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農哲@コンゴ
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2013.01.01
コンゴ日記1
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カテゴリ未分類
感じたことを連ねていこうと思う。
〇黒人は、人類の起源だということがわかる気がする。
彼らの顔つきをみていると実にさまざま。
日本人っぽい顔つきをしている人もいれば、ヨーロッパ系、他のアジア系っぽい顔つきをしてる人もいる。ただ、黒いというだけで人種のるつぼだ。
つまり、ここから人類が世界各地にちらばっていき、それぞれの「顔つき」になっていったのだろう。
〇また、こちらの人は語学力に長けている。
その必要性があってそうなっているのであろうが、フランス語、スワヒリ語、現地のスワヒリ語、英語も少々、というのがほとんど皆。
〇驚くべきことに、走っている車のおよそ80%くらいが日本車だ。
それもTOYOTAが圧倒的。しかもそのまま手入れをせずに輸入したのであろう、車に書かれた日本語もそのまま残っている。
日本車はその信頼性において遠く、このコンゴまできこえている。
しかし、相変わらず、町を歩くと「シノア!(中国人)」とばかり言われてしまう・・・。
(どこにいっても中国人はいるようだ、ここルブンバシにもなんと3つものチャイニーズレストランがあるらしい)
道路状況が非常に悪く、日本車でもランドクルーザーやパジェロなどが好まれるようで、いくら金持ちでもベンツなんかに乗らず、そういう実用性に富んだ車を持つ傾向にある。
〇田んぼの方法がまるでちがう。
こちらでは今のところ、このルブンバシという都市(100万人以上)内でしか田んぼをみていないが、川原に草を刈って、鍬で耕して、苗を植える。そして、雨を待つ。
雨季ならば、時に非常に激しく雨が降る。そして「田んぼ」に水が満たされる。
つまり、水をためるような田んぼにはなっていないのだ。
良くも悪くも天気任せ。
しかし、こちらには雨季があるので、雨季の間であれば水には困らない。
〇畑は驚きべきことに、ごく普通に混植している。
よく目にする組み合わせは、トウモロコシとキャッサバ(イモの一種)、豆とトウモロコシ、豆とレタスなど。混植の効果をよく知っているようだ。
そして、今のところ、雑草を刈っている姿を見たことがない。
作物が草と共生をしている。
どちらも同じくらい早く成長するということだろうか。
まだぱっと見た感じだけであるので、どこかの時期で除草をしているのかもしれないが。
栽培してる作物は、オリジナルのキャッサバなどもあるが、とうもろこし、大豆、いんげん豆類、ナス、唐辛子、じゃがいも、キュウリ、20日ダイコン、ズッキーニ、トマト、オクラ、人参、たまねぎ、ニンニク、しょうが、ねぎ・・・
これはもう、日本に似た風景が広がる。
(とうもろこしとバナナの木)(オクラ)
ほとんどありとあらゆるものが栽培可能なのだろう。
そして、かぼちゃやさつまいもも栽培するが、こちらではどちらかというと葉っぱをメインに食べる。
フルーツ類も豊富。バナナ、マンゴー、アボガド、まれではあるがデーツもある。
そして、それらの木と作物の混植もしていたりする。
例えば、バナナの木の下にとうもろこしを植えていたり。
(ナス、こちらのは少し小型)(バナナの木)
ほとんど手作業であるがゆえにこうしたことができるのであろう。
これが、機械化されたら、単品栽培になってしまうのかもしれない。
今まで見てきた畑はごくごく一部にすぎないが、機械というものを使っていない。
ほとんどが人海戦術だ。それくらい、ここは人にあふれている。
ということで、農業を商売にしている人(投資家)もいるが、彼らにおいても、人を雇って
広い面積をほとんど手作業で栽培している。
色々な面でアフリカは可能性にあふれているといえるが、この点においてもだ。
つまり、「農作業」をする人があふれるほどいるということ。
もちろん、今は彼らは生きるために個々に、しかも副業的にやっている。
そういう彼らが、持続可能な「農」を一丸となっておこなうということになればものすごい力を持つことになるだろう。
またそれを支えることのできるくらい豊かな大地であることは確か。
雨季と乾季があるものの、例えば、とうもろこしはほとんど通年栽培が可能とのこと。
だから畑も、休ませている場所、種を蒔いたばかりの場所、収穫間近な場所とすべての段階が
入り混じっている。
しかし、今は雨季であるので、一番畑が豊かな時期だということかもしれない。
○不思議なことに、彼らはいつ寝ているんだ!?というくらい、一見してずっと働いているように見える。
というのも例えば、街角の小さなお店などほぼ、24時間年中無休で開いている。
しかし、反面、働いていないようにも見える、例えば、町を歩いてみると、ただイスに座って何もしていない人々がたくさんいたり、気だるそうに無表情に一見するとやる気がないように見える店員など。
しかし、それは気候の変化のなさからくるものではなかろうか。
つまり、このあたりは赤道に近く、常に暖かく、陽が昇る時間と、日が沈む時間が年がら年中あまり変わりない。だから、常に一定なリズムになっている。
日本がキッチリとした「四季」があるのに比べて常に一定であるから、メリハリがなく、リズムのアップダウンもなく一見するとやる気がないようにダラダラと働いているように見えるのではないのだろうか。
変化を求めない。
というのはあるのかもしれない。
というより、必要なかったのかもしれない。
生きるために必要なものは、この「変化のない」しかし、いつ種をまいても育つ大地が天から与えられていた、そこから「急ぐことはない、まあ座っていればいいさ」という性格が形成されたのかもしれない。
しかし、今はここ、コンゴにも変化が始まっているようにも見える。
新旧が入り混じっている。
例えば、電気はないけれど、I-Podを持っていたり、きらびやかなスーパーマーケットの前には、食べ物やら靴やらとにかく雑多なものを売るべく露天商が盛んに呼びかけていたり、水洗トイレがあると思えば、排水システムがなく垂れ流しであったり、信号はあるけどそんなものは機能することができないほどの車の数・・・、
ルカが「broken country」だといったけれど、ゴチャゴチャと何もかもが入り混じり、なんでもありというのがこの国。
そして、その大きな大前提が「変化を求めない」という国民性がどっしりと座っているようにも見える。
それは、言ってみれば「真っ白」。
だから、植民地になってしまったということもあるかもしれないけれども、でもでも、ほんとうに自然体に近いと思う。
思うに、僕たちが何ができるということもないだろうけれども、
行く末の道の一つを一緒になってつくり上げていくことはできるような気がする。
なぜならまだ道が出来上がっていないのだから。
日本などは道が既にきれいに出来上がりすぎていて、新たに道をつくるなんてことを必要としない頭になってしまいがちだが、ここはその道そのものがまだない。
いや、というより、そういうかしこまった道は必要ないということを一緒になって体知できる環境がある、ということだろうか。
Yasu
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Last updated 2013.01.08 15:52:15
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Re[1]:種播き(03/01)
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Re:種播き(03/01)
私は、このようなホームページを運営して…
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