日本語で話そう

June 17, 2015
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カテゴリ: 国内旅行
タイトルはチェコ語で「こんにちは」。30年以上前、まだプラハの春の後、チェコとスロバキアが一緒の時代にこの地を仕事で訪れた夫が覚えていた言葉。プラハの春でソ連が入って来て、仕事場には必ず何も仕事をしない見張りの共産党員がいたという。暗い時代。

「ソコロフに駐在してたからプラハは少ししか覚えていない。」
夫はそう言うだけあって、その頃から今も変わらず走っているレトロな市電だけ懐かしく覚えていた。
街の地図もプラハ城も覚えていなかった。

結婚したての頃、夫から聞いて旧東側の暗いイメージを持っていたこの街だが、建物は皆童話の絵のように美しく、2人で9時半の日没をヴォルダ川(モルダウ)の河畔で待ち、旧市街から眺めるライトアップされたプラハ城はそれはそれは美しかった。
美しさにため息を付く私に、どうしても再訪したかった夫が「ほら、来て良かったじゃない」と言う。


多くの人々が犬を連れて電車に乗り、レストランに入る。それにしてもなんと物乞いの多いことか。若い物乞いがきらびやかなアールヌーボーの建物の前で、伏せた姿勢でコップを置いて物乞いをする。彼らもまた犬を連れている。
スラブ系だろう赤い髪の若い女性がやって来たら、物乞いは犬を連れて颯爽と歩き出した。

どこかに、カレル橋には40人のスリがいると書いてあったような。
落ち着かない気持ちで橋を渡る。
ふと見るとさっきの犬連れの物乞いが今度は橋の上で物乞いをしていた。
少し離れたところにさっきの彼女。


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image posted by (C)灰色ウサギ

ミュシャの美術館を出て、ミュシャのデザインした市民会館の美しい装飾のレストランでチェコビールを飲む。

余りの美しさと格調高さに多くの観光客が入り口で写真だけ撮って入らずに帰って行った。
ネクタイのない夫も昼だから拒否されない。

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image posted by (C)灰色ウサギ

レストランの中の壁画は聞いたらミュシャでは無いけれど、有名な画家だとか。物覚えが悪いから画家の名は聞いても覚えられないウサギである。

写真を撮らせてもらっていると、夫がアクアマリン色の目をした愛想の良いウェイターと話していた。帰り際に「世界で最も美しいレストラン」なんて書いて有る店の絵葉書をくれた。自分で言うところが凄い。「機会が有ったらまた来てね」だって。
うん、また来たい。





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Last updated  June 17, 2015 05:34:15 AM
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