オニャンキーの世界
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またまた新潟県内で事件が起きた。今回は佐渡だ。重要無形文化財「佐渡宝生流」を継承する能楽師の本間英孝(ふさたか)氏が、強制わいせつ容疑の現行犯で逮捕されたというではないか。本人は否認しているというが、現行犯だったとすると、犯行を認めるのも時間の問題かな。それにしてもお歳は70歳。老いてもまだまだあそこはお盛んらしい。また、下ネタ狙いの週刊誌にとっては絶好のニュースであろう。本間容疑者は1日夜、佐渡市内で行われた「天領佐渡両津薪能」に参加した。また被害者の女子大生(20歳)はこの能を見に来ていた。女子大生は宿泊先がないことを公演関係者に相談したところ、本間容疑者の別宅に泊めてもらうことになった。夜になり打ち上げの宴席に、女子大生も参加。本間容疑者も女子大生もアルコールが入って気分は大胆になっていたのかもしれない。宴も終わり、そこに参加していた関係者もみんな帰り、本間容疑者と女子大生の二人きりとなった。本間容疑者は、二人だけになるのを承知した女子大生が、自分の思い通りになると勘違いしたらしい。気分が高まってお尻や身体を撫でたりしていったようだ。そんなことをされるとは夢にも思ってもいなかった女子大生は、必死に抵抗して携帯電話で警察に助けを求めた。それでも、止めない本間容疑者は、逃げようとしている女子大生を庭先で追いつめ、もみ合っていたところを駆けつけた警察官に現行犯逮捕されたという。まことにお粗末な爺様というしかない。この本間容疑者が捕まったことで、これから佐渡観光客の目玉企画である能公演が見れなくなるかもしれない。観光を預かる関係者はもとより、一緒に能を演ずる予定でいる地元のお弟子さん達にも動揺が走っているという。私も佐渡に観光旅行した時、ここ本間邸の能舞台を見学し、舞台の上まで上げてもらった思い出がある。観光ルートになっているのである。欲望をはき違えると、時にはとんでもないことにまで波及するという教訓である。
2004年05月03日
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