りらっくママの日々

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2009年03月02日
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カテゴリ: オレとボク
今日の日記


「アイツとオレ1」


卒業式が雪だったにも関わらず、入学式は暖かくて、桜がちょうど満開だった。
オレは、入学してすぐに、入った学部に後悔していた。
何とかなるさ、
と、自分を誤魔化していた。

春休みに入ったバイト先は、レンタルショップの店員だ。
ようやく馴染んできた職場は、同じ歳位の奴らが多くて楽しかった。
大学は、男ばかりの学部だったので、
高校の時と違って、
気軽に女と話せる状況の職場はありがたかった。
気分が高まる反面、息が抜ける。

そして、
オレはとうとうGW明けに、大学へ行くのが嫌になった。
授業を受けていて思った。

オレはこんなことをするために、あんなに勉強していたのか?
…と。

どうして、もっと考えなかったんだろう?
自分の進路だったのに、適当に、決めてしまったのだろう、
…と。

オレは、なんだか何もかもが嫌になり、
学校を休むようになり、
昼間を家でぼんやりと過ごしていた。
だけど、

そんなことは母親が許さなかった。
「どうして学校に行かないのよ!家にいて、何してんのよ!」
うるせーな。
オマエがうるせーから、言う通りの学部に変更したからじゃねーかよ。

両親が自分のために働いていることはわかる。
でも、今は従う気になれない。
あの時、自分の意思を貫いていたら…と思う。
あの時、母親の意見に従ってしまった自分が悪いんだ。
単なる八つ当たりだ。
そんなことはわかっていた。

けれど、大学での興味の無いことを勉強する現実は、
オレの心をどんどん荒ませていった。

オレは、夕方~夜までだったバイトのシフトを
昼間に変更した。
これでいい。
昼間家にいなきゃいいんだろ?
そう思った。
何も考えたくなかった。

だが、夜、家に帰ると、母親はガミガミとうるさい。
父親は、黙って見ている。
はいはい。
適当に返事してたら電話が鳴った。
これがアイツとオレの始まりだ。



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最終更新日  2010年03月27日 15時32分05秒
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