全71件 (71件中 1-50件目)
aitaiと鍵のかかった君の部屋そこに居たのは僕だけの君だったのだろうか...aenaiままで過ぎた時間の長さに今ではもう 思い出せない誰かに会いたくて咲いてるかのような花の青さに遠い春を想った
Apr 3, 2013
コメント(0)
分かち合ふ心離(さか)れば林床に 一人眺める春の草花
Mar 17, 2013
コメント(0)
水栽培にくわしい人がヒヤシンスの咲かせ方を教えてくれた球根が店に並ぶのは秋でも すぐに水につけると腐ってしまう11月になって木枯らしが吹き始める頃が 植えごろなのだそうだ小さな球根は 自分だけが収まる小さな場所で春になると花を咲かせるただ ヒヤシンスに限らず春に美しく花が咲くためには欠かせない条件があるという --------それは冬の寒さに晒すことです」裸の球根を室内においておくと春に美しくは咲かないそうだ寒さに耐えて開いた花の美しさそれを見るぼくらの気持も寒さを越えたものでなければならないのだろう......今年の冬は寒かった春の花が楽しみだ
Mar 3, 2013
コメント(0)
ゆふひに 影がのびるもっと伸びろと 手を伸ばす背のびすると 寒くなるそれでも伸びろと 手を伸ばす春にとどけと 手を伸ばす
Feb 10, 2013
コメント(0)
テーブルクロスを敷けばそこに落ちて来そうな幾筋ものゆき交うひとの願いを受けるものあんなにたくさん見えてたのに持ち帰ってひらいてみた君への贈り物は夢のように消えていた
Dec 14, 2012
コメント(0)
とはをもふ ゆふもありなむ たまきはる こひもいのちも いつかはてるに
Nov 14, 2012
コメント(0)
君を今 照らす陽射しも木漏れ日も 足らぬ何かに 気付かずにゐる
May 21, 2012
コメント(0)
白くけぶりし春穹の天をか恋はむしろてふの踊れるもとの春の野の生命数多ぞ溢れたる地にし降りなば白妙の羽根もきららに輝けど空に舞ひなばその身こそ何処に在りとて識り分かね恋ひし求めて寄り添へど飛ぶが定めに触れ敢えでいつとは分かぬ寂しさに透けて舞ふこそ哀しけれ
Apr 17, 2012
コメント(0)
さくらひらひら舞い降りて落ちて揺れる想いのたけを抱きしめた君と春に願いしあの夢は今も見えているよ さくら舞い散る
Apr 15, 2012
コメント(0)
いつも君は すぐにいなくなってしまうけど...
Apr 9, 2012
コメント(0)
この花の 空になりたい.....
Apr 8, 2012
コメント(0)
北の空には揺るぎないものがいる光の少ない北の空にレンズを向けて40分間北風に吹かれたら目には捉えられない星たちはちゃんと彼を中心に回っていた今ぼくらに必要なのはこんな存在
Mar 12, 2012
コメント(0)
誤った過去を変えることはできないしかし正しい未来なら創ることができる破滅の明りに 偽りの安らぎをおぼえるより真実の暗がりに 人間の憩いを求めようどんな未来を作るのかは今のぼくらの心ひとつにかかっている
Mar 11, 2012
コメント(0)
Feb 27, 2012
コメント(0)
あかいめだまのさそりひろげた鷲のつばさあをいめだめの小いぬひかりのへびのとぐろオリオンは高くうたひつゆとしもとをおとす
Feb 18, 2012
コメント(0)
梅ほのか春立つ朝ににほひけり
Feb 4, 2012
コメント(0)
白鳥の風に廻りてかなしかり *渡り鳥のとまらぬ廻りは寄るべき安住の地を未だ見出さぬ故なのかぼくもまだ彷徨っている立ち止まることができなくて...
Jan 31, 2012
コメント(0)
霜ばしら踏みつつ往かむ 少しだけ 朝の地球はふくらんでゐるひとが縮こまって歩いていればまったく 冬の水の惑星は絶えず大きくなろうとしてゐる
Jan 29, 2012
コメント(0)
ひともまた消えゆくものぞ 地に降りて 白さ極むる泡沫の雪
Jan 20, 2012
コメント(0)
厳寒の時期。地面に張り付くようにして。糖分を貯めて。真っ赤になった菜の花。低温を避け。風を避け。陽のあたる場所で。ロゼットとなって。春をじっと待ってゐる。凍りついて。うなだれたかのように。ほのぼのとした春色の。きいろいきいろい菜の花の。のどかな様子はなく。求道士のように。瞑想にふけってゐる。誰に見られるでもなく。自分のために咲く花。しかしロゼットは。人家の近くで多く目にする。
Jan 15, 2012
コメント(0)
寄り添ひて眠る先にし往く園を などて躊躇ふ春か黄泉(よみ)かは *君たちは春の方をむいてねむっているのかな...
Jan 9, 2012
コメント(0)
満たされぬ想ひ浮かべる冬の夜の 月も円(まどか)と人の見るらむ
Jan 8, 2012
コメント(0)
樹は、烈しい嵐や 豪雨や 熱や 雪にさらされながら、それらのものから 我々を守ってくれる。寡黙に 全有情の幸福に貢献する樹木の誕生は、この世でもっとも祝福されるべき出来事だ。慈善者の福祉館に失望してもとに戻る貧者がいまだかつていないように、これらの木々は彼らに近づくひとびとの避難所として在る。樹木の多くの部分、葉、花、果実、木陰、根、樹皮、材、芳香のすべてが他者に用立てられる。この世はじつに多くの人間であふれているが、おのれの富、知性、才能、生命のすべてを利他の行為に活かして、ほんとうに生きるものは、ほんの僅かしかいない。
Jan 7, 2012
コメント(0)
ひとの心に闇があるならそれを照らす大いなる光もかならず こころの中に在る
Jan 2, 2012
コメント(0)
冬の光。鋭く弱く。氷の中に。青く宿り。霜柱に。白く走る。冬休みの。子供の。聖夜を待つ。恋人たちの。歯に光り。貧しい家の。割れた硝子に。寂しい者の。涙に。光る。
Dec 22, 2011
コメント(0)
冬眠とも 永眠とも分かで 獣の寝(ぬ)長い一夜の中でずっと君の夢を見ていたい...
Dec 14, 2011
コメント(0)
月蝕のパイをかじりし小うさぎの 足場失くさば降りて来るらむ-------------- *「誰がパイを食べちゃったの? 小うさぎがいなくなっちゃったよ」「小うさぎは地球に落ちていったよ」「小うさぎはどうなっちゃったの?」「落ちて死んだよ」「もう月にうさぎはいなくなったの?」「小うさぎの魂は天にのぼってね 月までいってまた夜になると遊んでる」
Dec 10, 2011
コメント(0)
丑三つの草や北風(ならひ)の形(かた)に揺れ
Dec 9, 2011
コメント(0)
笹鳴きや吾も憂き世に迷ひをり
Dec 8, 2011
コメント(0)
冷ゆる手はひゆるがままに吾が大雪------------ *きみのたいせつなものは 何ですか?
Dec 7, 2011
コメント(0)
我が魂のゆくべき穹のいずこかと 仰ぐ傍(かたへ)の山茶花の散る
Dec 6, 2011
コメント(0)
ふゆだね蒼い ね......
Dec 5, 2011
コメント(0)
ゆふぞらが無限の色を吐く中の 闇に沈んだ樹がぼくなのさ
Dec 4, 2011
コメント(0)
イーハトーブの雨つぶでコーヒーをどうぞ (前田保子)
Nov 21, 2011
コメント(0)
水に沈んだ穹にその蒼の実在を識る
Nov 20, 2011
コメント(0)
ぼくの心をこうも落ち着かなくさせているのは、あの話にあった宝物のせいではない。宝物への執着心なんておよそぼくには無縁のことだ。だがあの青い花だけは、なんとしても見たい。ずっとあの花だけが気にかかって、他のことは何ひとつ考えられない。こんな気持ちになることは今まで一度もなかったのに。まるで今夢から覚めたところとでもいうか、眠っているうちに別の世界へ連れていかれたかのようにだ。ふつうの暮らしをしていて、花なんかに気をとられる人はいないだろう。それも、たった一輪の花に奇妙な情熱を傾けるなんて、聞いたためしがない。あの旅人はいったいこどから来たのだろう。ここいらで、ああいう人に出会ったものはひとりもいやしない。ああ、それにしてもどうしてこのぼくだけが、あの人の話にこうまでも心を動かされたのだろう。他の連中も同じ話を聞きながら、みんな平然としていたではないか。そういうぼくにしてからが、この奇妙な心境をどうにも言葉に言い表せないとは。ときどき、ぼうっとなるほどいい気持ちだ。ところが、いったんあの花がはっきり目に浮かばなくなってくると、もういてもたってもいられない。こんな気持ちはだれにも分かってもらえそうもない。もしあれほど鮮明に浮かんで見えなかったら、さては気が狂った自分でも思うに違いない。あの時からというもの、すべてがずっと身近に感じられだした。以前に太古の話を聞いたことがあるが、なんでも動物も樹木も岩石も、人間と話せたという。ところが今の今にも、その物言わぬものたちがぼくに語りかけようとしているし、ぼくの方でも以心伝心でそれが読みとれるような気がする。思うに、ぼくが知らないさまざまな言葉がまだ存在するのだ。もしそれを習い覚えたら、いろんなことがはるかに深く理解できるだろうに----------
Nov 19, 2011
コメント(0)
虫すだく闇に生命のあふれけれ *目の前に現れることのない奥ゆかしい暗闇の住人たちの奏でる夜になり響く鈴の音の耳に心地よき仲秋
Sep 15, 2011
コメント(0)
穹にのみ規律残すや天心は荒ぶ浮世の上にこそあれ万物を育む霊液をそそぐ蒼い月影静かに見上げる人の顔もあやしく染まる
Sep 12, 2011
コメント(0)
はじめての冒険はとなりの町まで いったことどこまでも ゆけるとおもって たまた 走りだそうぼくは夢からさめたりは しない
Aug 31, 2011
コメント(0)
久しぶりに空をみあげた気がするあまりに地面が揺れたものだから......
Aug 30, 2011
コメント(0)
緑金の田に豊穣の時が近づきつつあるスズメたちとっても頭をたれた稲穂は豊かなえさ場を思わせるのだろうしかし、それも鳥の思うようにはいかない多くの田には透明なナイロンラインが張られうかつに近づこうものなら羽根を傷める空を飛ぶ鳥にはなにひとつ拘束がないとぼくらは考えるのだが彼らの生活の場に近づいてみたならどうやらそれも怪しいのだ小さい羽虫にクモの巣があるように鳥には農夫の張り巡らせた網や線が......送電線にしろ航空機の路線にしろ自由の象徴 空は可視 不可視の線に切り刻まれているそしてこの春 僕たちはまたひとつ空を走る放射線に怯えたこの秋 収穫された米を見ながらあるいはスズメのようにお預けをくわされるのだろうか
Aug 29, 2011
コメント(0)
深夜に突如けたたましく救急車のサイレンが鳴り響く迫り来るごとに緊張感を募らせたた響きはぼくらの傍をすり抜けると急に間が抜けてのびた調子に変わるおそらく車の中では懸命な人々が一刻を争いあるいは時間とともにそれは深刻さを増しているかもしれない刻一刻と増す深刻な事態と 緊張を和みに変える虚構の物理過ぎ去った時間への親しみが現在する時間の中での虚構と迫り来る未来への恐怖という幻眠りとながらく親しめないでいるぼくには木陰でやさしげな鈴を奏でるもの近づきも 遠退きもしないものスズラン響きがちょうど良い
May 16, 2011
コメント(0)
八重水仙偲ぶ蜜をし秘め敢へでけふ九重に罪の香ぞする
Feb 10, 2011
コメント(0)
吾が胸は田畑なるべき夏の日に 萌ゆる想ひに青く染まりて吾が戀は稲穂なるべき秋の日に 胸を焦がすは夏の想ひ出吾が魂は丘の桜よ今生の 愛を一夜の春に燃やして
Feb 3, 2011
コメント(0)
夢よりもまぼろしは濃くそれよりも 少しまされり仮りの恋びと
Feb 2, 2011
コメント(0)
うす青き空をあふぎて白梅も 薄かほりする春どなりかな
Feb 1, 2011
コメント(0)
心あるものに導かれるがごと 何かを目指す雲のいちれつ
Jan 31, 2011
コメント(0)
夜這ひ星さそふ寒夜の空ならで ふりゆくものは涙なりけり
Jan 23, 2011
コメント(0)
翼があっても 飛んでゆく空がない
Jan 18, 2011
コメント(0)
決して外套を脱がない冬の少女がおりました。「どちらが先に外套を脱がせられるか」北風と太陽は賭けをしました。北風が叩きつけても、太陽が温めても、少女は外套を脱ごうとしません。しかしやがて春が来て、恋をした少女は、外套も、全てのほかのものも、自分から脱ぎすててしまいました。
Jan 17, 2011
コメント(0)
全71件 (71件中 1-50件目)