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曽根スウプ

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2014.11.23
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カテゴリ: ジャンプ感想
大した感想は何も書いていませんが一応隠します。
パスな方は反転なさいませんよう。



尾田栄一郎先生の巻末コメント・・・
「どんな偉大な作品が去る時も最後に表紙は渡さない。そんなJの意地も好きだ」
『NARUTO』最終回の時のコメントとその時のワンピの表紙(ルフィと顔隠れてるけどナルトが一緒にご飯食べててメニューの頭文字繋げたらナルトへのメッセになるってアレ)もそうだったけど、本当にナルトと岸本先生に敬意をお持ちだったんだな、尾田先生・・・。二人といない好敵手だったんだろうな。





アニメ『ダイヤのA』、EDのキャストの所に櫻井さんの名前が無いっ!と思ったら・・・あ、確かに顔は出てるけど御幸さん、ひとことも喋ってないわ^_^;
御幸さんいなくても萌えはあったけどね!
とりあえず鳴ちゃんかわいい(^^)♪






〈よろしければ反転どうぞです〉

『銀魂』

依然続く銀さんと高杉の死闘。

「護る背中が減っただけさ」等、空知先生の台詞回しの巧さは溜息もので、今回もさまざまな名台詞が生まれましたが・・・細かく書いている時間が無い。
ので、どうしても書きたいことだけ。


過去に銀さんと桂と高杉を襲った過酷過ぎる運命。
松陽先生と桂と高杉が捕まり、絶体絶命の状況で銀さんは無理矢理選ばされます。
松陽先生か、桂と高杉か、どちらかを殺せば残った方を助けるとでもいう話になったんだろう。
こういう残酷なことを平気でする連中が、片方を殺してももう片方を助けるとは思えないんだけど・・・その辺りの約束は守られたらしい。
連中にとって目障りなのは松陽先生だけで、彼さえ亡き者にすれば弟子ごときどうでもいいってことなのかな。
とにかく約束は守られたようです。

はっきりとは描かれてないけど、高杉(と桂)は叫んだんだろうな。俺達はどうなってもいいから松陽先生を助けてくれ、と。
勿論それは銀さんに届いていたろう。己の命よりも松陽先生の方が大事って気持ちも同じだったろう。

でも銀さんが選んだのは、仲間の命。
松陽先生が捕まった時にそう云ったから。
「あとのことは頼みましたよ。仲間を、みんなを護ってあげてくださいね」
これは、恐らくは銀さんが後に残酷な選択を迫られることを見越しての「もしもの時は仲間の命を選べ」という意味の台詞だったんだろうから。

振り向いて「ありがとう」と微笑んだ松陽先生に微笑み返し・・・先生の首を刎ねました。
苦悶する暇も与えず、一撃で。
先生が敵の手にかかって屈辱を与えられ徒に苦しみを長引かせるくらいなら、己の手でひと思いに・・・って思いもあったんだろうな。
全蔵さんが将軍様の首を刎ねた時のように影武者ってことは無いだろうから、本当に松陽先生を殺したんだろう。

確か桂が高杉に云ってたような・・・一番辛い役を背負わされたのは銀時だ、的なことを。コミックス手元に無いからうろ覚えだけど。あれはこのことだったんだね。

誰よりも強くて誰よりも優しいと知っていて誰よりも信頼していた故に、銀さんの苦悩を思い先回りして托したんだろうけど、結果松陽先生は銀さんにとんでもない十字架を背負わせることになってしまいました。
これは松陽先生にとっても辛いことだったろうけど、銀さんなら乗り越えてくれると信じたのかな。

それでも高杉は赦せなかったんだろう。
きっと高杉自身も桂に言われるまでもなくわかっていたと思う。
銀さんが我が身かわいさで松陽先生を殺したのではないことを。
自分達が捕まらなければ銀さんが恩師を手にかけることもなかったということを。
銀さんが一番辛い思いをしているということを。
でも誰かを恨まなければ自我を保てなかったのか。
銀さんだけじゃない。幕府や将軍様や、松陽先生を死に追いやった世界そのものを恨んで、それを壊して仇を討たなければ、罪悪感で押し潰されてしまうのか。


高杉について考えていて、氷室冴子さん『シンデレラ迷宮』(名作)の下↓のエピソードを思い出した。

「この世で最も辛いことのひとつは何か知っているかい」
「――――知っているわ。自分を責めながら生きて行くことよ」
「その通りだ。自分を責め苛みながら生きることは、辛い。それに比べ、一途に憎むことは楽なのだ。あの人には良い所があるかもしれないと考えたり、いややはり憎むべき相手なのだと思い悩むよりは、敵だと決めつけ、憎しみをぶつける方が楽なのだよ」
〈『シンデレラ迷宮』より、一部言葉を変えて抜粋〉


こういうことなんじゃないかな、と。

銀時は悪くない、あれは苦渋の決断だった、松陽先生の望みでもあった、そもそも俺が捕まらなければ、ちゃんと松陽先生を護っていれば、もっと強かったなら――――と思い悩むより、全て上の腐った連中のせいだ、あんな奴等を作り出した世の中のせいだ、そして銀時のせいだ――――と憎む方が高杉の心の崩壊を止められるのだとしたら。
根は深いよな・・・。
無論、銀さんを憎まず変わらず仲間でいる桂も同罪なんだろう。

これに関して、坂本さんがほとんど関わってないのは何故なのかな。この場にいなかったのかしら。
確か坂本さんは、今の世に絶望して宇宙に出たんじゃなかったっけ。この辺りもうろ覚えだけど。
坂本さんの立ち位置が今ひとつわからない。もっと絡んでくれないかなー。カッコいいのに。
銀さんと一緒に戦ってくれないかな・・・。


銀さん、かつて松陽先生に手をかけた時と同じ顔で、高杉に斬りかかりました。

銀さんの剣(木刀だったよな・・・確か)は、高杉の憎しみを斬ることが出来るのか。
銀さんは高杉を救うために戦っているんだと思うけど、彼の魂を救えるのか。
救えるとしたらどういう救い方をするんだろう。
憎しみに囚われた心を溶かすことが一番なんだろうけど、それが出来るならとっくにやってたろうし・・・とにかく憎しみと哀しみの根が深すぎる。
本当にどうするんだろう。

気になります。







他漫画についても書きたかったけど、この辺で。
今週も面白かったです。
来週も楽しみです。





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最終更新日  2014.11.24 00:57:16
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