感動的な交流って、『フラワー・オブ・ライフ』や『ひまわりっ』もよかったよね~! 追記です主人公は、才能は有るけど、わりと読者に近い存在、という設定なので、キャラ的に魅力あって、何気に力入ってるのは、むしろエイジ先生ですね。髪型変だけど(笑)で、アンチには大場さんの高学歴女たたき、と言われてるけど、大場さんの好みって岩瀬じゃない?思い違い?大場アンチというかガモウアンチの気持ちはわからなくもない。デスノで、謎の大型新人原作者!と、もしかして謎の美女だと思った人たちのがっかり感は同情します。私はガモウさんとの噂に大喜びしたけど。連載会議の様子は、塀内夏子さんの『雲の上のドラゴン』でも、少し出て来る(少年マガジンのもの)けど、作者と担当編集の立場からすると、本当に緊張の会議なのですね~そして編集長は雲の上の人なんだあ。業界もの(?)はその『雲の上のドラゴン』と小林まことさんの『青春少年マガジン』がお勧め。ちなみに小林まことさんは、正真正銘天才型ですね。
2011年02月07日
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最近急に、もしかして薬師丸ひろ子さんてすごい女優かも?!と思い立ちまして。だって、映画の名せりふって、薬師丸さんのものが断然多いじゃないですか!「お父さん怖いよ」 (「野性の証明」)「カイカン」 (「セーラー服と機関銃」)「顔はぶたないで。私、女優なんだから」「ああー!!私、お爺さまを殺してしまった!」 (「Wの悲劇」)「カ・イ・カ・ン」 はアドリブなのだとか?なので、再評価中です。で、この作品。とっても薬師丸さんの個性に合っていたと思いました。そこにトヨエツや石橋蓮司さんが、がっぷり取り組んでいる感じ。でも私、この作品の構造の予測が、見る前からついてたのですよね~見たいと言っていた友人の、ある一言で。それは次の言葉。ネタバレじゃないけど、絶対に前知識なしに楽しみたい、という方は読まないでね(笑)↓「観終わった後、もう一度見返したくなるらしいよ~」映画の仕掛けがわかっちゃったけど、楽しかったですよ。見終わった後にもう一度見返したくなる映画第一位は、『マシニスト』だな。
2011年01月21日
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少し書くのが遅くなりましたが…リドリー・スコット監督のラッセル・クロウの『ロビン・フッド』評判はわりと賛否両論だったので、不安もありつつ期待して行きました。経験的に真っ二つに感想が分かれる作品はおもしろい(笑)『ロビン・フッド』も私的にはバッチリ!おもしろかったです!!シャーウッドの森の伝説が誕生する前のロビン・フッド、という設定です。獅子心王リチャードのもと、十字軍遠征に加わっていた弓の名手ロビン。(帰途でフランス軍と戦ってる…)ロビンがノッティンガムのロクスリーに「帰る」ことになるいきさつがおもしろいです。ロクスリーの老領主ウォルターがすてき。夫の帰りを気丈に守るマリアン役のケイト・ブランシェットも好演です。ラッセル・クロウのロビンは、BBCの人気ドラマや今までの私の抱いていたイメージに比べると若くないけど、かっこいいです。そして、本作は、ライオン・ハート亡き後のジョン王の圧政に対するマグナ・カルタ(大憲章)誕生とロビンを結びつけてたところが出色なのです。睡眠不足だったので心配しましたが、2時間の長さを感じさせないおもしろさ。でも「退屈」との感想も聞くので、単純・痛快な活劇が全編続くような作品を期待した方には、ちょっと当て外れなのかも知れません。ロンドン塔がまだ王宮として使われ、そこに史実上の王侯が登場するだけでもワクワクしてしまいます。戦闘シーンのスペクタクルも、中世イングランドの田舎も見応えあります。
2011年01月18日
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旧朝香宮邸、現在の東京都庭園美術館が、16日まで、企画展『朝香宮のグランド・ツアー』と建物公開中です!毎年この時期に建物公開(普段の展覧会も建物を生かした展示ですが、この期間は建物自体の細部がよく見られ、1階は撮影もOKなのです)なので、とても楽しみにしていました。これは期待以上の見応え、そして意匠の見事さが、愛らしさ、可愛さの方向に傾いているので、とってもチャーミングなんです。内装の中心はフランス人ラパン、そして入口の美しいガラスに代表する宝飾家のラリック。また、全館セントラル・ヒーティングなのですが、各部屋のラジエーターカバーやペンダント式照明、階段のバラの透かし模様ががすてきで、大正浪漫風だなあ、と思ったら、これらは宮内省内匠寮の建築家たちの力作なのでした。この館は、グランドツアーの最後に朝香宮殿下がパリで自動車事故にあったため、療養でご夫妻がパリに長期滞在したため、奇しくもパリのアール・デコ博覧会をご覧になられたことが結実したもの。財力と教養によって文化の担い手、育み手となったお手本のような建物だと思います。この館に大きな尽力を尽くされた妃殿下允子内親王(明治天皇の第8皇女)は、さすがのオーラを感じさせるお方。竣工のわずか1年後に43歳の若さでお亡くなりになったことは、どんなにか殿下やお子様たちにとって、またこの館にとっても残念だったことでしょう。庭園美術館の次の企画展は決まっていますが、よくわかりませんが都議会に改修の計画が出されているようなので、もしかしたらその後しばらく休館になるかも?(不確かな情報です)。
2011年01月11日
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すっかりご挨拶が遅れまして失礼いたしましたが、2011年もよろしくお願い致します。今年も気の向くままのポツポツ更新になりそうですが、ほそぼそと続けていく所存です。
2011年01月04日
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クリスティの作品に登場するモチーフが色々と大好き。間を置いて、時々補給します(笑)ふとミス・マープルの実写版を観たくなったのですが、未見だったグラナダ版のTVドラマ『ミス・マープル』を拝見してみました。なにしろヒクソンさん演じるBBC版『ミス・マープル』は、ほぼ完ぺきな作品。『スリーピング・マーダー』など、配役含めて素晴らしいです。なので、後発であるグラナダ版は、翻案を入れてふくらましています。ミス・マープルといえばすっかりヒクソンさんが定着して、とってもすてきな方ですが、原作を読んで想像するミス・マープルの風貌は、グラナダ版のジェラルディン・マクイーワンが近いかも知れません。見どころの一つが、女性の衣装がとにかく可愛い!『動く指』の美貌のエミリア・フォックスのモードな衣装や、ほんのワンシーンだけど村のご婦人方のクラシックなワンピース。ミス・マープルはいつも可愛いニットをお召しだが、とりわけ『牧師館の殺人』でのケープのようなカーディガンがすてきでした。時代考証より、ちょっぴりおしゃれにシフトしている印象です。ヒクソン版は山岡久乃さんの吹き替えがおなじみなようですが、マクイーワン版は岸田今日子さんと草笛光子さん。ふつうは字幕版で見たい方なのですが、マクイーワンの声はちょっと苦手なのと、吹き替えが中々いいので、これは吹き替えで見ます。岸田さんはオリジナルのしゃべり方の雰囲気もよく生かしています。このシリーズは、ゲストに英国で活躍中の役者さんたちが登場するのも見どころ。『パディントン発4時50分』ではジョン・ハナー(『スライディング・ドア』あと『ハムナプトラのお兄ちゃんね)、『書斎の死体』にタラ・フィッツジェラルド(『ブラス!』などなど)、『牧師館の殺人』の警部に『ブラス!』のスティーヴン・トンプキンソン。なんと『動く指』にはケン・ラッセル監督まで!英国映画ファンの方はそんな楽しみが満載ですよ。今、何作かはYouTubeでも見られるみたいです。
2010年12月28日
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原作は、たまにスピリッツで読むだけなのですが、よく描けているし、世相をうまくえぐるし、哲学のある不思議なマンガだな~、と思っておりました。そして、実写ドラマ化。オンエアではほとんど見られず、動画サイトで拝見していました。これまた、よく出来たドラマでした!チビッコな山田孝之さんが、あのデカいウシジマくんをどう演ずるのかなあ、と思ったのですが、さすがカメレオン役者。ウシジマくんのカリスマ性が出ていました。物語は、カウカウファイナンスに新しく就職した若い女性という、TV版独自のキャラを立てて、彼女の目を通して、ヤミ金とお金を借りに来る人々の織り成すびっくりな世界を見る、という視聴者が共感しやすい方法を取っていました。読モでのし上がることを夢みている男だったり、せっかく一流企業に入社しながら、買い物で破綻してしまうOLさんだったり、危うい一線を越えてしまう人々。ドラマとしての後味も悪くなく、全9話としてのまとまりも中々よかったです。マンガには、○○があって、○○が生まれた、ということがあると思いますが、この作品も『ナニワ金融道』があってこそ誕生した作品と思います。ナニワ金融道という体験なしに、いきなりディープな闇金は、読者も着いて行けなかったかと。
2010年12月20日
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